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2023-06-25 11:45

ボロネジの戦い??

 昨日ネットで「ボロネジの戦い」を検索していたら、プリゴジンの顔ばかり出てきました。
 昨日からボロネジでワグネルとロシア軍が戦闘状態になっているのです。 その少し前にワグネルがロストフ州で反乱を始めたという情報は見たのですが、早くもボロネジまで進撃したと言う事でしょうか?

 これは大変な事になりました。
 「ボロネジの戦い」って実はナポレオン戦争時、ロシアにとっての最大の激戦なのです。
 この戦いは双方余りに甚大な被害を被った為、明白な勝敗もつかないままロシア軍が一旦撤退します。
 しかしナポレオン軍もここで余りに甚大な被害を被った為に、後のナポレオン敗退の引き金になってしまいました。

 ロシア軍が敗退したので、ナポレオン軍はこの間もなくでモスクワに入城するのですが、しかし間もなくモスクワが炎上し、フランス軍はモスクワで滞在し軍を建て直す事も、越冬する事もできなくなりました。
 そこで冬が始まる前にロシアから撤退する事になるのですが、ここでロシア軍とロシアの民衆、そしてロシアの冬の追撃を受けて、完全に崩壊してしまいました。

 だからロシア人にとって「ボロネジの戦い」と言うのは、ナポレオン戦争で祖国を防衛した偉大な戦い、独ソ戦での「スターリングラードの戦い」と同様に評価されているのです。

 で、ワタシが何で「ボロネジの戦い」を検索していたかと言うと、ワタシはこの数日トルストイの「戦争と平和」の朗読を聞いていたのです。 その「戦争と平和」のクライマックスが「ボロネシの戦い」なのです。
 作者トルストイは実は実戦経験の軍人でもあったので、戦闘の状況は克明に描写されています。

 んなわけでワタシもこの戦闘の状況を知りたくなって、検索していたのですが、何と出てきたのはワグネル対ロシア軍の「ボロネジの戦い」です。
 しかし以上のような歴史を考えると、ここが戦闘状態にある事についてのロシア人のショックは尋常ではないでしょう?

 だって「歴史を学ぶ」と「ボロネシの戦い」はモスクワ陥落に直結するのです。
 そしてこの「ボロネジの戦い」は「スターリングラードの戦い」と並んで、ロシアの愛国教育で全て国民に叩き込まれているのです。
 今、オリガルヒがドンドン逃げてるとか、プーチンまで逃げたという話まで出ているそうですが、逃げる手段があればそりゃ逃げるでしょう。

  1. 古本
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コメント

意外にも、あっけなく収束してしまいましたね。

Twitterには欧米メディアの報道や専門家の分析を速報的に伝えるツイートが溢れかえっていますが、親ロシア派も反ロシア派も 「プーチンとプリゴジンの双方が、どちらともこのまま無事というわけにはいかない」 という見方の人が多いですね。

西側諸国に亡命しても暗殺される (不審死する) ロシア人が多いのに、ベラルーシなんかでプリゴジンが無事でいられるわけがない。逆に、プリゴジンがこのままずっと無事でいたら、誰もプーチンを恐れなくなって、プーチンのほうが無事ではいられないだろう・・・と。

ここで、なんの根拠もない私の妄想を・・・w

・・・本物のプーチンは、すでにこの世にはいない。今、カメラの前にいるのはプーチンの影武者。

「重病診断」 で頻繁に登場か プーチン大統領 “影武者” 徹底検証 【6月12日(月) #報道1930】 TBS NEWS DIG - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IGhV4ca-Q50

・・・信じるか信じないかは、あなた次第です。m9(`・ω・´)っ

-追伸-
日本語版Wikipediaでも、もう記事になってますね。ウィキペディアンたち、仕事が速い・・・。

ワグネルの反乱 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8F%8D%E4%B9%B1
  1. 2023-06-25 21:33
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

