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2024-04-21 13:17

イランvsイスラエル 中道ウハウハさんからの情報

 イランのイスラエル攻撃、そしてイスラエルの反撃について、中道ウハウハさんがコメントで色々な情報を下さいました。
 大変興味深いコメントなので、本文で紹介させていただきます。
 中道ウハウハさんのコメントは青字、それに対するワタシの感想は黒字で表記します。

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よもぎねこさん、おはようございます。

【イラン側攻撃態勢】

第一波として数百機のHESAシャヘド136で、アイアン・ドームとデイヴィッド・スリングを飽和させ
第二波で数十発の巡航ミサイルと弾道ミサイルの道を空けるというものだった。
新型のジェット推進式 無人機シャヘド238も合計185機使用されました。
ヒズボラは、ゴラン高原から、グラードロケット弾を数十発を発射したと発表した
約170機の無人機、30発以上の巡航ミサイル、120発以上の弾道ミサイルが使われた。約320発の攻撃用ドローン・巡行ミサイル・弾道ミサイルをイスラエル目掛けて発射しました。

また、友好関係にある国や地域の兵力(レバノン・シリア・イラク・イエメン)も時を同じくして、攻撃用ドローン・弾道ミサイル・ロケット弾等で応戦しました、合計約350発がイスラエルに向けて発射された。

【多国籍迎撃態勢】

先ず、米軍は、英国、フランス、ヨルダン軍とともに、イスラエルに向かう飛翔体の多く、特に無人機を迎撃した。
米中央軍と欧州軍は80機以上の無人機(半数以上)と少なくとも6機の弾道ミサイルを破壊した。
イラクのアルビルにある米陸軍 パトリオットミサイル 中隊が少なくとも1発の弾道ミサイルを撃墜した。
イエメンのフーシ派支配地域で発射前に無人機7機と弾道ミサイル1機が攻撃された。
東地中海に位置するUSS カーニー (DDG-64)とUSS アーリー・バーク (DDG-51)は少なくとも4発の弾道ミサイルを撃墜した。 SM-3が戦闘デビュー 。 これは、大気圏外で弾道ミサイルを撃破できる迎撃ミサイルである。

英国はシリアとイラクの領空で不特定多数のイラン製無人機をイギリス空軍戦闘機タイフーンで迎撃。イラクとシリア上空で計画されていた米空軍の任務もカバーし、米国がイスラエル軍を支援する際のより大きな自由度を得ることができた。

ヨルダンは 「自衛」で領空に進入した不特定多数の無人機の20%を迎撃した。
フランスは「ヨルダンの要請により」ヨルダン領空上で特定多数のイランの無人機を海軍で傍受したと伝えられている。
サウジアラビアとUAEは、レーダー追跡やその他の情報を共有したと伝えられている。イランの攻撃を阻止するのに役立ったと言われている。

【イスラエルの防衛作戦コードネーム「アイアン・シールド」】

アロー3システムと中距離用のデイビッド・スリング・ システムを使用し、電子誘導システムを妨害してミサイルの航行を妨害した。
空軍がヨルダン上空で巡航ミサイル25発を迎撃したとしている。


【結果】

ドローンはイスラエル到着前に略迎撃されていて、イランが狙った第一派の飽和は失敗し、第二波の迎撃に専念出来た模様。
イスラエルにはおよそ9発の弾道ミサイルが着弾し、そのうち少なくとも4発がネバティム空軍基地に着弾し、C-130輸送機、未使用の滑走路、空の保管施設に被害を与えた。他の4発の弾道ミサイルがラモン空軍基地に着弾した。ヘルモン山のイスラエル占領地域にある諜報センターレーダーサイトを狙ったと伝えられる追加の弾道ミサイルは逸れ、イスラエル北部に落下した。また女児1人が負傷した他の31人が避難所に向かう途中で軽傷を負ったか、不安症の治療を受けた。ヨルダンは、破片の一部が自国の領土に落下したが、重大な損害や負傷者は出なかったと報告した。
約97%を迎撃した模様。

参考ページ
https://en.wikipedia.org/wiki/2024_Iranian_strikes_in_Israel
https://www.fdd.org/analysis/2024/04/16/what-we-can-learn-from-irans-attack-on-israel/

