fc2ブログ

2022-10-28 10:45

シャツを縫う その2

 先週、シャツを二枚縫って楽しかったので、また別のシャツを縫う事にしました。
 前のシャツは、ずうっと昔買ってしまい込んでいた生地を使ったのですが、今度は古い着物の生地を使う事にします。

IMG_1044.jpg

 実はワタシは古い着物を沢山持っています。
 殆ど全部、母や祖母の形見ですが、出所がよくわからないまま我が家の押し入れに入っているモノもあります。

IMG_1099.jpg

 そのほとんどが戦前の物です。
 母は戦前、某生命保険会社に事務員として勤めていたのですが、当時の若い女性としては、随分よい給料をもらっていました。
 母によると、給料の一か月分を出すと、好きな着物が買えたそうです。

IMG_1100.jpg

 それで「嫁入り支度」を兼ねて随分と着物を買い込み、それが無事空襲を逃れて、戦後母の嫁入り道具になりました。
 ワタシは子供の頃、PTAなどに母が嫁入り道具に持ってきた着物を着て出かけたの覚えています。

IMG_1119.jpg

 ワタシの好きな柄の着物も沢山あのですが、残念ながらワタシには着る事できません。
 ワタシは母より10㎝余り身長が高いので「ゆき」が全然足りないのです。
 寸法なおしも無理です。 戦前の着物の生地は今の着物地に比べても幅が狭いので、母が仕立てた段階で、ほぼギリギリまで出していたものが殆どです。
 だからワタシは殆ど着るあてのない着物を、後生大事にしまい込んでいるわけです。

IMG_1136.jpg

 でも捨てる事はできません。
 実はワタシ、着物の生地が大好きなのです。 
 母が買った着物に格別美術的価値、芸術的価値がないのは明らかですが、それでも美しい色柄を見ていると、美術書を見ているより楽しいのです。

IMG_1139.jpg

 因みにこういう魅力を感じるのは着物だけで、洋服には殆ど感じません。
 洋服と違って着物はデザインが一種類しかなく、着物の良しあしは生地だけ決まる為、生地の魅力が着物の魅力です。
 だから母が買った安物の着物と言えども、生地のデザインが素晴らしいのです。

IMG_1141.jpg

 それでせめて洋服にリフォームして着ようと思うのですが、でもワタシはちゃんと形になっている着物を解体するのが凄くイヤなんですよ。
 魚ならちゃんと自分で解体できるのに・・・・。
 フクラギやボラなら自分、一匹買ってきて、刺身やつけ焼き用にばらせるのに・・・・。

IMG_1146.jpg

 前々から解体してシャツにしようと思っている着物を夕べ引っ張り出しました。
 この着物は出所不明なので、母や祖母の形見の着物より気楽に解体できると思ったのです。
 でも久しぶりに引っ張り出してみると、裏地の柄が凄くイキで、これを表地と引き離すのは何とも惨い気がしました。

IMG_1147.jpg

 ホントは母の浴衣を解体して、真夏用のシャツを作りたいのですが、これも解体するのが嫌なのです。
 これを解体しても母は全然怒らないだろうし、それどころか自分の浴衣が生かされている事を喜ぶと思うのですが、しかしこれをほどいて、鋏を入れる事ができません。

IMG_1153.jpg

 だからこういうのはは諦めて、すでに解体済みで生地としてしまい込んであった物を優先的に使う事にします。
 ワタシの古い着物コレクションの中では、特に気に入った生地ではないのですが、しかし形になっている着物を解体できないのでは仕方ありません。

IMG_1165.jpg

 一番好きな着物地ではないと言っても、絹地なので肌触りは素晴らしいし、柄も今の洋服地にはない特別な趣があるので、出来上がればそれなりに楽しく着られるはずです。

IMG_1167.jpg

 それにしても我ながらサスティナブルな趣味だと思います。
 これだと消費には一切つながらないけれど、古い物を大事にリユースするのですから、環境保護には抜群の趣味なのです。

