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2023-02-01 12:55

全ては増税の為に 岸田首相

 先日、岸田首相は「リスキリング」なんてヘンな事を言い出して、炎上しました。
 で、このリスキリングって一体何の話だろう?
 ワタシは英語ダメ子なのでこの手のカタカナ語は意味不明です。
 
 ところが何とこれ「構造的な賃上げ」なんだそうです。
 
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 要するに就職・転職・昇進に有利な資格や技能の取得を支援すると言う話です。
 これ自体は別に悪い話ではありません。

 しかしこれを「構造的賃上げ」と言われると凄い違和感を感じます。
 だって個人については確かに、資格の取得などで、賃金が上がる事はあります。 しかしそれが日本の労働者全体の賃金の上昇につながるとは思えません。
 だって個人で努力して資格を取って成功した人など、昔からいくらでもいたのです。 
 しかしそれでこの30年賃金が上がったわけではないのです。

 だからそれを「構造的賃上げ」と言われたら、「何それ? オカシイでしょう?」としか言えません。
 だって政府が支援をすると言っても、それって資格取得の為のセミナーとかの授業料の幾ばくかを助成するとかそんな話でしょう?

 でもそれって元々そんなに高額じゃないし、だから昔から特にそんな助成に期待する話も出なかったのです。
 それに結局、仕事の後、育児や家事の合間に、自分で勉強したりするわけですから、本人の意思と体力勝負です。
 そして幾ら意思や体力があっても、ホントに忙しい人には不可能です。

 だから政府の支援がないよりは、ある方が助かるけれど、それでホントに賃金アップにつながるような「リスキリング」ができる人が増えるかどうかなど、全く判定不能でしょう。

 ワタシはこれは結局「困難な問題を抱える女性を支援する法律」とかと同じじゃなかと思います。

 「困難な問題を抱える女性」の定義も不明、だからそういう女性が全国に何人いるかなど全く算定不能。
 だから「困難な問題を抱える女性」を支援するとは、具体的に何をやるかも不明。
 その支援をすることで、どれだけの女性が救済されたかも判定不能です。

 しかし「困難な女性を支援する」と言う名目自体は大変立派なので、いつの間にかこんな法律ができて、「困難な女性を支援する」と言う団体に莫大な国費が投じられる事になっているのです。

 評価不能の仕事をして国から言い値で予算を貰えるのですから、これに群がる団体に取っては金の成る木です。

 この「リスキリング」も同様で、国の支援で職業資格等を取りたい人がどの程度いるかもわからない(支援なんかなくても取る人は取ってきたのだから)、支援をしたらどの程度増えるかもわからない、ましてその資格を取った事でホントに賃金が上がったかどうかもマクロでは判定できない。

 でもきっとこう言う支援をするとなると、Colaboみたいな団体が一杯それに群がって、「リスキリングを応援します」と言う事で多額の国費をゲットするんじゃないですか?
 或いは資格取得セミナーなど行う怪しい各種学校等に流れるのでしょう。
 そうやって国庫からでた予算の数パーセントが、国民の手に入るのかもしれません。

 こんなことをするぐらいなら、その予算を保育料の引き下げにでも使った方がマシでは?
 
 しかしそれ以上に違和感を感じるのは、岸田内閣がこれを「構造的賃上げ」なんて言っている事です。
 そしてその一方で、防衛費増額を名目に法人税引上げ始め、増税を目論んでいる事です。

 イヤ、法人税を引き上げたら、賃金が上がるわけないでしょう?
 去年は円安で日本企業は一息ついたけれど、この円安だって長くは続きません。
 アメリカもヨーロッパも去年はインフレ対策でガッツリ利上げをしたので、これからそれが効いて景気は後退していきます。
 そういう中で日本の企業だけがドンドン利益を増やす事などありえないのです。
 本来であれば来るべき不況に備えて、減税などの措置を講じるべきでしょう? それでなくても日本はまだコロナ前のGDPを回復できないままなのです。

 だからこんな話を「構造的賃上げ」などとして誤魔化し、増税するなんてトンデモない事です。
 しかし岸田首相は敢えて増税しようとしているのです。

 全ては増税の為に!!
 国民の血の最後の一滴までも増税で搾り取る!!

 これが岸田首相の全てではないでしょうか?
 そうでなければ、防衛費増額で高々一兆円をひねり出す為に増税をするなんてことは言わないでしょう?

