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2022-02-09 15:52

ウクライナはロシアのまほろば プーチンの危機感

 プーチンはなぜウクライナに執着するのか? 
 なぜならウクライナはロシアの「まほろば」だからです。

 勿論、ロシアにとってはウクライナは軍事的に経済的に重要な国ですが、しかしそれだけならクリミアやグルジアなど他の旧ソ連邦諸国も同様です。
 けれどもウクライナはロシアにとって軍事て経済では済まない意味を持つ国なのです。

 ロシアにとってウクライナは、日本にとっての大和地方と同様の意味があるのです。
 日本の歴史が大和朝廷から始まるのと同様、ロシアの歴史はキエフ大公国から始まるのです。

 キエフ大公国は9世紀半ばからキエフを首都して現在のベラルーシとウクライナを支配するようになりました。
 そして988年キエフ大公国のウラジミール一世がキリスト教(正教)に改宗し、キエフ大公国がキリスト教化し、ロシアの歴史時代が始まるのです。

 これは正に日本の歴史が大和朝廷から始まり、大和朝廷が仏教を受け入れた頃から、日本が歴史時代に入るのと同じです。
 そして日本の神話や大和朝廷の黎明時代を描く古事記や日本書記が大和で生まれたのと同様、ロシアの神話や英雄伝説もウクライナで生まれたのです。

 キエフ大公国は英雄を産みながら次第に東に広がり、やがて現在のロシアのモスクワ周辺にまで拡大しました。
 
 しかしキエフ大公国は1240年、モンゴルの侵攻を受けて崩壊してしまいました。 その後現在のロシアとその周辺は以後400年間モンゴルの支配下には置かれました。
 一方ウクライナは国家の体をなさなくなってしまいます。

 このような状況でロシアやポーランドやスウェーデンなど周辺諸国から、無法者、逃亡した農奴などがウクライナに流れ込んで、武装集団を作り、周辺諸国を略奪して回ったりするようになりました。
 これがコサックです。

 一方ロシアはモンゴルの支配を脱してからは、強力な中央集権体制を作り、国力を強化していきました。
 そして17世紀、今度はロシアがウクライナを支配下に置くようになったのです。
 以降ソ連崩壊、ウクライナ独立まで、ウクライナはロシアと一体でした。

 そして歴史的経緯を見れば、ロシア人にとってはウクライナは正に父祖の地、ロシアのまほろばなのです。 
 ロシア人は「イゴリー公戦記」始めキエフ大公国の英雄達を自分達の先祖の英雄としてあがめていました。
 この英雄達やキエフ大公国の名君達の名前は、ロシア人の個人名として受け継がれたし、戦艦や潜水艦にも命名されています。

 またこうした歴史だけでなく、コサックダンスや美しい刺繍の民族衣など現在世界中の多くの人がロシアの民族文化と思っているモノの多くが実はウクライナの文化です。
 
 近世以降、ロシアの支配階級は完全に西欧化して、ロシアの民族文化とは無縁になってしまいました。 一方農民は農奴であまりに貧しく、華やかな民族文化を育てる事はできませんでした。
 
 例外がコサックです。 
 ウクライナがロシアの支配下に入ってから、コサックは軍務と引き換えに数々の特権を得ていたので、貴族ではないにせよ農奴よりは遥かに豊かな生活を維持できました。
 そこでコサック達はコサックダンスや美しい民族衣装、豊かな民話など数々の民族文化をはぐくむ事ができたのです。

 そしてコサック騎兵の精強さと共に世界中にロシア=コサックのイメージが生まれ、コサックの文化がロシアを代表するようになりました。

 ウクライナがロシア領であればそれで無問題でした。
 しかしウクライナがロシアから独立し、更には西側に所属するようになれば、ロシアは民族舞踏や音楽、民族衣装と言ったフォークロアさへも喪う羽目になります。 

 だからソ連崩壊でウクライナがソ連から独立した事は、ロシア人にとっては大変なショックでした。
 これは共産主義には関係がありません。
 例えばソルジェニーツィンなども大変なショックだったようです。 

 ソルジェニーツィンと言う人は、ロシアの熱烈な愛国者でした。 
 この人は血筋から言うと完全にウクライナ人です。 母親はウクライナ人で父親はクバンコサックです。 前記のようにコサックはウクライナ起原ですから。
 その父親はしかし第一次大戦でロシア軍に志願して、ソルジェニーツィンが生まれる前に戦死しました。
 
 ロシアにはソルジェニーツィンと同様の血筋の「愛国者」は少なくないでしょう。
 そしてこうした人々を見ていると、国家と言うのは元来極めて人為的に作られたモノで、それに翻弄されることの理不尽さを痛感せずにはいられません。

 一方、ウクライナ人からすれば、ロシア人がどう思おうとも、二度とロシアの支配は受けたくないだろうし、受ける理由もありません。
 
 だってロシアの支配を受けてから何一つ良い事がないのですから。 特に第一次大戦、ロシア革命時、第二次大戦の頃のウクライナはあまりと言えば余りに悲惨で、この時代を紹介する動画など見ていると気持ちが暗くなるほどです。

 ロシアの西側と言う地理的位置から、二度の大戦で戦場になり、大きな犠牲が出たのは仕方がありません。 これは大陸国家の運命です。 ウクライナ人だってそれを恨んでいるわけではありません。
 しかしスターリン時代にソ連共産党が意図的に飢餓を起こして、ウクライナ人の大半が餓死した事件などどう理解したらよいのでしょうか?

