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2019-05-14 00:00

反体制で護憲? パヨク脳

 佐藤浩一と言う俳優の発言が炎上しているそうです。

 ワタシは実はこの俳優も、また炎上の元になった映画「空母いぶき」の原作も全く知りませんが、しかしこの発言は面白いと思いました。 

いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね。

 僕らの世代?

 それで年齢を調べたら、1960年生まれです。
 だからワタシより6年年下です。

 ワタシが高校に入学した年に、安田講堂事件が起きました。
 このころが学生運動のピークで、この頃「若者」だったのが団塊の世代です。

 しかしワタシが大学に入った頃もまだ学生運動の余波は残っていて、学生の間では反体制が絶対正義でした。
 知性と教養のある人間は、反体制でなければならない。
 反体制でなければ人にあらず。
 と言う雰囲気でした。

 学生運動はそれでもドンドン衰退していったのですが、しかしそれでもワタシより6歳若い世代でも、まだこの「反体制ゴッコ」大好きな人間がいるのですね。 
 学生運動を産んだ教育とマスコミの状況が変わっていないから、そうなるのでしょうね。

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 それにしても奇妙だと思いませんか?

 だって反体制大好きの人達って、皆護憲派でしょう?
 そして反安倍です。

 イソ子、朝日新聞、毎日新聞、などなど・・・・・。
 この手の面子は皆、護憲、反安倍、反体制の三点セットですよね?

 反体制で、反安倍はわかります。
 けれども反体制で護憲っておかしくないですか?

 だって民主主義国家での憲法って、国家体制その物なんですよ。
 だから護憲なら、体制擁護のはずです。

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 なぜなら憲法と言うのは、英語ではconstitution」です。
 この「constitution」と言う単語には、構造、構成、組織、欽定と言う意味もあります。

 つまり憲法と言うのは、単なる法律ではなく、国家の構造、構成、組織、欽定の在り方を定めた物なのです。
 だから明治の人々は、「constitution」を「国体」と訳しました。
 
 「国体」ってつまり国家体制の事ですよね?
 
 実際、現在の日本国の国家体制は、完全に日本国憲法に基づいて構成されているのです。

 財務省も自衛隊も、また地方自治体などの公的機関は全て、法に基づいて作られていますが、その法は憲法に従っているのです。

 国会も内閣も、そして天皇陛下までも憲法に従っているのです。

 イソ子や佐藤浩一が目の敵にしている、安倍内閣も完全に憲法の規定により選出された政権です。

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 「護憲派」は憲法を盾に、人権とか平和主義を振り回すのが大好きです。

 でも中学校の公民で習いますよね?

 日本国憲法で人権や平和主義に関する規定は、極めて曖昧で、対応する条文もそれぞれ1~2条です。
 こんなんだから、自衛権に関する規定もなくて、それで「自衛隊は違憲ニダ!!」と喚く馬鹿もわいてくるのです。

 ところが内閣総理大臣の選出方や権限に関する条文は沢山あって、大変厳密に具体的に定められています。 
 だからこうした条文に従ってい選出され、その条文に違反する事なく働いている現職総理が「憲法違反!!」なんて話は、寝言にもなりません。
 
 また天皇陛下の地位や国事行為や御公務の在り方も、完全に憲法で規定されているのです。
 上皇陛下が今上天皇に御皇位を譲られたのも、本来なら「御譲位」と言うべきところを、それは「憲法違反ニダ!!」と騒ぐ役人がいたので、態々「退位」としたぐらいです。

 だって日本は法治国家だから仕方ありません。
 気に入らな憲法だけれど、「悪法もまた法なり」と言うのは、古代からの民主主義国家の定めなのですから。

 と、言う事は、何をどう考えても、護憲=体制擁護でしょう?

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 憲法がこのように国家体制を作る物である以上、反体制を叫ぶなら「憲法を破棄しろ!!」と言うべきでしょう?
 本当に反体制なら、唯憲法を変えるだけではダメなのです。

 なぜなら憲法96条の改憲規定によって、憲法改正自体は完全に合憲なのです。

 民主主義国家の憲法はイスラム教のコーランじゃないのです。
 神から与えられた物じゃなく、国民がその総意で作った物なのです。
 日本国憲法だって建前はそうなっていますよね?
 
 だから国民にはそれを変える権利があるのです。
 その為に最初から改憲の為の手続きを定めた96条があったのです。
 一旦制定したら永遠に憲法を変える事ができず、それに従わなければならないんじゃ、「国民主権」とは言えません。

 だったらそういう規定に従って憲法を変える事は、全然憲法上問題ありません。
 これは完全に「護憲」の範囲内です。

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 それじゃ、憲法の改憲手続きに従って憲法を変える事にさへ反対する人間が、反体制を気取るって一体何なのでしょうか?

 思うにコイツラ、中学の公民で憲法を習ってから、一度も憲法の意味を考えなかったのではないでしょうか?

 だから自分達の言っている事の矛盾に気付いていないのではありませんか?

 そもそも憲法の意味も、憲法を守るという事も、また法治主義も立憲主義も全く理解してないのではありませんか?
 だから「護憲」で「反体制」なんてアホな事を言っていられるのではありませんか?

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 それにしても中学の公民で憲法を習って、その上大学まで出ても、その後ン十年、初老になっても、本物の高齢者になっても、憲法の意味も自分の発する言葉の意味も理解せずに唱え続けるって凄い頭です。

 こんな頭だから人権派、弱者の味方を気取りながら、難病をネタに人を揶揄して恥ずかしいと思う感覚もないのでしょうね?
 
 真面目に言うけど、安倍総理が嫌いなら、安倍政権に反対なら、それを批判しても罵倒しても構いません。
 しかし罵倒や批判は、安倍総理の政策や人品に限るべきでしょう?