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 イスラエルにはアイアンドームなど超強力な防空体制があるので、イランとしては飽和攻撃を狙いました。 
 しかし結局、弾道ミサイルもドローンも全部撃ち落とされて、結局イスラエル側には殆ど被害がでなかったのですね。
 世界軍事ランキング2023ではイスラエルは18位、イランは17位ですから、一応イランとイスラエルは互角のはずですが、この結果を見るとイランはイスラエルには全く敵わないようです。 尤もイランの人口は9000万人でイスラエルの10倍ですから、兵士の数ならイスラエルを圧倒しているのでしょう。

 このイランの攻撃ではヨルダンが多国籍軍側に入って米、英、仏と共にイスラエル防衛に協力しているのですね。
 ヨルダンは第一次からずうっとイスラエルと敵対してきました。
 元々ヨルダン王家はムハンマドの娘を始祖とするイスラム世界随一の名門なのですが、今回のイランの攻撃では、その王様が完全にイスラエル側に回ったわけです。

 トランプ政権の頃からアラブ諸国とイスラエルとの国交正常化が進み始めました。 これは実はアラブ諸国がイランへの警戒感から、イスラエルの軍事力を頼りにし始めたからのようです。
 これが今回のイランのイスラエル攻撃で余計鮮明になりました。
 ヨルダンがイスラエルの側につくなんて、ひと昔前ならアラブ諸国から非難轟轟だったと思うのですが、でも今回はこれについてアラブ諸国は何も言ってませんよね?

 因みにアラブ諸国がイランを恐れるのは、国内に多数のシーア派イスラム教徒を抱えているからでもあります。 
 イスラム教シーア派は全世界のイスラム教徒の中では少数派ですが、しかし実はサウジアラビアやイラクなどでは非常に多いのです。 イランはこうしたシーア派の居住地域を狙っているのです。
 
 因みにイスラム教徒がシーア派とスンニ派に分かれたのは、ムハンマドの死後に起きた跡目争いが原因です。 ムハンマドには息子はおらずムハンマドの死後、ムハンマドの最初の妻の連れ子アリと、ムハンマドの後妻の娘婿との跡目争いになったのです。
 で、このムハンマドの後妻の娘とその婿がヨルダン王家の先祖です。 
 この跡目争いは両者の戦争になり、アリの側が負けて、ムハンマドの後継はヨルダン国王の先祖と言う事になったのです。 
 でもアリを支持した側は納得しなかったので、イスラム教が二つに分かれる事になったのです。 
 イランはこのアリの側、つまりシーア派の宗教国家なのです。 
 こうしてみると今に至ってイスラム教の宗派争いが、再開した感があります。

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【イスラエルが19日早朝、イランを攻撃したと報道が】

イランのイスファハン付近に有る空軍基地と核施設の近くで大きな音と無人機が報告された。防空砲台を発射し、無人機を3機撃墜し又は、3度の爆発音が鳴り響いた。 イランの発表では、特に目立つ被害は無かったと主張。

米国当局は複数の米メディアに対し、イスラエルのミサイルがイラン国内の施設を攻撃したことを認めた。と報道も、イランはミサイルについて否定している。

また一部の米メディアでイスラエルの有人航空機による攻撃が行われたと報道も有ったが、これは、『マイク・ライオンズ退役米陸軍大将はCNNに、「彼らはこの作戦で有人機を使い、標的が正確であることを確認したと思う。彼らは軍事目標を狙った。これはイランに、その気になればあの施設(イスファハンの原子力発電所)を攻撃できるというシグナルを送ることになる」と述べた。』という憶測が飛躍して伝わって行った可能性もある。イランは国外から侵入した戦闘機は無いとカウンターしてる。
イスラエルからイランのイスファハン迄は、約1500㎞で、軍用ドローンは勿論、F-15Cに燃料15tのCFT+ドロップタンクx3で約4700㎞飛べるので可能ではある。

ではこのイスファハンに飛来したドローンはイスラエルの物なのか? また攻撃用なのか、偵察用なのかも解ってない。
イラン側の発表も、『上院情報特別委員会の副委員長であるマルコ・ルビオ上院議員(共和党、フロリダ州選出)は、攻撃のニュースが公になった直後、「イスラエルは、シリアとイラクの領空上空で航空機からイラン領空に入ることなく、イラン国内の標的に対して攻撃を行う能力を持っている」』に反応し、「国外から発射されたものではない」とコメントを出した。
また、同時刻にシリアのレーダーが、シリア領空侵犯したイスラエルの戦闘機6機が東に飛行して行ったのを確認してるという情報もある。
イランの防空システムは本当は何に反応したのでしょうね?、後に国営はイスファハンでミサイル防衛システムは作動していなかったと。
NYT等が報じてます、イスラエルの戦闘機が、イラン国外からミサイルを発射し、核施設防御用の防空システムのS-300PMU2ミサイル砲台や30N6Eレーダーを破壊した衛星画像等、これは現状のイランの防空システムではイスラエルの攻撃は防げないとい決定的な事態で、イランのショックは計り知れない事態でしょう。またミサイルを発射した場所はヨルダンに迷惑が掛からない様に配慮された所だそうです。

