天気は良くて、明るいし、朝からずうっとストーブを焚いているのになんだか肌寒いと思ったら、外は-8℃でした。
ホントに寒いです。
でもまた買い物の行かなければなりません。
春まで自転車を使えないので、徒歩です。
尤もワタシは足には自信があります。
高校生の頃は学校一の健脚だと確信していました。
重い荷物さへなければ、歩く事は全然苦ではありません。
何で健脚になったかというと、子供の頃車酔いが酷くて、バスやタクシーに乗るのが絶対嫌だったからです。
汽車は良いのですが、バスは30分乗れば嘔吐したし、タクシーなら15分でアウトです。
だから遠足は拷問になりました。
小学校3年までは大阪にいて、その大阪の小学校は、近くに近鉄奈良線の駅があったので、遠足はこの奈良線に30分程のって奈良へ行き、春日大社の境内や奈良公園でお弁当と言うのが定番でした。
これは楽しかったです。
広々とした飛火野で、友達と輪になってお弁当を広げたら、鹿に襲われて全部奪われたりしたけれど・・・・。
奈良公園の鹿はイジーターゲットを見分けて、食料を強奪するのですが、小学校低学年の女の子なんてまさにイジーターゲットその物で、子供達が必死に声を上げて抗議しても、平然と子供達のお弁当を食べ続けるのです。
しかし4年生になって名古屋に引っ越すと、遠足は全部バスになりました。
校庭からバスで2時間前後の所に行くのですが、ワタシは30分で嘔吐を始めて、そのまま目的地に着くまで嘔吐し続けました。
胃の中は最初の数回の嘔吐で空になり、その後は目的地まで胃液をはき続けました。
大変辛かったです。
それで目的地についたらぐったりなって、何も食べられず、ただ水を飲むだけでした。
水を飲んでおかないと、帰り道に吐く物がなくなって、余計辛いし、口の中が胃液で苦くてたまらないので水を飲むのです。
そして帰り道は呑んだ水を吐き、水がなくなるとまた胃液を吐きました。
こんなわけで遠足は完全に拷問になり、胃液を吐きながら思いました。
この世からバスとタクシーがなくなってくれたらどんなに良いだろう・・・・と。
でもやっぱり遠足には行っていたのです。
それでも中学生ぐらいないなると少し知恵がついて、遠足は車酔いを理由に全部パスし、修学旅行もいきませんでした。
だって修学旅行はバスで道内一周なんですよ。
生きて帰れません。
こんなんですから、路線バスに乗るのも絶対嫌で、一人で出かける時はバスに乗らずに歩きました。
10分バスに乗るぐらいなら、1時間半歩いたほうがマシだと思って歩きました。
それなのに高校に入ると、バス通学になりました。
実はバス通学が嫌で、家の直ぐ傍の高校を受験し合格したのに、入学直前に引っ越しすることになり、せっかく合格した高校までバスを乗り換えて30分強かかる事になったのです。
ワタシは朝は泣く泣くバスに乗って学校へ行ったのですが、帰り道は歩きました。
一時間~2時間かかりましたが、それでもバスに乗るより歩く方が楽です。
そしてこれを高校三年間続けたので、足に絶対的自信ができました。
ワタシの高校では定山渓まで徒歩で27キロ歩く遠足があるのですが、ワタシは普通に歩いているとドンドン他の生徒を追い抜かしてしまうので、時々時間調整が必要でした。
目的的についても全く疲れていませんでした。
他の生徒は疲労困憊していたのに・・・・・。
大人になって車酔いは嘘のように治りました。
でも子供の時の記憶のせいか、車は好きじゃないです。
そして歩くのは好きです。
荷物さへなければ歩くのは楽しいのです。
こうして車酔いのお陰で文明人として不適格な人間になってしまいましたが、それでも歩く喜びを得られたのはありがたかったと思っています。