 安倍総理が抱えている難病を揶揄するって、安倍総理を傷つけるだけでは済みません。
 同じ病気を抱えて苦しむ人達、そして病気や障害を抱えて生きている人全てを揶揄し、傷つける事になるのですから。

 でも仕方がありません。
 これがパヨク脳のレベルなのです。
 連中には憲法の意味を理解できないのです。
 だったら、人権についても全然理解できるわけもないのです。

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 「ボス役の僕がバブル期によく見かけたリムジンにやっと乗ることができて幸せでした」と話し、ネット上の批判については触れず。

 うわっ~~!!
 本当にリムジン左翼って最低!!

  1. 戦後民主主義
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2019-05-09 00:00

天皇制を廃止→ヒトラー政権誕生 歴史に学ぶ

戦時中、多くの若者が「天皇陛下万歳!」と叫び、命を落とした。だから「天皇制はいらない」と思い、1996年に国政入りしてからも主張した

 朝日新聞の記事からです。
 パヨクはまだ天皇制廃止に執着しています。

 彼等が天皇制に反対の為にいつも持ち出すのが「天皇制があったから戦争になった。 それで大勢の若者が戦死した。 だから天皇制廃止するニダ!!」と言う理論です。

 これは実はもう終戦直後から彼等が唱えていた理論です。

 ワタシは今年で65歳になったのですが、ワタシがまだ美少女だった半世紀以上前から同じ事を言い続けていました。

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 しかし天皇制を廃止したら、日本は戦争しなくて済むのでしょうか?
 天皇制を廃止したら、ファシズムに陥る心配はなくなるのでしょうか?

 この答は実はもう日本が第二次大戦に参戦する前から結論が出ているのです。
 
 歴史が証明しています。
 天皇制を廃止しても、戦争やファシズムの危険はなくなりません。

 ドイツとオーストリアを見ればわかります。

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 ドイツとオーストリアは、第一次大戦の敗戦で、帝政を廃止しました。
 オーストリアの支配下にあった諸民族は独立し、オーストリアは小さな共和国になりました。
 そしてドイツは世界で一番民主的な憲法を作りました。

 この憲法ワイマール憲法は、文字通りドイツ国民による自主憲法でした。

 で、ドイツはその後平和になりましたか?
 オーストリアはどうですか?

 帝政の廃止とワイマール憲法で生まれたのは、ヒトラー政権です。

 ヒトラーは門地も門閥もなく、学歴もなければ、職歴もなく、その上見栄えまで悪い帰化人です。
 こんな男が元首になれたのは世界で最も民主的な憲法による体制なればこそで、プロシャ帝国の体制なら浮浪者のままだったでしょう?

 戦争に反対して、帝政を倒した結果生まれたのは、ヒトラー政権なのです。

 しかしこれは別に第一大戦後のドイツが格別な例外とは言えません。

 歴史を学べばわかりますが、所謂「革命」を起こして君主制を倒した国が、そのまま平和で自由になった例があるのでしょうか?

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 フランス革命後のフランスは、周辺諸国全部と全面戦争になり、その戦争で生まれたのがナポレオン政権でした。
 ナポレオンはフランスの「皇帝」になっただけでは飽き足りず、自分の兄弟をフランスが制服した周辺諸国の国王にしていったのです。

 フランス国民は徴兵されて、ナポレオンの兄弟を王様にするために戦死したのです。
 歴代フランス国王の誰一人、こんな事は無茶苦茶はしていません。

 清教徒革命もロシア革命も、それまでの暴君を遥かに超える恐ろしい独裁者と戦争を産んだのは同じです。

 帝政を倒したら平和で自由になるどころか、それまの君主をはるかに超える恐るべき独裁政権が誕生して、粛清と虐殺、そして戦争になるのです。

 しかしこれは当然です。
 
 戦後教育では民主主義と、ファシズムは全く別物、対立する概念であるかのように教えられています。

 けれども実際には古代ギリシャで民主主義が生まれた時から、民主主義はファシズムを内包しているのです。

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 だからアテネで民主制を確立した時、陶片追放と言う制度を作ったのです。

 人類が初めて民主政を始めたのは、アテネのソロンの時代からです。

 しかしその後間もなくペイシストラトスの独裁になりました。
 こうした独裁者を「僭主」と言います。
 しかもその独裁政治はペイシストラトスの死後も彼の二人の息子によって引き継がれました。

 この独裁政権が倒れた後クレイステネスが、ソロンの作った民主政を改良してアテネの民主制を完成させました。
 クレイステネスは二度とペイシストラトスのような「僭主」が現れないように、将来「僭主」になりそうな人間を、市民の投票で追放できる制度を作ったのです。

 当時は紙が貴重品だったので、この投票には紙の代わりに陶器の欠片が使われました。
 陶器の欠片に僭主になりそうな人物の名前を書いて投票し、得票数は市民集会参加者の過半数を超えれば追放されました。

 だから「陶片追放」と言うのです。
 これでペルシャ戦役の英雄テミストクレス始め、多くの人材が追放されてしまいました。
 
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 しかしそれでも結局アテネは、ペリクレスによる事実上の独裁になりました。
 さらにその後、ペロポネソス戦争に突入して、最後には無条件降伏に追い込まれました。

 この時代を生きたソクラテスは言いました。
 「民主制は僭主制にいたる」と。

 完全に民主化すると、大衆から大きな支持と言うのが強大な力になります。
 そこで大衆から支持を得た政治家が、法や議会を無視して行動すことを誰も止められなくなるのです。
 これがつまり独裁者、古代や中世の表現によれば「僭主」です。
 
