愛知トリエンナーレは何とも異常な事になっていますね。
「表現の不自由展」再会に対して、河村名古屋市長が会場前で抗議の座り込みをしているのですから。
愛知トリエンナーレの主催者は愛知トリエンナーレ実行委員会ですが、河村名古屋市長は会長代行で、会長である大村愛知県知事に次ぐ地位です。
しかもメイン会場のほとんどは名古屋市内であり、名古屋市の施設が多数使われています。
名古屋市は愛知県の半分程度の費用負担もしています。
愛知トリエンナーレの運営規則は不明ですが、普通このような状況で、会長が副会長の反対を完全に無視して、再会ってあり得ないでしょう?
愛知トリエンナーレは愛知県や名古屋市の予算に民間の寄付を加えて行われる公共事業なのですが、しかし公共事業で県知事が最も重要な自治体の首長の反対をガン無視して強行するなどと言う例は、見たことがありません。
そもそもこの座り込みに先立つ20日近く前の9月20日に、大村知事に「表現の不自由展」に対する問題点を指摘した公開質問状を出しています。
本来であれば実行委員会会長である大村県知事は、問題が出た時点で、会長代行である河村市長と話し合い、名古屋市の立場も考えた上で、対応するべきだったのです。
ところが大村知事は、どうやらこの問題が起きてから、一度の河村市長と話し合いをしていないようなのです。
またこの問題を検証するために作った検証委員会と言うのも、大村知事が一人で勝手に作り、委員会の人選にもまたその検証内容にも、名古屋市側の意見は一切反映されていないのです。
つまり大村知事が自分に都合よく検証してくれる人間だけを集めて、都合の良い結果を出しただけなのです。
こんなの普通「検証」とは言えませんよね?
こんな「検証」を名古屋市として認める事ができるわけないでしょう?
だからこそ河村市長も、公開質問状で大村知事の意見を聞くしかなかったのですが、しかし大村知事は未だにこの公開質問状にも回答をいていません。
本来なら「表現の不自由展」再会の前に、この質問状に回答するべきでしょう?
ところが大村知事は質問状への回答さへせずに再会を強行したのですから、河村市長とすれば座り込みでの抗議をするしかなくなったのです。
これってホントに異常でしょう?
一体何で大村知事は、ここまで河村市長を無視するのでしょうか?
県知事が県内の最も重要な自治体、県庁所在地の市長を、ここまで蔑ろにした例は見たことがありません。
普通の県知事なら、県庁所在地どころか県内最小の自治体の首長でも、ここまで蔑ろにすることはないでしょうに。
そして愛知トリエンナーレに対する県費出資について、愛知県民から何件も出されている住民監査請求についても、愛知県知事は様々口実を設けて監査拒否を続けています。
大村知事がここまで「表現の不自由展」に執着するのは、つまりはこれには芸術利権が絡んでおり、その芸術利権に群がる連中が、大村知事の弱みを握っているからとしか考えられません。
ところでこの芸術利権ですが、この騒動でワタシのような部外者にも何となくわかってきました。
例えばこれです。
愛知トリエンナーレにはこんなのも出ていたのですね。
これは昭和天皇の写真を焼いて踏みつぶす作品と同様、インスタレーションと言われる動画なのですが、その動画の中で登場人物たちがこんな事を叫んでいるのです。
1:35~
被爆最高!(Radiation exposure is great)
1:37~
相馬(市)最悪!(soma city sucks)
1:43~
放射能が出てるよ!(Radiation is leaking)
放射能最高!×3回(Radiation is great)
放射能最高ですか?(Is Radiation great?)
放射能最高なんですか?(Is radiation really great?)
もうちょっと浴びたいよ!(I wanna take it a bit more)
被爆最高!(Radiation exposure is great)
1:37~
相馬(市)最悪!(soma city sucks)
1:43~
放射能が出てるよ!(Radiation is leaking)
放射能最高!×3回(Radiation is great)
放射能最高ですか?(Is Radiation great?)
放射能最高なんですか?(Is radiation really great?)
もうちょっと浴びたいよ!(I wanna take it a bit more)
酷いですね。
福島ヘイトでしょう?
しかしこの作品、最初から展示されていたのでしょう?
何で今まで問題にされなったのでしょうか?
