菅政権時のワクチン担当大臣だった河野太郎と、厚労相だった田村議員のインタビュー動画を見ました。
長い動画ですが、これを見ると何で菅政権がワクチン担当大臣なるモノを任命したのか?、そして現在の岸田政権のワクチン接種が何でここまで遅いのかがわかります。
長い動画なので内容を要約し、ワタシの感想も書いていきます。 ワタシは河野太郎は信用できないし、また河野太郎自身、総裁選で負けた事で岸田さんに含むところもあるでしょうが、この動画では敢えて岸田批判はしていません。
以下がワクチン担当大臣と田村前厚労相のインタビューからの要約です。
厚労省は超巨大官庁で、厚労省の管轄する範囲が異常に広い。
その為厚労大臣が出席しなければならない委員会等の会議が膨大にあり、大臣は9時から5時までその会議に縛られてしまう。
この種の会議は野党議員も出席するため、大臣が会議を抜けると、野党側がゴネて騒ぎ
国会運営にまで支障がでてしまう。
それで大臣が厚労相内の官僚から報告を受けたり、大臣から指示を出したりは、正規の勤務時間外にやらなければならない状態。 勿論会議での質疑にこたえる為の下調べ等もしなければならないため、厚労大臣になると睡眠時間もマトモに取れない状態になる。
安倍政権時の加藤厚労大臣についてはコロナパンデミックと共に、野党はこの厚労大臣の委員会への出席義務を免除したが、菅政権になるとまた元に戻ってしまった。
これでは厚労大臣がワクチン接種の指揮を執る時間はない。
更に厚労省には地方自治体との接点がほとんどない。
一方、ワクチンの接種の実務、つまり接種券の発行や接種会場の設置、接種の為の人員集め等の実務は地方自治体にゆだねるしかない。
地方自治体とのコンタクトを一番密接にやっているのは総務省。
そこで菅総理は総務省から特に地方自治体とのコンタクトに長けた人員を引き抜きそれをワクチン担当大臣が指揮して、ワクチン接種に当たらせる事にした。
ワクチン担当大臣はこのチームの指揮官として常に地方自治体の声を聴きながら仕事ができるように、大臣室の隣にこのチームの仕事場を作った。
とにかく急げと言うのが菅総理の命令なので、急ぐ事で起きるトラブルは「大臣が謝罪すれば済む事」と割り切って、ドンドン急がせた。
因みに菅政権がワクチン一日百万回の接種目標を掲げた時、マスゴミはこぞって「こんな事できるわけがない!!」と反対しました。
実際これは大変な事でした。
なぜなら日本はこの数十年でワクチンの集団接種を全くやらなくなってしまいました。 コロナでは世界中に反ワクチンを騒ぐ人達が出てきましたが、日本ではそれ以前から反ワクチン勢力が非常に強くなっていて、昭和から平成にかけて普通にやられていた集団接種がほとんどされなくなってしまったのです。
そしてこういう反ワクチンムードで子宮頸がんワクチンの接種も、全く止まると言う事態になってしまいました。
一人分10万円にもなる子宮頸がんワクチンを全ての少女に無償で接種する所までこぎつけたのに、これを根拠のない「副作用」を元に野党とマスゴミが、厚労省側から国民に広報できないようにさせたのです。
その為殆ど国民は今もまだこのワクチンの存在を知らず、毎年3000人の若い女性が子宮頸がんで死亡しているのです。
こうした状況で日本ではワクチンはタブーとなり、日本の製薬会社もワクチン研究から手を引いていったのです。
菅総理はコロナワクチンではこれを一日百万回の集団接種実現まで持って行ったのです。
これは何十年も見捨てられて誰も通らなくなった道を猛スピードを走るような話でした。
しかし菅さんがこうやって道を拓いた以上、3回目のワクチン接種は簡単だったはずです。
だって接種券の発行一つとっても、前二回の時の記録は保存されているので、それを「三回目接種券」と印刷し郵送するだけだし、予約や接種者を記録するシステムも全部そのまま残っているのです。
