東京外国語大学教授篠田朗教授などは「快楽殺人」とまでツィートしているのです。
しかしこれは大変奇妙です。
そもそも今回のイスラエル軍のガザ攻撃は、10月7日にハマスがイスラエルに侵入に、音楽フェスティバルやキブツを襲い、民間人ばかり1300人を殺害し、更に人質300人弱を拉致したことが原因です。
最初から民間人を殺し、拉致すると言うのは、戦争でも、戦争犯罪でもなく、純然たる犯罪、しかも凶悪犯罪です。
実際ハマスは民間人を唯殺すだけでなく、赤ちゃんを丸焼きにしたり、女性を強姦して殺したり、犠牲者の手足を切り取って殺したりと、大変な残虐行為をしています。
こうした残虐行為はハマス側が自分のサイトで公開しているのです。
篠田教授は国際政治学者と言う事ですが、しかし憲法、特に9条についても、自衛権の立場から非常にまともな解釈をしている事で知られた人です。
それでは日本人が同様のテロに遭った場合、日本側にはこのようなテロに対する自衛権は認めないのでしょうか?
テロリストが逃げ込んだ先の国も、国際社会もテロリストを逮捕処罰してくれる事は期待できず、放置すれば今後も同様なテロが繰り返される事が想定される場合、被害国の政府が直接このテロ組織を殲滅するのは自衛権の範囲内と言う事にならないのでしょうか?
勿論、ハマスは単なるテロ組織ではありません。
オウム真理教や日本赤軍などとは比べ物にならない規模です。
その為2007年ガザの統治権をパレスチナ自治政府から奪い取りました。 パレスチナ自治政府がガザに置いていた警察組織を破壊して、今はハマスがガザ住民を取り締まっています。 またそれまでパレスチナ自治政府が行っていた行政サービスもハマスが代行しています。
しかし現在の所、ハマスのガザ支配は国際的には認められていませんし、またパレスチナ自治政府も認めていません。
本来であればガザを統治する責任はパレスチナ自治政府があるのですから、パレスチナ自治政府がハマスのテロリストを逮捕し処罰するかイスラエルに引き渡すべきなのです。 しかしハマスは強大で、前記のようにパレスチナ自治政府はガザの支配権をハマスに奪われても手も足も出せない状況なのです。
これでは結局、イスラエルが直接、テロリストを逮捕するしかないでしょう?
それでイスラエルが直接ハマスを攻撃しているのです。
そしてこの攻撃に多数の民間人が巻き込まれて死傷しています。
で、ここで不思議なのですが、この件でイスラエルのみが非難されているのです。
と言うか篠田教授のようにイスラエルだけを非難している人がいる事です。
これって結局、非難している人達は、イスラエルを警察のように考えているんじゃないですか?
警察なら幾ら凶悪犯逮捕の為とは言え、民間人を死傷させてはいけません。
例えば浅間山荘事件では警察側は人質は勿論、テロリスト達が死傷するのを避けたために機動隊側に何人もの死傷者が出てしまいました。
イスラエルのガザ攻撃を非難している人達は、イスラエル軍の浅間山荘事件の機動隊のように行動するべきと考えているのでしょうか?
