これは日本では随分問題にされているのですが、しかしワタシはこれ完全に核兵器の使用を全面的に肯定し支持する発言です。 そして核兵器の使用を支持すると言う事は、核攻撃も核兵器の保有も支持すると言う事です。
9月18日 CGTN Japanese
日本では、一部の政界有識者が過去に中国を侵略した日本軍の犯した戦争犯罪について絶えず反省の念を示し、日本の民衆に侵略の歴史を忘れないよう呼びかけています。
日本の野党の櫛渕万里衆議院議員は歴史の真相を明かすことに長年尽力し、日本政府に歴史を正視して罪を反省するよう促しています。
櫛渕議員は、「日本が歴史問題において、中国、韓国、朝鮮をはじめ、東アジアの近隣諸国と真の和解をしていないことは極めて遺憾だ。日本政府は和解を模索する努力をせねばならない」と呼びかけています。
櫛渕議員はまた、「日本政府はしばしば、広島と長崎に原爆が投下された被害者であることを強調するが、その誘因となる侵略戦争や植民地支配については言及を避けてきた。このような行為は歴史の真相を覆い隠し、歪曲しようとするものだ」と指摘しました。
櫛渕議員はさらに、「広島と長崎が経験した災難は大きな悲劇だが、根本的には、日本が侵略戦争と植民地支配を起こした加害者だった背景がある。日本政府はこの点を直視し、そもそもなぜ広島と長崎の悲劇があったのかを根本的に考えねばならない。つまり、第一に、歴史の改ざんは絶対に許されない。次に、日本政府が歴史の事実を認め、考証し、謝罪して和解を得ることが必要だ」とも指摘しました。
櫛淵議員の子の発言を見ればわかります。
>日本政府はしばしば、広島と長崎に原爆が投下された被害者であることを強調するが、その誘因となる侵略戦争や植民地支配については言及を避けてきた。
櫛淵議員は日本が植民地支配や侵略戦争をしたから、核攻撃を受けたと言っているのです。
>広島と長崎が経験した災難は大きな悲劇だが、根本的には、日本が侵略戦争と植民地支配を起こした加害者だった背景がある。日本政府はこの点を直視し、そもそもなぜ広島と長崎の悲劇があったのかを根本的に考えねばならない。
そして植民地支配や侵略戦争をした場合、核攻撃を受けても被害者とは言えない、むしろ植民地支配や侵略戦争をしたことを反省しなければならないと言うのです。
これはつまり核兵器の使用を全面的に肯定しているとしか言えません。
だって「侵略戦争や植民地支配をしたら核攻撃を受けて当然」「侵略戦争や植民地支配を行った国は核攻撃を受けても被害者ではなく、侵略戦争や植民地支配を反省しなければならない」と言うのですから。
この櫛淵論によれば、今後も植民地支配を受けたり侵略戦争をされた国は相手国を核攻撃しても良いと言う事になります。
そしてこの櫛淵論によれば歴史の評価も変わってきます。
例えば朝鮮戦争時、マッカーサー将軍がアメリカ政府に核兵器の使用を進言したことがあります。
朝鮮戦争は北朝鮮による一方的な侵略戦争でした。
そこでアメリカは韓国を支援して、この侵略を阻止しようとしたのですが、中国が北朝鮮側について参戦したので、戦況は大変厳しくなりました。
そこでマッカーサー将軍は、中国を想定しての核兵器の使用を進言したのです。
朝鮮戦争で「核兵器を使え」と言ったマッカーサーには色々な批判があります。
しかし櫛淵議員と令和新選組なら当然マッカーサーを全面的に支持するべきです。
マッカーサー将軍は侵略戦争が行われている最中に、その侵略を阻止する為に、中国を核攻撃するべきだと言ったのですから、軍事的・国際政治的にはともかく、道義的にはマッカーサー将軍の発言は全く正しいとしか言えません。
また現在のインド・パキスタン・中国には深刻な領土問題があります。 そしてこの三国は皆核保有国です。
この三国はお互いに領土問題について「相手国が我が領土を侵略している」と主張しているのです。