なぜなら日本が本格的にワクチン接種を開始した頃には、イスラエル始め接種に早かった国々ではブースター接種を始めており、日本も二回目接種時に三回目の接種も想定していたからです。 だから接種を受けた国民も、最初の接種の時から接種券を取っておくようにと言われてました。
つまり岸田政権は菅政権がやり残した仕事を、そのまま引き継げばよかったのです。
しかも河野太郎によればワクチンそのものも菅政権時に使い残した在庫が5600万回分あったのです。
だったら河野太郎と田村厚労大臣をそのまま留任させていれば良かったのです。
ところが岸田政権は厚労大臣とワクチン担当大臣を入れ替えてしまっただけでなく、ワクチン担当大臣直属のチームの人員を半減して、大臣室から遠い部屋に移動させました。
菅政権時にはブースター接種は二回目接種後8カ月と定められていました。 但しこれは当時初めてブースター接種をしたイスラエルなどを参考にしただけです。 その後当のイスラエル始め多くの国がブースター接種までの間隔を縮めていきました。
また10月からはオミクロン株が出てその感染力の強さが問題になり始めていました。
日本は昨年12月半ばまではパーフェクトに感染が終息しており、11月には既にゼロコロナ状態でした。
しかしながら一旦ゼロコロナになっても海外で感染力の強い株が出たら、流入防止は不可能であることは、デルタ株でも実証済みです。
一方ワクチン接種は感染爆発が始まる前に済ませて置くのが理想なのです。
そこで昨年、11月15日には分科会もブースター接種の前倒しを認めています。 また自治体からもブースター接種前倒しの要請がありました。
こうなると11月10日に発足した第二次岸田政権は、政権発足と同時にシャカリキで3回目接種の実施に進むべきだったのではありませんか?
しかし岸田首相はこのタイミングでコロナ対応を財務官僚に任せ、ワクチン担当大臣と厚労大臣を入れ替え、更にはワクチン担当大臣の直轄チームの人員を半減させて、その人達を大臣室から遠く離れた部屋へと移動させました。
一体この人何考えていたんでしょうか?
オミクロン株を甘く見ていたのでしょうか?
しかし一方では海外からの渡航制限は速攻で厳格化しました。 それでビジネスマンや留学生は勿論、在外日本人が重病の肉親を見舞いに来ることも難しい状態にしました。
また濃厚接触者の隔離を異常に厳しくした挙句、濃厚接触者になると大学受験もできなりそうと言う騒ぎを起こしました。
勿論こんな事は何の役に立たなかったので第6波の感染爆発になったのです。
昨年12月半ばから沖縄では既に感染爆発が始まっていたのです。
しかし岸田首相はまだ渡航制限や蔓延防止などの行動制限は続けると言うのです。
全く理解できないのは岸田さんがワクチン一日百万回の指示を出したのが2月7日だと言う事です。
一日百万回で日本の高齢者全員に接種への接種が終わるには一か月かかるのです。
一方2月5日には既に感染がピークアウトしているのです。
それじゃ岸田さんの元々の想定だと高齢者のワクチン接種が終わるのはいつだったのでしょうか?
その一方で子供にまでワクチンを接種するとも言っていました。
高齢者のワクチン接種がいつ終わるかもわからないのでは、子供に順番が回ってくる頃には、子供が成人してしまうのではありませんか?
岸田首相と言う人は、一体何を考えているのでしょうか?
この人は「聞く力」とか言って、評判が悪い政策をコロコロ変えるのですが、しかし絶対に変えないのが、親中国と増税路線です。 そして規制緩和や改革への意思は完璧に封殺しています。
こういう状況を見ていると、岸田首相の目的はコロナ増税!!と思ってしまいます。
民主党政権は東日本大震災を理由に復興増税をしましたよね。 その増税分は今も徴収されています。
だから今度はコロナの被害を拡大させてコロナ復興増税をしたいのではないでしょうか?