ワタシは最初のうち少しこれを見ていたのですが、直ぐに見るのを止めました。
2020年トランプ大統領のワープスピード作戦で、コロナワクチンが開発されて一回目のワクチン投与では、ワクチンの効果が絶大だったことは、誰も疑いませんでした。
実際、ワクチン投与でそれまでの大量死がピタリと終わり、このワクチンを取り入れた欧米諸国は、それまでのロックダウンを止めた後も、死者や重症者が多数出るようなこともなくなり、生活を完全に元に戻す事ができるようになりました。
しかしその後も、コロナ感染者その物は増え続け、ワクチン接種も続けています。
一方死者数や重症者数は減り続けて、致死率等もインフルエンザ並になっています。
それではこのワクチン接種に効果はあるのか?
必要なのか?
コロナウィルスの感染力は増えたけれど、毒性はすでに弱まり、敢えてワクチンを接種しないでも、特に問題はないのではないか?
この疑問が持たれるようになってきたのです。
元来、ウィルスは進化については、感染力を強めるとともに、毒性は弱まると言う法則があります。
そして感染力はその法則通り強まっているのですから、毒性の方は弱まっているはずでは?
十分弱まっていれば、ワクチンは必要ないはずです。
それについて、まだワクチンは必要派ともう不用派で論争が続いていたのです。
しかしこの論争は双方決定的な論拠を出せず、議論が面倒臭くなるばかりだったので
す。
なぜならこの議論に決着をつけるには、ワクチンを接種している集団と、していない集団を同じ環境において、感染者数・重症者数・死者数の変化を比べるしかないのです。
しかし西側諸国は殆どの人が既にコロナワクチンを接種しています。
ロシアなど西側のワクチンを接種しなかった国は、最初から好きに感染させて、死ぬ人は死ぬと言う形で自然に免疫を獲得した状態です。
これでは集団としてワクチン接種の効果を確認するサンプルがありません。
しかし一つだけ重要なサンプルがありました。
それは中国です。
中国はファイザー始め西側のワクチンの輸入は拒否しているので、実質西側のワクチンは摂取していない集団です。
しかも中国は徹底したゼロコロナ政策を取ってきたので、感染者は非常に少ない、つまり自然に感染して免疫を獲得した人も僅少です。
だからもしこれでゼロコロナ政策を止めて、感染者数・死者数・重症者数が増えなければ、コロナウィルスは十分に弱毒化しており、ワクチンはもう必要ない事になります。
逆にゼロコロナ政策を止めて、感染者数・親者数・重症者数が増え始めたら、まだコロナウィルスは十分には弱毒化しておらず、ワクチンは暫く続けた方が良い事になります。
それでワタシは中国がこの世紀の人体実験をやってくれる事を切望していました。
しかしワタシが切望したって、中国がワタシの希望なんか聞いてくれるはずもないので、実際にやってくれることなど全く期待していませんでした。
ところが・・・・・。
習近平が白紙革命に恐れをなしてゼロコロナ政策を止めた途端に、中国ではコロナの死者や重症者が激増しました。 それで人民がコロナに恐れをなして街から一切の人影が消えたそうです。
病院は満杯になり、薬ももらえないとかで、人々は民間の売薬に殺到しドラッグストアの風邪薬が品切れになるなどの騒ぎが起きています。 日本製の風邪薬を買い占めて転売する人も多数いるようです。
中国政府はゼロコロナを止める時に「オミクロン株は毒性が低いので、ゼロコロナを止めても問題ない。」と言っているのですから、現在中国で感染爆発をしているのはオミクロン株です。
一方、日本でも欧米でもオミクロン株が感染は激増しているのですが、今の所、病院が満杯になるとか、ドラッグストアの風邪薬が売り切れるとかいう騒動は起きていません。
致死率も非常に低い状態が続いています。
という事はオミクロン株でも、ワクチンなしでは十分危険だと言う事になります。
尤も日本の場合、まだオミクロン株対応のワクチンを接種していない人も多いでしょう。
実はワタシもまだです。
でもとりあえずワクチンを接種していれば、オミクロン株に感染しても重症化のリスクは大幅に減らせるのでしょうね。
だから感染数は10月ぐらいからドンドン増えているのに、それほどの騒ぎにもなっていません。
こうしてみると日本のワクチン政策は概ね成功だったと言えます。
後何回ワクチンを接種するべきかはわかりませんが、中国の感染爆発と被害は、ワクチンなしでオミクロン株の被害がどうなるかは、非常に良い判断材料になりますから、これを参考にして考えていくのが良いと思います。
それにしても中国はコロナには最悪の対応を取ってしまいました。
アメリカはとりあえず行動制限をして感染者数を抑えている間に、ワクチンを開発してワクチンでコロナを制圧すると言う方法を取りました。 そしてアメリカの友好国は皆このワクチンの恩恵を受けました。
それでコロナ禍も1年余で終わり、今は経済も社会も旧に服しています。
中国も厳しい行動制限を課して、ワクチンや治療法の開発を急いだのでしょうが、その間に、ウィルスの感染力はドンドン強まったので、ゼロコロナを守ろうとすると行動制限をドンドン厳しくしなければならなくなりました。
しかし有効な治療法もワクチンも用意できないままです。
で、行動制限に耐えられなくなった人民が、反乱をはじめ、それに政府がそれにビビッて行動制限を止めたら、速攻で感染爆発です。
こんなんだったら他の途上国みたいに、好きに感染させておいた方がマシだったのでは?
だってそれならいきなり感染力MAXのオミクロンが、いきなり感染爆発なんて事にもならなったし・・・・。
それにしてもこれでコロナで死屍累々という事になったら、中国の人民はどう思うのでしょうか?
「やっぱり、政府は正しかった、ゼロコロナを止めろと言った自分達は間違いだった」と思うのでしょうか?
「こんなことなら、何でいきなりゼロコロナを止めたんだ!! 許せない!!」と思うのでしょうか?
それにしても中国と言う国は、共産主義と言いゼロコロナ政策と言い、国家全体で常に凄い人体実験をやる国なんですね。
無責任に見物する分には、これほどオモシロイ国はないです。