 そしてヒトラーやムッソリーニはもまさにこの僭主なのです。

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 因みにファシズムの語源ファッシは、斧と鞭を組みあせたオブジェで、ファッショは共和制ローマ時代の執政官の権威の象徴でした。

 ムッソリーニが台頭し始めた時、反ムッソリーニ派の左翼やリベラリスト達が、ムッソリーニと彼の支持者達の様子を「古代ローマの執政官のようだ」と皮肉り、ムッソリーニとその政党を「ファシスト」と呼び始めたのです。

 つまり共和制を由来にした言葉なのです。

 そもそも民主政での政治家と言うのは、国民の支持により選ばれる者なのです。
 だったらその支持者が多い事、支持が強い事を、問題にすることはできません。

 それどころか民主政の場合、国民の支持の少ない政治家が、政権に就く事の方が問題なのです。
 
 だったら本来の民主制とファシズムはどこで線を引くべきなのでしょうか?

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 だからこのような「僭主」や「ファシスト」は古代や近代以降だけでなく、中世の共和制国家でも再々登場しているのです。

 その為ヴェネツィア共和国やジェノバ共和国など、中世の共和制国家の議員達もまた、こうした僭主の登場を非常に恐れました。 
 そして僭主になりそうな人間は何とか早目に排除しようとしました。
 
 僭主になるには民衆の絶大な支持が必要です。
 その為、僭主になりそうな人間は皆、戦争その他で大きな功績のある英雄です。
 しかしそれでもあえて排除しようとしたのです。

 だから排除された側から見れば悲劇以外の何物でもないのですが。
 オベラ「シモン・ボッカネグラ」の主人公シモン・ボッカネグラも、このように排除されたジェノバの英雄でした。

 しかしそれでも結局、共和制だった国家が、僭主制になり、その僭主が更に君主となって何代も統治を続ける事になった例は多数あります。

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 長々書いたけれど、要するに君主制を廃止しても、君主を斬首しても、その遺体に硫酸をかけて廃坑に捨てても、それでも戦争や独裁を逃れる事などできないのです。

 それどころか大衆の暴走へのストッパーがなくなり、只の独裁者がそれまで君主が持っていた神性まで持ってしまう事になるだけでしょう?

 天皇の為に戦死するのはイヤだという人達は、それではヒトラーの為に死ぬのなら構わないというのでしょうか?
 スターリンの為に死にたいのでしょうか?
 
 辻本清美と元民主党のなら、天皇の為に死ぬのは絶対イヤだけれど、金正恩や習近平の為なら喜んで死ねるのでしょうが。

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2019-05-08 14:55

女系相続 ヨーロッパでは~~!!

 女性天皇と女系天皇について、NYTやBBCが頓珍漢な事を言ってましたね。
 昨日は池田信夫も頓珍漢な事を言い出しました。

 ところで日本の皇室は「万世一系」と言う事ですが、それでは欧州はどうなのでしょうか?
 欧州の場合、どの国でも数回は王朝が変わっています。

 これは戦争や革命により、支配者が変わる事で、それまでの王家が抹殺さて変わる場合もありますが、しかし男系が絶えて、女系が継承して変わる場合も多いのです。

 欧州の王国の多くが、女性にも、そして女系王位継承権を認めています。
 だから王女が外国の王族と結婚しても、その王女自身は勿論、生まれた子供達も王女の出身国の王位の継承権を持つのです。

 しかも非嫡出子は男子であろうとも一切継承権はありません。
 そうなると王位継承権を持つのは嫡出の王子・王女だけになりますから、人数は限られています。

 だから王女やその子供が、王位を継承できる確率は結構高いのです。

 けれども王女が外国の王子や王様と結婚して生まれた子供は、男系の姓を名乗ります。
 そして王朝もそれで変わるのです。

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 スペイン王家トラスタマラ家の王女ホアナは、ハプスブルグ家の公子フィリップと結婚しました。
 ホアナの兄でスペイン皇太子だったホアンは、ハプスブルグ家の公女でフィリップの妹だったマルガレーテと結婚しました。

 この兄妹を同志を二重に結婚させる、二重結婚でスペインと神聖ローマ帝国の結束は完璧になりました。

 しかしスペイン王子ホアンは結婚後間もなく死んでしまいます。
 彼が死ぬ前に妻マルガレーテは妊娠していたのですが、マルガレーテが産んだ王子もまた生後数か月で死んでしまいました。

 これでスペイン王家は男系が絶えてしまいました。
 そこでハプスブルグ家の公子フィリップと結婚していた王女ホアナが、スペイン女王として即位したのです。

 因みにこの場合王女の夫であるフィリップはスペイン王になったわけではありません。 あくまで女王の夫です。
 現在のイギリスのエリザベス女王の御夫君フィリップ殿下と同じ立場です。 偶然だけれど名前も同じですが。

 女王ホアナが王位にある間は、スペインではトラスタマラ王朝が続きました。
 しかし女王ホアナの死んで、その息子であるカルロス一世がスペイン国王になると、スペインはハプスブルグ朝になりました。

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 ところでカルロスは父方から、ハプスブルグ家の家督を相続しています。
 またハプスブルグ家は神聖ローマ帝国皇帝の帝位を事実上世襲化していますから、この帝位もカルロスが継承しました。

 そしてハプスブルグ家はほぼ同時期、ハンガリー王家も同じ手口で乗っ取っています。
 
 これでハプスブルグ家は元々のオーストリアを中心とした中部ヨーロッパに加えて、スペイン本土と王女ホアナの父フェルディナンドが獲得していたイタリア南部、さらにスペイン植民地だった南米まを全て手に入れたのです。

 ハプスブルグ家は婚姻政策だけで、ヨーロッパの半分を手にしたのです。

 「戦争は他人にやらせておけ。 幸福なハプスブルグ家よ、汝等婚姻せよ。」と言うのが、ハプスブルグ家の家訓ですが、女性と女系の王位継承権を認めると、こういう事ができるわけです。

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 しかし幾ら母方から自国の王家の血を引いていても、外国に嫁いで外国で生まれ育った子供が、王位を継承する事に問題はなかったのでしょうか?

