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2023-01-31 12:02

「外套」とプリンター 

 1月24日の午前中、プリンターがトラブルを起こした件をブログに書きました。
 プリンターの用紙を買いに行こうか?とも思ったのですが、午後から体調が悪くなったし、それに無茶苦茶寒いのでそのまま休んでいました。

 しかし夜になってから体調も戻ったので、また少しプリンター君の相手をしてみました。
 試しにコピーを取ってみると、コピーはすんなりできたので、トラブルの原因は紙やインクではないようです。
 だったらパソコンとの接続とかでパソコンから指令がプリンターに伝わらないか、或いはプリンター君がパソコンからの指令で動くの拒否しているかです。

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 それで何とかプリンターのトラブルシューティングとかと言うの見つけて、そこをクリックすると、突然プリンター君が勝手に動き出し、午前中命令していた印字を始めましたのです。
 しかしまた途中で紙が切れたので、また追加して続きを印刷させようとしたら、今度はうまくいきました。
 
 それじゃホントに何が気に入らなくてプリンター君は、命令遂行を拒否したのでしょうか?
 でもとにかくこれで必要な物は全部印刷できたので、後暫くプリンター君に用事はありません。
 しかしこれからちゃんと働いて貰う為に、プリンター君に名前を付けてあげる事にしました。

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 アカーキー・アカーキーウェッジ・バシマチキン

 これがプリンター君の名前です。
 実はこれゴーゴリーの「外套」の主人公の名前です。
 「外套」の主人公は、ザンクトペテルスブルグに暮らす国家公務員で、仕事は「書写」なのです。

 アカーキー・アカーキーウェッジが生きた時代は、プリンターは勿論、コピー機やガリ版さえもありませんでした。 だから役所などで書類の複製が必要な場合は、人間が書写したのです。
 これは読み書きさへできればできる仕事なので、事務職としては最低の仕事です。 しかし人間なので、才能ややる気があればそこから昇進捨て行く事も可能でした。

 しかしアカーキー・アカーキーウェッジには、書写以外には何の才能もありませんでした。
 また書写以外の仕事をする気もありませんでした。

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 でも彼は書写の仕事を天職と思い、心から愛していました。 
 どんな書類であっても、彼は上司から書写を命じられると、ただそれを丁寧に正確に書き写す事に集中したのです。
 だから彼の書写した書類は、一字の間違いもなく、また非常に美しく仕上がりました。
 上司も同僚も皆彼の誠実で真摯な仕事ぶりは評価していました。
 
 しかし仕事が仕事ですから、公務員の中では最下級の給与です。
 だから独身者であるにも関わらず、生活は倹しい物でした。
 それでも彼は日々の仕事と生活に満足して幸福に暮らしていたのです。

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 ところが冬のある日、彼は自分の外套がボロボロになっていて、このままではもう外套として寒さを防ぐ役に立たない事に気づきました。
 それで同じアパートに住むドイツ人の仕立屋に修理を頼むと、彼は「いや、もう生地が弱り切っているから、新しい外套を新調するしかねいです。」と言うのです。

 アカーキー・アカーキーウェッジは愕然としました。
 だって外套を新調するようなお金はありません。
 しかしザンクトペテルスブルグで外套なしに生きていく事はできません。

 現代の感覚では想像できないのですが、当時の一般庶民にとって、服を一着新調するのは、ホントに大変だったのです。

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 爾来半年余、彼は涙ぐましい節約と、それに職場には内緒のアルバイトを続けました。
 アルバイトは勿論、書写です。 近所に貼り紙をして広告を出して、書写の依頼を募集して、役所の仕事が終わってから頼まれた書写をこなして、手間賃を稼いだのです。

 これは大変厳しい日々でしたが、しかしアカーキー・アカーキーウェッジはそれで初めての仕事以外に目標と言う物を持つ事が出来たのです。
 彼は節約とアルバイトと仕事に明け暮れながら、新しい外套を夢見るようになったのです。 
 そして仕事中に外套の事を考えていて、字を書き間違えました。 こんなことは就職して以来初めてでした。

