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2023-05-22 11:51

戦争が終わっても平和とは限らない ロシアの20世紀

 広島のG7にはゼレンスキー大統領が出席し、G7諸国が団結してウクライナを支援していくことが決まりました。
 今またG7首脳がこういう事を明言するのは、まだまだこの戦争が続くと言う事です。

 今回のG7でF16のウクライナへの供与が決まったのですが、ウクライナのパイロットがF16に乗れるようになるには、最低4カ月はかかると言われいます。 
 と言う事は、今からウクライナのパイロットをF16操縦訓練に協力してくれる国々に送り、そのパイロットが操縦するF16が操縦するF16が、戦場に現れるのは、最短でも4カ月後です。
 戦争はそれまでは続くし、その後も続くと言う見通しだから、こういう事が決まったのです。

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 一体何でこんなに長引くのか・・・・。
 ロシアはなぜ撤退しないのか・・・・・。
 ロシア国民はこの戦争の行く末をどう考えているのでしょうか?
 今回のG7で団結して、ウクライナ支援を掲げた国々は、しかし一方でウクライナに長距離兵器を与える事は渋り続け来ました。
 だからF16の供与だって遅れたのです。 ウクライナは開戦当初から、F16の供与を要求していたのに・・・・。

 ウクライナが一国でロシアと戦うのは不可能。 アメリカ始めNATO諸国の支援があって初めて戦い続ける事ができるのです。 しかしNATO諸国はどこもウクライナがロシア本土を攻撃する事は、阻止してきました。
 だからロシア本土で怪しい爆発が幾ら起きても、ウクライナ当局はウクライナの関与だけは否定し続けています。

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 つまりG7諸国もNATOもロシアがウクライナ領から撤退すれば、そこで停戦する事を望んでいるわけで、ロシア領が戦場になる事など絶対に阻止したいのです。
 そしてウクライナ軍がロシアに侵攻できないとなると、ロシアが現在のロシア領を喪うとか、その後ウクライナやNATOの支配を受けると言う事もあり得ません。

 ウクライナ国民の復讐心はわかるけれど、NATO諸国はロシア軍が撤退して、この戦争が終わってくれたらそれでいいのです。 
 そうすれば経済制裁を解いて、ロシアの安い石油や天然ガスを買えるので、大助かりなのです。

 だったらロシアが撤退すればよいではありませんか?
 撤退したら、家族が戦場へ送られる事はないし、経済制裁も解けて元通りの生活ができるではありませんか?
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 しかしロシア人は停戦や終戦をそれほど期待しているわけではないかもしれません。
 我々日本人が考える戦争は第二次世界大戦で、日本はこの戦争に敗戦しましたが、しかし敗戦後平和と繁栄が訪れました。
 日本政府が敗戦する前に、太平洋全域から北方領土や満州まで広がった広大な戦域で、敗戦が続き、それがジワジワと本土に迫っている状況でした。
 
 その戦場では日本人は降伏後を恐れて、降伏するより死を選び、兵士は玉砕し、非戦闘員は集団自決するなど、悲惨な状況になりました。
 しかしそれでも生き残った人々が非人道的に扱われる事はなく、むしろ非常に人道的に扱われる場合も多かったのです。
 そして最後の日本が無条件降伏した後の、扱いも同様でした。
 その後日本は完全な平和を享楽し、それが経済発展につながりました。
 だから日本人にとって、戦争の反対は平和、戦争を止めたら平和なのです。

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 でも考えてみると、これって全ての国に当てはまるわけじゃないです。
 だって高校世界史レベルでロシアの20世紀を考えてみればわかります。
 第一次大戦が思いのほか長引いて、ロシア国民の生活は疲弊しました。 戦死者の増加に人々は憤りました。
 それでロシアでは民衆の不満が爆発し、ロシア革命が起こり、この革命政府がイギリスやフランスなど同盟国の意思を無視して、敵国ドイツといち早く停戦しました。

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 これでロシアは平和になりまいたか?
 違います。
 ロシアは以降、共産主義者の赤軍と共産主義国家の成立を阻止したい白軍に分かれて、激しい内戦状態になり、その内戦はヨーロッパ戦線でも講和が成立し、第一次大戦が完全に終結した後も続いたのです。
 
 この内戦がおさまったら、ロシアは平和になりましたか?
 違います。
 内戦の渦中から共産主義者の独裁政権は、恐ろしい粛清を始めていました。
 共産主義政権は労働者・農民の為の政権のはずでしたが、しかし現実には労働者も農民も共産主義者の考える理想国家建設のパーツでした。