衛星画像
https://twitter.com/CSBiggers/status/1781436224248435107/photo/1
https://twitter.com/obretix/status/1781703123448332625/photo/1

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 イスラエルの報復はピンポンとでイランの目標攻撃に成功したようです。
 イランはイスラエルの攻撃を全く阻止する事はできず一方的にやられたようです。
 
 ワタシはイスラエルはこのイランから攻撃を奇禍として、イランの核開発施設を破壊するんじゃないかと思っていたのですが、それは控えたんですね。
 でも「その気になればいつでも破壊できる」と言う事をイランに見せつけました。
 
 実はイランは元々イスラエルとは友好国で、中東戦争でイスラエルとアラブ諸国が対立していた頃は、イスラエルはイランから石油を輸入していたのです。
 ところが1979年のイランイスラム革命で、イランがイスラム教シーア派の宗教国家になって以来、イスラム教を前面に出してイスラエルに敵対するようになりました。
 そしてイスラム教スンニ派のアラブ諸国とも対立しているのです。 
 すると今度はアラブ諸国がイランを恐れてイスラエルに接近しているのです。

 因みにイランはハマスやヒズボラなどのテロ組織を支援していますが、しかしコイツラも実はアラブ諸国から見たら厄介者ですからね。
 イランは厄介者達のスポンサーになって、イスラエルやアラブ諸国に嫌がらせをやり続けてきたのです。 でもこれがイランの国力の限界でしょう?

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 きっとこの機会をIsis-Kが利用しそうな気もしますが、どうでしょうね?あっイラクで爆発が有りましたね、しかもIsis争闘前線基地だった所で。話題にならないですが、ここ数日ロシアは先日のテロの報復でシリア内のイスラム国勢力の壊滅を狙った空爆をしてました。

 ロシアも忙しいですね。 
 でもロシアには多数のイスラム教徒がいて、今までのロシアでのイスラム原理主義のテロもそいつらがやってきたのですから、シリアのイスラム国を攻撃してもロシア国内のテロには関係ない気がします。 

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それと、自衛隊のヘリで行方不明の隊員さんが見つかります様に。。。。

 早く見つかって欲しいです。 墜落現場は水温の高い海域なので、大怪我をしていなければ、数日間漂流しても生存可能だと思うのですが・・・・。
  1. テロリスト
  2. TB(0)
  3. CM(3)

コメント

よもさん、中道ウハウハさん、詳細な情報に感謝です!

これは凄くためになる情報です。ありがとうございます!

イランはもっとイスラエルにダメージを与えられると思っていたんじゃないでしょうか?それがいとも簡単に迎撃されてしまった。ところがイスラエル側の攻撃はイランは探知もできなかった。これではまともにイスラエルと戦争なんて無理だと考えたのでしょう。

だから面子を守るためにイスラるの攻撃など大したことはなかった。もうこれ以上のことはしないと早々に宣言したのだと思います。

ところで私が初めてアメリカに来たのが1979年の今の時期です。ちょうどユダヤ教の過ぎ越しの祭りの時期だったのです。よく覚えている理由は私のホームステイ先の家族が敬虔なユダヤ教徒でパスオーバーのパーティーを開いてお客さんが沢山きて伝統的なユダヤ料理を出していたからです。

当時イランの宗教革命で多くのユダヤ人やキリスト教徒がアメリカに避難してきていました。あの時からイランとイスラエルの関係は悪化の一途をたどってますね。
  1. 2024-04-22 06:23
  2. URL
  3. 苺畑カカシ #-
  4. 編集

公約と理念とプロパガンダが選んだ末は

昨今、公約とプロパガンダで票を集めた権力は、それに縛られて自壊することを知りました。
これを日本国民は民主党政権での経験で知る事が出来ました。脱ダム宣言の八ッ場ダム、solarのFIT が典型的な出来事でした。加えて韓国世情政権の異常さが日本人に教訓となりました。

