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2023-11-21 11:49

国家と国家を守るとは?

 先日、ある方のブログに今回のイスラエルのガザ攻撃について痛切な記事がありました。

 思想 11月19日 イギリス毒舌日記

大人の空手のクラスに数年前から急に来た50代後半か60代前半の女性がいる。
身体はかなり締まっていて、ずっと身体を鍛えてきた人なのだと分かる。

先日、その人がイスラエルに戻ると言った。
私は知らなかったが、40代までイスラエル軍に所属していた人らしく、まあまあ上の役職だったらしい。
今の状況を受け、再びイスラエル軍に戻ってハマスと戦わねばならないと言った。
びっくりした。

そこにいた生徒が、「それに伴い、ハマスではない市民が大量に殺されても平気なのか?」と聞いた。
「始めたのはハマスだ」と答えた女性。
彼女は来週、イスラエル軍に入る為にイスラエルに行く。

思想、それが怖いとつくづく感じた。
思想を理解し合う、譲り合うなど無理だと女性の訴える顔を見て思った。
また再びユダヤ人が迫害されない為に戦うのだと言った。

生きて帰れないかもしれないと言い残し、ひとまずイギリスを去った。
ガザに関して解決とは、どんな着地点が解決なのか…
聞いたとて、彼女の意見は彼女の思想による意見、そういう考え方もあるのねとはならないが、とにかく彼女はあの年齢で最前線に入るために願いを出したと言うのだから。

IMG_3812.jpg

 このブログ主はイギリス人の男性と結婚して、小学生と中学生の子供を育てながら、イギリスで生活している方です。
 非常に賢い方で、子供を育てながら近所の量販店の売り子のパートをしていると言う事で、一般のイギリス人の生活に密着しながら、イギリスの生活について非常に深い洞察にとんだ記事を書かれるので、ワタシは前々から愛読していました。

 この空手教室と言うは、息子さんが通っている教室なのですが、子供のクラスだけでなく大人のクラスもあります。 
 で、その大人のクラスの方が、実はイスラエル軍の軍人だった人で、今回のガザ攻撃の為に帰国して戦うと言うのです。

 実はガザ攻撃の直前、イスラエル政府は30万人の予備役を招集しました。 ところが招集完了前に予備役部隊の人員の充足率が100%を遥かに超えてしまったと言うニュースを聴いて驚きました。
 つまりイスラエルが政府がガザ攻撃の為に徴兵礼を出した人が直ぐに集まっただけでなく、徴兵礼の対象でなくても志願した人が多数いたのです。

 予備役は兵役経験はあるけれど、普通に働いて社会生活をしている人達です。 イスラエルの場合、専門職などとして国外で働いている人も多いようです。
 だから帰国して兵役に就くのは色々大変でしょう。
 またイスラエルの他に、もう一つ別な国の国籍を持っている二重国籍の人も多数いると言われます。
 ところがそういう人達も、続々と帰国して、兵役に志願していると言うのです。

 で、イギリス毒舌日記さんの所に出てくる空手教室の女性もそうした一人でしょう。
 40~60と思える年齢と言う事は、徴兵されたとは思えません。
 しかしそれでも帰国して兵役に就くと言うのです。

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 これはイスラエル人の戦意の高さと共に「また再びユダヤ人が迫害されない為」から見えるように危機感の強さを感じさせます。
 実際、現在イスラエル人が危機感を募らせるのはわかります。
 欧米ではこの事件を契機に、極めて古典的と言うか中世的な反ユダヤ主義が復活しつつあるようです。

 ヨーロッパではユダヤ人迫害は中世から続いていました。 
 元々はキリスト教徒にとって異教徒である事から始まった迫害ですが、しかし近代になってキリスト教の影響が薄れ、近代合理主義の時代になっても収まりませんでした。
 挙句にナチスドイツによる大虐殺です。
 しかも無残なのは、この大虐殺が行われいる間、ナチスドイツの虐殺から逃れようと必死で逃げるユダヤ人を受けてくれる国が殆どなかった事です。

 それどころかナチスドイツに便乗して虐殺を手伝った国も沢山ありました。 ナチスドイツのユダヤ人虐殺の被害者数は随分と曖昧で、資料により数字が100万単位でばらつくのですが、これはどうやら東欧諸国がナチスドイツに便乗して大量虐殺をしたからのようです。 そして戦後それらの国々が自国の責任を誤魔化してドイツに押し付けたりしたのが原因のようです。

