そして彼がツィッターを買収すると、「言論の自由を守る」としていきなり左翼社員を大量に解雇したのです。
しかしイーロン・マスク氏の言う「民主党が分断と憎悪の党になった」ってどういう事でしょうか?
民主党の分断と憎悪って何でしょうか?
で、これに対して民主党支持の左翼側が回答してくれました。
これはツィッターでこれまでなぜかやたらに出てきたハフィントンポストの記事の一節ですが、元記事を読むと更によく意味がわかります。

この記事で取り上げられているのは、LGBTQの問題ですが、しかしこれを読むと民主党の「分断と憎悪」の中身がよくわかります。
民主党支持者の左翼って、社会を被害者と加害者に分断するのです。
因みに被害者と加害者は、彼等が独断で決めます。
そして彼等にとって、被害者は絶対正義、天使で、神聖侵すべからざる存在、加害者は絶対悪で、悪魔で、社会から完全に抹殺すべき存在です。
だから被害者は未来永劫、加害者に対して無限の償い、無限の賠償を要求することができますし、一方加害者がそれに抵抗したら抹殺するべきと言う事になります。
このように全て人類を分類してしまえば、社会に融和とか統一とかはあり得ないのです。 被害者は未来永劫、過去にさかのぼって加害者に償いを求め続けて、一切妥協しないのですから、過去に問題があったらそれがそのまま未来永劫続き、和解などありえないのです。
このハフィントンポストの記事は、LGBTQについて書いているのですが、著者はLGBTQを差別をされる被害者、LGBTQに懐疑的な人を加害者と決めたうえで、加害者が被害者であるLGBTQの人々を傷つけるような意見をツィートするのは許すべきではないというのです。
しかしこれオカシクないですか?
これまでのアメリカのLGBTQの問題を見てきたら、思います。
アメリカでは最近まで同性愛は違法でした。
日本では信じられないような同性愛者への迫害や差別がありました。
その頃は確かに同性愛者が被害者、同性愛者の迫害や差別を行っていた人々は加害者でした。
しかしこれはアメリカの立派なところで、「同性愛者への差別は人道に反するのでは?」と言う意見が出始めると、ホントにきちんと差別が禁止されるようになりました。
ここまでなら被害者・加害者論も、間違ってはいないし、こうした差別禁止に頑張ってきた左翼も立派だったというべきです。
でも問題はそのあとで、被害者・正義、加害者・悪が絶対化していき、被害者の暴走が始まったのです。
因みに「被害者」であったLGBTQの人達の大多数は善良な社会人です。
だから彼等が暴走しているのではありません。
彼等はLGBTQの差別がなくなった事で、法的処罰や社会的迫害を恐れずにのびのびを暮らせるようになったことに満足しただけで、そのままこれまで通り善良な社会人として暮らしているのです。
これだと社会から排除されいたLGBTQも社会に取り込まれる事になりますから、分断はなくなるはずです。
しかしこれではLGBTQを被害者として、加害者を糾弾してきた左翼の活動家の出番が終わってしまいます。
だから彼等はより先鋭的で、異常な要求をする一部のTつまりトランスジェンダーを前面に出して活動をするようになりました。
特にトランス女性、つまり身体が完全に男性なのに「自分は女性だと認識する」人達、その中でも特に過激な人達の要求を、社会が完全に満たせと言い出しました。
彼等は「自分は女性だと認識する」のだから、女子トイレや女子更衣室、女湯やスポーツ競技での女子として参加、更には犯罪を犯した場合、女子刑務所への収監を完全な権利だ認めよというのです。
そしてアメリカの多くの州では実際にこれを認めているのです。
しかしこれはさすがに困るのです。
実際、トランスジェンダー女性を自称する人間が、女子トイレで強姦事件を起こすなどしています。
そもそもトランスジェンダーの診断って実は非常に難しいのです。
だから女性達がこうした犯罪を恐れて、「女子施設を守ってほしい」と言うと、左翼はこれを「ヘイト」だと言って徹底的に攻撃してくるようになりました。
因みに、これまで左翼は女性は被害者・男性は加害者の論理で、女性の権利を擁護してきたはずだし、性犯罪にも大変厳しい立場をとってきました。
しかし相手がトランスジェンダーになると、話が逆転して、「性犯罪が怖いから、何とかしてくれる」と言う女性達を徹底攻撃してくるのです。
こんな形で被害者を祭り上げて、加害者を攻撃するのでは、左翼が分断と憎悪を扇動しているとしか言えないのではありませんか?