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 そしてザンクトペテルスブルグに次の冬が訪れる頃、遂に新しい外套が仕上がりました。
 その着心地が素晴らしい物で、彼は全く寒さを感じる事なく、職場につく事ができました。
 職場の人々は、新しい外套を着た彼を見て驚き、そしてそれを祝い、更に上司は彼は自宅での夜会にまで招待してくれたのです。

 彼は上司の好意を無にせず夜会に出たのですが、日頃そうした席に出た事のない彼は全然楽しむ事はできませんでした。
 それでもその夜会が無事に終わって、夜道を帰宅途中、追剥に襲われて、外套を奪われてしました。

 これが彼にとってどれだけの打撃だったかは言うまでもありません。
 間もなく彼は正気を失い、更に亡霊となって他人の外套を奪うようになったのです。

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 これがゴーゴリーの名作「外套」です。
 しかし主人公アカーキー・アカーキーウェッジの人となりを知れば、この名を冠するのはプリンターとして最高の名誉になるのではないかと思います。
 プリンター君もアカーキー・アカーキーウェッジと呼ばれたからには、その名を汚さないように頑張ってくれるのではないかと期待しています。

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 ゴーゴリーの作品は、この「外套」や「鼻」のような、ザンクトペテルスブルグの庶民の生活をリアルにユーモラスに描いた物が有名ですが、しかしそれとは全く趣の異なる、「ターラス・ブーリバ」や「ヴィーイ」「ディカーニカ近郊夜話」などウクライナの民話や歴史を美しく描いた作品でも有名です。
 そしてどちらもロシア人に深く愛されてきました。
 特に「ターラス・ブーリバ」や「ヴィーイ」「ディカーニカ近郊夜話」は、スターリン時代にさへ映画化されていますし、プーチン時代にも再度映画化されています。
 ワタシはYou tubeで見つけて楽しみました。

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 ゴーゴリーがウクライナを舞台にした作品を多数書いたのは、ゴーゴリーがウクライナ人だったからです。
 但し作品をロシア語で書いているので「ロシア文学」に分類されます。

 ザンクトペテルスブルグを舞台にした作品では、ゴミゴミとした街並や貧しい生活が描かれるのに対して、ウクライナを舞台にした作品では、ウクライナの沃野や自然が、この上もなく美しく描かれています。
 
 ウクライナを舞台に活躍するコサック達は、皆陽気でひたすら勇敢なのですが、しかしまた途方もない大酒飲みで、それが原因で失敗もやらかします。 けれど彼等は知恵と勇気でそれを克服して勝利するのです。

 こうしてみると、ゴーゴリーにとってはウクライナは現実に自分の故郷であるとともに精神の故郷、あるべき自分の理想が生きている世界だったのでしょう。
 そしてそれはゴーゴリーの作品に惹かれるウクライナ人にとっては勿論、ロシア人にとっても同様なのでしょう。 

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 ロシアのウクライナ侵略戦争が始まってから、ワタシは毎日ウクライナの戦況を解説する動画を見ています。
 戦争研究所などのデータを元に作られた動画は、グーグルマップや気象データと合わせて、小規模な集落を巡って行われている戦闘の状況まで克明に伝えてくれます。
 
 そして時々この中で、ゴーゴリーの小説に出てきた地名が出ています。
 子供の時、ゴーゴリーの描くウクライナの民話の映画を楽しんだ人達は、一体どういう思いでこの惨状を見ているのでしょうか?