 一方、イギリスやアメリカなど連合国側は、虐殺の手伝いこそしなくても、難民の救援には非常に消極的でした。 
 例えば、パレスチナは当時、イギリスの信託委任統治地であり、バルフォア宣言ではイギリスはパレスチナにユダヤ人が居住する事を認めていました。 因みにこの時期はフサイン=マクマフォン協定のアラブ側代表フサインも、この地がイギリスの信託委任統治になる事には反対していませんし、ユダヤ人の居住も認めています。
 
 しかしナチスドイツから迫害でパレスチナに逃げてくるユダヤ人が増えると、イギリスはユダヤ人の流入を阻止しました。 ユダヤ人難民が増えるにつれてパレスチナ在住のアラブ人とのトラブルが増えた為です。お
 で、難民を満載した船の入港を拒否して、その難民船を追い回した挙句、最後にその船が沈没すると言う悲劇まで起きています。

 現在の難民保護の為の条約や協定は、この第二次大戦中のユダヤ人の悲劇を反省して作られた物です。
 またユダヤ人差別は絶対タブーとなりました。
 しかしユダヤ人としてはもう二度とこんな目に遭いたくない!!、その為には自分達の国が絶対必要だと言う事になったのです。 

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 しかし現在の欧米を見ていると、第二次大戦前のユダヤ人迫害の悪夢が蘇りつつあるのでは?と思ってしまいます。
 欧米諸国にイスラム系移民が増え、そのイスラム系移民が「弱者」の地位を確保したため、彼等への批判がタブーになっています。
 その為、イスラム原理主義者のテロもテロの扇動も批判しないし、少女への強姦や売春強要でも相手がイスラム教徒だと警察も摘発しないと言う状況が続いていました。

 で、このイスラム移民達がこのハマスのテロに舞い上がり、絶賛した挙句に、反ユダヤ主義を扇動しているのです。
 そうするとこれまで欧米の中で抑制されてきた反ユダヤ主義が、イスラム教徒に便乗して、復活しつつあるようです。
 この状況では欧米在住のユダヤ人の恐怖は図り知れません。 
 そしてこのまま欧米で反ユダヤ主義が復活した場合、彼等が逃げ込める所はイスラエルしかありません。 
 
 国外在住のイスラエル人達が、帰国し軍隊に志願していると言われますが、こうした状況を考えるとむしろイスラエル国外に暮らすイスラエル人の方が、本国の人達よりむしろ敏感にこの危機感と恐怖を感じているのではないでしょうか?

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 ここで紹介したブログ記事の女性も、帰国して兵役に就くと言ったら、特に親しかったわけでもないイギリス人から「それに伴い、ハマスではない市民が大量に殺されても平気なのか?」と言われたりするのです。
 
 ??
 イギリスは911の後、アメリカが行ったアフガン攻撃に参戦し、その後も長々とアフガニスタンでの戦争に参加し続けていました。 この戦争に王子様まで送っています。
 アメリカは、911の首謀者オサマ・ビン・ラディンがアフガニスタンに逃げ込み、それをアフガニスタンのタリバン政権が庇い続けて、アメリカへの引き渡しを拒否したために、アフガニスタンを攻撃したのです。
 
 このアメリカのアフガニスタン攻撃と現在のイスラエルのガザ攻撃は、どちらも同じくテロ被害国がテロリストと戦う、その為にテロリスト達の立て籠る地域を攻撃すると言う話です。
 因みにイギリスのアフガニスタン攻撃参戦は、アメリカの御機嫌取りです。
 そのイギリス人がイスラエル軍に志願すると言う女性を「それに伴い、ハマスではない市民が大量に殺されても平気なのか?」と言うのは、イスラエル人から見れば「反ユダヤ主義からの悪意?」とも取れてしまいます。
 そしてこのように言われたら、切実な危機感と恐怖を感じるでしょう?

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 イギリスは民主主義国家です。
 そしてイギリス自身もこれまで何度もイスラム原理主義テロリストの被害に遭っています。
 それでも結局、イギリス人はイスラエルの立場を理解してくれない。
 これはイギリス在住のイスラエル人にとっては絶望的な話です。
 そしてイギリスに絶望したら、猶更イスラエルと言う国を守るしかないと思うでしょう。
 結局、ユダヤ人が迫害される事がないように守ってくれる国はイスラエルしかないのですから。

 塩野七生氏が著書の一つで書いていました。
 中世、ユダヤ人が憎まれた理由の一つが、戦争参加の拒否だったと。
 中世ヨーロッパでは、都市国家が戦争になって、街ごと市の城壁の中に立て籠って戦うと言う事が再々ありました。 都市が陥落したら、街中が略奪や虐殺に晒されるので、街中の人は女子供まで必死になって防戦するのです。

