ワタシは低学歴だし、経済には詳しくないのですが、でもこれに関して自分の勉強がてら、書いていきたいとおもいます。
ところで代表的なパヨクであるDr.ナイフ氏がこれについてツィートしておられましたので、彼のツィートを参照しながら書いていきます。
青字がDr.ナイフ氏のツィートです。
全くその通りです。
実は為替介入は元来余り効果はないのです。
効果がないだろうと言う事は、最初から全ての専門家が一致していました。 為替は貨幣流通量や金利差などで決まります。 だからこれが変わらない限り、介入の効果はないのです。
但し今回の介入の目的は「余りに急速な円安は経済に悪影響があるので、円安のスピードを調整する。」と言うのが目的でした。
その意味では効果はありました。
と言うのは為替は金利差や貨幣流通量だけでなく、投機的要因でも動きます。 つまり「日米金利差が非常に大きいから、今後ドンドン円安が進むであろう」と思えば、ドンドン円を売ってドル買う人達が出て円安が異常に加速するのです。
こうした投機を行う人々にとっては、日銀の為替介入は脅威です。
だから今回の介入も一時的には、強烈な効果がありました。 つまり円安のスピード調整と言う意味では効果はあったのです。
国民民主党が、ドルを売って円で利益出したんだから政策に使えと言ってるけど、円を一生懸命刷って円を下げながら、貴重なドル資産を売って安くなった円を得て、どんな得があるんでしょう
ドル資産をため込んで国民に何の利益があるんでしょうね?
為替介入に使われる資金は外国為替特別会計と言われ、これは財務省が管理する政府の資産です。 これは米国債などの形になっていて、財務省が銀行に手数料を払って管理を委託しています。 これが一兆円につき1億~2億円です。
しかしこの資金は国の物ですから、国家予算として使う事もできるのです。
それなのに一体何でドル資産をため込むばかりしなくちゃならないのでしょうか?
円安で万策尽きてドル売り介入したのを、為替差益が得られて良かったというスーパーストリーム擁護をするとは。もはや国賊レベルの擁護です。
イヤイヤ、その為替差益が凄いんですよ。
直近で行った日銀の介入は、民主党政権時です。 2009年のリーマンショックで猛烈な円高が起きました。 これは当時世界中の中央銀行が金融緩和に進む中、日銀だけは緊縮を続けたので、日本円だけが一気に上がったのです。
これが民主党政権の期間一貫して続いたので、円高は進むばかりでした。 これに対して日銀は三度の介入を行いましたが、緊縮を止めないので円高が是正される事はなかったのです。
そして2012年には75円に迫る程の円高になりました。 これは東日本大震災のダメージでボロボロになった日本を更に苦しめました。
そこでアメリカ等も一緒になって協調介入が行われました。 これが三度目の介入なのですが、日銀は実に8兆円余りの円を売ってドルを買いました。
しかしこの介入も空しく、円高状態が続きました。
円高が終わったのは、政権交代で第二次安倍政権が成立し、安倍総理がアベノミックスの一つの柱として金融緩和を打ち出してからです。
しかしこの三度目の為替介入時に買い込んだドルの為替差益だけで7兆5千億余になります。
あらら、この一回の介入分の為替差益だけで、防衛費を倍にしておつりが来ちゃいます。
だったらここで為替差益をゲットしてもよいではありませんか?
円安は未来永劫続くわけでもなければ、無限に円が下がり続けるわけもないので、ある程度円安が進めば、一旦ドルを売って利益を確保しておくのが利口と言う物です
→為替差益で儲かるなら、3兆じゃなく30兆円分のドルを売ればいいじゃん。世界中から笑われるから。
別に笑わないと思います。
利益を確保するって常識だから。
これは個人投資家でも普通にやります。 アメリカ在住ならともかく、そうでなければドルを買うのは投資目的です。 投資は得た利益を確保しなければ意味がないのです。
但しドルを売ると言うのは、実際には日本政府が保有している米国債を売ると言う事ですから、一度にあまり沢山売るとアメリカから苦情が来るでしょう。
→玉木さんとか高橋洋一郎氏の動画みる暇があるなら、ちゃんとした経済番組を観たほうがいいですよ。YouTubeでも日経テレ東や報道1930など、参考になる番組は多いです。
そういえばテレ東だか報道何とかでヘッジファンドが日本国債を売り崩すとかって特集やってましたよね?