この三国は皆紀元前からの古い歴史を持つ国なので、どの国の主張が正しいかは判然としません。
しかしお互いに相手が自国を侵略していると感じてる、信じている事は事実なのですから、櫛淵論によればこの三国でお互いに相手国を核攻撃しても全然無問題と言う事になります。
またアメリカやイギリスやフランスがロシアを核攻撃しても無問題と言う事になります。
現在ロシアはウクライナに侵略戦争を仕掛けており、これが既に二年弱続いています。
櫛淵論によれば侵略戦争と植民地支配は絶対悪ですから、国際社会はウクライナを全面的に支援するべきなのです。
現在行っているように経済制裁や武器支援だけではなく、朝鮮戦争やベトナム戦争の時のように直接軍事支援するべきなのです。
勿論日本だって過去の植民地支配や侵略戦争を本当に反省しているなら、植民地支配や侵略戦争には断固反対するべきですから、日本もアメリカなどと共に軍事支援をするべきです。
因みに第二次大戦で侵略戦争をやらかしたドイツは戦後反省して、PKOや国連軍には積極的に参加しています。
だから「ドイツは反省した。 だから日本も反省しろ!!」と言う人達は、自衛隊のPKOや国連軍への参加を推進するべきなのです。
またウクライナへの軍事支援にも賛成するべきなのです。
そして通常兵器による軍事支援だけではロシアの侵略阻止が容易でないなら、広島や長崎と同規模のロシアの都市を核攻撃してもよいと言う事になります。
つまり「侵略戦争をしたから、植民地支配をしたから、核攻撃を受けるのは当然。 受けた側が反省しろ。」と言う櫛淵論は、そのまま「侵略戦争をする国、植民地支配をする国は核攻撃してもよい。 された方が反省しろ。」と言う事になり、核兵器の使用を全面的に肯定する事になるのです。
これは非常に恐ろしい話です。
だって現在でも世界中に侵略戦争や植民地支配は存在しているし、更に核兵器保有国は既に幾つもあるのです。
櫛淵議員はこれらの国々に気楽な核兵器使用を認めて、更に核兵器を保有していない国に対して、核保有を推進している事になります。
そもそも反核運動で核兵器の拡散防止や使用反対叫ばれたのは、核兵器の破壊力が余りに大きく、また核攻撃は無差別攻撃になるからです。
核兵器使用の原因になる戦争がどのような物であっても、一旦核兵器が使われたら非戦闘員が無差別に大量に殺害されるからです。
これが余りに非人道的だと言う事で、他の兵器とは区別して、核兵器はいついかなる場合でも使用するべきではないと言う事になったのです。
ところが櫛淵議員は「侵略戦争や植民地支配をした国は、核攻撃されて当然。 被害を訴えるのではなく反省しろ!!」と言ったのです。
これは「いかなる場合でも核兵器は使用するべきではない。」と言う反核運動を根幹を全否定している事になります。
櫛淵議員はこの自分の発言の意味を理解しているのでしょうか?
櫛淵発言を問題視しない令和新選組はこれを理解しているのでしょうか?
これは完全にワタシの想像ですが、コイツラは自分の言った事の意味を全く理解していないのではないでしょうか?
コイツラは唯「日本が悪い!!」と言いたいだけなのでしょう。
日本人なのに、日本の国会議員なのにひたすら「日本が悪い」と言うのも奇妙な話ですが、しかしコイツラの感覚では「日本は悪く、日本人は馬鹿で悪党」と思い非難する事で「自分は他の日本人とは違う、善良で賢い人間」だと感じる事ができるのでしょう。
それにそう言っていれば、中国や北朝鮮がほめてくれますから。
令和新選組としては、こうやってGHQ史観を永久に守り続けたいのでしょうね。 最後には新選組に倣って五稜郭辺りで討ち死にする覚悟でしょうか?
だって新選組って幕藩体制を守ろうとして戦い、最後は討ち死にした連中ですよ。
それを党名に冠する政党なのですから、革新性なんてあるわけないでしょう?
尤も連中は新選組の意味を全くわかっていないと思うんですけどね。