 これではウクライナ人がロシアに愛想をつかすのは当然でしょう?
 
 それ以前にウクライナにはロシアの支配を受ける根拠がありません。
 ウクライナ人とロシア人が同じ民族かどうかと言うのは、議論があるのですが、例え同じ民族だったとしても、ロシア革命で民族国家としてのロシアは消滅したのです。

 ロシア帝国を破壊して成立したソ連は、民族国家であることを否定しました。 ロシア皇帝一家を銃殺して遺体に硫酸をかけて廃坑に捨て、ロシア正教始めロシア民族統一のよりどころを完璧に破壊しました。
 KGB出身のプーチンのロシアは、ウクライナ人からみれば、ソ連の後継国家です。
 
 そういう国家が再度ウクライナへ野心を見せると言うのは、ウクライナ人からすればスターリン時代の悪夢がよみがえるとしか言えません。
 
 ウクライナ人からすれば、NATOに加盟し、二度とロシアの支配を受けないようにしたいでしょう。

 しかしこれはロシアにとっては大変な危機です。
 ウクライナがNATOに加盟してロシアと敵対するとなったら、ロシア人は何を自分達の民族のよりどころにすればよいのでしょうか?

 ロシア民族のまほろば、民族揺籃の地であるウクライナからすてられたら、ロシアにはもう民族のよりどころが亡くなってしまいます。
 
 ソ連時代は共産主義で国家をまとめました。
 帝政ロシアの時代は、皇帝の権威が国家をまとめました。

 現在のロシアが国家をまとめるのは、民族主義ぐらいしかありません。 
 皇帝とかキリスト教とか、それまでロシアをまとめてきた伝統は、共産党によって完全に破壊されました。
 
 だったら民主主義になれば?
 
 でも民主主義と言うのは、全ての物事を話し合いと多数決で決める制度です。 これが上手くいくのは、話し合いに参加する人々が、お互いに信頼関係があり仲間意識を持つ場合だけです。
 信頼関係も仲間意識もない人同士で話し合いをしても、もめるばかりです。

 その信頼関係や仲間意識を産むのに非常に強力で重要なのが民族意識です。 
 今後ロシアが民主化するにしても、現状はロシア民族の民族意識を守るしかないのです。

 ところがウクライナの独立、そしてNATO加盟はそのロシア民族のアイデンティそのものをぶち壊しかねないのです。 
 だからプーチンの危機感も半端ないのでしょう。

 でもそのプーチンがウクライナをNATOに追いやっているのだからどうしようもありません。
 
 今後、ウクライナ問題がどなるのかワタシには全くわかりません。
 でもウクライナとロシアの歴史を見ていると、民族の伝統は絶対に壊しちゃいけないと思います。
 民族の伝統を作るのには何百年もかかるので、一度壊すと元通りになるのにまた何百年もかかってしまうのです。
 そうなるとそのあいだに民族とか国家そのものが亡くなってしまう事もあるのですから。

  1. ヨーロッパ
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コメント

私は一応世界史で受験したのですがソ連やロシアの歴史には全然興味が持てませんでした。育った時代が冷戦時代だったし、少し成長してからはシベリア抑留の話などを耳にしていたので嫌悪感しかありませんでした。

コサックの歴史、今日は初めて知った気がします!

ウクライナへの執着は地政学的な問題だけではなかったのですね。
なぜあんなに執着するのだろうと不思議でした。
国際ニュースでロシアの市民にインタビューする場面が出ましたが
「つよいロシアの復活」を望む人が多く、内政の矛盾を拡張で紛らわす独裁国家の常とう手段だとしか考えていませんでした。

「ウクライナに捨てられるロシア」、こういう視点を持ち得たたことで
価値のある記事でした。

親近感はもてない国ですが、あまりにも失ったものが大きくて民衆の悲哀を感じます。






  1. 2022-02-10 17:34
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  3. カプチーノ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 私は一応世界史で受験したのですがソ連やロシアの歴史には全然興味が持てませんでした。育った時代が冷戦時代だったし、少し成長してからはシベリア抑留の話などを耳にしていたので嫌悪感しかありませんでした。
>
> コサックの歴史、今日は初めて知った気がします!
>
> ウクライナへの執着は地政学的な問題だけではなかったのですね。
> なぜあんなに執着するのだろうと不思議でした。
> 国際ニュースでロシアの市民にインタビューする場面が出ましたが
> 「つよいロシアの復活」を望む人が多く、内政の矛盾を拡張で紛らわす独裁国家の常とう手段だとしか考えていませんでした。
>
> 「ウクライナに捨てられるロシア」、こういう視点を持ち得たたことで
> 価値のある記事でした。
>
> 親近感はもてない国ですが、あまりにも失ったものが大きくて民衆の悲哀を感じます。

 高校世界史でロシアが出てくるのは日露戦争とロシア革命ぐらいですからね。
 ワタシはロシア文学が好きで、ロシア文学を読みながらロシアの歴史を知るようになったのです。
 
 ロシア人にとってウクライナは日本人にとっての京都・奈良を中心とする近畿地方みたいな所です。 近畿地方が日本から独立して日本と敵対するような事になったら、大変なショックでしょう?
 沖縄や北海道なんかとは比較にもならないでしょう?