あれヘッジファンド側が惨敗しました。
しかもあの放映直後です。
実はヘッジファンドが日本国債を売り崩そうとしたことは過去に何度もあって、その度に惨敗しているのです。
それなのにそういう事実を無視して、いかにもヘッジファンドが日本国債を売り崩す事ができそうな特集を放映するって悪質でしょう?
ああいう結果を見てあの手の番組を信用できるんですか?
ドルが安い時に買ったドルで安い円を買ったので、日銀はかなり儲かったのでは?
儲かってません
え?そうなんですか?
使えないのはドル資産です。
日本国内でドルを持っていても使えないでしょう?
しかし日本円にすれば使えます。
前述のように介入の為に売った米国債で得た為替差益だけで、防衛費を倍増しておつりが出るのです。
だからこの為替差益を使えば、国債を出す事もなく、他の予算を削る必要もなく国家予算を増やせます。
勿論予算を増やすと言う事は、日本国内で出回るお金が増えるのですから、インフレを加速する要因にはなります。
ところで2022年8月の日本の消費者物価指数は前年同月比で3%上昇、生鮮食料品を除く総合指数は2.8%上昇、生鮮食料品とエネルギーを除く総合指数は1.6%上昇しています。
日本は長くデフレが続いて、30年来インフレ率がゼロを前後すると言う状態でした。 この感覚から言えば、これは一応インフレです。
でもね、そもそも日銀はインフレターゲット2%を目標に金融緩和を続けたのです。
インフレターゲットは2%のインフレ率が定着するが目標なのです。
その点からいうととりあえず2%には達したものの、このインフレ率が定着するには、もう少し様子を見るべきだと言う事になります。
因みになんでインフレ率2%を定着させたいかと言うと、このレベルのインフレ率が定着している時が一番経済成長率が良く、雇用も増え賃金も上がると言う事が、過去の統計から明らかになっているからです。 逆に言えば日本ではこのインフレ率に届かないデフレ状態が長く続いたため、経済成長もせず賃金も上がらなかったのです。
だからアメリカやEUやイギリスなどの中央銀行もこのインフレ率の維持を目標に、金融政策を決めているのです。
しかし現在、アメリカやEUやイギリスでは、この2%を遥かに超えるインフレが進んでいます。 アメリカは8.3%、イギリスはなんと10.1%になりました。
因みにアメリカでもイギリスでも賃金も上がっているのですが、しかしどちらも5%前後の上昇率なので、全然物価に追いついていません。
その為、一般勤労者の生活は大変厳しくなっています。 だから物が売れなくなり飲食店の客も減り、景気が悪くなりつつあるのです。
だからアメリカの中央銀行は今はとにかく物価上昇を抑えると言って、思いっきり金利を上げました。 インフレに悩むイギリスやEUも金利を上げているのですが、しかしアメリカに追いついていません。
それでどの国の通貨に対してもドル高が進んでいる状態です。
こうしてみると日本のインフレ率はまだまだ低く、政府が円安介入で得た為替差益を国家予算に回して財政支出を増やして、インフレが加速しても無問題のレベルです。
そもそもアベノミックスは金融緩和と財政出動を同時に行うはずでした。 ところが財務省とその手下の緊縮派議員達の抵抗で、財政出動が不十分だったので、今一成功しなかったのです。
だったら今こそ財政出動をやればよいのです。
外為特会にため込んだ米ドルの一部を売れば、円安の進行速度を是正できるし、財政出動の資金も出るって最高じゃないですか?
で、でもそれでインフレが進み過ぎたら?
その時は日銀が金利を上げれば良いのです。 だってそれってインフレターゲット達成したってことだから、ゼロ金利政策を続ける必要はありません。
そうすると円とドルの金利差も縮みますね。
すると円安にも歯止めがかかります。
いい事ずくめですね。
尤も円安って一般の日本人には何も悪い事はありません。
大手企業の夏のボーナスは前年比で13%増でした。 これは1984年以来の伸び率です。 1984年ってバブルに向かって日本経済が爆発的に良くなっていた頃です。
これは円安で企業収益が劇的に増加したからです。 円安はその後も進んでいるのですから、年末のボーナスも期待できます。
円高で大手企業が軒並み経営危機に陥って、大量の従業員をリストラしていた頃を思い出したら、夢のような状況ではありませんか?
因みにDr.ナイフ氏などパヨクの人達は、あの頃に悲惨さを綺麗に忘れている、と言うよりそもそも最初から全く関心がなかったようですが。