 ところがこのような場合でも「神の命令にしか従えない」と言う理由でユダヤ人は参戦を拒否するのです。 そしてユダヤ人だけで敵と和平条約を結んだりしてしまう事もありました。
 これでは街中の人がユダヤ人を憎むのもわかります。

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 しかし時代は進み、宗教の力が衰えるにつれてこれはなくなりました。 ヨーロッパ諸国に徴兵制が敷かれるようになるとユダヤ人も普通に徴兵されるし、そもそも宗教よりも国家の意識が強くなり、ユダヤ人の愛国者も増えて行ったのです。
 例えばアンモニア・ソーダ法を発明したフリッツ・フーバーは、ユダヤ人ですがしかしドイツで国民的に認められた愛国者でした。
 第一次世界大戦中、アンモニア・ソーダ法の発明のお陰で、ドイツ軍は無限に爆薬の原料である硝石を作る事ができました。 彼はまたドイツ軍の為に毒ガスも製造したのです。

 けれどもヒトラーが政権を取ると、彼はドイツを追われました。
 マックス・プランク等、ドイツの偉大な科学者達が揃ってフーバーがいかにドイツを愛し貢献してかをヒトラーに説いたのです、ヒトラーは彼をドイツから追放しました。
 
 一方、第二次大戦が始まるとアメリカではユダヤ人達が、続々と米軍に志願しました。 第二次大戦当時、米軍に入隊したユダヤ人の数は、20歳から50歳までの在米ユダヤ系男性の半数と言われます。
 これはホントにすごいです。 だって30過ぎ、40過ぎならメタボなど絶対兵役検査に合格しない人の方が多いでしょう?
 だから特技や資格等があって、多少なりとも軍隊で働けそうな人は全部、志願し、入隊したと言う事でしょう。

 ここまでアメリカユダヤ系の戦意が上がったのは、勿論相手がナチスドイツだったからでしょう。
 実はアメリカだって戦前は結構反ユダヤ主義も強く、ユダヤ人差別も酷かったのですが、しかしそれでもアメリカを守らないと、今現在、自分達が持っている自由も財産も生命も喪ってしまうのです。 

 そして第二次大戦中、ユダヤ人が大量に志願し、大量に戦死したことで、アメリカでのユダヤ人の地位が向上しました。

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 ユダヤ人は長く国を持たない民族でした。
 それはユダヤ人が国家よりも宗教を優先しきたからです。 旧約聖書の時代から、ユダヤ教内の宗派対立で国家が分裂破綻する事を再々やっています。
 しかし近代国民国家ができて、ユダヤ人も国家の力を認識せざるを得なくなりました。
 
 国家による大虐殺を被った事で、自分達を守る為にはやはり国家が必要だと考えたのです。
 それで現在のイスラエルがあるのですが、しかしそれが現在、宗教に生きる人々からの攻撃にさらされているのです。

 それにしてもこうした状況で何としても自分達の国を守りたいと言うイスラエル人女性の「思想」が怖いと言うのは、どういう事でしょうか?
 これは結局、日本人もまた一般のイギリス人も、イスラエルの置かれた状況には思い至らないと言う事ではないでしょうか?
 因みワタシはハマスの思想の方がよほど怖いと思います。

 ハマスはイスラム原理主義からイスラエルの殲滅を目的しており、パレスチナ人にいくら犠牲が出てイスラエルと話し合うとか共存するとかそういう事は一切考えていないのです。
 イスラエルを非難する人達はこれを理解しているのでしょうか?
  1. テロリスト
  2. TB(0)
  3. CM(14)

コメント

無害な相手に不実な働きかけはするな。
不実な相手からの有害な働きかけには必ず反撃抗戦せよ。
そして「不実」な相手とは、故意に、且つ先んじて事を荒立てる者です。
このような者に必要な制圧を為さないのであれば、この者は「自分の好きなルールでいける!」と増長・暴走する。だから必要な制圧を躊躇い、怠るなかれ。これが自衛と公共の安全の為の真理です。

このイのユダヤ人女性の祖国イスラエル防衛の決心に余計な口出しをしている人物は、自身が安全な立場にいるという自覚を理解せず、安易な善人気取りしている頭の軽い輩でしかない。
北海道と秋田県での熊の駆除にヒステリックに抗議活動している輩と幾らも違いやしないでしょう。
  1. 2023-11-21 13:24
  2. URL
  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