Re: 意外にも、あっけなく収束してしまいましたね。

> Twitterには欧米メディアの報道や専門家の分析を速報的に伝えるツイートが溢れかえっていますが、親ロシア派も反ロシア派も 「プーチンとプリゴジンの双方が、どちらともこのまま無事というわけにはいかない」 という見方の人が多いですね。
>
> 西側諸国に亡命しても暗殺される (不審死する) ロシア人が多いのに、ベラルーシなんかでプリゴジンが無事でいられるわけがない。逆に、プリゴジンがこのままずっと無事でいたら、誰もプーチンを恐れなくなって、プーチンのほうが無事ではいられないだろう・・・と。
>
> ここで、なんの根拠もない私の妄想を・・・w
>
> ・・・本物のプーチンは、すでにこの世にはいない。今、カメラの前にいるのはプーチンの影武者。
>
> 「重病診断」 で頻繁に登場か プーチン大統領 “影武者” 徹底検証 【6月12日(月) #報道1930】 TBS NEWS DIG - YouTube
> https://www.youtube.com/watch?v=IGhV4ca-Q50
>
> ・・・信じるか信じないかは、あなた次第です。m9(`・ω・´)っ
>
> -追伸-
> 日本語版Wikipediaでも、もう記事になってますね。ウィキペディアンたち、仕事が速い・・・。
>
> ワグネルの反乱 - Wikipedia
> https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8F%8D%E4%B9%B1

 ホントに驚きました。
 ボロネジの戦いがこんなにあっけなく終わるなんて・・・・・。

 今回の件は独裁者が何で私兵を持ちたがるか? そして何で私兵を許してはイケナイかを見事に示しましたね。
 しかしこれは結局プーチンの権威を大きく失墜させましたね。 

 こうなったらロシア軍の士気も大きく下がり、今後のウクライナ戦線の状況にも大きく影響するでしょうね。
  1. 2023-06-26 10:10
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  3. よもぎねこ #-
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それにしても、ロシアって本当に21世紀の近代国家なんですかね?ロシア史、西洋史に詳しくない自分には何だか戦国時代の日本のように見えてきました。

プーチンが信長で、プリコジンが明智光秀…みたいな。まあ、「反乱」は1日で終了、「信長」は殺されませんでしたが。
でも、これからロシアは戦乱とはいわないまでも混乱期に入るんですかね?
混乱、戦乱の末にロシアの「天下統一」を果たし、「幕府」を開き「将軍」「徳川家康」になるのは誰なんだろう?と他人の国の不幸や混乱に対し不謹慎ながら、ワクワクしてしまいました。
  1. 2023-06-26 16:18
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  3. prijon #-
  4. 編集

連続投稿になってました。すみません。
  1. 2023-06-26 16:21
  2. URL
  3. prijon #-
  4. 編集

露は基本的にずーっと強権でまとめてきた歴史がありますし、それ以外のやり方が分からないって感じなんですよね。
強い弱いしか基準がないので強権振るってた側が弱体化すればすぐ牙を剥くのが当たり前なんですよ。
弱そうな奴は食っていいという獣の思考といいますか、まあようは蛮族ですね。
  1. 2023-06-26 17:21
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  3. 太朗 #cRy4jAvc
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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2023-06-26 17:55
  2. #
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Re: タイトルなし

> それにしても、ロシアって本当に21世紀の近代国家なんですかね?ロシア史、西洋史に詳しくない自分には何だか戦国時代の日本のように見えてきました。
>
> プーチンが信長で、プリコジンが明智光秀…みたいな。まあ、「反乱」は1日で終了、「信長」は殺されませんでしたが。
> でも、これからロシアは戦乱とはいわないまでも混乱期に入るんですかね?
> 混乱、戦乱の末にロシアの「天下統一」を果たし、「幕府」を開き「将軍」「徳川家康」になるのは誰なんだろう?と他人の国の不幸や混乱に対し不謹慎ながら、ワクワクしてしまいました。

 ロシアの専門家が現在のロシアはウェストファリア条約以前の世界だと言っていました。 ウェストファリア条約ってドイツ30年戦争の終結に締結された条約なのですが、ドイツ30年戦争と言えば傭兵隊長ヴァレンシュタインです。
 
 尤もヴァレンシュタインは貴族出身で教養も高い人間でしたから、プリゴジンとは人品が違うんですけど、しかし平民出身の傭兵隊長ならプリゴジンタイプが普通なんでしょうね。 日本で言えば野武士ですから。
  1. 2023-06-26 18:12
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 連続投稿になってました。すみません。
 
 どうぞお構いなく。 ワタシも不謹慎だと思ったけれど、わくわくしました。
  1. 2023-06-26 18:13
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 露は基本的にずーっと強権でまとめてきた歴史がありますし、それ以外のやり方が分からないって感じなんですよね。
> 強い弱いしか基準がないので強権振るってた側が弱体化すればすぐ牙を剥くのが当たり前なんですよ。
> 弱そうな奴は食っていいという獣の思考といいますか、まあようは蛮族ですね。