IMG_1171.jpg

 因みにワタシは布が大好きなのです。
 母も洋裁ができたので、バーゲン時に布地の店に行って、気に入った布があると、使い道も決めないままドンドン買い込んでいました。
 ワタシもその遺伝子を受け継いでしまったのです。 

IMG_1172.jpg

 それでワタシも結構買い込んでいたのですが、母が死んでからは、布を買うのはやめました。
 そして母が死んでから20年余りたち、残された布も大かた使い尽くしました。
 先週作ったシャツの一枚はその布を使って作ったのです。

IMG_1181.jpg

 でも時々、フリーマーケットなどで馬鹿安になっている布で、気に入った柄があると買い込んでしまいます。
 先週作ったシャツのもう一枚はそのその布で作りました。

IMG_1184.jpg

 こういう洋裁だから、消費には全く貢献しないのですが、環境保護に非常に貢献しています。
 ワタシはあの「環境保護」は嘘臭くて大嫌いなんですが、でも綺麗な布は捨てたくないので、ワタシの洋裁は環境保護になってしまうのです。
  1. 札幌の四季
  2. TB(0)
  3. CM(5)

コメント

まあ、古い着物、お引越しの時どうされたのかと思っていましたが
持ってこられたのですね。
そうなんです、愛しくて捨てられない
お母様の浴衣はいい具合に生地がこなれて、シャツにすると気持ちいいでしょうね。

私も布類はなかなか捨てられません。
特に和服類は無理です。あとあとの事を考えると自分が処理していたほうが迷惑にならずに済むのですが。。

おばあ様の時代のものだと充分レトロとして活用できるでしょうね。
「ひまわり」や「それいゆ」に出ていた少女の着物が私も好きです。

布、のゴミはアフリカで大変な問題になっているそうです。
生ごみと違って腐敗分解しないのでいつまでも残り、化学繊維同志の摩擦で火事になり、その煙が有毒ガスで。。
雨が降ると排水路をふさいでしまい洪水になるとか。

大体毎年違うデザインの服が出てくるのが原因の一つと思うのですが、ファッション大国のフランスは絶対そんなこと言いませんよね~。
  1. 2022-10-28 11:23
  2. URL
  3. カプチーノ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> まあ、古い着物、お引越しの時どうされたのかと思っていましたが
> 持ってこられたのですね。

 ええ、全部箪笥にしまってあります。
 着られないけれど、大好きな柄の着物が沢山あって絶対に捨てられないのです。
 どうしよう・・・・・。

> そうなんです、愛しくて捨てられない
> お母様の浴衣はいい具合に生地がこなれて、シャツにすると気持ちいいでしょうね。

 浴衣地のシャツは涼しくて、しかも透けないので、夏のシャツに最高なのです。
 以前、箪笥にしまい込んであった浴衣の反物を見つけてシャツを作ったのですが、凄く着心地がよいのです。

 それが大分くたびれて来たので、母の浴衣を潰そしてシャツにしようと思うのですが、分解することができなくて・・・・。

>
> 私も布類はなかなか捨てられません。
> 特に和服類は無理です。あとあとの事を考えると自分が処理していたほうが迷惑にならずに済むのですが。。
>
> おばあ様の時代のものだと充分レトロとして活用できるでしょうね。
> 「ひまわり」や「それいゆ」に出ていた少女の着物が私も好きです。

 戦前の着物は独特の魅力がありますからね。 ワタシも大好きなのです。
 だから母の形見の着物が「コレクション」になっているのです。
>
> 布、のゴミはアフリカで大変な問題になっているそうです。
> 生ごみと違って腐敗分解しないのでいつまでも残り、化学繊維同志の摩擦で火事になり、その煙が有毒ガスで。。
> 雨が降ると排水路をふさいでしまい洪水になるとか。
>
> 大体毎年違うデザインの服が出てくるのが原因の一つと思うのですが、ファッション大国のフランスは絶対そんなこと言いませんよね~。