 勿論大有りです。
 スペインのカルロス一世はスペイン王に即位した時、スペイン語が全く話せませんでした。 

 なぜなら前記のようにカルロス一世は、ハプスブルグ家の公子だった父親から、ハプスブルグ領の相続権と、ハプスブルグ家が事実上世襲化していた神聖ローマ帝国皇帝の帝位も継ぐ身でした。

 だから母の暮らすスペインではなく、ハプスブルグ家の領地であるフランドルで育てられたのです。
 その為カルロスがスペイン王になっても、カルロスの周りはフランドルからカルロスについてきた貴族たちが固めていました。
 そして彼等がスペインの政治を牛耳りました。

 スペインの事情を全く知らず、スペインを愛しているわけでもない外国人が、好き放題やらかすのですから堪りません。
 これでスペインは大混乱するのです。

 ハンガリーだって第一次大戦後に独立するまで、ずうっとハプスブルグ家の支配に抵抗を続けたのです。

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 女系での継承可能にすれば、この種の騒動が起きるのは当然です。
 王朝の名前が変わるだけでは済まないのです。

 だからフランス王家は早々と、女性の相続を禁止する「サリカ法」を制定してしまいました。
 しかしイギリス国王はこれを認めませんでした。
 当時のイギリス国王の母はフランス王女だったのです。

 イギリス国王はフランス王位の相続権を主張して、フランスに進攻します。 
 この戦争はこじれにこじれて延々と続き後に「百年戦争」と呼ばれました。
 この間にフランス国民が被った惨禍は計り知れません。

 それでもフランス王家が女系相続を禁じ続ける事ができたのは、フランスが強国でしかも早々と王権を確立してた先進国だったからでしょう?
 
 逆に言えば弱国では女系相続を拒否できないのです。 
 フランス王家だって他国には女系からの王位継承権を要求しているのですから。 

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 スペイン・ハプスブルグ朝のカルロス二世は、子供を残さなまま死にました。 カルロス二世には弟もいませんでした。
 これでスペイン・ハプスブルグ家の男系が絶えてしまいました。

 このカルロス二世の姉はフランスのルイ14世と結婚していました。 
 そこでルイ14世はスペイン王位は自分の息子に継がせると言い出しました。

 しかしヨーロッパの王族は代々王族同志で結婚を繰り返していますから、皆親戚です。
 だから女系まで含めて王位相続権を主張し始めると、きりがないのです。

 それでフランスの他に、ハプスブルグ家やイギリスも、それぞれスペイン王位の継承権を主張し、ゴチャゴチャの戦争になりました。 

 このスペイン継承戦争を勝ち抜いたのは、フランスでした。 
 ルイ14世時代のフランスは、ヨーロッパで最も強く豊かでしかも最高の文化レベルを誇る国だったのです。
 どう理屈をつけても戦争になれば、一番強い国が勝つのです。

 そこでスペイン王位は、ルイ14世の孫が取りました。
 ここからスペインはブルボン王朝になります。

 つまりスペイン王家は女系相続の結果、トラスタマラ朝→ハプスブルグ朝→ブルボン朝と変わっていくのです。

 そして王朝交代の度に、国内が大混乱がに陥ったり、戦争になったりしたのです。

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 マジ、女性と女系の相続権を認めるってホントに厄介なのです。
 一回結婚で外国に行った女性や、外国で育ったその子供、つまり外国の王様がそのまま自国の王様としてパラシュート降下するのだから混乱して当然でしょう?

 しかも外国の王様が王位を要求する事ができるのだから、相続争いによる戦争の原因になるのです。

 だったらそもそも何で最初から全ての王国が、フランスみたいに女性と女系の相続を禁止しなかったのでしょうか?

 それはヨーロッパの王国と言うのは、元来王様の個人財産、私有財産と言う感覚だったからでしょう?
 だから中世初頭など子供達が領地を分割相続するような事を平気でやっていました。
 王女が嫁ぐ時に、領地の一部を持参金に持って行くなんて事は、近世後も続いています。

 私有財産なら男女に関係なく実子に残したいのが人情ではありませんか?
 
 そ、そんなこと言っても、日本人なら中小企業のオーナーでも、子供達に会社をバラバラに分割相続なんてさせないのでは?
 だってそんなことをしたら会社の立ち行かなくなって、従業員や取引先が困るし・・・・。

 でもそのあたりがヨーロッパとの違いでしょう?
 アイツラ、上から下まで個人の権利はトコトンに権利として行使するのです。
 日本式に回りの空気を読んで、回りの人々に忖度して、自分から権利の主張を遠慮するなんてことは基本的にやりません。

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 そして近代以前は、ヨーロッパの王様と言うのは、権力者です。
 しかも王様同志が戦争を繰り返すのですから、日本の戦国大名のような存在なのです。
 だから現実問題として、幾ら血統が正しくても実力のない王様は結局排除されます。

 逆に実力がある人間なら、血統が怪しく、継承権の正当性に凄く疑問があっても、王位に就く事も多いのです。

 権威ではなく権力なのですから当然です。
 国王は現実に国家のリーダーですから、有能な人が国王になってくれないと皆困ります。 だから有能な人間が王様になりそうなら、誰も細かい事は言いません。

 しかし天皇は平安時代から既に権力ではなく権威でした。
 
 その権威を保障していたのは、神武天皇から続く男系の後継者である事です。

 池田信夫は「皇室には中世以降は実権がなくなったので、血統の純粋性を守る意味はなく、皇室にも本気で男系を守る気はなかった。」なんて言っているけど、これ真逆でしょう?