 そうですね。
 しかしこれでプーチンの権威は完全に失墜しましたね。 これは完全にプリゴジンの反乱なのに、結局、ボロジネまで進撃されたら、怖くなって許すと言ってしまったのですから。 後で暗殺するとか言っていますが、しかしこれでプーチンの臆病と小心が明らかになりました。
  1. 2023-06-26 18:17
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  3. よもぎねこ #-
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>プーチンの臆病と小心が明らかになりました

あー、前コメでプーチン=信長としましたが、これは信長に失礼だったかも…ですね。
マッチョで強いイメージでロシア国民の支持を得たプーチンですが、軍人、兵士として実戦を潜り抜けた経験はないんですよね。

銃弾、砲弾が飛び交い、斬り合いの戦場、実戦を数多く体験してきた信長とは全然違いましたね…
  1. 2023-06-26 22:29
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  3. prijon #-
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もうずいぶん前、いつ頃だったか、そして誰の何という本だったかも忘れてしまいましたが(確か著者は欧米の人で翻訳本)、とある本に、
「ロシア人は古代においては、未開ではあるが、素朴で温柔な人種であったが、
モンゴル人による過酷な支配、“タタールの軛”を経験したことで、モンゴル人に倣い、その温柔な性質がモンゴル人の如く兇猛苛烈に変質したのである」
と、題名と著者名を忘れてしまった、その本に記述されておりました。

ブログ主さんは、ロシア文学愛好家ですので、ロシア人を好意的に見ることができるでしょう。
しかし自分は、軍オタ少年だったがゆえ、帝政ロシア以来の我が国の国防上の脅威としての観点から入った為に、上記の本の如く
ロシアの極東進出、幕末以来の我が国への接近は「新たなる蒙古襲来」であり、ロシア人のイメージとは「紅毛碧眼の蒙古人」という形で始まり、あの1991年12月のソ連崩壊まで、そのイメージが自分の脳内で一色でしたな。

ロナルド・レーガン大統領の言った
「悪の帝国」が、まさに自分にとっての
“ロシア”でした。

その後、舞台演劇をしていた関係で、その先輩や同輩が出演した、チェーホフの「桜の園」やら「三人姉妹」等を観て、ガキの頃からのロシアに対するイメージが若干変わるのですけどね。

ちなみに自分はロシア文学を題材にした舞台の出演経験は無いです。
外国文学の題材の舞台なら、ベルトルト・ブレヒトの「肝っ玉おっかあと、その子供たち」と、ニール・サイモンの幾つかの作品くらいか……。
  1. 2023-06-26 23:48
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  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

前コメ補足

あぁ、それとエドナ・ファーバー原作で、キャサリン・ヘップバーン主演で映画化されたことのある『ステージ・ドア』
これも舞台でやったことありましたな。
  1. 2023-06-27 00:02
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  3. 温泉猫 #-
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Re: タイトルなし

> >プーチンの臆病と小心が明らかになりました
>
> あー、前コメでプーチン=信長としましたが、これは信長に失礼だったかも…ですね。
> マッチョで強いイメージでロシア国民の支持を得たプーチンですが、軍人、兵士として実戦を潜り抜けた経験はないんですよね。
>
> 銃弾、砲弾が飛び交い、斬り合いの戦場、実戦を数多く体験してきた信長とは全然違いましたね…

 プーチンって元々KBGでスパイとしてはエリートかもしれませんが、軍人じゃないのです。
 で結局軍事的センスも基礎知識もなかったんですね。
 だから裏工作みたいなことは得意でしょうが、それ以外はダメだったのですね。

 それにしても情けない奴です。 プーチンに比べたらキッシーの方が百倍ぐらい度胸があります。

 キッシーは爆弾投げられた後でも、そのまま選挙の応援演説を続けたじゃないですか?
 去年安倍総理が暗殺されたばかりなのに。 選挙応援の合間に犯人を捕まえてくれた男性達にお礼の電話をしたりして、全く平然たるものです。

 でもプーチンはコロナ以降は全く人前に出てないのです。 まして前線視察なんて全くやる気もないです。
 マジにコイツの臆病にはガッカリしました。

 そもそもコイツは上半身裸で熊に乗って見せたり、男らしさ、強さを売り物にしていたのに、それがキッシー以下なんて・・・・。
 これじゃもうダメでしょう?

