2013-05-04 16:06

玩具の兵隊さん大行進

 夕べボンヤリとyou tubeを見て居たら、こんな動画を見つけました。

 

 The Royal Edinburgh Military Tattoo 2012 

 

 解説が英語なので今一良くわかりませんが、エジンバラで行われた衛兵パレードです。 

 

 まるで玩具の兵隊さんのような華やかな軍装の衛兵達が一糸乱れる見事なパレードを行います。 見ているととても楽しいです。

 

 こういう華やか軍装の兵士が軍楽隊と共に進むスタイルは、18世紀ごろに確立したようです。

 

 当時のヨーロッパの戦争では、軍楽隊を先頭にして、歩兵がまるでマスゲームのように綺麗に隊列を整えたまま前進して、お互いに至近距離で撃ちあうと言う戦法をとりました。

 

 更に大砲も主力兵器になりました。 だから隊列を整えて前進する歩兵隊の頭上からは砲弾が降ってきます。

 

 しかしこんなマスゲームみたいな体制では、飛んでくる弾を逃れる方法はありません。 兵員個人の能力に関係なくドンドン撃たれる事になります。

 

 だからこの時代は歴史上でも戦闘での戦死率が最大だったと言われます。

 

 普通の人間はこんな恐ろし状態で前進などできません。

 それで普段から行進訓練を行い、軍楽隊の演奏を聞けば、条件反射的に前進するようにさせるのです。

 

 また前進する軍隊の威嚇効果を最大化する意味もあって、目を見張るほど豪華な軍装で身を飾りました。

 

 ちなみに軍楽隊には少年兵を使う場合が多かったようです。 戦闘をするわけではないので、体力が要りません。 

 しかし砲弾の飛び交うところで部隊の先頭を進むのですから、死亡率は普通の兵隊以上だったでしょう。

 

 このような戦法の完成形がナポレオン戦争でした。

 

The Battle of Waterloo Movie (1970)  

 

 ナポレオン戦争ではフランス徴兵制によって、市民から若者を徴兵し、このような訓練に耐えて国家の為に闘う若者をいくらでも集める事ができました。

 

 これでは傭兵に頼っていた他の封建諸国は太刀打ちできなかったのです。

 

 そしてナポレオン軍と闘ったプロイセンの将校達の中で最も優れた人達は、これに気付きました。

 

 「近代的な軍隊に勝には近代的な国家が必要である」と言う事に気付いたのです。

 

 これはその後アジアや中東で近代化を進めた軍事政権も同じなのです。

 

 ともあれ現在ではもうナポレオン戦争の時代のような戦法は無くなりました。 

 

 けれど華やかな軍装と人の心を鼓舞する軍楽隊の響きの魅力を忘れる事はできません。 だから今もこのような豪華な衛兵は残っています。

 

 更にそれをマーチングバンドとして楽しむようになりました。

 

 誰も軍楽隊の響きを聞き、一糸乱れぬ行進を見れば、心弾むのです。

 

 またこれほど見事衛兵を伝統として持っている国を見れば、その国への敬意と憧れを感じずにはいられません。

  1. ヨーロッパ
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コメント

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いや~懐かしいものを見せていただきました。40年も昔、http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25EF%25BC%25A2%25EF%25BC%2586%25EF%25BC%25A2/" class="keyword">B&Bに泊まりながらのビンボー旅行でなけなしのお金を払ってチケットを買い、Tatoo(刺青)を観ました。エジンバラ城の前庭にhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2590%25E3%2582%25B0/" class="keyword">バグパイプの音がワンワンと鳴り響き、寒さの所為もありましたが鳥肌が止まらなかったのを思い出します。

国(スコットランド)への想い、誇り、我々でそれを守って行くという覚悟を垣間見て、それで鳥肌が立ったんだと最近は思います。実にウラヤマシイ。スコットランドやウェールズは英国の一地方でありながら、自分達はhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25AE%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25B9/" class="keyword">イギリス人ではないと言い切ります。日本で地域主権を叫ぶ人たちは、そういう誇りや覚悟があるのでしょうかね。元々「国」だったところと、単なる行政区だったところではワケが違うんだろうなぁ。

