ところがバイデン政権はトランプ憎しで、こうした政策に絶対反対し、更に有効な物を次々と骨抜きにした行きました。
政策の変更って即効果が出るわけじゃないのですが、それでも元々必死で流入防止をしていた政策を無効化したのだから、数年も経てば明確に効果が出ます。
お陰で不法移民の数はこれまでにないほどに増え、更にその中には100名を超えるテロリストや大量の犯罪者が含まれていると言う状態です。
そりゃね、自称リベラリストが不法移民を支援する気持ちはわかりますよ。 とにかく彼等は貧しい祖国、治安も滅茶苦茶で社会福祉も全く機能しないような祖国を捨てて、何とかアメリカで豊な生活をしたいのです。
元々アメリカと言う国は、こういう移民が集まってできた国なのです。
現在、アメリカで成功している人達も、実は親の代には不法移民、或いは本人も幼児期に不法移民として入国した人も多数いるのですから。
だから今、米墨国境でひしめいている人達だって、歓迎するべきだ!!
彼等はアメリカで働いてアメリカの豊な暮らしをしたいだけなのだから!!
それなのに不法移民の逮捕とか酷い!!!
人権侵害!!!
カワイソウ!!!
カワイソウな人達の同情して、カワイソウな人達の嫌がる事をする人を責めていたら、いかにも自分が善人だと言う気分になれるじゃないですか?
だから本物の善人は勿論、善人だと思われたい人や、自分を善人の立場に置いて他人を責めたい人達は、カワイソウな人達を応援するのです。
しかしいかにアメリカが豊な国で広大な国であっても、無限の雇用と無限の福祉予算があるわけではないのです。
まして犯罪者やテロリストが無制限に入れる状態は余りに危険でしょう?
それに不法移民と言う事は、検疫もできないわけで、これで中南米で伝染病で出たらどうするのでしょうか?
だから移民は歓迎するけれど、きちんと正規の就労ビザを取ってきてくださいね、と言う事でした。
だからオバマ大統領だって国境に壁を建設する計画を立てていたんでしょう?
ところがそういう話ぜ~~んぶ放り出して、ひたすら不法移民の流入防止措置を無効化してきた結果、大量に入り込んだ不法移民の為に、収容施設が満杯になり、ホテルや学校の体育館などにまで収容しなければならない状況になり、経済や市民生活に明らかに悪影響が出ている状況になりました。
不法移民と言うか自称難民の流入はヨーロッパでも深刻でもドンドン深刻化しているようです。
所謂難民危機と言うのが起きたのが2015年です。
あれはドイツのメルケル政権が難民を歓迎すると言ってしまった事から始まりました。 結局これがメルケル政権の命取りになったのですが、しかし自称難民の方はメルケル退陣後もまだまだドンドン押し寄せているのです。
そしてこうして押し寄せた自称難民の半数が未だに無職で、公的な支援で生活しています。
そりゃそうでしょうね。
ヨーロッパだってやはり無限の雇用があるわけじゃないのです。 それなのに鉄砲水のように押し寄せた「難民」のすべてが就職できる仕事など提供できるわけもないのです。
そもそも彼等の大多数は移民先の言葉はできないのだし、それどころか母語の読み書きも怪しい人達も多いのです。
先進国でそういう人達ができる仕事など限られているし、またそういう人達では就労しても給与は、生活保護費など公的支援での収入と殆ど変わりません。 そうなると彼等も就労する気はないのです。
だから福祉で生活し続けるし、そうなると言葉も覚えないので就労は未来永劫不可能になります。
しかしヨーロッパ諸国はこうした「難民」を歓迎してしまった以上、今後も彼等に「文化的な生活」を保障していかなければならないのです。
しかもこういう「難民」はドンドン押し寄せているのです。
大変ですね。
実はワタシがヨーロッパに押し寄せる移民の話を始めて知ったのは70年代です。 その時NHKの番組か何かで、イタリア半島の南端からヨーロッパに入り込む不法移民の話を知りました。
その時、ワタシが連想したのは「ローマ帝国の滅亡」でした。
ローマ帝国はゲルマン人の侵攻によって滅亡しました。
しかし何でゲルマン人はローマ帝国に侵攻したのか?
ローマ帝国とゲルマン人の確執は、ユリウス・カエサルがガリア(現在のフランス)を征服した直後から始まりました。
これでローマ帝国領とゲルマン人の世界が接するようになったのです。
そしてその直後からゲルマン人はローマ帝国に入り込もうとし始めました。
けれどもゲルマン人側にローマ帝国に対抗するような国家はありませんでした。 またモンゴル軍を率いたジンギスカンのような強力な指導者がいた事もありません。
一方ローマ側がゲルマン人の侵入防止のために、ガリアとゲルマニア、現在の独仏国境沿いに強力な防衛ラインを作り、要所毎に軍団を配備しました。
ローマ軍は軍隊としての練度も高く、武器も優れていたし兵站も完璧でした。
対してゲルマン人はそもそも軍隊と言えるかどうか・・・・。
ゲルマン人は統一国家は勿論、部族国家さへない程原始的な生活をしていたわけで、部族毎に女や子供まで引き連れてローマへの侵入試み、妻子を後方に置いて、男達が戦うと言うようなことをやっているのです。
で、たまたまローマ側が手薄だとそのまま国境を越えて入り込み周辺を略奪すると言う事をやるのです。
こういう事が延々と続くうちに、ローマ側が屁垂れてしまい、遂にはローマが陥落したのです。
何で? 何で?