関連記事

温泉猫さんのコメントを拝見した上で、関連記事(見出し)を
記しました。

>北海道と秋田県でのクマの駆除にヒステリックに
抗議活動している輩と違いやしないでしょう。

現在も、止まない抗議電話ー悪質なカスハラの一種。

デイリー新潮より見出し
『クマの駆除に「お前も死んでしまえ」と抗議電話する人々の正体・・・
闇バイトに応募する者との共通点も」
  1. 2023-11-21 17:54
  2. URL
  3. ice58 #S.j1Io5o
  4. 編集

イスラエルの愛国心

数週間前にイスラエルに向かう飛行機に帰国して軍に志願したいイスラエル人の数が多くて飛行機に乗り切れず、機長が特別に許して座席ではないところに帰国者を雑魚寝させているという記事を見ました。世界中全土で沸き起こっている反ユダヤ人運動をみると、ユダヤ人には帰るべき祖国が絶対に必要なのだと今更ながら感じているからでしょう。

比べてアメリカは志願兵の数が全然足りてません。陸軍が特にひどいようです。これもバイデン政権が愛国心をそそるよりも軍隊内の多様性だのなんだのに力を入れ過ぎているからでしょう。

ところでアメリカでもイラク戦争中の志願兵は結構多く、特に海兵隊や陸軍は定員オーバーしていたくらいです。海兵隊と陸軍は海軍や空軍よりも最前線に送られる可能性が高いにもかかわらずです。愛国心というのはそういうものなのでしょう。
  1. 2023-11-22 02:03
  2. URL
  3. 苺畑カカシ #-
  4. 編集

イスラエル論法

その昔、東京銀座の道端には、ヒッピーのような若いアクセサリ売りが屯していた。噂だとイスラエル人で兵役が終えた後のモラトリアムに世界中を放浪して、気に入った国で、大学入学とか他の職業をみつけて人生を歩むのだ。と言われて居た。
そこで日本の進歩的文化人は、日本では浪人して受験勉強とか大学入学とか就活とか、分刻みで人生が舗装されて地獄の様な道を歩んでいる。だから、日本の文化も政治も間違っている、イスラエルを見倣いなさいとか。
でも此の文化人はイスラエルの徴兵制度とか戦争については一切触れてはいなかった。
この英国に住むイスラエル人も、兵役とか軍隊経験の後に異邦人として英国に住み付いたが、英国人には成れずに心がイスラエル人のママ人生を送っていたのであろう。だから英国の生活はすぐ捨てられて、イスラエル人になったのだろう。
こういう人を世界中に送り出して、また世界に諍いと戦争の種は尽きないのであろう。
苺畑のカカシさんは、日本の有事の際にはどの様な行動に出るのだろうか。
  1. 2023-11-22 10:19
  2. URL
  3. トラウマ #RWLNmTs6
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Re: タイトルなし

> 無害な相手に不実な働きかけはするな。
> 不実な相手からの有害な働きかけには必ず反撃抗戦せよ。
> そして「不実」な相手とは、故意に、且つ先んじて事を荒立てる者です。
> このような者に必要な制圧を為さないのであれば、この者は「自分の好きなルールでいける!」と増長・暴走する。だから必要な制圧を躊躇い、怠るなかれ。これが自衛と公共の安全の為の真理です。
>
> このイのユダヤ人女性の祖国イスラエル防衛の決心に余計な口出しをしている人物は、自身が安全な立場にいるという自覚を理解せず、安易な善人気取りしている頭の軽い輩でしかない。
> 北海道と秋田県での熊の駆除にヒステリックに抗議活動している輩と幾らも違いやしないでしょう。

 マジにイスラエルを非難する人達の言い分は「パレスチナ人カワイソウ」だけですからね。
 
 でもカワイソウならテロをやっても放置しろいうなら、温泉猫さんの仰る通り、人里に出た熊を殺すなと言うのと同じです。
 ワタシだって熊を殺すのはカワイソウだと思うけれど、人里に出てきた余りに危険なので、殺すしかないのです。

 自分は絶対熊に遭わない都心に住む人達が、自分達のセンチメンタリズムで、実際に熊の脅威にさらされている人達に「熊を撃つな」と言うのは、ナンセンスだとしか思えません。
 こんなことを言う人間達が善人だととも思えません。
  1. 2023-11-22 10:50
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 関連記事

> 温泉猫さんのコメントを拝見した上で、関連記事(見出し)を
> 記しました。
>
> >北海道と秋田県でのクマの駆除にヒステリックに
> 抗議活動している輩と違いやしないでしょう。
>
> 現在も、止まない抗議電話ー悪質なカスハラの一種。
>
> デイリー新潮より見出し
> 『クマの駆除に「お前も死んでしまえ」と抗議電話する人々の正体・・・
> 闇バイトに応募する者との共通点も」

