LGBT理解増進法を突き詰めていくと、一番問題なのは、トランスジェンダーの扱いなのです。
ではそのトランスジェンダーとは何でしょうか?
これは所謂アンブレラタームと言われる概念で、傘の下に精神的に性別に移ろいのある人を全て含んでいます。
自分の持って生まれた性別が苦痛で、ホルモン治療や性器を切除しても、性別を変えたい人だけがトランスジェンダーではないのです。
マスコミがトランスジェンダーについて報道するときには必ず「トランスジェンダーの苦しみ」を強調するのですが、しかしホントにそれで苦しむのは、実はトランスジェンダーの中のGID(性同一障害)と言われる人達だけです。
しかし最初の図のようにトランスジェンダーには、女装趣味の男や女装して性交渉をする事、或いはそれを想像すると興奮する男、それで普通にスーツを着ていも下着はいつも女性用を着ている男もトランスジェンダーです。
女装だっていつもしているわけでなく、週末の外出時だけの女装でも、トランスジェンダーです。
もっと簡単な説明では「男っぽい女」や「女っぽい男」もトランスジェンダーに含まれるのです。
これだとワタシもトランスジェンダーになれます。
だってワタシは日ごろ、ズボンに紳士物のダウンやウィンドブレーカーを着て自転車を乗り回しているのです。 髪はショートカットだし、工学士だし、昔から女らしいと言われたことはないのです。
尤もこれだともう大半の人間がトランスジェンダーになれます。
だってこの世にそんなにホントに女らしい女性や、男らし男性はそういないのです。 ワタシが自転車で近所を散歩していて出会う女性達だって、殆ど皆ワタシと同様の服装です。 スカートをはいている人は滅多に見かけません。
因みにトランスジェンダーになるのに肉体的な条件は一切ありません。 性器や第二次性徴はどうでも良いのです。
こうなると誰でもトランス女性とかトランス男性になれるのだし、それを決めるのは自分自身と言う事になります。
ワタシがトランス男性にならないのは、ワタシが男性になる気がないからで、もしなりたいならいつでもなれるのです。
で「気」があるかないかは、全てワタシの気持ちの問題ですから、他人が客観的に判断する事など不可能です。
だから「自分の性別は自分で決める権利がある」と言う事になっていくのです。
それまで女性とて気楽に生きていたワタシが、ある日突然、「自分は男だ!!」と言えば、男になれる。 男になる権利がある。
これが今、共産党や立憲民主党がLGBT理解増進法に書き込んでいる「性自認」の権利です。
しかし法制化されてなくてもトランスジェンダーの定義は変わりませんから、誰でも気持ちだけでトランス女性やトランス男性になれるのです。
もうすぐ、最高裁で経産省職員のトランス女性の女子トイレ使用の権利についての判決が出るそうです。
この職員は数年前から女子トイレを使わせろと言って経産省と訴訟を続けています。
それで今は最高裁まで進んだのです。
しかし彼は性適合手術を拒否していますから、戸籍上も肉体も男性です。
唯自分は女だと言い続けているのです。
あまりに卑猥なので貼りませんが、この方は自身のツィッターに男性性器の画像など貼り付ける方です。
それでも一審の東京地裁では、この方の女子トイレ使用を認めたのです。 東京地裁の裁判官は経産省職員の女子職員の人権や安全を全く考えてなかったのでしょうね。
ホントにこの男が「自分を女だ」と思っているのかどうかは、百パーセント彼の内面の問題ですから、誰にもわかりません。
でも肉体を完全に無視して、性別を決めるとしたら、当人の内面に寄るしかありません。
そして内面は他人には見えないので、結局どんな人間でもいかなる目的かも問わずに、自己申告で性別を決る権利を与えるしかなくなるのです。
で、LGBT理解増進法で問題なのは、このように自分が女性だと言ったら、「女性として扱わないと差別だ!!」と言う事になる事です。
そして経産省のトランス女性を見ればわかりますが、「彼女達」は女子トイレや女湯に入る事に非常に執着しているのです。
それどころか最初に揚げた記事を読むと、レズビアンに性交渉を迫っているのです。
なぜならトランス女性の大多数は、実は性交渉の相手に女性を選びます。 自分が女性で女性を愛するので、「彼女達」は自分達をレズビアンと看做しているのです。
レズビアンの女性達にすれば、こんなのは超悪質なセクハラでしょう。
しかしトランス女性のレズビアン達は、レズビアンの女性達がトランス女性を避けるのは「トランス差別」だと言うのです。
???
つまりレズビアンの女性がトランス女性との性交渉を受け入れる事が、真の平等だと言うのです。
でもこれは冗談ではなく、トランス女性達は前々からレズビアンの集会やレズバーに押しかけ、無理矢理レズビアンに言い寄ったりするので、レズビアンの女性達は戦々恐々していたのです。
そしてトランス差別禁止が徹底している国では、既にトランス女性を加えない女性集会、レズビアンの集会が禁止になっています。
更に日本でも既に長く性犯罪被害女性の支援をしてきた団体が、スタッフに男性を加えないと言う事で助成金を打ち切られると言う事態になっています。
性犯罪の被害を受けた女性達は、男性に対する恐怖心が非常に強くなっているので、敢えて女性スタッフだけで支援をしているのですが、それが「トランス差別」だと言うのです。
それにしてもホントにすごい話になっているのです。
ワタシはこれまでトランスの暴走について、苺畑カカシさんのブログを通じて知っていたのですが、これがホントに日本に上陸するなんて夢にも思いませんでした。
でもいよいよ上陸しそうなのです。
しかしマスコミは今もトランスジェンダー=GIDのイメージで誤魔化し通そうとしています。
「トランスジェンダーカワイソウ」を全面に出して、LGBT理解増進法を推進しようとしているのです。
だって女装趣味の男を女子トイレに入れる権利の為の法案と言えば、国民が賛同するわけもないですから。
GID特例法ができたのは、2003年です。 GID特例法は性同一障害で苦しむ人達の為に、性器の切除始めいくつかの条件を付けた上で、戸籍上の性別変更を認める法律です。
この法律ができる以前にも性違和感に苦しむCIDの人達は、自費で海外に渡航して性適合手術を受けていました。
男性の体でいる事に耐えられないから、男性性器を切除するのです。
これを見ればGIDの人達の苦しみと言うのは、理解できます。 だからこの人達の苦しみを和らげるために戸籍変更を認める事には、特に異論は出ませんでした。 ワタシもこれはいい事だったと思っています。
ところがLGBTが世界的な騒ぎになると、トランス差別反対と言う騒ぎが起きたのです。
そしてGIDの人達を出汁にして「トランスの苦悩」を訴え、女装趣味やオートガイネフィリアなどが「女子トイレに入れろ!!」「女湯に入れろ!!」と騒ぎだしたのです。
そして海外では強姦犯がトランスジェンダーになって女子刑務所に入り、そこで強姦事件を起こしています。
GIDの人達は溜まった物じゃありません。
こんな連中がトランス女性として性犯罪を起こしまくれば、GIDもまたこの悪評を被るのです。
トランス女性の悪評が募れば、女装趣味者など犯罪の張本人達は、知らん顔で男に戻るでしょう。
でもGIDの人達、特に性適合手術を済ませた人達などは、男に戻る事はできず、自分達には全く責任のない悪評を背負わされるのです。
LGBT理解増進法って、結局こういう法律なのですね。
ワタシは絶対に反対です。