 
  1. 2023-06-27 09:15
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> もうずいぶん前、いつ頃だったか、そして誰の何という本だったかも忘れてしまいましたが(確か著者は欧米の人で翻訳本)、とある本に、
> 「ロシア人は古代においては、未開ではあるが、素朴で温柔な人種であったが、
> モンゴル人による過酷な支配、“タタールの軛”を経験したことで、モンゴル人に倣い、その温柔な性質がモンゴル人の如く兇猛苛烈に変質したのである」
> と、題名と著者名を忘れてしまった、その本に記述されておりました。
>
> ブログ主さんは、ロシア文学愛好家ですので、ロシア人を好意的に見ることができるでしょう。
> しかし自分は、軍オタ少年だったがゆえ、帝政ロシア以来の我が国の国防上の脅威としての観点から入った為に、上記の本の如く
> ロシアの極東進出、幕末以来の我が国への接近は「新たなる蒙古襲来」であり、ロシア人のイメージとは「紅毛碧眼の蒙古人」という形で始まり、あの1991年12月のソ連崩壊まで、そのイメージが自分の脳内で一色でしたな。
>
> ロナルド・レーガン大統領の言った
> 「悪の帝国」が、まさに自分にとっての
> “ロシア”でした。
>
> その後、舞台演劇をしていた関係で、その先輩や同輩が出演した、チェーホフの「桜の園」やら「三人姉妹」等を観て、ガキの頃からのロシアに対するイメージが若干変わるのですけどね。
>
> ちなみに自分はロシア文学を題材にした舞台の出演経験は無いです。
> 外国文学の題材の舞台なら、ベルトルト・ブレヒトの「肝っ玉おっかあと、その子供たち」と、ニール・サイモンの幾つかの作品くらいか……。

 ロシア文学から見る限りロシア人は独特の純真さ人の好さがあり、ドイツ文学やフランス文学を読んでいて全く感じなかったマジに魂の美しさを感じます。
 このためか実は世界で最もロシア文学が読まれているのはロシアに次いで日本です。

 そしてワタシはこれで「こういう人の好さ、純真さ故にこそ専制政治になってしまうのではないでだろうか?」と思っていました。 民主主義ってよくも悪くも国民がきっちりと政権や権力者を監視する、権力者は信用できないから、自分で政治をするという事から成り立ちます。

 しかしロシア人は純真なのは良いけれど、それで権力者に権力をゆだねるとそのまま信じてしまうのです。 そして何が起きても運命に任せてしまいます。
 これじゃ民主主義の成立も維持も無理じゃないか?と思います。

 但しそもそもロシア革命以降と以前とでは、ロシア革命以前の方が普通の国と言うか、同時代の欧米諸国に比べて特に酷い事をやってたわけでもないと思えるのです。
 
 むしろ同時期のイギリスやフランスの植民地主義の方が酷いです。
 でもロシア革命後はホントに完全に悪の帝国になったと思いますよ。 但しこれは共産主義の為で、ロシア人の国民性の性ではないと思います。
 ロシア革命後最悪の支配者スターリンだってロシア人じゃなくて、グルジア人ですからね。
  1. 2023-06-27 09:27
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 前コメ補足

> あぁ、それとエドナ・ファーバー原作で、キャサリン・ヘップバーン主演で映画化されたことのある『ステージ・ドア』
> これも舞台でやったことありましたな。

 ワタシはこの作品は読んだ事がありません。

 ロシア文学として一般的に読まれているのは、帝政末期の物なのですが、しかしこれがソ連時代、ソルジェニーツィンの作品とかになるとガラリと雰囲気が変わります。
 ホントに絶望しかないと言う世界です。
 
 なぜ絶望しかないのかと言えば、ソルジェニーツィンが作品を書いていた時代は、ソ連の崩壊なんて全く望めなかったからです。
 逆にドストエフスキーやトルストイの時代は、帝政と言う体制には色々無理があるけれど、遠からず社会は良くなると言う漠然とした予感があったのです。

 結局どちらも当たらなかったというべきか?当たったと言うべきか?
 いずれにせよ予想通りにはいかなかったわけです。
  1. 2023-06-27 09:40
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  3. よもぎねこ #-
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