所詮、公約と理念で集まる烏合の衆の選んだ権力は、唯の反権力、カネの力であって、国民の知力で選んだものではないんですよね。
共和党のトランプは北朝鮮問題にせよ公約に縛られて誤った道を突進する事はありませんでした。
宗教に似た異形理念を頼りに振り回される日本の野党にもう先の道は全くありません。
バイデンよりもダイナミックに判断し公約とか理念なんか糞くらえと行動できるトランプを選ぶんじゃないでしょうか。

(追申)
理念をばら撒いて当選して、退職金しか頭にない静岡県の川勝知事が洗脳した人達(自称市民)によって潔く身を引く事も出来ないようです。

>川勝知事の再出馬求め 市民団体が署名活動を開始「国やJRと対峙し命の水や環境守ってくれた」【静岡県知事選】4/22(月) 21:44配信
  1. 2024-04-22 09:32
  2. URL
  3. トラウマ #RWLNmTs6
  4. 編集

Re: よもさん、中道ウハウハさん、詳細な情報に感謝です!

> これは凄くためになる情報です。ありがとうございます!
>
> イランはもっとイスラエルにダメージを与えられると思っていたんじゃないでしょうか?それがいとも簡単に迎撃されてしまった。ところがイスラエル側の攻撃はイランは探知もできなかった。これではまともにイスラエルと戦争なんて無理だと考えたのでしょう。
>
> だから面子を守るためにイスラるの攻撃など大したことはなかった。もうこれ以上のことはしないと早々に宣言したのだと思います。

 ワタシは英語ダメ子なのでこういう海外情報は全然ダメなんですが、中道ウハウハさんのような方が教えてくださるので助かります。
 それにしても使われた兵器の種類など細々わかるって凄いですね。

> ところで私が初めてアメリカに来たのが1979年の今の時期です。ちょうどユダヤ教の過ぎ越しの祭りの時期だったのです。よく覚えている理由は私のホームステイ先の家族が敬虔なユダヤ教徒でパスオーバーのパーティーを開いてお客さんが沢山きて伝統的なユダヤ料理を出していたからです。
>
> 当時イランの宗教革命で多くのユダヤ人やキリスト教徒がアメリカに避難してきていました。あの時からイランとイスラエルの関係は悪化の一途をたどってますね。

 イランは宗教革命国家ですから、異教徒の国であるイスラエルへの敵意を示す事は国家の権威を保つ為に必要なのでしょう。
 でもワタシは実はイランがホントに狙うのは、サウジアラビアやイラクのシーア派居住地の併合で、反イスラエルはその為の軍備拡張や核武装の為の口実だと思います。

 だってイランはイスラエルとは国境も接してないし、イランがイスラエルに攻め込むには、ヨルダンなど隣国を通らなければなりません。 国境を接していないので領土問題もないのです。
 だからイランはイスラエルと本格戦争はできないし、イスラエルの存在がイランの害にもならないのです。
 でもイスラム教の立場からは反イスラエルを唱えざるを得ません。
 そして反イスラエルを口実に軍拡しても、アラブ諸国などイスラム教の国々はこれを非難できないのです。

 でもイランが軍拡すれば、シーア派の居住地を抱えるサウジアラビアやイラクには大変な脅威だし、イランの本心もわからないわけがないのです。
 だからサウジアラビアは、対イラン防衛の為にイスラエルと国交正常化を始めたのです。

 でもこれって実はイスラエルの安全の為には非常に良い事だと思います。 だってイランがアラブ諸国の脅威になってきたので、隣国のヨルダンがイスラエル側に付いたのです。 サウジアラビアやエジプトも実質イスラエル側なのです。
 イスラエルの安全の為なら、隣国エジプトやヨルダン、そしてアラブ諸国との関係の方が遥かに大事です。

 一方イランはマトモにイスラエルを攻撃する意志も能力もないけれど、反イスラエルのポーズは示さなければならないので、ハマスやヒズボラなどのテロ組織を支援するのです。
 イスラエルからすればテロの被害も困りますが、それでも隣国と戦争になるよりテロの方がよほどマシです。

 だから実は今回のイランとイスラエルの紛争は、実はイスラエルの安全を確保したのでは?と思っています。 
 
 


  1. 2024-04-22 10:09
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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