スカートの下(中)には下着を着けないらしいですw。http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2590%25E3%2582%25B0/" class="keyword">バグパイプのオッサンは兎も角、お姉さんたちも居ましたよねぇ・・・どうしてるんだろw
  1. 2013-05-04 19:33
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  3. ・Trinity #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To ・Trinityさん
>いや~懐かしいものを見せていただきました。40年も昔、http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25EF%25BC%25A2%25EF%25BC%2586%25EF%25BC%25A2/" class="keyword">B&Bに泊まりながらのビンボー旅行でなけなしのお金を払ってチケットを買い、Tatoo(刺青)を観ました。エジンバラ城の前庭にhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2590%25E3%2582%25B0/" class="keyword">バグパイプの音がワンワンと鳴り響き、寒さの所為もありましたが鳥肌が止まらなかったのを思い出します。
>
>国(スコットランド)への想い、誇り、我々でそれを守って行くという覚悟を垣間見て、それで鳥肌が立ったんだと最近は思います。実にウラヤマシイ。スコットランドやウェールズは英国の一地方でありながら、自分達はhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25AE%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25B9/" class="keyword">イギリス人ではないと言い切ります。日本で地域主権を叫ぶ人たちは、そういう誇りや覚悟があるのでしょうかね。元々「国」だったところと、単なる行政区だったところではワケが違うんだろうなぁ。
>
>スカートの下(中)には下着を着けないらしいですw。http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2590%25E3%2582%25B0/" class="keyword">バグパイプのオッサンは兎も角、お姉さんたちも居ましたよねぇ・・・どうしてるんだろw

 前々から不思議だったのだけれど、あのミニスカートじゃ幾らハイソックスを履いても結構寒いですよね。
 しかも下着なしじゃ、膝もお尻も凍えちゃうでしょう?

 尤も北海道でも女子高生は、真冬に生足なんですよ。 ムートンのブーツを履くんだけれど、そんな物履いても、膝や太腿が剥き出しじゃねえ・・・・。

 マジに寒がりのワタシには理解不能なんです。
  1. 2013-05-04 19:49
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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隊列を整えて前進する戦法は銃器の無い時代から有るのではと
思いました。槍の小隊がこういう戦法で圧倒して行ったのではと。

一斉移動訓練は現代でも有りますし(^◇^;)
  1. 2013-05-05 07:41
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  3. abusan123 #79D/WHSg
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文化(良くも悪くもですが)ですね。

織田信長が、戦国時代に勝ち残って言ったのも、地主集団から傭兵への転換が
出来たからです。
日本の戦国時代って、いつでも戦いが出来た訳ではなく、各武将=地主領主の
農閑期にしか兵を動かす事が出来なかったのです。
オマケに、兵を損耗=翌年の収穫にまで影響が出る為、滅多な戦なども
出来なかったのですね。

軍隊と言うのは、非常に保守的で10年1日のように昔の常識でしか動かない。
そして、天才と呼ばれる非常識(当事では)な奴に、常に意表を突かれる
ことで敗れ去ったのです。

今も、その意表を突く事が、勝つ秘訣でもあります。
  1. 2013-05-05 07:57
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  3. miyamae #79D/WHSg
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To abusan123さん
>隊列を整えて前進する戦法は銃器の無い時代から有るのではと
>思いました。槍の小隊がこういう戦法で圧倒して行ったのではと。
>
>一斉移動訓練は現代でも有りますし(^◇^;)

 そう言えばギリシャのフェランクスなどもそうですね。 しかしあの時代は銃がありませんからね。
  1. 2013-05-05 11:30
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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To miyamaeさん
>文化(良くも悪くもですが)ですね。
>
>織田信長が、戦国時代に勝ち残って言ったのも、地主集団から傭兵への転換が
>出来たからです。
>日本の戦国時代って、いつでも戦いが出来た訳ではなく、各武将=地主領主の
>農閑期にしか兵を動かす事が出来なかったのです。
>オマケに、兵を損耗=翌年の収穫にまで影響が出る為、滅多な戦なども
>出来なかったのですね。
>
>軍隊と言うのは、非常に保守的で10年1日のように昔の常識でしか動かない。
>そして、天才と呼ばれる非常識(当事では)な奴に、常に意表を突かれる
>ことで敗れ去ったのです。
>
>今も、その意表を突く事が、勝つ秘訣でもあります。