 日本のイスラム研究者は殆どが全面的にハマスなどイスラム過激派を擁護して、イスラエルを攻撃しています。
 
 イスラム研究者がイスラムに愛情や同情心を持つのはわかります。 研究対象に対する愛情がなければ研究なんかできませんから。
 でも悪い事は悪い、危険な事は危険と言うのが、研究者の義務のはずです。
 研究者って研究対象を客観的に見るのが仕事で、なし崩しに研究対象と自己同一化しては、客観的な研究などできるわけないのですから。

 その点、ツキノワグマやヒグマの研究者はマトモですね。
 彼等だって研究対象であるツキノワグマやヒグマには並々ならぬ愛情を持っているのです。 愛情がなければ山の中に入って熊を研究する事なんかできません。

 でも彼等は「人里に出る熊は危険」である事はきちんと言うのですから。
 
  1. 2023-11-22 10:57
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: イスラエル論法

> その昔、東京銀座の道端には、ヒッピーのような若いアクセサリ売りが屯していた。噂だとイスラエル人で兵役が終えた後のモラトリアムに世界中を放浪して、気に入った国で、大学入学とか他の職業をみつけて人生を歩むのだ。と言われて居た。
> そこで日本の進歩的文化人は、日本では浪人して受験勉強とか大学入学とか就活とか、分刻みで人生が舗装されて地獄の様な道を歩んでいる。だから、日本の文化も政治も間違っている、イスラエルを見倣いなさいとか。

> でも此の文化人はイスラエルの徴兵制度とか戦争については一切触れてはいなかった。

 これは日本の左翼学者がオカシイのです。 イスラエル政府にもイスラエル人にも関係ありません。

> この英国に住むイスラエル人も、兵役とか軍隊経験の後に異邦人として英国に住み付いたが、英国人には成れずに心がイスラエル人のママ人生を送っていたのであろう。だから英国の生活はすぐ捨てられて、イスラエル人になったのだろう。
> こういう人を世界中に送り出して、また世界に諍いと戦争の種は尽きないのであろう。

 イスラエルの人口は1000万弱です。 スウェーデンやデンマークなどこのサイズの国は多いです。
 こういう小国の場合、先進国でお国内に専門職の仕事が十分ない国は多いです。 だからこのような小国の人達が専門職として海外で働く事は多いのです。
 
 専門職ですから正規の就労ビザでの滞在だし、高給ですから在留国に相応の納税もしています。
 しかしそれで在留先の国に帰化する必要はないし、そもそも欧米の場合専門職でも終身雇用ではないので、契約期間が終われば帰国したりまた別の国で働いたりします。
 だから別に英国で働くからと言って、イスラエル国籍と愛国心を捨てる必要はありません。

 海外の企業で働く日本人でも同様ですよ。 日本人でも海外で長期間働いて永住権など取っている人も沢山いますが、それでも日本国籍を捨てたくないと言う人も沢山います。

 むしろ海外にいて、場合によっては二重国籍で、イスラエルの兵役を逃れたいなら、そのまま帰国しなければ済むだけなのに、帰国して祖国防衛に尽くす国民と言うのは、非常に立派だと思うのですが、違いますか?  

> 苺畑のカカシさんは、日本の有事の際にはどの様な行動に出るのだろうか。

 カカシさんは米国籍です。
 そして米軍にいた事があります。

 
 
  1. 2023-11-22 11:18
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: イスラエルの愛国心

> 数週間前にイスラエルに向かう飛行機に帰国して軍に志願したいイスラエル人の数が多くて飛行機に乗り切れず、機長が特別に許して座席ではないところに帰国者を雑魚寝させているという記事を見ました。世界中全土で沸き起こっている反ユダヤ人運動をみると、ユダヤ人には帰るべき祖国が絶対に必要なのだと今更ながら感じているからでしょう。

 凄いですね。
 しかしホントに今の反ユダヤ主義の復活を見ていると、イスラエル国内にいる人達よりも、国外にいる人達の方が「帰る事ができる国」「イザとなったら自分達を守ってくれる祖国」の大切さを痛感しているのかもしれません。
 