何でローマが負けるわけ?
軍隊も国家組織もゲルマン人とは比べ物にならない程強力なのに。
そもそも何でゲルマン人は性懲りもなくローマへの侵入を繰り返したの?
侵入する度にゲルマン人側がやられて、大変な死傷者を出したはずなのに・・・・・。
これについては歴史家はフン族のヨーロッパ侵入、ヨーロッパの気候の寒冷化などの理由を挙げます。
しかしワタシは今のヨーロッパやアメリカで起きている不法移民の侵入を見ていると、凄くわかります。
ゲルマン人はローマの豊な生活が欲しかったのです。
だったら武力で侵攻などしないで、ローマ領内で就労するとか、ローマ側の優れた技術を学んでゲルマニアを豊かにするとかすればよいと思います。
でも彼等にはそんな発想はなく、目の前に豊な世界があれば、そこに侵入して欲しい物を略奪しました。
彼等にはそういう発想しかなかったのです。
彼等が働いたり技術を学んだりして国を豊かにすると言う発想ができるようになったのは、1500~2000年以上も後の話です。
それまでは欲しい物は暴力で奪う、その為に死傷者が出る事なんか気にしませんでした。
で、豊になったローマ側はこれに耐えられず滅亡したのです。
イヤ、だから豊かな生活を守りたいなら、必死で戦って防衛するべきでしょう?
ローマはカルタゴ始め、自国よりも遥かに強大な敵国と戦って国を守る事で、大帝国になったのでしょう?
だったら何で戦わなかったの?
実際、五賢帝時代以降のローマって「オマイ、真面目に国防やる気あるのか?」と聞きたくなるような情けなさです。
因みにローマ人の経済が衰亡してローマが貧しくなって軍事費を出せなくなったわけじゃないのです。
例えばローマの遺跡で五賢帝時代以降と以前の建築を見分ける基準の一つが、五賢帝時代以前の建物なら白大理石だけで作らているが、それ以降の物は色大理石が使われいる事です。
石材の価格って要する輸送費です。 だから遠くから運んだ石材は高価で、近くで取れた石材は安いのです。
で、ローマ周辺で取れるのは白大理石だけ、色大理石は色によって産地が違うのですが、ローマから遥か遠くから運ばなければなりません。
五賢帝時代までの建築物は白大理石だけを使った純白の建物。
それ以降は様々な色大理石を使った極彩色の建物。
と、言う事は明らかに五賢帝時代以降の方が、ローマ人の生活は豊になっているのです。
しかしローマ人はこの頃から完全に軍務から離れ、軍事は国境周辺で生まれ育った「蛮族出身者」に任せきりになります。
この頃から度々繰り返される、ゲルマン人の大規模な侵攻にも、ローマ人が奮起する事もなく、むしろなんか慣れっこになって、殆ど何もしないで放置と言う状態が続きます。
因みにこの頃ローマ国内で勢力を拡大していたキリスト教は「ローマ帝国は悪の帝国なので早く滅びるべき」と言うスタンスでした。
ローマ国内ではこのキリスト教を徹底的に取り締まると言う気力もなくなっていきました。
何で?
何で?
でも、今ヨーロッパやアメリカで起きている不法移民の大量流入を見ていると、古代ローマ帝国で起きた事が、そんなに不思議でもなく、むしろ凄くわかる気がします。
そしてヒョッとして古代ローマでも現在の左翼政党みたいに、国防を邪魔したり、ゲルマン人の流入をむしろ歓迎したりした連中がいたり、防衛やゲルマン人排除を言えない雰囲気があったんじゃないのだろうか?などと思ってしまいます。
因みにキリスト教が「悪の帝国」として憎み、そしてゲルマン人が豊を求めて押し寄せたローマ帝国が滅亡しても、ゲルマン人が豊になったわけではないし、キリスト教の信仰が守られるようなったわけではありません。
ローマ帝国の滅亡で領内がすべてカオス化して、弱肉強食の世界になりました。 7世紀にサラセン帝国が生まれるとサラセンの海賊が海岸線を荒らすようになりました。
国家を喪ったキリスト教世界には、この海賊を防ぐ武装組織はなく、海賊は暴虐を恣にしたのです。
ローマがローマとして豊で強大な国だったのは、ローマ人がローマ人として強い愛国心、公徳心などをもって頑張っていたからです。
それがなくなれば、どんな豊で強大な国家でも、何も残らないのですね。
だからワタシは確信しています。
今のヨーロッパやアメリカ、そして日本が滅亡しても、それで良い事は何もないでしょう。
しかしそうは思わない人も沢山いるから、この状況になっているのでしょうね。