幾ら大切な同盟国と言っても、お互い主権国家なので、それぞれの国の法や文化は尊重し、内政干渉は避けるべきなのですが、エマニュエル駐日米国大使は、まるで箍が外れたような調子で、連日内政干渉のツィートを繰り返しています。
これどう思いますか?
完全な内政干渉でしょう?
結婚は人類が直立二足歩行を始めた頃から生まれた制度で、歴史上全ての民族・国家に存在しました。
しかし結婚に関するルール、結婚の在り方の認識は国や民族により違います。
そしてそれはそれぞれの国家や民族の家庭の在り方、文化、宗教に深く関わりますから、国家と民族にとって大変重要な問題です。
そういう事に安直に無責任に介入すると言うのは、大使としての則を超えている、箍が外れているとしか言えません。
しかしながらエマニュエル大使は、連日LGBT活動家と同調し、日本政府にLGBT理解増進法や同性婚の成立を要求するツィートを繰り返しているのです。
これを見ていると、この人は一体何をしに日本に来たのでしょうか?疑わしくなります。
LGBT活動家が駐日米国大使をやっているのか?
Youは何しに日本へ?
アタマ大丈夫?
と、本気で聞きたいレベルです。
今、日本とアメリカには台湾有事やウクライナ支援など、喫緊の課題が沢山あるのに、この人はなぜかLGBTで脳内虹色なのです。
勿論それでも日本で同性愛者やトランスジェンダーが迫害されている、同性愛者への集団暴行など深刻な事件が多発しているとでも言うなら、それでも人権問題として発言する意味はあるでしょう。
しかし日本ではそんな事は全く起きていません。
歴史的には同性愛者への迫害をやっていたのは、アメリカとヨーロッパのキリスト教世界だけなのです。
これは随分と酷い物で、例えば天才数学者アラン・チューリングは第二次大戦中ドイツ軍の暗号エニグマを解読し、更にソ連軍の暗号解読中に同性愛で逮捕されました。 そして自殺に追い込まれました。
一方日本では保守派、極右と言われる人達が、三島由紀夫を崇拝していました。
三島由紀夫はゲイで、彼はデビュー作の頃からゲイの世界をギラギラに描写した作品を発表していました。
でも晩年に国粋主義に心酔して「盾の会」などを作り、その理念を具現化すべく行動していたので、その理念に共感する保守派、右派は彼を崇拝しているのです。
欧米では国家に多大な貢献をした掛替えのない人材であっても、同性愛なら逮捕されて自殺に追い込まれるけれど、日本では極右とか保守とか言われる人達でさへ、国家観や国家理念に共感できたら、性的指向など一切問題にしないのです。
性的指向により人を差別しない。
この理念から言えば、日本の右派・保守派の三島由紀夫への対応は世界の模範です。
一方、アラン・チューリング逮捕など欧米の同性愛者への迫害は全く非人道的なのです。
民主主義とその根幹でもある人権尊重の理念は欧米で確立し、そして具現化しました。
これは欧米社会の人類への最大の貢献だったと思います。
しかしながら実は本当にそれで全てが完璧だったわけではありません。
現実にはアメリカでは1970年代まで人種差別が存在したし、また同性愛者などLGBTと言う割れる人々への迫害も続いていたのです。
これは単に「黒人は嫌わる」とか「キリスト教では同性愛は罪である」など言う個人レベルの思想宗教信条や、感覚の問題ではなく、法律で差別が明記されていたり、刑事罰が科されていたりしたのです。
それが1970年代になって漸く人種差別反対運動がおこり、黒人を差別する法律が廃止されました。
そして法的な差別とは別に社会に残る差別を解消する為の努力が始まりました。
結果、アメリカ軍の参謀総長が黒人になり、更に黒人の大統領まで生まれました。
ここまでは大変良かったのです。
そしてアメリカで黒人大統領が生まれた頃、今度は同性愛者など所謂LGBTの差別反対が叫ばれるようになったのです。
勿論、これも当然なのです。
欧米で同性愛者が差別されて迫害されたのは、キリスト教やユダヤ教の教理で同性愛が禁じられているからです。
しかし民主主義が宗教を盾に、個人の性生活に干渉して、これを禁止したり迫害したりするのはオカシイのですから。
しかしそれって日本には関係のない話です。
だって前記のように日本では、欧米のようなLGBTへの差別も迫害も存在しません。
同性愛に刑事罰を科した事はありません。
同性カップルは日本独特の養子制度を使って家族としての法的保護を得ていました。
存在しない差別を禁止する法案など作ろうとしたら、極めて異常なモノになるのは必定でしょう?