 特に農民は共産主義建設に必要な資金を生み出す事だけを要求されました。
 その為、共産主義政権は農民を徹底的に搾取し、ウクライナやカザフスタンを中心に大飢餓が起きました。
 その数は600万人ともいわれます。  
 農民以外にも多数人々が強制収容所に収容されて、奴隷労働を課されました。
 こうした粛清と飢餓で死んだ人の数は今も正確にわかりませんが、2000万人とも4000万人ともいわれます。

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 マジにこれだったら第一次世界大戦を最後まで戦った方が、マシだったんじゃないですか?
 だってロシアが勝手にドイツと講和した時には、ドイツだって結構ヘタレていたのです。 それにロシアが講和した後、1年半ほどで第一次世界大戦は終結しました。 

 そもそも交戦中だって、ドイツ軍は西部戦線を維持するのが手一杯で、ロシア領奥深く攻め込むような戦力はありませんでした。
 しかしロシアの内戦はロシア全土が戦場になり、ロシア人同士で殺しあう嵌めになったのです。
 同じ戦争ならドイツ人と殺し合う方がロシア人同士で殺し合うよりマシじゃないですか?
 
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 しかし共産主義政権の粛清は続きます。
 その独裁と粛清が続くうちに、今度は第二次世界大戦がはじまり、ロシアはまた戦場になるのです。 
 で、この悲惨な戦争が終わっても粛清は続きました。
 
 それでもソ連領の領土は増えたし、さらに第二次世界大戦の前にはなかった「共産圏」と言う物ができて、つまりここが事実上ソ連の支配地になったのですが、しかしそれは結局粛清と独裁に輸出でした。

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 そしてここでは戦争が終わっても平和にはならない、戦争をしなくても平和にはならないのです。
 バルト三国は三国あわせても人口は700万人弱です。 だからソ連には軍事的抵抗は不可能なので、アッサリ占領され、その後併合されたのですが、その過程でそれぞれの国の総人口の3~4割が強制収容所に送られて殺されました。
 そしてソ連はその穴埋めのために、ロシア人を送り込みました。 そのロシア人の大多数は今もバルト三国で暮らしているのです。

 ポーランドはこの戦争で総人口の2割を喪いました。 勿論ドイツ軍の虐殺もありますが、しかしカチンの森の虐殺のようにソ連による虐殺も無残でした。 
 ソ連はポーランドの反抗を永遠に封殺する為に、ポーランド軍の将校全員を殺害して、カチンの森に埋めたのです。
 考えてみれば戦争状態では、将校全員が殺害される事などありえません。

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 戦争は悲惨だけれど、お互いが軍隊を持ち、武器をもって戦うのが戦争なのです。
 だから戦争をやっている間は、幾ら弱い敵でも敵は敵として武器をもって抵抗するので、階級や思想を選んで、皆殺しなんてできないのです。
 でも相手が降伏して、武器を捨てたら、やりたい放題できます。
 そして実際ソ連はやりたい放題しました。

 因みに将校と言うのはロシア・東欧では知識階級を兼ねています。 徴兵でも高等教育を受けている人達は、最初から将校として勤務すると言う国が少なくなりませんでした。
 つまり将校を全部殺害すると言う事は、高等教育を受けた男性を全部殺害すると言う事なのです。

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 前述のバルト三国でもそうですが、政治家は勿論、知識階級など国の頭脳だった人々を選んで大量に殺害したのです。
 こんなことをされたら、国の歴史や伝統を知る人もいなくなってしまいます。
 でもソ連の狙いはそれです。
 国民全員を皆殺しにしなくても、歴史や伝統に詳しい知識階級を中心に皆殺しにすれば、残った国民はもう自国の歴史や伝統を知るすべもなくなり、民族も国家も消滅するでしょう?
 ソ連とすれば、軍事的に重要な地域に居住する多民族は、こういう形で抹消したかったのです。

 こうした歴史を見る限り、戦争が終われば平和なんて、実は稀有なる例外だったのではないでしょうか?
 実際日本の場合だってそうでしょう?

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 前記のように日本では沖縄戦やサイパンなどで、米軍を恐れた非戦闘員が降伏を拒否して自決しました。 しかし生き残った人々に対する米軍の扱いは、至って人道的なモノでした。
 ではソ連軍の占領地は違うでしょう?