 実権がないからこそ、血統や純粋性による権威が重要なのです。
 実権がない上、血統の純粋性もないのでは、権威にもなりえませんから。

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 だからワタシも皇室は男系で守るべきだと思います。
 
 もし女性天皇が即位して、その女性天皇が結婚し、そして生まれた子供が天皇になった場合、ヨーロッパ式ならここで王朝が変わった事になります。
 
 神話の時代から続く王朝を簡単に変えて良いのでしょうか? 

 例えば女性天皇を認めて、その女性天皇が中国系の男性と結婚し、その子が皇位を継いだらどうでしょうか?

 中国共産党は日本は中国の物だと言い始めるでしょう。
 そういう天皇が天皇としての権威を維持できるのでしょうか?

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2019-04-22 12:53

池田信夫陥落 増税論

 池田信夫が陥落しました。


 池田信夫は他の「一流大学」の経済学者と一緒になって、ひたすら増税論を唱えていました。
 
 「増税しないとハイパーインフレになる」と言って、高橋洋一にかみつき続けていました。
 「激論クロスファイア」だかでこれについて高橋洋一と議論したこともあります。

 ところがとうとう陥落してしまったようです。

 何で今になって陥落したかはわかりません。

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 動画を見るとIMFの議長の発言が原因のようです。
 そのIMF議長が経済学のエライ人だったようです。

 でも経済学のエライ人が「増税するな!!」と言ったのは、現在のIMF議長が初めてではありません。
 安倍政権発足以降、クルーグマン、スティグリッツ、シムズなどノーベル経済学賞受賞者がずらりと揃って「増税するな!」と言ってきたのです。

 増税せずに財政出動と金融緩和をする事で、日本経済を成長軌道に持って行くというのがアベノミックスです。
 そのアベノミックスの実現の為に安倍政権の内閣参与になった浜田宏一先生も、ノーベル経済学候補の偉い人です。

 だから何で池田信夫が今更、増税論を引っ込めたのかわかりません。

 でも引っ込めたのは大変良い事なので、それで池田信夫を虐めてはいけません。

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 ワタシは三流大学工学部卒なので、経済学は全く学んでいません。
 代わりに共産主義者の助教授から社会学を学びました。 そしてその時使った教科書を読んで、「何これ? こんなの学問じゃないでしょう?」と呆れた記憶があります。

 だってその教科書には「資本主義社会では不貞が横行する。」と書かれていたのです。 ところがその頃は結構上映されていたソ連映画でも、不貞、不倫の話は結構描かれていました。
 ソ連って政治では凄く締め付けが厳しかったのですが、不貞、不倫みたいなソ連の国家体制に関わりない所での締め付けは緩く、むしろガス抜き的に好きにやらせていたのです。

 脱線してすみません。

 そんなんですから経済学に関してはネットを始めてから、三橋貴明などのブログからリフレ論に入り、高橋洋一の解説を読むようになった程度しか知りません。

 しかしワタシは高橋洋一の解説は、数理的に極めて明快なので、取り合えず高橋洋一の説を支持しています。

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 一方、反リフレ派=増税派の説は全然支持できません。

 だって「消費が増えないのは、国民が将来の財政破綻を心配しているからだ」とか言うのですが、それではどうやってその心配を亡くすかと言うと、消費税増税で政府予算を毎年2兆円余の増収にすると言うのです。
 
 ふうん。
 でも「日本の借金」って1000兆円もあるんでしょう?
 それを2兆円の増収で返すって、500年かかるじゃないですか?
 それで安心する人がいるんですか?

 もう馬鹿々々しくて聞いてられません。

 でもさらに馬鹿馬鹿しいのは「ハイパーインフレが~~!!」の話です。
 
 これはもう少し手が込んでいて、ジンバブエとかヴェネゼイラとか、更に日本の軍事国債と第二次大戦後のインフレの例を出して、無制限な国債の発行が、その後の通貨価値の崩壊につながったというのです。

 名前は忘れたけど(野ナントカ)と言う人は、南北戦争時の南部同盟を引き合いに出していました。

 でも南部同盟も日本も戦争に負けたんですよね?
 戦争に負けて、国家が主権を喪ったのです。
 そしてその戦争で、生産力の殆どを喪ってしまいました。

 国債の発行量が少なければ、国家が主権を喪ってもその国家が発行した通貨は価値を持つのでしょうか?
 
 生活に必要な物資が絶望的に不足していても、国債の発行量が少なければ、インフレにならないのでしょうか?

 もう言っている事がぶっ飛んでるとしか思えないのです。

 ワタシとしては自分は経済学に無知な低学歴である事を重々承知しているので、増税派の意見だって結構真面目に見てきたつもりです。
 
 でもこんなんばかりでは、「これ、インチキでしょう?」としか言いようがないのです。

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 そしてこういう意見を読んでいつも不思議に思っていました。

 一体、日本の経済学はどうなっているの?
 一体、日本の財政金融行政は、どんなレベルなの?

 クルーグマン等、ノーベル経済学賞の意見に真っ向から反対するような増税論を唱えると言うなら、クルーグマン等に反論する論文を書けばよい。
 その論文が正しければ、ノーベル経済学賞を貰えるでしょう?