 台湾有事は極めて切迫していて、だからこそ防衛費増額は急務なのです。
 だから国民も多くもこれに納得しています。
 それでも全ての国民が納得したわけではないし、反日政党は必死の反対運動を展開しています。

 こういう時に、増税なんて言い出したら、防衛力強化にはマイナスにしかならないのは自明なのに・・・・・。
 それでも敢えて増税を言い出すのを見ると、要するに岸田首相の目的は国防でなくて増税だと言わざるを得ません。
 
 だから国運をかけて増税するのです。

  1. 増税詐欺
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コメント

>岸田首相の目的は国防ではなく増税

居ても居なくても大して変わりのない陣笠代議士と違って、注目が嫌でも集まる一国の首相だから、とにかく何か目立つ仕事をしなくてはならない。
しかし、別に卓越した能力があるわけでなく、また国益の為の明瞭確固たる考えや、不動の信念を持っているわけでなく、国家の為に何をどうすれば良いのか、わからないし、考える気もない。
それでいて「首相」という名誉と地位は、いつまでも持ち続けていたい。
だから何かそれなりに格好のつく「仕事」はしなければならないけど、何にせよ必ず存在する反対勢力を説得なり論破なりする面倒は国内外どちらであっても嫌だし、上手くいかなかった時の責任追及を受けるのは、更に嫌だ。
名誉と地位は欲しいが、それに伴う労苦と責任を厭う、無責任で、かつ虫の良い輩にとって、「増税」だけが唯一可能な「仕事」なのですな。
これなら純然たる国内問題ですから、外国様との厳しい折衝は無いし、国内の不満・反対者は東大法学部卒の超エリート官僚揃いの「省庁の中の省庁」たる財務省様が全て片付けてくれて、自分(岸田首相)自身はそのパペットに徹していれば、一見それなりに「格好」のつく仕事をしたように(自身には)思えますからね。
つまり「増税をしたい」というよりは、危険や面倒無しにできる、見てくれ其れらしい仕事が「増税」なわけです。
  1. 2023-02-01 18:59
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  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

2つの可能性

1.岸田首相の 「聞く力がある」 とは 「自分の頭では考えない」 という意味。だから平気で矛盾する政策メニューを並べることができる。

2.「増税しても、その分たくさんバラまけば、景気は悪くならない」 と本気で思っている。⇒ それって、民主党・菅直人政権の経済ブレーンだった小野善康・大阪大学教授のトンデモ理論そのままで、過去に失敗してるんですが。

内閣府の研究所長に小野・大阪大教授 首相のブレーン - 菅政権:asahi.com (朝日新聞社)
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201009220651.html

日本の景気がドン底だった西暦2000年代に、いろんな 「就労支援事業」 が行われていたのを覚えていますか? 自治体が 「職業訓練センター」 みたいな所で直接講習を行うこともあれば、専門学校や資格取得予備校に通う費用を助成するというのもありました。

私の知り合いには当時 「教える側だった人」 も 「教わる側だった人」 もいたので、両方から話を聞いたことがあるけど、正直言って 「それって、どれだけ役に立つの?」 と思いましたね。
民主党政権は 「年越し派遣村の村長」 とかやっていた活動家を内閣参与にしたりしていたけど、結局、アベノミクスによって求人が増えたのが、一番の雇用対策でしたよね。

最近は、Twitterで減税を主張するツイートをよくリツイートしています。まだ大きな運動にはなっていないけど、日本にも 「減税と小さな政府」 を主張する勢力が必要だと思うようになりました。(ただ、Colaboのような民間団体に丸投げして 「小さな政府でござい」 なんてやられたら、堪ったもんじゃないですけど。)
  1. 2023-02-01 22:21
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >岸田首相の目的は国防ではなく増税
>
> 居ても居なくても大して変わりのない陣笠代議士と違って、注目が嫌でも集まる一国の首相だから、とにかく何か目立つ仕事をしなくてはならない。
> しかし、別に卓越した能力があるわけでなく、また国益の為の明瞭確固たる考えや、不動の信念を持っているわけでなく、国家の為に何をどうすれば良いのか、わからないし、考える気もない。
> それでいて「首相」という名誉と地位は、いつまでも持ち続けていたい。
> だから何かそれなりに格好のつく「仕事」はしなければならないけど、何にせよ必ず存在する反対勢力を説得なり論破なりする面倒は国内外どちらであっても嫌だし、上手くいかなかった時の責任追及を受けるのは、更に嫌だ。
> 名誉と地位は欲しいが、それに伴う労苦と責任を厭う、無責任で、かつ虫の良い輩にとって、「増税」だけが唯一可能な「仕事」なのですな。
> これなら純然たる国内問題ですから、外国様との厳しい折衝は無いし、国内の不満・反対者は東大法学部卒の超エリート官僚揃いの「省庁の中の省庁」たる財務省様が全て片付けてくれて、自分(岸田首相)自身はそのパペットに徹していれば、一見それなりに「格好」のつく仕事をしたように(自身には)思えますからね。
> つまり「増税をしたい」というよりは、危険や面倒無しにできる、見てくれ其れらしい仕事が「増税」なわけです。