 北方領土でも満州でも朝鮮北部でも、ソ連軍の占領地では男性はシベリアに送られて奴隷労働を課せられました。 そして日本に帰国できるようになるまでの間に総数の1~2割が飢餓と疲労と寒さで死にました。
 女性は徹底的に強姦されました。

 実は敗戦間近に日本国内では「もし戦争に負けたら、男性は去勢されて奴隷にされる。 女性はみんな強姦される。」と言ううわさが流れていたそうです。 沖縄やサイパンで自決した人々はこの噂を信じて自決したのでしょう。
 しかしソ連に占領された地域では、ほぼこの通りになっています。

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 それでも日本人が敗戦=平和、戦争が終われば平和になると考えるのは、ソ連軍の攻撃を受けて占領された地域にいて、ソ連の占領による悲惨な体験をした人は、全体からすれば少数派だったからでしょう。

 でもヨーロッパ諸国ではむしろこちらが圧倒的多数派です。
 特にウクライナの周辺諸国は、皆ソ連軍の占領とその後の共産主義政権による圧政を経験しています。
 だから戦争さへ終われば、平和になって安心して暮らせるなんて考えた事もないでしょう。

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 戦争は勿論恐ろしいのです。 
 これらの国々は国の全土を戦場にして戦った経験があるのですが、戦争の恐ろしさは日本人以上に身に染みているのです。 
 でもその恐ろしい戦争に負けた時、敵に占領された時に恐ろしさも、身に染みているのです。
 だから皆必死になってウクライナを支援しています。

 今やポーランドがドイツを超える軍事大国を目指しています。
 ポーランドはソ連崩壊後、自由化して結構経済発展をしきましたが、それでも国民所得もGDPもドイツやフランスには、及びもつきません。
 だからこんな軍事予算の捻出は国民生活を圧迫するばかりですが、しかしそれでも第二次世界大戦と、その後のソ連支配の恐怖を思えば、そんなことは言っていられません。

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 そして当のロシアにしても同じでしょう。
 だって人間、自分達がやってきた事は他人も自分達にやると思うのです。
 自分達が無帝国な小国を占領して国民の3割とかを粛正したのだから、当然自分達が占領された場合は、最低でも1割ぐらいはやられるって思うのでは?
 
 そもそも過去の歴史で自分達自身が、外国との戦争が終わっても、それより厄介な遺産が始まる、さらには戦時以上に恐ろしい粛清や飢餓を体験していれば、現在の戦争が多少苦しくても我慢した方がマシと思ってしまうのかもしれません。

 それにロシアは食料とエネルギーを完全に自給できる国なので、この程度の戦争では、豊かな生活や便利な生活はできなくても、飢餓や寒さに苦しむ事はないのです。
 だったら政権転覆などによる混乱より、このままこの体制が続いたほうがマシって思っても不思議はありません。
 こうなるともうこの戦争の先はホントに見えません。

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 と、言ってウクライナ側が譲歩して停戦に持ち込んでも、この停戦はいつまでもつのでしょうか?
 多少領土を喪っても、朝鮮戦争の停戦のように70年も維持できるのなら、ワタシも停戦するべきだと思います。
 でもそれはウクライナに大規模米軍基地を作り、ウクライナがNATO加盟でもしなければ無理です。

 しかしそんな条件ならロシアは呑まないでしょう。
 だから結局、一旦停戦してもそれは唯の「水入り」で、ロシアはそれで一息ついてまた侵略を再開するでしょう。
 こうしてみるとホントに先が見えません。
 それでもとにかく、この戦争をこれ以上拡大しないためには、ウクライナに頑張ってもらうしかないのです。

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 ホントに厳しいです。
 
 正直に言うとワタシも軍靴の足音が聞こえています。
 しかしその軍靴を踏み鳴らしているのは、日本ではないのです。
 日本とは全く違う歴史、違う価値観を持つ国々が軍靴を踏み鳴らしているのです。

 哀しいけれどワタシ達は遂にそういう時代にめぐり合わせてしまいました。
 しかしそれはワタシ達にはどうにもなりません。
 だから彼等の歴史、彼等の価値観を考えた上で、彼等が何とかこれ以上軍靴を踏み鳴らす事を止めさせるようにするしかないのです。

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 で、ワタシは今の所、日本人のかなりの人が、何とかアタマを切り替えて、現実に向かおうとしていると思っています。