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 因みにワタシはプリンター君が仕事を済ませた直後から、寝込んでいました。
 久しぶりに猛烈な眼痛を食らって、25・26・27・28と4日間、左目に保冷剤を宛てて寝込むより何もできなかったのです。
 
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 でも29日あたりから何とか回復しました。
 でもなんかまだ現実の世界に戻った気がしません。  いつまでボ~~~ッとしてちゃいけないんですけどね。
  1. 古本
  2. TB(0)
  3. CM(14)

コメント

こんにちわ!
目、どうですか?やっぱり疲労がいけませんよね。
冬は血流も悪くなってるし。。
お大事になさってくださいね。

プリンターに名前がついてるなんて、激萌で~~~す!
かわい~~~~~~!
  1. 2023-01-31 13:59
  2. URL
  3. カプチーノ #-
  4. 編集

>「本当に平和ボケから脱しつつあるの?」と懐疑的に

少し心配しておりました。雪と青空と冬の木立の写真がとても素晴らしいです。
TVでは「日本財団への遺贈の勧め」のコマーシャルを頻繁に流しています。ご老人に遺言で日本財団に財産を譲るようにですって?

そんなに金集めて何に使う積りなの? 金の流れを支配すれば民主主義も選挙運動もしなくて良いですからね。colaboに唆されているんでしょうかね?
パヨクって平和ボケどころか、〇んでもけつの毛を抜く様ですね、カネへの妄執は韓国の慰安婦運動の精神の流れでしょうかね、寒気がします。
日本人は金は働いて得るものだとヤオロズの神の教えですけど、神の教えを知らず金の力だけは知ってしまった人間なのでしょうね、かの民族は。
  1. 2023-01-31 17:42
  2. URL
  3. トラウマ #RWLNmTs6
  4. 編集

地名

よもさんお体の調子はいかがですか?だいぶ回復なさったようで安心しております。
『外套」の解説ありがとうございます。よもさんの解説はとても面白くてためになります。でもなんだか救われない話ですね。

聴きなれた地名と言えば、先日私はアガサ・クリスティーのオーディオブックを聴いていて、イラクが舞台の話のなかで出てくる地名がいちいち聞きなれたものだったので、何故だろうと思ったら、2003年から始まったイラク戦争状況を何年も追っていたからだと気づきました。

クリスティーの時代はあんなにロマンチックでイギリス人などの欧州人が普通にビジネス出来る場所だったんだなと感慨ぶかいものがありました。

ところでウクライナ・ロシア戦争の解説をしているチャンネルのリンクがあったら教えていただけますか?

  1. 2023-02-01 04:20
  2. URL
  3. 苺畑カカシ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> こんにちわ!
> 目、どうですか?やっぱり疲労がいけませんよね。
> 冬は血流も悪くなってるし。。
> お大事になさってくださいね。

 ありがとうございます。

 編み物や読書など、目に悪い事を色々したので仕方ないです。
>
> プリンターに名前がついてるなんて、激萌で~~~す!
> かわい~~~~~~!

 メカが苦手なので、何とか仲良くなろうと思って命名しました。
 
 しかしアカーキー・アカーキーウェッジって中年男ですから、可愛くはないかも?
  1. 2023-02-01 10:22
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: >「本当に平和ボケから脱しつつあるの?」と懐疑的に

> 少し心配しておりました。雪と青空と冬の木立の写真がとても素晴らしいです。
> TVでは「日本財団への遺贈の勧め」のコマーシャルを頻繁に流しています。ご老人に遺言で日本財団に財産を譲るようにですって?
>
> そんなに金集めて何に使う積りなの? 金の流れを支配すれば民主主義も選挙運動もしなくて良いですからね。colaboに唆されているんでしょうかね?
> パヨクって平和ボケどころか、〇んでもけつの毛を抜く様ですね、カネへの妄執は韓国の慰安婦運動の精神の流れでしょうかね、寒気がします。
> 日本人は金は働いて得るものだとヤオロズの神の教えですけど、神の教えを知らず金の力だけは知ってしまった人間なのでしょうね、かの民族は。

 日本財団って笹川良一が作った財団だったので、何とも怪しいのですが、しかしこんなところに遺産を託す人がいるんでしょうかね?