 ポリエステル製品はホントに便利だし、防寒具のズボンやコートなんか最高です。
 でも後々考えたらホントに困るんですよね。
  1. 2022-10-28 11:46
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

着物と軍刀

> おばあ様の時代のものだと充分レトロとして活用できるでしょうね。

親戚の家から錆びた軍刀が出てきました。家人は棄てると言っていましたが。
軍刀です、日本を護るのだと田舎の人達に贈られてしを覚悟して持って行ったのでしょうね。本人は命がけで守って持ち帰って保管していたんでしょう。
軍刀は名刀ならば上官が召し上げていたらしいんですね、だから由緒とか価値のある刀で無い事は解るんですけど。
命を掛けて青雲の志を抱いて出征した人生の証を保存していたんですよね。
先祖の、その波乱の時代に生きた証をごみとして捨てるのは忍びないので保管しようと思ったのです。
墓を建てるよりも、その人生の証は軍刀に宿っていると思うんです。
保管には、研磨するのに数十万円とか、何年に一度磨かないといけないとか、価値のある名品でないと存在は許されないようです。
田舎の少年の青雲の志、日本陸軍軍人魂と共に鉄くずとしての廃棄しか道は無いようです。
  1. 2022-10-28 12:44
  2. URL
  3. トラウマ #RWLNmTs6
  4. 編集

Re: 着物と軍刀

> > おばあ様の時代のものだと充分レトロとして活用できるでしょうね。
>
> 親戚の家から錆びた軍刀が出てきました。家人は棄てると言っていましたが。
> 軍刀です、日本を護るのだと田舎の人達に贈られてしを覚悟して持って行ったのでしょうね。本人は命がけで守って持ち帰って保管していたんでしょう。
> 軍刀は名刀ならば上官が召し上げていたらしいんですね、だから由緒とか価値のある刀で無い事は解るんですけど。
> 命を掛けて青雲の志を抱いて出征した人生の証を保存していたんですよね。
> 先祖の、その波乱の時代に生きた証をごみとして捨てるのは忍びないので保管しようと思ったのです。
> 墓を建てるよりも、その人生の証は軍刀に宿っていると思うんです。
> 保管には、研磨するのに数十万円とか、何年に一度磨かないといけないとか、価値のある名品でないと存在は許されないようです。
> 田舎の少年の青雲の志、日本陸軍軍人魂と共に鉄くずとしての廃棄しか道は無いようです。

 古い物を全て保管し続けるのは不可能だと思います。
 でも色々と思いのこもった物を捨てるには忍びないです。

 軍刀は多くの場合、出征する人が家重代の刀など持たせたようなので、なおさらでしょう。
 しかし捨てると言っても、萌えないゴミに出せるとも思えませんし、銃刀法の取り締まりの対象でしょう?
 お墓に収めるとか、何か考えなければならないのかもしれませんね。
  1. 2022-10-28 19:24
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: お墓に収めるとか、何か考えなければならないのかもしれませんね。

> >お墓に収めるとか、何か考えなければならないのかもしれませんね。
>
> 刀剣不法所持に成りますので、
> ①警察に届け出をして所持許可を得る。警察で文化品かの判定はして頂けます。
> ②そのまま隠し続ける、発覚しない限りは不法行為とはならない。
> 警察に届け出て、
> ①工芸文化品として警察に登録して保管許可を得て、保管・管理する。
> ②個人で廃棄は難しいので、警察に廃棄処分をお願いする。
> お墓に収める。
> ①骨壺に入らない。
> ②お墓に入れたら、発覚した場合、不法投棄か管理違反で問われると思います。
> この選択は有りません。
> 日本人の武勇と誇りの遺品は、ほぼ廃棄処分の道が引かれているようです。

 やっぱり銃刀法の取り締まり対象ですね。
 そうなると捨てるのだって簡単ではないのですね。
 着物のように簡単にはいかないのですね。

 結局、美術品として価値がなく、維持管理が大変な場合は、警察にお願いして廃棄しか道がないのですね。 悲しいけれど仕方ないですね。
 
  1. 2022-10-29 10:27
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する