 でも連中は高橋洋一には反論しても、クルーグマンには反論しないのです。
 言っている事は同じなのに・・・・・。

 高橋洋一は繰り返し「中央銀行の仕事は雇用の安定化」と言っています。
 そしてアメリカの連邦準備銀行などは、この原則によって、常に雇用を見ながら金利を操作しているのだと言います。

 雇用がないというのは、一般勤労者にとっては死活問題ですから、これは普通に理解できます。

 しかし日銀の白川前総裁の回想録には、雇用の問題は一切書かれていないそうです。
 
 そしてそもそも高橋以前に、中央銀行の総裁にとって、雇用の安定が重要な仕事だという話をワタシは聞いた事がないのです。

 と、言う事は日銀のやっている事は、他の国のそれとは全く違う珍事業だという事でしょうか?

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 そもそも日銀総裁ってどんな人がなっているんでしょうか?
 白川前総裁は一応経済学者で、浜田宏一教授の愛弟子だったそうです。

 しかし現黒田総裁も、白川以前も、財務省の役人上がりで、実は金融の専門家ではないのです。

 だから金融関係の専門知識はなく、それで日銀総裁になるので、部下達が虐め方々、総裁の前で金融の専門用語を使って議論するのだそうです。
 そうすると新総裁は完全にお手上げなので、部下達の言う事を聞かざるを得ないという事になります。

 

 イヤ、こんな事で虐められるような人間を日銀総裁にしちゃダメでしょう?

 だってアメリカとかその他の国では、中央銀行の総裁は勿論、財政のトップだって、超のつく財政・金融の専門家なんだから・・・・・。
 
 中央銀行総裁の仕事は、高度な専門知識を使って雇用を安定化させる事なのに、そういう知識もない、そもそも中央銀行総裁は何をするべきかと言う事自体よくわかってない人にやらせているのでは、マトモな金融政策なんかとれるわけないでしょう?

 こんなんで中央銀行総裁会議なんか出ると、世界中の物笑いになるから、日本の立場を主張するどころじゃないでしょう?

 しかしこの話何が最悪って、これはこうした人選に関わる人々、つまり財務省や日銀のトップと政治家が、皆経済学の価値と、外国の現状について全く理解していないのではないか?と思える事です。
 或いは理解していても現在持っている利権に執着しているために、日銀総裁のポストに法学部卒で経済学の学位もないただの天下り役人を据えている事でしょう?

 そして国民も長くその問題点を知らなかったという事でしょう?

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 何でそれを国民が知らないか?
 
 それはマスコミと大学が共同して、隠蔽しているからでしょう?
 いやマスコミはそもそもそれを理解していないのです。

 高偏差値有名大学卒のはずなのに新聞記者達は、自分で政府の政策を理解し問題点を探す能力がないのです。
 だから財務省のレクチャー通りの記事を書くしかないのです。
 これで「権力と戦う」w

 ワタシは最初にリフレ派の話を知った時から凄く奇異に思っていた事があります。
 それはリフレ派の学者達は皆聞いた事もない大学の先生なのに、増税派の学者は東大始め、高偏差値有名大学の先生ばかりだと言う事です。

 でもこれ偶然じゃないんですよね。
 これは財務省や文科省がガッチリタグを組んで、高偏差値有名大学の教授や助教授のポストを押さえていくから、こういう結果になるんですよね。
 そしてその教授達と官僚の話しか知らないのがマスコミです。

 これではネット普及以前には、国民がこの問題点を知る術などなかったのです。

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 つまり日本の行政を動かしている官僚制度は、超後進的なのです。 
 科挙があった時代の中国と同じなのです。

 科挙は儒教に対する知識を問う試験でした。
 だから科挙の合格者は、儒教に対する知識は大変な物です。
 しかしそれ以外の専門知識は何もないのです。
 そういう人達による行政では、近代国家と対抗できないのは当然ではありませんか?

 でも日本も経済運営や財政に関する限り、東大法学部卒、つまり法学で上級公務員試験に合格した人達が、支配しているのです。
 法学について幾ら詳しくても、金融や財政についての知識の足しにはなりません。 
 
 そりゃ東大法学部に入りるぐらいの人なら、それなりに頭は良いから、その後真面目に勉強すれば、必要な知識だって学べるでしょうが、でも現実の日本を見ればそうではないのです。

 けれどもこの連中が財務省や日銀だけでなく、マスコミや労働組合(連合の増税賛成!?)まで抱え込んで、超後進的な財政金融政策を取り続けているわけです。

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 連合が消費税増税に賛成ってホントに呆れますよね。
 彼等は一体何を期待しているのでしょうか?

 これも高橋洋一の受け売りですが、リフレ派の金融財政政策は雇用の拡大をもたらすので、本来、労働者の側に立った政策です。
 だから欧米ではリフレ派の政策を支持するのは左翼だと言うのです。

 ところが日本では連合が増税派です。

 連合のトップは工場労働者から叩き上げで、中卒や高卒の人達だというなら、マクロ経済政策や海外の労働組合の動向に無知なのは、仕方がない‥‥と思う事もできます。

 しかし現実には連合など大手労働組合の幹部は、高級官僚同様の高学歴集団なのです。

 低学歴だから無知なのは仕方がないと思うけれど、高学歴で無知では救いがありません。

 けれども高級官僚・マスコミ・大学、そして労働組合までが、揃って無知で後進的な金融財政政策を支持してきたのです。
 
 なるほどこれじゃ日本が30年余デフレに苦しむわけです。

 でも池田信夫が陥落したという事は、この後進的状況にも少しは穴が開いたと言う事でしょうか?
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2019-04-17 13:33

「国なんてないんだ」とは絶対に想像できない人々 イマジン

 先日、あるパヨク学者がビートルズのイマジンについてこんな事を言っていました。

 ネトウヨの方に質問したいことの一つは、みなさんはジョン・レノンのImagineはお好きではないのですか、ということ。 「想像してごらん。国がない世界を。そのために殺したり、死んだりする必要がない世界を」 という歌詞なのですが、やっぱり嫌い?  ジョンは、お花畑?

