昨年12月の調査では5.5%だったものが、1月の調査では2.5%に半減しました。
世論調査の支持率は、各調査会社によって結構差があって、一桁台の差はあまり意味がない気もするのですが、それでも5%を割ると言うのはかなり深刻な状態ですね。
もう5%台になった時点で泡沫政党なのですから、政策問題で支持率減と言うのも不可解です。
その上、年末から新年の間ですから、益々何もないじゃないですか?
でも、この新年に立憲民主党の支持者にとっては、驚天動地の事件が起きました。
党首泉健太が乃木神社に初詣したのです。
泉健太が乃木神社を選んだのには、特に意味はなかったようです。
ワタシが西野神社に初詣をしたのと同じ感覚で、泉健太宅から近いとか、年始の挨拶周りの通り道にあったからとかいう程度の意味しかなったでしょう。
しかし立憲民主党の支持者の中には「軍国主義の神社を参拝した!!」と憤怒激怒している連中が多数いたのです。
と言うか立憲民主党の支持者の大半がこれに憤激して、立憲民主党を支持しないと言い出したのではないでしょうか?
だから一気に支持率が半減したのです。
立憲民主党(何度も名前が変わっているのでわけわからないのですが)、その全身の民主党時代は、自民党に代わる政党として期待されていた時期もあったので、支持層にも幅があったのですが、その後の政策も失敗、野党に下ってからの愚劣な国会対応で、「自民党に代わる政党」を期待していた人達は、ドンドン離れていきました。
それで今残っている支持者の大半が乃木神社に初詣しただけでヒステリーを起こすと言う連中だったのです。
今も残る支持者が何を期待しているかはわかりませんが。
ともあれ、これは乃木神社の御利益です。
マジにこんな連中の支持政党が国会の議席の3分の1前後を占めている限り、日本の民主主義は正常に機能しません。
なぜなら残り3分の2が分裂すると、国会決議で常にこのマジキチ政党が決定権を握ってしまうからです。
だからマジキチ以外の人間は固く団結して、マジキチに主導権を取らせないようにしないとマトモに政治ができなかったのです。
逆に言えば自民一強体制が壊れ、正常に政権交代が可能になるには、マジキチ政党が泡沫化して、無力化するしかないのです。
だからワタシは前々から立憲民主党の支持率が5%を割るのを待ちわびていたのです。
ところが今春めでたくその願いが叶いました。
これも乃木神社の御利益、軍神乃木大将の霊力によるものです。
因みに司馬遼太郎の小説では、乃木将軍は極めて無能な将軍と描かれています。
特に旅順要塞攻撃で多数の戦死者を出した事が、この評価の原因になったようです。
実はワタシもこの小説を読んでいて、読んだ時は「なるほど、そんなものか」と思っていました。
しかしこの旅順要塞攻撃については軍オタの人達が、いくつも解説動画を挙げていました。 で、こういう動画を見るようになって司馬遼太郎説はオカシイと思うようになりました。
軍オタ達は、旅順要塞攻撃を純粋に軍事的に研究した上で解説動画を作っているのですが、誰も乃木将軍を無能な将軍とは評価していないのです。 乃木将軍の攻撃法は近代要塞攻撃の正攻法であり、むしろ名将と言う評価でした。
旅順要塞はロシアの東洋支配にとっては最も重要な要塞でした。
この要塞は旅順港を陸側からの攻撃から守る為の物で、旅順港にはロシアの旅順艦隊が配備されていました。 これはバルチック艦隊と並ぶロシア最強の艦隊で、この艦隊が旅順港を根城に日本海や東シナ海に出没する限り、日本軍は中国大陸への輸送路の安全を保てないのです。
つまり旅順要塞を守る事は旅順艦隊を守る事であり、旅順艦隊を守る事は、極東でのロシアの制海権を守る事だったのです。
だからロシアは旅順港を守る為に、港の背後を東洋最大の要塞にしたのです。
この旅順港は背後を大小の山々に囲まれていたのですが、ロシア側はこの地形を利用して、これらの山々を要塞化し、その要塞同志がお互いに連携して、旅順港へ近づく敵を撃退するように作られていたのです。
その旅順要塞を攻略すると言う事は、このように要塞化された山々を一つ、また一つと落としていくしかないのですが、当然ですがこれには多数の犠牲者を出さずにできません。
それで一つの山を落とすのに、3~4日かかりその間に1000人前後の死者が出ています。 最悪だったのは203高地をめぐる戦いでこの時は1日に1500人の戦死者が出ました。
それでも203高地を攻略すると、日本軍はここに大型の大砲を据え付け、それで旅順港内の艦隊を砲撃し、殆どを撃沈しました。
これで旅順要塞は存在意味を喪い、ほどなく陥落しました。
ところでこの旅順要塞攻撃の顛末と比べて驚くのが、現在のロシアのウクライナ侵略戦争です。
実はロシア軍は昨年10月ごろから連日500人を超える戦死者を出しています。
それが延々と続いているのも酷い話なのですが、年が明けてからは戦死者は700名を超える日が続くようになり、昨日と一昨日は800名を超えました。
特にバフムト攻撃が悲惨です。
ロシアは昨年9月末に予備役兵の動員を開始したのですが、それで動員された兵士達をロクな訓練もせず、装備も与えず、肉弾突撃させているようです。
バフムトと言う街は高台になっていて、元々守るに易く、責めるに難い地形です。 ここをロシア軍はもう半年も前から攻撃しているのです。 そして9月ぐらいからロシア軍の攻撃が激化したので、ウクライナ側も既にこの街をある程度要塞化しています。
一方、ロシア軍はあまり有効な兵器もない状態でそのバフムト攻撃を続けているのです。
特に予備役兵の動員を始めてからは、彼等に肉弾攻撃を指せている状態です。
で、そうやって攻めてくるロシア兵をウクライナ側はバフムト市内の高台から砲撃で倒しているのです。
この辺りが旅順攻撃と似ているわけですが、戦死者の数が旅順攻略とは比較になりません。
バフムト周辺の農地に、ロシア兵の遺体が点々と散らばる、見るに堪えない写真もネット上に出ていました。
ロシアでは兵隊畑から穫れると言われますが、この戦争はロシアの畑で穫れた兵隊を、ウクライナの畑に鋤き込んでいるのです。
プーチンは一体何をしたいんでしょうね?
ウクライナの肥沃な農地をロシアの若者の肉体で、より肥沃にしたいのでしょうか?
これを見るとニコライ二世って凄く立派な君主だったと思ってしまいます。
日露戦争もロシアのウクライナ侵略戦争と同様、ロシアにとっては防衛戦争でもなく、国運のかかった戦争でもありませんでした。 勝った方がロシアの国益になるけれど、負けたからと言って特に問題もないような戦争でした。
だからニコライ二世は、勝てないと思ったら、さっさと講和して、満州から手を引いたのです。
しかしプーチンはそれができず際限もなくロシアの若者を死なせ続ける心算です。
以前、森元総理がロシアを擁護した事が問題になっていました。
ワタシはあの時の森元総理の言葉がずうっと気になっています。
森元総理は「プーチンだって面子がある」と言ったのです。
そうですね。 この戦争に負けたらプーチンは面子丸つぶれでしょう。
でもそれ以外にロシアには何の問題もないのです。
だったら自分の面子よりも、ロシアの若者の命を守るべきじゃないですか?