妹がJRタワーのランチをおごってくれたのです。
所謂ビュフェスタイルのランチで食べ放題なので、だったら早く言ってできる限り食べたいと思い12時に予約してもらいました。
大通り公園までつくと、ライラックが満開でした。
ライラックと言うのは英語で、日本語ではムラサキハシドイ(紫丁香花)と言います。
ムラサキハシドイ、或いはハシドイと言う名前は、チェホフの小説で知っていました。
初夏の地主屋敷の庭の描写に咲いているのです。
ムラサキハシドイと言う語感は、何とも風情があるのですが、しかしどんな花かわかりませんでした。
それが分かったのはネットを始めてからです。
青空文庫でチェホフを読み、ついでに「ムラサキハシドイ」を検索して出てきたのは、ライラックの写真でした。
ライラックの花なら札幌に来て以来のお馴染みでした。 ライラックは元来丈夫で育てやすい木らしくて、札幌のどこにでもあるのです。 我が家の庭もあったのです。
色々な品種があるらしく、基本は薄紫ですが、色は濃い赤紫色から純白まで、花房も小ぶりのソフトクリームぐらいの物から、20㎝を超える豪華なものまであります。
沈丁花の仲間とのことで、良い香りがします。
チョッと残念なのは水揚げが悪くて、切り花にすると直ぐにダメなってしまう事です。
大通り公園では毎年ライラック祭と言うのをやるのですが、これは今一です。
実は今年も今日からやっていたのですが、しかしせっかくライラックが見事に咲いているのに「出店のテントなんか建てるなよ!!」と言う感じでした。
それでも今日は天気も良くて、とても暖かく、半袖シャツ一枚で平気でした。
今年は雪解けこそは早かったけれど、そのあとずうっと寒い日が続いて、八重桜が咲いてもまだ寒くて、もう完全にオカシイと思っていたら、昨日から漸く五月下旬に相応しい気温になりました。
お陰で自転車での移動も最高に気持ちがよく、久しぶりの大通り公園も楽しむ事ができました。
妹もワタシが自転車で来るので、何とか天気の良い日に予約を入れようと気を使ってくれたおかげです。
ランチは勿論凄く美味しかったです。
ワタシは日ごろ殆ど外食をしていないので、JRタワーなんて行くと、それだけで舞い上がる感じなのですが、でもやっぱり美味しいです。
でも最初にお皿に盛ってきた分を食べると、もうお腹が一杯になってしまいました。
そんなに大量にとってきたつもりはなく、とりあえず一通り味見をする程度しかとった心算なのですが、種類が多かったので、お皿が満杯になり、それを食べ終えたらもう胃袋が満杯なのです。
というわけでデザートも、ケーキ類のような固形物は、全然食べる事ができず非常に残念でした。
実は、午後10時過ぎになった今も、まだお腹がすきません。
帰りにまた妹と二人で大通り公園を歩きました。
ウィークデーだと言うのに、天気がよいせいか結構な人出でした。
花壇の花も見事に咲きそろってとても綺麗でした。
でもこれから大通り公園では園芸業者が花壇の出来栄えを競う花フェスタなどがあり、花はこれからもドンドン咲いていくのです。
観光客はあまり目立ちませんでした。
東京の方は白人客が凄いそうなのですが、大通公園では殆ど見かけませんでした。
コロナ前は大勢いた中国人も全く見かけませんでした。
ワタシとしは観光客が来ても来なくてもどうでも良いのですが、しかし観光業者はどうなんでしょうね?
JRタワーの辺りでは北海道新幹線の工事をやっていてました。 妹は北海道新幹線が来るので、苗穂の方にはタワーマンションがドンドン建っているし、マンション全体の価格も上がる一方だと言っていました。
こういう話を聞くと、なんかもう浦島太郎になった気分です。
やっぱりこれからは、時々大通りの方へも行って見た方が良いかも?
今日は、美味しい物を食べて、綺麗な花を見て、何とも申し訳ないほど幸せでした。
きっとワタシは前世で余程良い事をしたのでしょう。