 今回のColaboの件でこの手の偽善事業に全部不信感がわきました。
 一体どういうメカニズムで、左翼団体はこういうところに入り込むんでしょうね。
  1. 2023-02-01 10:31
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: 地名

> よもさんお体の調子はいかがですか?だいぶ回復なさったようで安心しております。
> 『外套」の解説ありがとうございます。よもさんの解説はとても面白くてためになります。でもなんだか救われない話ですね。

 ありがとうございます。 何とか回復しました。

 「外套」は確かに救いのない話ですが、ゴーゴリーの文章がユーモラスで、読んでいると悲壮感や悲劇性は全然感じません。 ゴーゴリー独特の表現です。
 むしろ何か人生そのものをユーモアとして捉えているのかもしれません。

 「外套」は短編なので、青空文庫でネットで読む事ができますし、朗読動画も出ています。
 良かったらカカシさんも読んでみられては?

 https://www.youtube.com/watch?v=-hhHjNuzPoU

 
 
>
> 聴きなれた地名と言えば、先日私はアガサ・クリスティーのオーディオブックを聴いていて、イラクが舞台の話のなかで出てくる地名がいちいち聞きなれたものだったので、何故だろうと思ったら、2003年から始まったイラク戦争状況を何年も追っていたからだと気づきました。
>
> クリスティーの時代はあんなにロマンチックでイギリス人などの欧州人が普通にビジネス出来る場所だったんだなと感慨ぶかいものがありました。
>
> ところでウクライナ・ロシア戦争の解説をしているチャンネルのリンクがあったら教えていただけますか?
  1. 2023-02-01 10:46
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  3. よもぎねこ #-
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「外套」と「アカーキ―氏」の意味について

しみじみと読ませて頂きました。
この「外套」なのですけど、英国に行った時に、あの「膝までの分厚い豪華な外套」はアーカイックステイタスシンボルなのだと知りました、その外套を着てる人たちは、所謂市民たちからは浮いているんです。

余り体を使わないその人達は出社し執務室にコートを掛けてデスクに座り執務をして、またコートを着て運転手付きの車でお城に帰宅するのであまり街頭では見ないのです。今どきの高学歴のビジネスマンは金持ちでも、行動的で短い軽いコートを着てます。

この立派な「外套」を着たアカーキー氏が実は貧乏で惨めな人間なのだとの、ロシアの貴族とかその見栄に憧れる愚かな人間への皮肉なのじゃないでしょうか?。
会社でも、仕事に行くのではなく飾りとして欧州に赴任する日本人が、早速、日本では着ない様な膝までの外套を着て豪華な時計をしていたのに驚きました。
で、革命が起きていないで敗戦と言う地獄に落ちた現代日本の現在では、文学は読まないで文章は書けなくても「イラッシャイマセー」と一日叫んでいれば、「外套」よりも軽く暖かい羽毛の上下が毎年、ユニクロで買う事が出来ます。
ロシア文学を愛し権力を抹サツする事が革命だと信じている日本の秀才パヨクたちは未だに「政権打倒」「革命」と叫んでいるのは、何と愚かな病気なのでしょうか?。「外套」を着ないでユニクロの暖かい羽毛の上下を着て嬉々として人は、搾取され、騙されている愚民なのでしょうか?
  1. 2023-02-01 11:51
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  3. トラウマ #RWLNmTs6
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Re: 「外套」と「アカーキ―氏」の意味について