これならイスラエルだけを非難するのもわかります。
しかしハマスの規模と軍事力、そして10月7日のテロの凶悪さを考えると、これは余りに非現実的です。
けれどここで更に不可解なのですが、篠田教授等、イスラエルを非難している人達は、どうもハマスを正当なパレスチナ代表、パレスチナの統治機構と考えている節がある事です。
けれどもそうなると彼等がイスラエルだけを非難するのは、更に奇妙です。
先日、自衛隊のもと幕僚長達がこの攻撃を評価する動画をみたのですが、この中で元陸上自衛隊幕僚長がハマスのトンネルについて言っていました。
ハマスの戦闘員がトンネルに籠り、非戦闘員が空爆に晒されている。
ハマスが統治機構であるなら、これはオカシイ。
統治機構であるなら、ハマスが地上で戦い、非戦闘員は地下に退避させるべきだ。
全くその通りです。
ハマスがパレスチナの統治機構であるなら、パレスチナの民間人を保護する義務があるのは、ハマス側なのです。 ハマスこそが民間人を保護しなければならないのです。
戦時に国民を保護する義務があるのは、一義的にその国の政府と軍隊でしょう? 敵国の政府や軍対ではありません。
ハマスはガザを実行支配してから、ガザの地下に500キロとも1000キロとも言われる地下トンネルを張り巡らしました。 このトンネルの一部は車やバイクが走れる程に整備されています。
そしてこのトンネルの存在はハマス側がもうずうっと昔から公開しています。
ところがハマスはこのトンネルを公開した時、ここは戦闘員だけが使い、非戦闘員の保護には使わない事もまた公言していたのです。
篠田教授等、ハマス擁護、イスラエル非難の人達は、何でこのようなハマスの姿勢を問題にしないのでしょうか?
自国民保護の義務を完全に放棄した上で、自国民に被害が出る事が明白な戦争を仕掛ける軍隊を篠田教授は擁護するんですか?
イスラエル軍のガザ地区攻撃は今回が初めてではありません。
ハマスはガザ地区を実行支配してからもイスラエルにテロを繰り返しました。 そこでイスラエルはガザ地区からの人の出入りを厳重に管理できるように、ガザ地区を高い塀で囲いました。
するとハマスは塀の中からイスラエルの民間施設に向けてロケット砲や短距離ミサイルを撃ち込みました。
こうしたテロに対して、イスラエル側は必ず報復攻撃をしています。
そういう場合も、ガザの民間人がイスラエルの報復に巻き込まれて死傷しています。
しかしハマスの戦闘員はイスラエルを攻撃すると、速攻で地下に退避して安全を確保していたのです。
だったら10月7日にテロをやった時点で、イスラエルの報復攻撃は予測できましたよね?
それどころかイスラエル側も、10月7日にテロ攻撃受けて直ぐガザを攻撃したわけじゃなく、攻撃の予定を発表する一方で、一般住民が戦闘に巻き込まれないように避難地区を設けて、早急に避難するように呼び掛けていました。
で、ここで本当にハマスが統治機構として行動する意思があるなら、イスラエルの呼びかけに応じて、ハマスの責任で一般住民の避難を支援し、それでも避難できない人達は、ハマスの地下トンネルに収容して保護するべきじゃないんですか?
そうやって一般人の安全の確保した上で、ハマスは地上でイスラエル軍を迎え撃てば良いのです。
しかし今回のガザ攻撃では、ハマスはこのような民間人の保護の為の行動は一切取っていません。
自分達は安全な地下に潜り込み、民間人は地上で爆撃に晒しているのです。
そして代わりにイスラエル軍がハマスと戦闘をする傍らで、民間人保護の為に行動しているのです。 勿論それでも民間人からも死者が出てしまうのですが、そうするとなぜかイスラエル軍が猛烈に非難されます。
これホントにオカシイでしょう?
何度でも言います。
ハマスがパレスチナの統治機構なら、ハマス側にこそ民間人保護の責任があるのです。
しかしハマスは民間人保護を一切しないと公言しているし、実際していないのです。 自分達は地下に逃げ込み、民間人は地上で爆撃に晒すのです。
ハマスを擁護しイスラエル非難擦る人達は、これをどう説明するのですか?