  1. 戦後民主主義
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コメント

>今回のG7でウクライナへのF16の供与

我が国も、自衛隊車両(6×6トラック)等100両規模を提供するようですね。
その他にも非常用食糧支援三万食の提供もあるそうな。
とにかく、これを好機として、武器輸出をはじめとした軍需品の海外への積極的供与を進めてほしいものです。
軍用機に関しては残念ながら海外諸国が欲しがるほど上等なものは我が国には有りませんが、以前コメントしましたが、1986~87年のチャド・リビア紛争が別名「トヨタ戦争」と呼ばれていることから分かるように、ピックアップ・トラックをはじめ、各種車両関係であれば十分大活躍できる物が有ります。
武器を搭載していない車体だけでも、対戦車ミサイルや機関砲程度はチャドやアフガニスタンでの例もあるように、現地でいくらでも改装して搭載できますし、単なる兵員・物資輸送に限っても数提供すればかなりウクライナが助かるはずです。
そうして武器・軍需品の輸出をドンドンとステップアップしていくことです。それは、やり方と対象次第で、一部腐れ脳左翼やお花畑脳ミーちゃんハーちゃんの戯れ言の「死の商人」なんかではなく、世界の平和・秩序回復の為の立派な貢献になり得るし、またこれまで其方の分野に未進出だった分、これからの国内産業の新たな伸び代となります。そして何より重要なことは、それをウクライナはもちろん、世界各国の多くの人の眼に見える形で広報・宣伝することです。
いくら強制されたものとはいえ、憲法9条に縛られ、または都合の良い逃げ口上にして、世界の平和を乱す数々の事件に対し、戦後数十年も子供じみた”引き籠もり“国家で居続けることから脱却して、世界の安寧秩序に責任を持って働きかける“大人”の国家になる為に外交上、必要な態度です。
  1. 2023-05-22 14:25
  2. URL
  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

追加コメント

前コメで武器輸出を奨励しておきながらアレですが、その武器輸出をするにあたり、ひとつ重要な注意点が有ります。
自分が武器輸出を推奨するのは、単なる利益だけではなく、それが世界の秩序化に我が国が貢献する為のものでもあるからですが、その武器輸出も、モノを慎重に考えないと、逆に世界の「非」秩序化、つまり腐れ脳左翼どもの言う「死の商人」に当てはまるモノもになります。

それはどういうモノかというと、多人数ではなく、個人、または少人数で携行、運用でき、隠匿が容易な小型兵器です。
小銃やサブマシンガン、バズーカ等の対戦車ロケット砲、迫撃砲、スティンガーのような携行式対空ミサイル、地雷なんかがそうです。
こういったモノはG7や北欧のような民主的先進国相手ならともかく、後進国に少量ならともかく、大量に提供すると、ブラックマーケットに流れて世界中のテロリストやゲリラ等の反社会的勢力の手に渡り、それで世界の安寧秩序を乱す事態になりかねません。
何しろ個人または少人数で携行・運用できるわけですから、密輸や隠匿が容易でまた購入単価もそれほど高くないですから貧乏な個人、集団でも入手可能ですからね。
それだと我が国が目指すべき「世界の安寧秩序化」の逆を行くことになります。
そういう世界の非秩序化、無法化した武器輸出の典型的例が、1947年に旧ソ連邦の軍人のミハエル・カラシニコフ(1919~2013)が開発したAK-47自動小銃です。
この銃は作りが単純で分解・結合が簡単だから、誰にでも扱えるので、マトモな軍事訓練を受けていない素人、子供までも兵士やゲリラにしてしまえ、尚且つ製造も安価で容易、あのオウム真理教もコピー密造していたモノです。だからAK-47には「最も多くの命を奪った銃」「小さな大量破壊兵器」という異名が有ります。
我が国の武器輸出がこういう悪名を被ってはマズイですからね。

だから我が国が取るべき適切な武器輸出は、大型で目立ち、隠匿が難しく、多人数で運用・運搬しなくてはならず、点検・整備も複数人の専門技術を要するモノ。艦船や戦車、自走砲、155㎜榴弾砲のような重火器、航空機なんかが適切でしょう。
前コメで書いたように軍用機、とりわけ戦闘機に関しては欧米に比べて我が国は2流で、海外市場では魅力に乏しい現状ですが、それは今後の課題として努力すればよいし、また機体やエンジンが現状2流でも電子機器、つまりレーダーとかなら、今でも何とかならぬわけでもないでしょう。

  1. 2023-05-22 15:18
  2. URL
  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