 このイマジンと言う歌は1971年に出ました。
 ワタシはそのころまだ高校生でした。 当時はビートルズ始め、所謂グループサウンズが全盛期でした。
 しかしワタシは元来、音痴なのであんまり興味はありませんでした。

 それでもこの歌は大流行していたので、聞いた事はあります。
 メロディは美しいと思ったど、何しろ英語ダメ子なので、歌詞は全然知りませんでした。

 でも有難い事に今はネットなんてモノができて、直ぐに日本語訳を知る事ができます。
 で、このパヨク氏の言う部分はこれですね。 

 想像してごらん 国なんて無いんだと
 そんなに難しくないでしょう?
 殺す理由も死ぬ理由も無く
 そして宗教も無い
 さあ想像してごらん みんなが
 ただ平和に生きているって...

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 だったらこうしたらどうでしょうか?
 ジョン・レノンとこのパヨク氏は賛同してくれるのでしょうか?

 想像してごらん、国なんてないんだ
 そんなに難しくないでしょう
 著作権料を払う理由もなく、受け取る理由もない
 そして著作権法もない
 さあ想像してごらん みんなが平和に
 ただ自由に音楽を楽しむ・・・・・

 ジョン・レノンが生きていたら是非聞きたいのです。

 ジョン・レノンがイマジンで歌った理想は、国家のない世界なんですが、しかし国家がなくなれば、誰が著作権料なんて払うのでしょうか? 
 
 ワタシはあんまりビートルズの事は知りませんが、しかしこのジョン・レノンと言う人は、ビートルズで成功して随分と稼ぎ、大変な資産家になった事ぐらいは知っています。

 ジョン・レノン始め、ビートルズメンバーが大資産家になれたのは、コンサート収入もありますが、発売したレコードの著作権料や、テレビやラジオで放映権料も莫大な物だったからでしょう。

 そして著作権などと言う物を設定し、それを確実に徴収して著作権者に支払うなどと言う体制は、国家なしには成立不能です。

 国家権力が脆弱で、著作権料なんてものがなかった時代、音楽家は、収入をコンサートの売り上げや楽譜の売り上げに頼るしかありませんでした。 しかしその楽譜の方は一旦初版が出てしまえば、後は誰でも好き放題それをそのまま引き写して出版しても、何の文句も言われませんでした。

 だからモーツアルトやベートーベンなど、生前から大成功した歴史に残る大作曲家でさへ、生活は不安定でした。
 ビートルズメンバーのように大富豪になった人はいません。
 まして遺族が延々と著作権収入で生活し続けるなんて事は不可能でした。

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 そもそも著作権、特に音楽での著作権なんて、国家が保護するべきものでしょうか?
 音楽など誰でも自由に歌い、演奏し、聞くべきものじゃないですか?
 少なくともジョン・レノンがイマジンで唱えたような理想世界ならそうでしょう?

 想像してごらん 何も所有しないって
 あなたなら出来ると思うよ
 欲張ったり飢えることも無い
 人はみんな兄弟なんだって
 想像してごらん みんなが
 世界を分かち合うんだって...

 彼にはコンサートだけで生活するに十二分な収入があったのです。
 だったら欲張らないで、彼の曲を愛する人々が、彼の曲を自由に聞けるようにするべきでしょう?
 
 しかしワタシはビートルズとジョン・レノンが、著作権を解放して、自由に彼等の音楽を聞けるようにしたという話は知りません。
 ジョン・レノンだけではありません。
 ビートルズ世代の有名音楽家の多くは、ビートルズ同様、反権力、反国家を気取ったのですが、しかしその彼等の全てが、しっかりと著作権料や放映権料を握りしめています。

 トヨタ自動車のような営利企業さへプリウスに関する知的所有権を大幅に解放したというのにね。
 トヨタ自動車はプリウス開発の為に、莫大な開発費をかけてきたのですよ。

 因みにこのパヨク氏も随分本を出していて、その著作権料はシッカリ懐に入れているんでしょう?

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 イマジンが世に出た1970年代、欧米諸国の生活水準は、世界に抜きんでていました。 
 第二次大戦後の混乱で、植民地は手放したけれど、しかし植民地に持っていた経済権益は失いませんでした。

 一方、植民地を維持するには、随分なコストがかかり、例えばイギリスのインド支配でも、植民地から粗利益から、その維持コストを抜いた残りは、粗利益全体の5%程だったと言われる程です。

 なるほどこれならインドが独立したことは、実は直ぐにはイギリス経済へのダメージにはならないのです。
 それどころかか、戦後欧米先進国が製造する工業製品と、途上国の産物である第一次産品の価格の差は、ドンドン開き続けたのです。

 その為、途上国はより多くの一次産物をより安く先進国に輸出する羽目になりました。
 そしてこれは「貧者の贈り物」と言われました。

 実際イギリス人始め、嘗ての欧米列強の国民の生活水準は、戦後になって急速に上がりました。
 イギリスでは労働党政権の政策で、「ゆりかごから墓場まで」と言う福祉社会が実現したのです。

 ジョン・レノンがイマジンを作曲したのはこういう時代です。

 想像してごらん、国家なんてないんだ
 そんなに難しくないでしょう
 税金を払う必要もなく、生活保護を受ける事もない
 そして社会福祉なんてモノもない
 想像してごらん、みんなが
 自分の稼いだものだけでいきる

 イマジンを発表した頃は、ジョン・レノンも超高額所得者になっていましたから、イギリスの高福祉高負担政策は腹立たしいだけだったのかもしれません。
 
 想像してごらん 何も所有しないって
 あなたなら出来ると思うよ

 他人にはこう呼びかけたジョン・レノンですが、自分では全くできなかったとしか思えませんから。

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 でもイマジンが流行したころは、このジョン・レノン式の反国家・反権力と平和主義が、高校や大学を席捲していました。
 そしてこれに疑念を呈すると、ナチスドイツでのユダヤ人みたな扱いを受けました。
 
 でもワタシは真面目に疑問だったのです。
 だって反国家・反権力の若者達は、しかし社会福祉大好きで、北欧やイギリスのような高福祉社会を絶賛していたのです。

 今でも「国家権力が~~!!」と喚く勢力に限って、社会福祉の推進は手放しで礼賛してますよね?
 