これでイスラエル軍だけを非難し、ハマスの言動を問題にしないなら、それは結局、ハマスはテロリストで凶悪犯、イスラエルは警察だと言っているのと同じです。
凶悪犯なら自分が助かる為なら、他人を巻き込んで犠牲にすることは厭いません。
凶悪犯に倫理道徳を期待する事はできません。
だから凶悪犯を逮捕する場合は、警察側には一般市民の安全を確保する義務があるのです。
つまりイスラエルを非難する側は、結局イスラエルを警察、ハマスを凶悪犯と認識した上で、凶悪犯を応援していると言う事になります。
最低ですね。
ところが日本のメディア全般がこの報道姿勢なのです。 そりゃ重信房子のような凶悪犯を絶賛するのですから、凶悪犯大好きというのは日本のメディアの本性だと理解するしかないのでしょうか?
因みに現在イスラエル軍のガザ攻撃による犠牲者は10000人と言われています。
日本だけでなく世界中のマスコミがこのように報道しています。
しかしこの犠牲者10000人と言うのは、ハマスのこれまでの発表を足し合わせた物です。
国際機関その他が遺体等を確認して出した数字ではありません。
それで思い出すのが10月17日の病院爆発の話です。
あの時は爆破直後にパレスチナ保険当局、つまりハマスが「死者500人!!」と言いました。 そしてそれに日本のマスコミが即同調して「笑顔が溢れる病院が空爆された」などと言うニュースを放映しました。
しかしこれ結局ハマス側の嘘でした。
病院空爆で死者500人なら、少なくとも患者職員1000人を超えるような大規模病院が瓦礫になった・・・・・、と思いきや爆発があったのは病院の駐車場で、病院の建物本体は殆ど無傷でした。
その爆発もイスラム聖戦機構と言うハマスとは別のテロ組織のロケット弾が不具合で、イスラエル攻撃の途中落下と言うお粗末でした。
駐車場の車が何台もまる焼けになっていましたから、それでも最大30人程度の死者が出た可能性はあります。
しかしハマスが500人と発表した物が実は最大30人でした。
だったら現在ハマスが10000人と言っている犠牲者だって最大600人程度ではないでしょうか?
しかし現在世界中で、このような怪しげな数字をそのまま発表してイスラエルを非難それをネタに「停戦を」と叫んでいる人達がいます。
でもこれは結局警察は凶悪犯を見逃せと言っているのと同じ事です。
彼等はこの凶悪犯を見逃して、再度また凶悪事件を起こす事を切望しているのです。
勿論、それでも非戦闘員が戦闘に巻き込まれて死傷すると言うのは、大変痛ましい話です。
しかしその責任が全部イスラエル側にあるんですか?
イスラエルと言う国家もイスラエル軍も警察じゃないのです。
でも相手がテロ組織ですから、民間人の避難や保護などは、イスラエル側から極めて積極的に対応しています。
それでも相手が巨大テロ組織ですから、浅間山荘事件のようなわけには行かないのです。
だからと言って、自国民の安全を考えたら、このような凶悪で巨大なテロ組織を放置する事はできません。
その為にガザ攻撃を決断したのです。
今回のガザ攻撃ではイスラエル側にもかなりの死者が出ています。 開戦5日でメルカバ戦車などイスラエル側の重車両の23%が損害を受けて戦線離脱しています。
つまりガザ攻撃はイスラエル側にとっても多大な損害を覚悟しての苦渋の決断の上の攻撃なのです。
ハマス擁護派はこのようなイスラエルの決断をどう考えているのでしょうか?
東京外国大学の篠田英教授は、イスラエルのガザ攻撃を「快楽殺人」と言いました。
自国民を大量に殺害され拉致された国の自衛のための反撃をなぜ篠田教授は「快楽殺人」と言うのでしょうか?
篠田教授の日本の自衛権に関する憲法議論からは、何とも不思議な話です。
ヒョッとして篠田教授は赤ちゃんを丸焼きにしたり、女性を集団で凌辱して殺すような連中が大好きで、それを逮捕しようとする警察は許せないと言う事でしょうか?
これだと篠田教授ご自身が「快楽殺人ファン」と言う事になりますが、それでよろしいのでしょうか?