 でもホントに利己的な人間なら「でもそれは他のイスラエル人が頑張ってくれたらよい。 自分は兵役なんかイヤ」となるのでしょうから、やはりイスラエル人の愛国心の強さには感動します。
>
> 比べてアメリカは志願兵の数が全然足りてません。陸軍が特にひどいようです。これもバイデン政権が愛国心をそそるよりも軍隊内の多様性だのなんだのに力を入れ過ぎているからでしょう。
>
> ところでアメリカでもイラク戦争中の志願兵は結構多く、特に海兵隊や陸軍は定員オーバーしていたくらいです。海兵隊と陸軍は海軍や空軍よりも最前線に送られる可能性が高いにもかかわらずです。愛国心というのはそういうものなのでしょう。

 バイデン政権のLGBTの宣伝はホントに酷いですものね。 あれじゃ軍隊がゲイバーかレズバーみたいじゃないですか?
 普通に健全な性的指向を持つ人達は辟易しますよね。

  1. 2023-11-22 11:24
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

家に火をつけようとしてる奴がいたら力づくで止めるなり警察に連絡するなりするでしょう。
国防なんて基本そんなもんです。ところがおかしな人々は黙って見てろと言う。
彼らの言い分を真面目に聞くだけ馬鹿馬鹿しい話ですよ。
そして日本人は愛国心がないとか言ってる人間がいますが日本が悪く言われりゃ不快になるし、ろくでもない連中が安全を脅かせば防衛強化が支持されますしね。
いちいち大声で叫ばないだけですよ。
  1. 2023-11-22 16:04
  2. URL
  3. 太朗 #cRy4jAvc
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 家に火をつけようとしてる奴がいたら力づくで止めるなり警察に連絡するなりするでしょう。
> 国防なんて基本そんなもんです。ところがおかしな人々は黙って見てろと言う。
> 彼らの言い分を真面目に聞くだけ馬鹿馬鹿しい話ですよ。
> そして日本人は愛国心がないとか言ってる人間がいますが日本が悪く言われりゃ不快になるし、ろくでもない連中が安全を脅かせば防衛強化が支持されますしね。
> いちいち大声で叫ばないだけですよ。

 ハマスのテロは前々からの事で、イスラエルもその都度、テロの程度に相応の報復をしてきたのですが、しかし今回のテロは規模が「テロ」では済まなくなったので、ガザ攻撃と言う事態になったのです。
 
 でガザ攻撃事態はイスラエルの「自衛権」として認められています。
 それを篠田教授が「快楽殺人」と言い出すのは何とも異様な話です。

 因みに例えばアル・シファ病院の攻撃でも、倉山満は「国際法ではアル・シファ病院にハマスの本部がないと言うのなら、それを証明する義務があるのは、ハマス側」と言います。

 
  1. 2023-11-23 10:05
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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思想が怖いって、どの思想が怖いのかわかりませんでした。

だってこのイスラエル人の女の人の思想って、愛国心ですよね。
これって普通のことですよね。

立派だと思うと思いきや、怖いってほんとに何なんでしょうね。

でも、こういう考えの人が多いんでしょうね。

自分は、戦争に巻き込まれないと思っているんでしょうね。

いまの世の中、なにがあるかわかんないのにね。
わたしには、思考が停止しているように思います。

「快楽殺人」っていうのもね、こういうこという人は
中国のチベットやウィグルのこと、批判しないですよね。
中国がやっていることのほうが「快楽殺人」だと思いますけどね。

日本なんかより余程イスラエルの方が国家ですよね。
日本なんか拉致されて、40年経っても帰ってこないし
奪還しにも行けないしほんとに国民を守ってくれるのか
不安ですけどね。

  1. 2023-11-24 13:47
  2. URL
  3. 吉原殿子 #-
  4. 編集

思うんですけど、現代のイスラエルは政教分離の世俗主義国家だし、法治国家・民主主義国家だし、アメリカやオーストラリアと変わらない 「ただの移民国家」 じゃないですか?
「もともとパレスチナにはパレスチナ人の国があって、ユダヤ人に侵略された」 という "神話" は、「日本は韓国を武力で侵略して、植民地にした」 という "神話" と同じレベルの『デマ』だし。

「もともと『国家』という概念を持たない先住民族がいたところに、文明の進んだ地域から移民がたくさんやって来て『国家』を作った」 事例なんて、世界中にはいっぱいあるでしょう。(アメリカ大陸にある国は全部そう。) 日本のアイヌや台湾の原住民 (高砂族) も、そうですよね。

で、その先住民族が今も酷い差別を受けているならまだしも、紆余曲折を経て、今は多くのパレスチナ人がイスラエル国籍を持っていて、ユダヤ系イスラエル人と全く同じ 「国民の権利」 を持っているわけですよ。国会議員にも裁判官にもパレスチナ人がいるし。