>別名「トヨタ戦争」

ウクライナに対し
米国が提供するのはロッキードマーチン社のハイマース
日本が提供するのはトヨタのハイエース

ウケ狙いでしょうかねw
https://youtu.be/cdoHTVgVVYY?t=80
  1. 2023-05-22 15:59
  2. URL
  3. #dq4nTp8A
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >今回のG7でウクライナへのF16の供与
>
> 我が国も、自衛隊車両(6×6トラック)等100両規模を提供するようですね。
> その他にも非常用食糧支援三万食の提供もあるそうな。
> とにかく、これを好機として、武器輸出をはじめとした軍需品の海外への積極的供与を進めてほしいものです。
> 軍用機に関しては残念ながら海外諸国が欲しがるほど上等なものは我が国には有りませんが、以前コメントしましたが、1986~87年のチャド・リビア紛争が別名「トヨタ戦争」と呼ばれていることから分かるように、ピックアップ・トラックをはじめ、各種車両関係であれば十分大活躍できる物が有ります。
> 武器を搭載していない車体だけでも、対戦車ミサイルや機関砲程度はチャドやアフガニスタンでの例もあるように、現地でいくらでも改装して搭載できますし、単なる兵員・物資輸送に限っても数提供すればかなりウクライナが助かるはずです。
> そうして武器・軍需品の輸出をドンドンとステップアップしていくことです。それは、やり方と対象次第で、一部腐れ脳左翼やお花畑脳ミーちゃんハーちゃんの戯れ言の「死の商人」なんかではなく、世界の平和・秩序回復の為の立派な貢献になり得るし、またこれまで其方の分野に未進出だった分、これからの国内産業の新たな伸び代となります。そして何より重要なことは、それをウクライナはもちろん、世界各国の多くの人の眼に見える形で広報・宣伝することです。
> いくら強制されたものとはいえ、憲法9条に縛られ、または都合の良い逃げ口上にして、世界の平和を乱す数々の事件に対し、戦後数十年も子供じみた”引き籠もり“国家で居続けることから脱却して、世界の安寧秩序に責任を持って働きかける“大人”の国家になる為に外交上、必要な態度です。

 強盗に襲われて殺されそうな人に加勢しても、全然悪い事ではありませんからね。
 本来であれば90式戦車ぐらい支援してもよいはずです。
 
 と、言っても日本も今対中防衛が喫緊の状態で、防弾とかも全然足りないし、大量の支援はできない状態です。
 でもこれを機会にウクライナ支援のレベルを上げていき、武器輸出も始めるべきでしょうね。

 勿論、武器などなしで全ての国が平和を維持できる世界になるのが理想ですが、しかし当面そんな世界にはならないのですから、それまでの間日本も何とか生き延びる事を考えるしかありません。

 それに武器輸出って他国の防衛支援ですから、単純に死の商人なんて言えないのです。
 だってこれって一人暮らしの女性に、防犯設備を売るのと同じでしょう?
  1. 2023-05-22 19:38
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 追加コメント

> 前コメで武器輸出を奨励しておきながらアレですが、その武器輸出をするにあたり、ひとつ重要な注意点が有ります。
> 自分が武器輸出を推奨するのは、単なる利益だけではなく、それが世界の秩序化に我が国が貢献する為のものでもあるからですが、その武器輸出も、モノを慎重に考えないと、逆に世界の「非」秩序化、つまり腐れ脳左翼どもの言う「死の商人」に当てはまるモノもになります。
>
> それはどういうモノかというと、多人数ではなく、個人、または少人数で携行、運用でき、隠匿が容易な小型兵器です。
> 小銃やサブマシンガン、バズーカ等の対戦車ロケット砲、迫撃砲、スティンガーのような携行式対空ミサイル、地雷なんかがそうです。
> こういったモノはG7や北欧のような民主的先進国相手ならともかく、後進国に少量ならともかく、大量に提供すると、ブラックマーケットに流れて世界中のテロリストやゲリラ等の反社会的勢力の手に渡り、それで世界の安寧秩序を乱す事態になりかねません。
> 何しろ個人または少人数で携行・運用できるわけですから、密輸や隠匿が容易でまた購入単価もそれほど高くないですから貧乏な個人、集団でも入手可能ですからね。
> それだと我が国が目指すべき「世界の安寧秩序化」の逆を行くことになります。
> そういう世界の非秩序化、無法化した武器輸出の典型的例が、1947年に旧ソ連邦の軍人のミハエル・カラシニコフ(1919~2013)が開発したAK-47自動小銃です。
> この銃は作りが単純で分解・結合が簡単だから、誰にでも扱えるので、マトモな軍事訓練を受けていない素人、子供までも兵士やゲリラにしてしまえ、尚且つ製造も安価で容易、あのオウム真理教もコピー密造していたモノです。だからAK-47には「最も多くの命を奪った銃」「小さな大量破壊兵器」という異名が有ります。
> 我が国の武器輸出がこういう悪名を被ってはマズイですからね。
>
> だから我が国が取るべき適切な武器輸出は、大型で目立ち、隠匿が難しく、多人数で運用・運搬しなくてはならず、点検・整備も複数人の専門技術を要するモノ。艦船や戦車、自走砲、155㎜榴弾砲のような重火器、航空機なんかが適切でしょう。
> 前コメで書いたように軍用機、とりわけ戦闘機に関しては欧米に比べて我が国は2流で、海外市場では魅力に乏しい現状ですが、それは今後の課題として努力すればよいし、また機体やエンジンが現状2流でも電子機器、つまりレーダーとかなら、今でも何とかならぬわけでもないでしょう。