> しみじみと読ませて頂きました。
> この「外套」なのですけど、英国に行った時に、あの「膝までの分厚い豪華な外套」はアーカイックステイタスシンボルなのだと知りました、その外套を着てる人たちは、所謂市民たちからは浮いているんです。
>
> 余り体を使わないその人達は出社し執務室にコートを掛けてデスクに座り執務をして、またコートを着て運転手付きの車でお城に帰宅するのであまり街頭では見ないのです。今どきの高学歴のビジネスマンは金持ちでも、行動的で短い軽いコートを着てます。
>
> この立派な「外套」を着たアカーキー氏が実は貧乏で惨めな人間なのだとの、ロシアの貴族とかその見栄に憧れる愚かな人間への皮肉なのじゃないでしょうか?。
> 会社でも、仕事に行くのではなく飾りとして欧州に赴任する日本人が、早速、日本では着ない様な膝までの外套を着て豪華な時計をしていたのに驚きました。
> で、革命が起きていないで敗戦と言う地獄に落ちた現代日本の現在では、文学は読まないで文章は書けなくても「イラッシャイマセー」と一日叫んでいれば、「外套」よりも軽く暖かい羽毛の上下が毎年、ユニクロで買う事が出来ます。
> ロシア文学を愛し権力を抹サツする事が革命だと信じている日本の秀才パヨクたちは未だに「政権打倒」「革命」と叫んでいるのは、何と愚かな病気なのでしょうか?。「外套」を着ないでユニクロの暖かい羽毛の上下を着て嬉々として人は、搾取され、騙されている愚民なのでしょうか?

 それは誤解です。
 ロシアと英国では冬の寒さが全く違います。

 英国南部は真冬でも0℃を割りませんが、ザンクトペテルスブルグでは-20℃まで下がるのです。
 だから貧民でも長く分厚いコートは絶対必要だし、皆持っています。
 
 日露戦争前に日本軍はロシア兵の冬の軍装を見て、毛皮の襟のついた長い外套や毛皮の帽子など豪華さと値段に驚嘆したと言いますが、しかしロシアで軍務をこなすには絶対に必要な装備だったのです。
 
 長いコートでないと下半身が寒いのです。
 ワタシも-5℃以下の日に外出するときには、防寒ズボンをはくか、ひざ下まである長いダウンを着ます。 

 特に昔は地下鉄やバスもなく、アカーキー・アカーキーウェッジのような低所得層は、真冬でも徒歩で通勤するかないのですから、外套なしには生きていけないのです。
  1. 2023-02-01 13:08
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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日本財団のこと

外套の話題からははずれてしまいますが、日本財団のことが話題に上っていたので少々

私が日本財団のことを知ったのは(当時盛んに流れていた船舶振興会のCMとは別に)、作家曾野綾子さんの小説からでした。
曾野綾子さんは初代笹川良一氏の後を継いで1995年から2005年まで日本財団の会長に就任されており、その経緯や活動の内容などを小説として出版されています。
昔のこととて著書名も忘れてしまいましたが、曾野さんは敬虔なクリスチャンとして真実の奉仕者としてとてもまじめに会長職を務め、寄付金の使い道は可能な限り自分の目で確かめて無駄にはしないという姿勢に感服したことを覚えています。

そんな日本財団の現状を見ると、曾野さんがお辞めになり、組織が大きくなっていく過程で、以前よもぎねこ様がブログ記事に書いていたように、サヨクが(初めは善人の振りをして)入り込み、少しずつ侵食していったのではないかと思われます。

今、サヨクに真っ向から対峙できる安倍さんや曾野綾子さんのような、肝の据わった人が本当に必要だと痛感します。
  1. 2023-02-01 13:52
  2. URL
  3. 月の猫 #-
  4. 編集

ご体調

お大事になさって下さい。
  1. 2023-02-01 15:58
  2. URL
  3. ちっぷまーく #-
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Re: 日本財団のこと