「そもそもイスラエルの建国自体が間違い」 と言ってる人は 「オーストラリアの土地は我々の物だ。返せ!」 と言ってる先住民族アボリジニの活動家と変わらないでしょ。「それじゃあ、援助なんかに頼らないで、イスラエルができる前の生活レベルに戻れよ」 ですね。

YouTubeで、イスラエルに住むユダヤ系とアラブ系の双方にインタビューする動画をUPしているチャンネルを見つけました。

Corey Gil-Shuster - YouTube
https://www.youtube.com/@CoreyGilShusterAskProject/playlists

Ask an Israeli / Ask a Palestinian Project | Facebook
(「イスラエル人に訊いてみよう/パレスチナ人に訊いてみよう」 プロジェクト)
https://www.facebook.com/AskAnIsraeliAskAPalestinianProject

↓今回のハマスのテロの前に行われた街頭インタビューですが、「アラブ系イスラエル人」 として生きているパレスチナ人が 「アラブ人は国家を維持する方法を知らないが、ユダヤ人は知っている」 と言ってますね。

Muslim Arab Israelis: Who do you want as your government? Israel or Palestine? - YouTube
(イスラム教徒のアラブ系イスラエル人:イスラエルとパレスチナ、どちらの政府がいい?)
https://www.youtube.com/watch?v=_EwEhQtDk-4

※はじめから付いている字幕は英語ですが、YouTubeの 「字幕の自動生成」 と 「英語→日本語 の自動翻訳」 をONにすれば、日本語字幕が出ます。

再生リスト
Questions to Israeli Arabs - YouTube
(イスラエルのアラブ人に質問)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLDAzS1l-IdfH7skeMwtrsf7PHlwNk9Je5

余談
テレビでイスラエルを取り上げる時に、必ず 「嘆きの壁」 に向かって祈っているヘンな恰好の 「超正統派ユダヤ教徒」 の映像から始まるのも問題ですね。あれって東京キー局が最近まで、全国ネットの番組で大阪を取り上げる時に、必ず道頓堀などの 「コテコテの大阪」 の映像から始まったのと同じ 「ステレオタイプなイメージの刷り込み」 でしょう。

Jews praying at the Wailing Wall HD - YouTube
(嘆きの壁で祈るユダヤ人 高画質)
https://www.youtube.com/watch?v=jQTYU3O6H3o

JR大阪駅 大阪ステーションシティの夜景 JR Osaka Station City Umeda Night Japan - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hunlh_7J_MQ
※大阪ステーションシティ開業当時の映像。12年前の動画なのにキレイ!!
  1. 2023-11-24 23:54
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 思想が怖いって、どの思想が怖いのかわかりませんでした。
>
> だってこのイスラエル人の女の人の思想って、愛国心ですよね。
> これって普通のことですよね。
>
> 立派だと思うと思いきや、怖いってほんとに何なんでしょうね。
>
> でも、こういう考えの人が多いんでしょうね。
>
> 自分は、戦争に巻き込まれないと思っているんでしょうね。
>
> いまの世の中、なにがあるかわかんないのにね。
> わたしには、思考が停止しているように思います。
>
> 「快楽殺人」っていうのもね、こういうこという人は
> 中国のチベットやウィグルのこと、批判しないですよね。
> 中国がやっていることのほうが「快楽殺人」だと思いますけどね。
このブログのブログ主は大変賢い方ですが、しかし国家の在り方や愛国心については、戦後教育そのままの認識です。
 そういう認識からすれば平和なイギリスに暮らしている50過ぎの女性が、敢えて祖国に戻って兵役に志願すると言うのは、怖い「思想」と言う事になるのでしょうね。
>
> 日本なんかより余程イスラエルの方が国家ですよね。
> 日本なんか拉致されて、40年経っても帰ってこないし
> 奪還しにも行けないしほんとに国民を守ってくれるのか
> 不安ですけどね。

 国民を守ると言う意味では、イスラエルはホントに国家的な国家だと思います。
 18世紀から国民国家が成立する過程で、ユダヤ人も在住国の国民として努力してきました。 
 国民国家の理念なら、思想・宗教・信条により差別されない、法のもとの平等を保障してくれるはずでした。
 だから戦争が起きたらユダヤ人も容赦なく徴兵されています。

 でも結局、国民にはしてもらえず、何かと差別されて、挙句の果てに大量虐殺されてしまったのです。
 こういう体験をしたので、自分達の生命と財産を守ってくれる国は、自分達で作るしかないと言う意識が高まったのです。
 その意味ではホントに国民を守る国家になったのでしょう。