 ワタシは軍オタじゃないし、完全な車音痴なので、どういう武器やどういう車を送ったら良いのかはわかりません。

 しかし現実に武器を送るとしたら、温泉猫さんの仰る通り、出来る限りで高度で、ゲリラや犯罪組織では維持管理や運用ができない物がいいのでしょうね。

 それにしても思うに、この戦争は好むと好まざると、武器の見本市状態で、実戦使用でどの国のどの武器が、どのように役立つのかは、全ての国の軍人が絶対知りたい情報でしょうね。
 その意味では今後武器市場に出ていくにとしては、ここで支援すれば、絶対に見返りを期待できるのです。

 日本の場合はどうしようもないわけですが。
 
 
  1. 2023-05-22 19:44
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >別名「トヨタ戦争」
>
> ウクライナに対し
> 米国が提供するのはロッキードマーチン社のハイマース
> 日本が提供するのはトヨタのハイエース
>
> ウケ狙いでしょうかねw
> https://youtu.be/cdoHTVgVVYY?t=80

 ウケ狙いにしては、結構な現実味のある話ですね。
 しかしトヨタの民用車なら、武器として使えなくても、色々役に立つでしょうね。
 戦場では輸送や移動の為に、堅牢で悪路に強い車は絶対必要でしょう?
  1. 2023-05-22 19:48
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

ロシアがある場所は、地政学では 「ハートランド」 と呼んでいる難攻不落の場所ですね。歴史上、外部からこの場所を征服したことがあるのは、モンゴルくらいです。(今でも 「タタールのくびき」 と呼ぶほど、ロシア人にとってはトラウマな出来事。)

【元海上自衛官が語る】地政学の基礎【ランドパワー】【シーパワー】【ハートランド】【リムランド】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=opInSC8vFsY

ところで、亡命したロシア人の政治家やジャーナリストで作る 「ポストロシアの自由国家フォーラム」 という団体が「敗戦後に41の国に分裂するロシアの地図」というモノを作っているそうです。

プーチン体制が 「崩壊」 した後、ロシアは 「41の共和国」 に大分裂する…!(長谷川 幸洋) | 現代ビジネス | 講談社
https://gendai.media/articles/-/109656?page=2

実際にこうなることはないだろうけど、そもそもソ連崩壊後も、これほど多くの民族が、人種・言語・宗教などが異なるのに 「ロシア」 という1つの国に束ねられていることにビックリです。なんかローマ帝国や、支那の歴代王朝みたいじゃないですか? たしか、よもぎねこさんも 「国家や社会が発展するのに、途中の段階をスキップすることはできない」 というお考えだったと思いますが、この地域って、西ヨーロッパに比べて1000年以上遅れてるでしょ。

また、ちょっと前まではロシア語を話したり、ロシア人として振る舞うことも平気だったウクライナ人が、急に民族意識に目覚めたのは、まるで第一次世界大戦前のバルカン半島みたいですね。ただ、これについては、島国に住んでいて、他の民族に征服されたことのない日本人の感覚のほうが特殊で、普通はどの民族にも、こういう段階があるんでしょう。(ちなみに中共が 「偉大なる中華民族」 などと言い出したのは、少数民族の漢族化のため。建国当初は 「中国は56の民族からなる多民族国家」 と言っていた。)

なんか、西ヨーロッパでは数百年・数千年かけて起こった変化が、ロシアや支那のまわりでは数十年・数百年の間に起きている感じですね。剣と槍と弓矢で戦っていた時代なら、犠牲者も少なかっただろうに・・・。
  1. 2023-05-22 22:29
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