> 外套の話題からははずれてしまいますが、日本財団のことが話題に上っていたので少々
>
> 私が日本財団のことを知ったのは(当時盛んに流れていた船舶振興会のCMとは別に)、作家曾野綾子さんの小説からでした。
> 曾野綾子さんは初代笹川良一氏の後を継いで1995年から2005年まで日本財団の会長に就任されており、その経緯や活動の内容などを小説として出版されています。
> 昔のこととて著書名も忘れてしまいましたが、曾野さんは敬虔なクリスチャンとして真実の奉仕者としてとてもまじめに会長職を務め、寄付金の使い道は可能な限り自分の目で確かめて無駄にはしないという姿勢に感服したことを覚えています。
>
> そんな日本財団の現状を見ると、曾野さんがお辞めになり、組織が大きくなっていく過程で、以前よもぎねこ様がブログ記事に書いていたように、サヨクが(初めは善人の振りをして)入り込み、少しずつ侵食していったのではないかと思われます。
>
> 今、サヨクに真っ向から対峙できる安倍さんや曾野綾子さんのような、肝の据わった人が本当に必要だと痛感します。

 純然たる民間団体ですから、どこにお金を突っ込むかは、全く自由なのです。
 だから理事など幹部の姿勢でどうにでもなります。

 日本財団の元がどうだったのかは知りませんが、今はColaboなど怪しい団体に気前よく寄付して、ゴキブリを餌付けしている状態です。

 きっと中で色々あったのでしょうね。
  1. 2023-02-02 10:17
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: ご体調

> お大事になさって下さい。

 ありがとうございます。
  1. 2023-02-02 10:17
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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外套全編聴き終わりました!

よもさんからお薦めのあった外套のオーディオブック全編聴き終わりました。

あれはロシアの小役人たちがいかにセコイかという小説ですね。

大した腕もないのに、ちょっとでも格が上がると下の者に威張り散らしてあたかも自分は偉い身分だとひけらかす。

実は中国に長年住んでた人が言ってました。中国は共産主義国家ですがものすごい階級社会。だから自分より下にいると思われる人たちをやたら蔑むことで自分の地位をひけらかすんだそうです。

だからお店の店員などを足蹴にするなんて日常茶飯事。そういう観光客が日本に来てコンビニやレストランの店員に無礼を働くのもそうした理由からです。

  1. 2023-02-07 06:04
  2. URL
  3. 苺畑カカシ #-
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Re: 外套全編聴き終わりました!

> よもさんからお薦めのあった外套のオーディオブック全編聴き終わりました。
>
> あれはロシアの小役人たちがいかにセコイかという小説ですね。
>
> 大した腕もないのに、ちょっとでも格が上がると下の者に威張り散らしてあたかも自分は偉い身分だとひけらかす。
>
> 実は中国に長年住んでた人が言ってました。中国は共産主義国家ですがものすごい階級社会。だから自分より下にいると思われる人たちをやたら蔑むことで自分の地位をひけらかすんだそうです。
>
> だからお店の店員などを足蹴にするなんて日常茶飯事。そういう観光客が日本に来てコンビニやレストランの店員に無礼を働くのもそうした理由からです。

 ロシアは帝政時代「等管制」と言う官僚制で統治していました。 公務員に1等官から10等官まで階級に分けて、軍隊のように明確な上下関係をつけていたのです。
 チェホフに「退屈な話」と言う短編がありますが、この主人公は大学教授で医学研究で非常に優秀な業績のあった人ですが、彼は1等官です。

 研究者の大学教授を一般行政官僚をランク付けしても意味がないだろうと思うのですが、でも国立大学の教授は国家公務員ですから、アカーキー・アカーキーウェッジと同じくランク分けされているんですね。

 結局、ロシアと言う国は、こうした権威のランク付けで何とか国家秩序を守っていたわけで、これが色々と問題を起こすのだけれど、でも共産化しても、また現在も他に上手く国家秩序を維持する方法を見つける事ができなかったのでしょうね。

 ゴーゴリーはロシアを舞台にした小説では、こういうロシアの権威主義とまたロシア庶民の貧しい生活をアイロニーとユーモアを込めて描く一方で、アカーキー・アカーキーウェッジのような人間を愛情をこめて描いているので、ワタシは凄く好きなんですけどね。
  1. 2023-02-07 10:50
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

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