理由はリンク先の動画を見るとすぐに推測できます。
あまりにつまらないから、誰も動画開始から1分35秒まで見ないで立ち去ったからでしょう。
ワタシも最初の数秒で後を見る気がしませんでした。
だって10人ほどの人間がスクラムを組んでただ喚き続けるだけの動画なんですよ。
こんな物、立ち止まって1分以上見る人間なんか、殆どいないでしょう?
だから今まで1分35秒後から始まる福島ヘイトの連呼に気づかなかったのです。
しかしこれでも一応芸術だそうです。
この作者はそれで、芸術に文化庁が金を出さないのはけしからんニダ!!と喚いています。
論理がグチャグチャで突っ込みようもないのですが、しかしこれを読むと、作者の言語表現力のお粗末さと、創造力の欠如、そして強欲と権威主義がよくわかります。
言語表現力が超お粗末なので、台詞のあるインスタレーションなのに、見る人が1分30秒待たずに立ち去るような物しか作れないのです。
それでもウリの作品は海外の美術館にも展示されているし、自分の作品はグーゲンハイム美術館にも買われた芸術なのだから下民度も、恐れ入れ!!
文化庁金出すニダ!!
芸術なんだから!!
しかしねえ・・・・、これが本当に芸術で見る価値があると思うなら、動画なんだしさ、何も美術館に置かなくてもyou tubeででも公開すればいいでしょう?
そうすれば美術館なんかに置くより、はるかに多くの人々に見てもらえるではありませんか?
本当に芸術で、人の心を揺さぶる物なら、ドンドン再生されて、その収益で生活もできるし、新しい作品を作る製作費だってでるでしょう?
高校数学の問題を解説する動画でも、結構再生されていて、うぷ主の小遣い稼ぎにはなるのですから。
でもこの自称芸術家氏の作品は、わざわざ入場料を払って展覧会に来た人でさへ、1分35間我慢してみていられないほどつまらなかったのですから、ホントにもう完璧なまでに無価値なのです。
福島ヘイトとかいう以前に、どうしようもなくつまらない動画だとしか言いようがないのです。
この作品だけでなく、昭和天皇の写真を焼く動画だって、あの売春婦像だって、あれそもそも動画としても彫刻としても何の価値もないものでしょう?
あの作者が思想を変えて、極右になっても、あの作者が作る作品に感動するネトウヨはいないだろうし、あの売春婦像に比べたら、不二家のペコちゃんとか薬局のサトちゃん像の方が余程感動的でしょう?
そんな連中でも芸術利権団体に加わって、この種の展覧会の常連になれば、製作費や作品レンタル料を公費から得られたうえ、さらにはグーゲンハイム美術館にお買い上げになるのですから、美味しい話ですね。
こんなゴミみたいな動画が「芸術」になるのは、この動画が文化庁の助成金の付く展覧会に展示されるからです。
何しろ現代美術なんて一般の人が見ても全然わからないものですから、〇〇美術大学教授とかそういう権威を持つ人間がスクラムを組んで「これが芸術ニダ」と言えば、それで芸術になり、公費を食いつぶせるという構造なんですね。
だから連中はそれで延々と公費を食いつぶしてきたのです。
ところが今回の愛知トリエンナーレの騒動で、この芸術利権に「No!」を突き付けられたのです。
これは芸術利権団体にはショックでしょう?
これで芸術利権を食いつぶしてきた連中って、画力とか言語表現力とかその他、芸術家としての最低限の資質もない連中ですから、これを取り上げられたら生活できません。
そこで大村知事を脅して、必死の利権死守を図っているのでしょうね。
しかしせっかくですから、これからはもうこの手の「芸術祭」は全部やめるべきでしょう?
勿論やりたい人はやればよいけれど、自費でやればよいのです。
古来、優れた芸術と言うのは、権力の支援なんか必要としなかったでしょう?
浮世絵だって漫画だって、権力から忌み嫌われたけれど、それが優れた芸術だったから、ドンドン発達して、今も人々を感動させているのですから。
因みに大村知事への抗議は、愛知トリエンナーレではなく、愛知県庁にするべきです。
愛知トリエンナーレ側は、電話を10分できる等の対応すると決めているので、ここに電話をしても意味はないですから。
大村知事への抗議は知事秘書室が一番良いと思いますが、県民文化局や県議会、自民党議員議員団などもよいかも?