前大戦で我が国が立ち直れたのははっきり言って米国大統領だったFDRが死んだからですよ。
彼は強硬な反日論者でソ連やら英国やらとの日本分割案なんてものも持っていました。
しかし、彼が急死してそれがお蔵入りになって我が国は占領こそされ、色々と国をいじくりまわされたもののどうにかこうにか立ち直って現在があるわけです。
当時は人種差別も真っ盛りでありましたし、敗戦し生殺与奪を握られれば現代のチベットなどのようになってもおかしくはなかったのです。
ただ今回は他の国もロシアを占領しようという意志はないようですし、ロシアが諦めれば戦争は終わるというのは間違っていないでしょう。
ウクライナ側としては脅威を出来る限り潰しておきたいでしょうがモスクワまで攻めてプーを捕らえるなどというのは非現実的な話ですし。
ロシアに諦めさせるか、もしくは戦力を喪失させるかが現実的な落とし所でしょう。

>トヨタのハイエース
戦争は兵器や軍事分野だけで決するわけではありませんし、民生分野も支えられないと結局軍事面に悪化してしまいますから。
兵器の供与で米国よりもノウハウを持ってるわけでもなし、地味ではありますが欠かせない民生部分を支えるのはありでしょう。
  1. 2023-05-23 05:03
  2. URL
  3. 太朗 #cRy4jAvc
  4. 編集

Re: タイトルなし

> ロシアがある場所は、地政学では 「ハートランド」 と呼んでいる難攻不落の場所ですね。歴史上、外部からこの場所を征服したことがあるのは、モンゴルくらいです。(今でも 「タタールのくびき」 と呼ぶほど、ロシア人にとってはトラウマな出来事。)
>
> 【元海上自衛官が語る】地政学の基礎【ランドパワー】【シーパワー】【ハートランド】【リムランド】 - YouTube
> https://www.youtube.com/watch?v=opInSC8vFsY
>
> ところで、亡命したロシア人の政治家やジャーナリストで作る 「ポストロシアの自由国家フォーラム」 という団体が「敗戦後に41の国に分裂するロシアの地図」というモノを作っているそうです。
>
> プーチン体制が 「崩壊」 した後、ロシアは 「41の共和国」 に大分裂する…!(長谷川 幸洋) | 現代ビジネス | 講談社
> https://gendai.media/articles/-/109656?page=2
>
> 実際にこうなることはないだろうけど、そもそもソ連崩壊後も、これほど多くの民族が、人種・言語・宗教などが異なるのに 「ロシア」 という1つの国に束ねられていることにビックリです。なんかローマ帝国や、支那の歴代王朝みたいじゃないですか? たしか、よもぎねこさんも 「国家や社会が発展するのに、途中の段階をスキップすることはできない」 というお考えだったと思いますが、この地域って、西ヨーロッパに比べて1000年以上遅れてるでしょ。
>
> また、ちょっと前まではロシア語を話したり、ロシア人として振る舞うことも平気だったウクライナ人が、急に民族意識に目覚めたのは、まるで第一次世界大戦前のバルカン半島みたいですね。ただ、これについては、島国に住んでいて、他の民族に征服されたことのない日本人の感覚のほうが特殊で、普通はどの民族にも、こういう段階があるんでしょう。(ちなみに中共が 「偉大なる中華民族」 などと言い出したのは、少数民族の漢族化のため。建国当初は 「中国は56の民族からなる多民族国家」 と言っていた。)
>
> なんか、西ヨーロッパでは数百年・数千年かけて起こった変化が、ロシアや支那のまわりでは数十年・数百年の間に起きている感じですね。剣と槍と弓矢で戦っていた時代なら、犠牲者も少なかっただろうに・・・。

 ロシアが統一国家になったのは、10世紀末にキエフ大公国のウラジミール一世がギリシャ正教の洗礼を受けてキエフ大公国をギリシャ正教の国にしようとした時からです。
 この後、キエフ大公国とその周辺国はキリル文字を採用して、文字による記述が残るようになります。

 これが日本の大化の改新やヨーロッパのフランク王国の成立に相当するのですが、ヨーロッパに比べると500年以上遅れているのです。
 また西ヨーロッパでは中世の終わりは1492年のコロンブスの新大陸到達ですが、実は東欧では1942年のコンスタンチノポリス陥落から中世が始まるとされます。

 こう言う事を考えあわせると、ロシアの建国は西欧に500年遅れて始まり、その遅れが取り戻せないまま、現代にいたっているのだと思います。
 逆に言えばその為の逆転勝利を期待して共産主義革命なんてやってしまったんじゃないかと思うのです。