これがもっと無残なのが、人種差別への対応でしょう。
アメリカには黒人奴隷制があったし、その残滓である人種差別もありました。
しかし70年代に人種差別の非人道性、反民主制に気づくと、きっちりとそれを修正する方向に動き出しました。
そして黒人の参謀総長が生まれ、黒人女性の大東慮補佐官が生まれ、遂には黒人の大統領も誕生しました。
ここまでくれば、人種差別問題はもう終わったと考えるべきでしょう?
ところがアメリカの左翼達はこれを絶対に終わらせる気がないのです。
彼等は所得格差や大学進学率など結果平等を要求し続ける一方、過去の問題を掘り返し蒸し返しして、過去への償いを要求します。
更に芸能や文学にも介入して「人種差別的」とされた本や映画の、図書館から追放など、民主主義国家とは思えないような検閲体制まで作ろうとしているのです。
そして「これはやり過ぎだ」と批判した人々を、「ヘイトスピーチ」「レイシスト」と非難して、言論を封殺したり、社会的に抹殺しようとしたりするのです。
こんな事を続けられては、白人と黒人が和解することなどできるわけがないのです。
しかしそもそも前記のように左翼の論理からすれば、被害者は絶対正義で、永遠に被害者、加害者は絶対悪で永遠に加害者なのです。
だから左翼の論理では、加害者は被害者の要求に未来永劫従うか、加害者を全て抹殺するかしないかぎり、被害者と加害者のせめぎあいは終わらないのです。
普通、こういうの分断と憎悪っていうんじゃないですか?
そしてアメリカの場合、この分断と憎悪の理論を唱える左翼に支持されているのが民主党なのです。
だから「これまで民主党に投票してきた。しかし、彼らは分断と憎悪の党になったので支持できず、(今後は)共和党に投票するつもりだ」イーロン・マスク氏の言い分は、尤もだとしか思えないのです。
因みに「分断」と言う言葉がやたらに出てくるようになったのは、2020年の大統領選挙の前ぐらいからだったと思います。
で、「分断が~~」とか言う記事を読んでみると、左翼の唱える過激な人差別反対政策やLGBTQ差別反対政策に対して「それはやりすぎだろう?」とか「そこまでやるのはオカシイ」とか意見が増えて、嘗てのように全面的に賛同されなくなったという話なんですね。
「トランプ大統領が分断を招いた」なんていう記事もありましたけど、これなんかも典型で、トランプ大統領は青年時代からホモの弁護士を師匠と仰いでいたし、黒人の親友もいて差別なんかには縁遠い人なのですが、しかしそれだからこそ左翼式の過激な差別反対には懐疑的でした。
すると左翼側はトランプ大統領を「レイシスト」「差別主義者」と攻撃し、挙句に「トランプ大統領が分断を招いた」などと言うのです。
イヤ、分断を招いているのはオマイラだから。
尤もオマイラの言う分断って、社会が全てオマイラの従わないのが「分断」なんだよね。
でも中学の教科書を読み直せよ。
民主主義国家が特定の勢力に完全に従う事なんてありえないんだよ。
だから反人種差別とか反LGBTQ差別とか、幾ら旗印が立派でも、あまりやりすぎたり、やり方がおかしければ、異論が出るのは当たりまえなのだよ。
でもそれが理解できないのが左翼なんだね。
マジに左翼ってどこも同じですね。
日本の左翼も同様だけれど、しかし左翼の中でも最も左翼的で徹底しているのは、韓国・朝鮮だと思いました。