 生死がかかるとどうしても実績のない戦法は取りたくないでしょうからね。 それを取れるかどうかは単にアイディアを出すだけでなく実行力や説得力が必要なのでしょうね。
  1. 2013-05-05 11:32
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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 西洋の軍服が華美な物になったのは、軍隊が国内鎮圧を重要な任務としていたために王家の権威を高めようとした面と、傭兵団が活躍をアピールするための面があるそうです。
 ちなみに、傭兵団同士の戦いでは傭兵隊長が敵対する傭兵隊長と談合して、適当なところで戦闘を終わらせてしまうことも多かったようです。

 銃の進歩と軍装の変遷は密接な関係にあります。
 華美を競った軍服は、マスケット銃(先込め式の銃)が主流となると高い帽子(シャコー帽など)を被ったり、大きな肩章を付けたり、ヒールの高いブーツを履くようになりました。動きづらくなり、戦闘には不利だと一見思いますが、シルエットを大きく見せることで距離感を狂わせようという意図があったようです。この頃の銃は射程が短く射撃間隔が長かったので、射程距離に入る前に撃たせてしまえば、一気に近づいて斉射して大きな戦果を挙げることが出来ました。
 元込め式のライフル銃が登場すると、射程が飛躍的に伸び射撃間隔も短くなりました。こうなると、カラフルな軍服は動く的でしかありません。
 更に時代が進み機関銃が登場すると、戦場には塹壕が張り巡らされるようになります。視認性を下げるために、軍服はカーキやグレー等の保護色になります。第二次世界大戦では更に進み、迷彩服が登場しています。

 書いている内に段々何を書いているのか分からなくなり、長くなってしまいました。
m(_ _;)m
  1. 2013-05-05 22:55
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  3. ボルト #79D/WHSg
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お書きのようにナポレオンの時代の戦争は戦死率が半端ではありませんでした。実は若いころのナポレオンは実に合理的で効率の良い戦争をやっていました。しかし、その後戦いは変質します。特に帝位についた頃からの戦争ははっきり言って戦死率の大小とその土地を占領できたかで決まるような戦勝ばかりです。

これは帝位につきhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2595%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B9/" class="keyword">フランス人を大量に殺さずに住むようになったからでした。1842年以降の諸国民の戦いからは本当にhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2595%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B9/" class="keyword">フランス軍が全面に出て戦うことになります。ナポレオンの時代はこの辺りで終わっていたのです。世の中は効率的な戦争に時代になります。

信じられないでしょうが野戦で塹壕を使うというのは19世紀からです。戦争は保守的なもので戦場に穴を掘るという単純なことさえやなかなかやろうとはしませんでした。

だからナポレオンという人の戦争は決して革新的でも進歩的でもなかったわけです。本来はこの辺りで戦術革命が起きていても良かったような気がしますが起きていません。

その意味では18世紀を彷彿とさせる衛兵のパレードなどは不合理の極みなのです。それが美しいか否かは全く別ですが…これを見ると戦争の保守性と合理性の無さを感じるものです。
  1. 2013-05-05 23:40
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  3. kazk #79D/WHSg
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To ボルトさん
 面白かったです。 有難う御座います。

 ワタシの又従姉妹が自衛隊員と結婚したのですが、ナポレオン戦争時代の戦闘服は、結婚式に写真で花婿が着ていた制服よりも華やかなのです。

 羽や金モールで飾りカラフルな軍服と今の迷彩服を比べると色々考えてしまいますよね。

 しかし大きな帽子に標的攪乱の目的があった事は初めて知りました。
 なるほどそう言われたら、あの帽子の中でどこまでは本当の頭かわかりませんね。
  1. 2013-05-06 11:48
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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To kazkさん
 つまりナポレオンは天才的戦術家だと言っても、戦法その物は旧来の方法に従ったのですね。

 実際ああやってマスゲームのように綺麗に並んで前進する敵など、塹壕から撃てば全く味方の損傷なく、一方的に勝利できそうなものですけど、それはやらなかったのですからね。

 しかし現在でもこのワーテルローの戦いを再現しているマニアが居て、毎年当時の軍服を着て、模擬戦をやっているぐらいだです。

 だからこのような華やかな先頭の魅力は別物なんでしょうね?
  1. 2013-05-06 12:00
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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