 一方、国民の方も、自分達の国が亡くなったら、自分達を守ってくれる物はない事を思い知ったのでしょう。
 悲壮な愛国心です。
  1. 2023-11-25 10:34
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 思うんですけど、現代のイスラエルは政教分離の世俗主義国家だし、法治国家・民主主義国家だし、アメリカやオーストラリアと変わらない 「ただの移民国家」 じゃないですか?
> 「もともとパレスチナにはパレスチナ人の国があって、ユダヤ人に侵略された」 という "神話" は、「日本は韓国を武力で侵略して、植民地にした」 という "神話" と同じレベルの『デマ』だし。
>
> 「もともと『国家』という概念を持たない先住民族がいたところに、文明の進んだ地域から移民がたくさんやって来て『国家』を作った」 事例なんて、世界中にはいっぱいあるでしょう。(アメリカ大陸にある国は全部そう。) 日本のアイヌや台湾の原住民 (高砂族) も、そうですよね。
>
> で、その先住民族が今も酷い差別を受けているならまだしも、紆余曲折を経て、今は多くのパレスチナ人がイスラエル国籍を持っていて、ユダヤ系イスラエル人と全く同じ 「国民の権利」 を持っているわけですよ。国会議員にも裁判官にもパレスチナ人がいるし。
>
> 「そもそもイスラエルの建国自体が間違い」 と言ってる人は 「オーストラリアの土地は我々の物だ。返せ!」 と言ってる先住民族アボリジニの活動家と変わらないでしょ。「それじゃあ、援助なんかに頼らないで、イスラエルができる前の生活レベルに戻れよ」 ですね。
>
> YouTubeで、イスラエルに住むユダヤ系とアラブ系の双方にインタビューする動画をUPしているチャンネルを見つけました。
>
> Corey Gil-Shuster - YouTube
> https://www.youtube.com/@CoreyGilShusterAskProject/playlists
>
> Ask an Israeli / Ask a Palestinian Project | Facebook
> (「イスラエル人に訊いてみよう/パレスチナ人に訊いてみよう」 プロジェクト)
> https://www.facebook.com/AskAnIsraeliAskAPalestinianProject
>
> ↓今回のハマスのテロの前に行われた街頭インタビューですが、「アラブ系イスラエル人」 として生きているパレスチナ人が 「アラブ人は国家を維持する方法を知らないが、ユダヤ人は知っている」 と言ってますね。
>
> Muslim Arab Israelis: Who do you want as your government? Israel or Palestine? - YouTube
> (イスラム教徒のアラブ系イスラエル人:イスラエルとパレスチナ、どちらの政府がいい?)
> https://www.youtube.com/watch?v=_EwEhQtDk-4
>
> ※はじめから付いている字幕は英語ですが、YouTubeの 「字幕の自動生成」 と 「英語→日本語 の自動翻訳」 をONにすれば、日本語字幕が出ます。
>
> 再生リスト
> Questions to Israeli Arabs - YouTube
> (イスラエルのアラブ人に質問)
> https://www.youtube.com/playlist?list=PLDAzS1l-IdfH7skeMwtrsf7PHlwNk9Je5
>
> 余談
> テレビでイスラエルを取り上げる時に、必ず 「嘆きの壁」 に向かって祈っているヘンな恰好の 「超正統派ユダヤ教徒」 の映像から始まるのも問題ですね。あれって東京キー局が最近まで、全国ネットの番組で大阪を取り上げる時に、必ず道頓堀などの 「コテコテの大阪」 の映像から始まったのと同じ 「ステレオタイプなイメージの刷り込み」 でしょう。
>
> Jews praying at the Wailing Wall HD - YouTube
> (嘆きの壁で祈るユダヤ人 高画質)
> https://www.youtube.com/watch?v=jQTYU3O6H3o
>
> JR大阪駅 大阪ステーションシティの夜景 JR Osaka Station City Umeda Night Japan - YouTube
> https://www.youtube.com/watch?v=hunlh_7J_MQ
> ※大阪ステーションシティ開業当時の映像。12年前の動画なのにキレイ!!

 イスラエルはパレスチナカワイソウ主義者達から常にバッシングを食らい続けてきたので、逆に必死に「差別のない国」を作ろうと頑張ってきたんじゃないですか?

 だからパレスチナ人の中でイスラエル領に残り、イスラエル国籍を取った人は、アラブ人の中での勝ち組だと思います。
 だって所得も人権状況も、アラブ諸国の中では抜きんでているわけですから。

  1. 2023-11-25 11:36
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