そして現実の欧米社会が、この状況になっているのです。
つまりLGBT差別反対も、黒人差別反対も、善良な人々の努力の結果、立派に成果を挙げて、これまでのような無残な差別はなくなったのです。
だからここでこの話は打ち止めにするべきでした。
法の下の平等が実現し、機会の平等が保障された以上、もうこれ以上やるべき事はないのですから。
民主主義国家で保障できる平等は法の下の平等と、機会の平等だけです。
これ以上の平等、例えば結果平等などを求めると、自由権など平等権と同様に重要な人権を浸食する事になりますから。
ところがそれで終わらなかったから、これまた無残なのです。
人種差別反対運動は、いつの間にか白人憎悪運動になって、白人である事が罪だと言う逆人種差別運動に転換してしまいました。
そしてLGBT差別反対運動は、Tつまりトランスジェンダーの暴走になりました。
トランスジェンダーの理論・トランスジェンダリズムでは、性別は自分で決められるのです。 よって誰でもいつでも自由に性別を変えらるのです。
これはどう考えても異常な理論なのですが、しかし欧米ではこれが法制化されていったのです。
それで強姦魔でも「自分は女」だと言えば女として女子刑務所に入るとか、男が女子トイレや女子更衣室に入りこみ、それを追い出そうとした女性が「差別」として通報されるとか、もうあり得ない痴漢天国を産んでしまいました。
更に許せないのが、未成年への性適合手術です。
アメリカでは子供が性違和感を訴えると、親の許可なしでも性適合手術を受けられるのです。
こ、こんなことをして子供が成人してからその性違和感が消えたらどうなるのでしょう?
この惨状にアメリカの州にはこれまで暴走の巻き戻しが始まてっています。
この巻戻しが始まっているのは共和党優勢の州であり、逆にこれまでこの暴走を主導してきた民主党優勢の州では、何とか暴走を続けようと頑張り続けています。
結果がエマニュエル大使の連日のツィートなのでしょう。
しかしこれ見ていると思いますね。
コイツマジに白人史上主義者でレイシストだって。
コイツがホントに「多様性」を尊重する民主主義者なら、日本の内政に干渉する前に、日本の文化の中でLGBTがどんな扱いを受けてきたかをちゃんと学んだでしょう。
そして結婚や性的指向などの問題で国家の政策に介入するなんて事は夢にも思わなかったでしょう。
でもエマニュエル大使が、こんな愚劣な内政干渉ツィートを繰り返すのは、この人が白人至上主義者で差別主義者だからでしょう。
この人の脳内は19世紀まだ南北戦争前ぐらいのレベルで、白人が無知な有色人種を導くべきだと本気で思い込んでいるからではないでしょうか?
だって民主党だもの。
民主党って南北戦争時、奴隷制度の維持を求めて南北戦争を戦った政党です。
南北戦争敗戦後もKKKを作って黒人をリンチにかけるなどの暴力行為を繰り返しました。
そして70年代公民権運動が起きるまで、民主党を支える大勢力でした。
バイデンの若かりし頃はKKKの支援なしで、当選できる議員なんかいなかったのでは?
で、こうやって見ると、反差別を掲げながら、結局やっている事は結局白人至上主義丸出し、人種差別丸出しですからね。
だからワタシは反差別とか多様性とか言う人間は、絶対信用しない事にしています。
それにしても、駐日米国大使がここまでオカシナ内政干渉を発言を繰り返すのは、なでしょう?
これが日米の外交上プラスになるとは全く思えません。
それにこの人自身はLGBT当事者や活動家ではないようです。
それでもこうした愚劣な活動を支援するのには、一体どういう理由があるのでしょうね?