 そしてこれ想うとロシアの21世紀はそもそもG7諸国の21世紀とは全く違うんじゃないかと思います。 これは中国もイスラム諸国も同様です。
 G7諸国の21世紀は国民国家の完璧な成立を前提として、その国家同士のルールを厳守を求めているのですが、しかしそもそも国家の本質が西欧の16世紀なら、侵略戦争への評価も全然違うでしょう。

 それは仕方がないのですが、しかし恐ろしいのはかんぱちさんが仰ったとおり、それでも兵器だけは21世紀の物を使っている事です。
 これは第二次大戦後、途上国で起きた紛争のすべてに当てはまりますね。

 因みにウクライナの民族主義も、どこまで本気かわかりません。 元々歴史的には色々な対立を抱えた民族が蝟集する複合国家ですから、単純にウクライナ民族主義で統一できるわけもないし、対露戦争で勝利しても、ウクライナ民族主義が露骨になれば、ウクライナ国内が大変な事になるでしょう。

 でもロシアはウクライナ全土を満遍なく攻撃しています。 自宅や近所にミサイルを撃ち込まれたら、もうロシアと戦うしかないんですよね。 その場合は「ウクライナ人」として団結するしかないのです。
 国民意識なんて元来そういう物じゃないかと思います。

 元々キエフ大公国からロシアが始まったように、ロシアとウクライナの民族区分なんて曖昧な物で、これまで戦争もしたこともないし、仲が悪かったわけもないのです。
 だからもしプーチンがクリミア侵攻なんかしないで、経済制裁も受けず、順調に経済発展していたら、そしてロシアの体制が民主化していたら、ウクライナの方からロシアとの再統合を要請した可能性だって十分あったのです。

 でも今更それを言ってもどうしようもないですね。

 
 
  1. 2023-05-23 11:14
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 前大戦で我が国が立ち直れたのははっきり言って米国大統領だったFDRが死んだからですよ。
> 彼は強硬な反日論者でソ連やら英国やらとの日本分割案なんてものも持っていました。
> しかし、彼が急死してそれがお蔵入りになって我が国は占領こそされ、色々と国をいじくりまわされたもののどうにかこうにか立ち直って現在があるわけです。
> 当時は人種差別も真っ盛りでありましたし、敗戦し生殺与奪を握られれば現代のチベットなどのようになってもおかしくはなかったのです。

 ホントに幸運だったとしか言えませんね。
 結局、自国の主権を守る武力を喪えば、他国から何をされても文句を言えないのです。

> ただ今回は他の国もロシアを占領しようという意志はないようですし、ロシアが諦めれば戦争は終わるというのは間違っていないでしょう。
> ウクライナ側としては脅威を出来る限り潰しておきたいでしょうがモスクワまで攻めてプーを捕らえるなどというのは非現実的な話ですし。
> ロシアに諦めさせるか、もしくは戦力を喪失させるかが現実的な落とし所でしょう。

 善悪正否はともかく、ロシアを占領支配って、軍事的にも政治的にもコストが高すぎて不可能だとしか思えないですからね。
 だからプーチンの処遇はともかく、ロシアが今後ウクライナなど周辺国への侵略さへ諦めたらそれで良いとするしかないのです。

 ロシアが周辺国への侵略をスッパリ止めるなら、日本も欧米も経済制裁なんか解除して、ロシアの石油や天然ガスを買いたし、ロシアに自動車やその他の製品も売りたいのです。
 ロシアが対中防衛の為に軍備を持つのも全然無問題です。

 だって今までその心算でロシアを処遇してきたのです。
 だからそこに戻ってくれたらそれで良いのです。

 これはロシア国民にとっては、何の問題もないはずですが、しかし戦争を止められないから大変ですね。
>
> >トヨタのハイエース
> 戦争は兵器や軍事分野だけで決するわけではありませんし、民生分野も支えられないと結局軍事面に悪化してしまいますから。
> 兵器の供与で米国よりもノウハウを持ってるわけでもなし、地味ではありますが欠かせない民生部分を支えるのはありでしょう。

 日本が第二次大戦で負けたのも、ロシアが今苦戦しているのもこれが理由ですね。
 兵器だけなら頑張って敵側と同等の物を作る事はできるのですが、しかし民生品のレベルや生産力の差は埋められないので、戦争が少し長引くとそれで負けちゃうんですね。
  1. 2023-05-23 11:31
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