「外国人技能実習生が日本で妊娠・出産する場合は差別禁止、出産育児一時金等も支給」と言うニュースで発狂している人達がいます。
何とも馬鹿馬鹿しい限りです。
ここで発狂している人達は、外国人技能実習生が日本で妊娠・出産するとはどういう状況かわかっているんでしょうか?
外国人技能実習生は殆ど全員、未婚・既婚関係なく家族を残して単身で来日します。 職場では男女別に用意された寮などで暮らす事になります。
こういう生活で妊娠・出産すと言うのは、既婚者なら不倫、未婚者なら婚外子を産む事になります。
技能実習生を送り出している途上国では、婚外性交には日本などより遥かに不寛容です。
これで出産祝い金や育児休暇を貰えて喜べる人がいるのでしょうか?
そもそもこんな話が出たのは、先日、ベトナム人技能実習生が双子の赤ちゃんを子産して、その遺体を自宅の庭に埋めた事を死体遺棄として起訴され無罪判決が出たからでしょう。
無罪になったのは、死産したり、乳児期に死んだ子供は、正規に墓地ではなく自宅の庭などに埋葬するのはベトナムでは普通の事で、当人には死体遺棄と言う意識がなかったからのようです。
乳幼児や死産児は正式に葬儀をせず、墓地ではなく庭の隅等に埋葬すると言うのは、実は日本でも近代以前はあったし、西欧諸国でも行われていました。
乳幼児の死亡率が非常に高い時代、乳幼児の死は半ば当然の事で、特別な対応をする必要はないと言う感覚でしょうか? 或いはあまりに幼い我が子を死後もできるだけ身近においてやりたいと言う気持ちからでしょうか?
尤もこのベトナム人技能実習生の場合は、明らかに子供の父親とは結婚しておらず、と言うか結婚できず、それなのに妊娠してしまったので、妊娠の事を人に言えず、結局自宅で出産し、それでも幸い死産だったのでそのまま一人で庭に埋めたと言う事でしょう。
何とも悲惨です。
それでこの問題でまた技能実習生制度が非難されたので、政府としては出産祝い金や育児休暇を出すと言い出したのです。
でも外国で出稼ぎ中に婚外子を妊娠してしまった女性の立場を考えると、出産を「祝う」気持ちにはなれないでしょう。
父親の分からない子供なんて連れて帰国したら、親兄弟になっていったらいいのか?
だからこれで技能実習生の妊娠・出産が増えるとか、そういう話ではないでしょう?
この死体遺棄事件を教訓にするなら、今後は出産祝い金を出すより、中絶費用を出す方が余程感謝されるのではないでしょうか?
更に避妊具や避妊薬の配布とかも必要でしょう。
今は性交渉の後で飲めば妊娠を防止できるアフターピルなんてモノまであるのですから。
尤もこういう問題も含めて技能実習生と言う制度は、ホントに問題が多いので、いい加減にやめるべきだと思います。
更にこうした事件については、子供の父親の責任もガッチリ問うべきでしょう?
今はDNA鑑定などで父親は確実に特定できるのですから。
出産した女性が措置に困って嬰児殺しに走る事件は今でも時々あります。
そういう場合は常に女性だけの責任が問われます。
勿論女性側にも責任があります。
しかし今時、きちんと避妊できない、産めば困るのがわかっていても中絶等の処置ができない女性って、実は知的障害などの場合が多いのです。
知的障害も軽度だと話をしていて受け答えは変わらないし、容姿等女性としての魅力が劣るわけではありません。
だからそういう女性を簡単に騙して妊娠させて捨てる男性は昔からいました。
でも今はちゃんと父親を特定できるのですから、父親の責任もきっちりと問い、子供が生まれたら養育費の支払い等は国が確実にやらせるべきじゃないですか?
それなのに未だに女性の側だけが責められる、女性だけが養育責任を負わされるのは、理不尽です。
話がそれましたが、こういう問題も含めて技能実習生と言う制度は、ホントに問題が多いので、いい加減にやめるべきだと思います。
それにしてもこの話を見ても思うのですが、外国や外国人にお金を出す話について余りと言えば余りにお粗末な反応が多すぎませんか?
例えば先日の岸田総理のインド訪問とウクライナ訪問で、岸田総理がインドやウクライナを支援すると言う話をすると激高している人達がいました。
確かに兆単位膨大な支援ですが、これって貸金です。
日本の外貨準備の一部を貸すだけです。
そしてインドは対中防衛上重要な国です。 こういう国を助けておくことは絶対に必要なのです。
一方、ウクライナには貸すのではなく、あげるのですが、しかし今はアメリカ始め西側諸国が、膨大な武器支援を行っている状況ですから、武器を出せない日本は金ぐらい出すしかないのです。
こういう事にヒステリーを起こす人達は、愛国者を自称しているようですが、実は中国のスパイだと思います。