 そうですね。 積極的な意思を持っていると言うより、首相の座を守る為には、財務省他、官庁の話を聞いているのが一番安全、だから増税なのかもしれませんね。

 安倍総理の生前には安倍総理のパペットだったのだけれど、安倍総理が亡くなったら、パペットの使い手が財務省に変わったのでしょう。
  1. 2023-02-02 10:22
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 2つの可能性

> 1.岸田首相の 「聞く力がある」 とは 「自分の頭では考えない」 という意味。だから平気で矛盾する政策メニューを並べることができる。
>
> 2.「増税しても、その分たくさんバラまけば、景気は悪くならない」 と本気で思っている。⇒ それって、民主党・菅直人政権の経済ブレーンだった小野善康・大阪大学教授のトンデモ理論そのままで、過去に失敗してるんですが。
>
> 内閣府の研究所長に小野・大阪大教授 首相のブレーン - 菅政権:asahi.com (朝日新聞社)
> http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201009220651.html
>
> 日本の景気がドン底だった西暦2000年代に、いろんな 「就労支援事業」 が行われていたのを覚えていますか? 自治体が 「職業訓練センター」 みたいな所で直接講習を行うこともあれば、専門学校や資格取得予備校に通う費用を助成するというのもありました。
>
> 私の知り合いには当時 「教える側だった人」 も 「教わる側だった人」 もいたので、両方から話を聞いたことがあるけど、正直言って 「それって、どれだけ役に立つの?」 と思いましたね。
> 民主党政権は 「年越し派遣村の村長」 とかやっていた活動家を内閣参与にしたりしていたけど、結局、アベノミクスによって求人が増えたのが、一番の雇用対策でしたよね。
>
> 最近は、Twitterで減税を主張するツイートをよくリツイートしています。まだ大きな運動にはなっていないけど、日本にも 「減税と小さな政府」 を主張する勢力が必要だと思うようになりました。(ただ、Colaboのような民間団体に丸投げして 「小さな政府でござい」 なんてやられたら、堪ったもんじゃないですけど。)

 やっぱりね。
 どう考えても政府の支援で、「リスキリング」をして賃金が上がると言うのは、期待できないんですよね。

 世界が不況に向かう時に、増税と緊縮政策を始めて、賃金が上がるわけはないのです。
 それを「リスキリング」で誤魔化されたら大変だと思うんですけどね。
  1. 2023-02-02 10:28
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  3. よもぎねこ #-
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何でこんな分かりにくいカタカナ言葉を流行らせようとするんでしょうかね。

技能の再習得という意味で「リ・スキルing(Re-Skilling)」と言っているんでしょうけど、私はこの言葉を聞くたびに「みんなで広げよう、リスクの輪っ!(Risk Ring)」って言っているようにしか思えません(汗)
  1. 2023-02-02 13:54
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  3. 栗鼠killing #EZo0x31c
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 何でこんな分かりにくいカタカナ言葉を流行らせようとするんでしょうかね。
>
> 技能の再習得という意味で「リ・スキルing(Re-Skilling)」と言っているんでしょうけど、私はこの言葉を聞くたびに「みんなで広げよう、リスクの輪っ!(Risk Ring)」って言っているようにしか思えません(汗)

 ワタシもこの名前を聞いた時、栗鼠を殺すの?って思いました。

 職業学習支援とか普通の日本語にしてくれたらよいのに。
  1. 2023-02-03 10:23
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  3. よもぎねこ #-
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