 でも産油国のように地下から財源が湧いてくるのでもない限り、社会福祉の財源は国税に頼るしかないのです。

 だったら金持ちから取れば良い!!

 そうです。
 だからジョン・レノンのような大富豪から取れば良いのです。

 でもねカルロス・ゴーンの捜査情報を見てもわかりますが、金持ちと言うのは、狡知を尽くして税金の支払いを逃れようとするものなのです。
 そういう連中から税金を取るのは、容易ではありません。

 当時、実際イギリスなど高税率国家では、実業家だけでなく、ジョン・レノンのような芸術家達、それもその作品で富の分配の不平等を糾弾していたような芸術家達が、成功してリッチになると、さっさと国籍や居住地をスイスなど税負担の軽い国へ移すという事をやっていました。

 所得が十分に多いと、こういう節税法に詳しい税理士等を雇う事ができるので、一般庶民には不可能な節税が可能なのです。

 そういう連中から税金を取る為には、全世界的な資本移動の監視など、強大な国家権力の連携が必要なのです。

 それなのに「国家なんてないんだ」と言う事になったら、一体だれが福祉予算を負担するんでしょうね?
 善良な金持ちが善意で負担するのでしょうか?
 しかし少なくとも、ジョン・レノン始め反権力・反国家・反戦平和を歌った音楽家達は、そういう善良な人間ではなかったようです。

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 このイマジンと言う歌は、イギリス始め西欧先進国の国家基盤が盤石で、「ゆりかごから墓場まで」国家が国民の面倒を見てくれた時代に生まれました。

 因みにジョン・レノンは妻だったオノ・ヨーコと離婚した後、息子の親権をめぐって熾烈な法廷闘争を続けました。
 マスコミは面白がって盛大に報道したけれど、両親が自分をめぐって醜く争うというのは、子供にとっては大変辛く哀い事だったでしょう。

 法廷闘争って、結局家庭内のもめごとを、国家権力に頼って解決しようとしたわけですよね?
 
 家庭内の問題さへ、夫婦間でさへ話し合いで解決する事が出来ないで、国家に解決を頼った人が、想像する国家のない世界って何でしょうか?(この青字の部分の経緯は、ワタシの事実誤認です。 コメント欄で色々教えていただきました。 だから事実関係についてはコメントを見てください。)

 こうして見るとジョン・レノンのように想像力の乏しく、そもそも自己を顧みる事のない人は、「国家なんてないんだ」と言うのがどういう物だかを、全く想像できなかったのです。
 
 夫婦間のトラブルの解決さへ国家に頼っている人だからこそ、何も考えずに、国家がなくなったらどうなるのかも想像できずに、「想像してごらん、国家なんてないんだ」と言ったのです。

 これは仕方がありません。
 
 裕福で愛情深い両親に育てられて、何の苦労も知らない若者は、両親が与えてくれる庇護や便宜は全く当然と思いこんでしまいます。
 だから両親から些細な注意を受けると、そのことだけで両親の存在を全否定したりするのです。

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 それにこれはどの道で歌です。
 歌って、現実に関係なく夢や希望を歌い、或いは感情に耽溺する事を楽しむ物なのです。
 その夢や希望に実現可能性は必要ないし、耽溺する感情が建設的である必要もありません。

 それはイマジンもワーグナーのオペラやホルスト・ヴェッセル・リートも同じでしょう?
 だからいちいち文句を言うような話ではないのです。

 ワタシはキリスト教徒でもないけれど、時々バッハのカンタータやオラトリオを聞きます。
 キリスト教を信じてなくても、あれはやはり美しく、聞いていて快いのです。
 そして毎日楽しく暮らしているけれど、絶望その物みたいなシューベルトの「冬の旅」なんかも好きです。
 だからジョン・レノンとイマジンにだけ文句を言うのは筋違いなのです。

 真冬にストーブをガンガン焚いて、Tシャツ短パンで冷たいビールを飲みながら「サマータイム」を聞く。 
 真夏に凍える程冷房を効かせて、「冬の旅」に涙する。

 快適でしょう?
 音楽はこうやって楽しめばよいのです。

 でも幾ら音楽にはまっても、真夏に「冬の旅」に感動して、冬支度で外出したらキチガイなのです。

 現実と音楽は区別するしかありません。

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 イマジンが歌う理想はそれなりに美しいけれど、しかし現在の世界の現実とは、全く関係のないのです。
 それどころか作曲者ジョン・レノン個人の言動からさへ、著しく乖離しています。

 またこの歌の理想へ向かう方策も全く示されていません。

 ところがこのパヨク氏はこの歌が好きだからと言う理由で、国家がこの歌の世界が現実であるかのような政策をとる事を要求しているのです。
 そしてそれに共鳴しない人を「ネトウヨ」と罵るのです。

 そうかい?
 それじゃ君は「冬の旅」が好きな人は、年中ストーブを焚き、外出する時はダウンジャケットを着もむのと思っているのかい?
 もうあと一カ月もすれば本州は炎暑の季節が始まるのだけれど。
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