 軍事的・経済的な重要な国を喪うと言うのなら、頑張って軍備や経済力をつければ挽回できます。
 でもこういう民族の揺籃の地、民族文化の源のような土地を喪っては、挽回のしようがないではありませんか?
  1. 2022-02-10 20:39
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  3. よもぎねこ #-
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ロシアが負けたら

ウクライナとロシアが戦争してロシアが負けたら北方領土を取り返せるかもしれません。日本人はウクライナを応援しましょう。そしてこの際自衛隊を北方領土へ送りましょう。千載一遇のチャンスです。
  1. 2022-02-10 21:38
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  3. 辻浩史 #DQATVZTM
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>ロシア人にとってのウクライナは、日本人にとっての京都•奈良

ということは、ウクライナ人にとってのロシア人は、京都人(朝廷)から見た、東夷(あずまえびす=坂東武者)でOKですか?

それはともかく、ロシアの侵略に対する危機感なら、自分も東西冷戦期に少年時代を過ごしましたから、その頃のことを思い出しますね。昭和42年生まれ(早生まれだから、学年はひとつ上)なので、80年代前半に中学•高校生でしたが、ブログ主さんがご自身を「団塊の尻尾の世代」と言われますが、その表現をお借りすれば、「東西冷戦の尻尾の世代」ですかね? 
あの頃、やたら極東ソ連軍の北海道侵攻の可能性(危険性)が、メディアにて目にしていた記憶があります。まあ、79年にアフガニスタン侵攻がありましたから、いくら平和ボケの我が国でも、さすがにソ連の侵略性を無視出来なくなったのでしょうがね。 さらにあの頃、中曽根康弘氏が首相で、レーガン大統領と協同して、日本の防衛力増強(1000海里シーレーン防衛、対潜水艦哨戒機P3C大量導入)でソ連を牽制していた時期でしたかね。『ソ連軍日本侵攻198X年』的な類のタイトルの架空戦記物の小説なんかも幾つか出ていて読んだ記憶がありましたし。そして我が尊敬する故•小室直樹先生に出会ったのも、その頃で『ソビエト帝国の崩壊~瀕死の熊が世界であがく』(カッパ•ビジネス)を町立図書館で読んで衝撃を受け、それから10年かそこらで、「それ」が現実になってベルリンの壁崩壊を含めて、あの「帝国」が解体するのを実際に見ることになり、自分の中で小室先生が「預言者」、いや「神」になりましたな(笑)
ブログ主さんは80年代当時、近いうちに、ソ連や東側世界の崩壊を見ることになるなんて思っておられましたか?

ウクライナは北海道のようなモスクワから見て地の果ての極東の、そのまた海の向こうの地とは違って、地上で国境を接するし、モスクワから間近の隣国ですから、ウクライナの人々が感じる脅威感は、我々日本人の想像を絶するものでしょうな。
いくらソ連邦が解体したと言ってもロシア自身は依然、アメリカに対抗しうる核兵器を保有し続けたわけですから依然として自由主義世界の脅威であることに変わりはなったわけですか。、大国間の戦争、核戦争の危険を含む大戦、つまり第三次世界大戦が、このロシアのウクライナ侵攻によって起きないことを切に願いますが………。
  1. 2022-02-10 22:12
  2. URL
  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

ウクライナ問題というのは正直なところ日本人の多くは正当な理解をしていないと思っています。

ウクライナの対ソ憎悪はご承知の通りウクライナのホロモドールにあるわけですが、これによって450から1450万人の国民が死んだと主張しています自分が学生の頃は600万といっていたのですから結構増えたものです。しかし実はこのホロモドールは農業集団化と外貨獲得のための飢餓輸出を同時に行ったものであり程度の差があれ、ロシア共和国やカザフ共和国でも起きていたことでした。ただ一番の農業地帯であったウクライナの影響が大きかったに過ぎません。だからウクライナに対するジェノサイドとは言い得ないものっだと思ってます。いうなれば共産党とスターリンの犯罪でしょう。

しかしながら、戦後、ソ連邦自体がウクライナの対して相当気を使っていたことは確かです。例えば工業投資はウクライナが優先とでも言える状態であり鉄鋼投資の主体はウクライナでした。そしてソ連の大型飛行機の主体はツポレフです。これは本体はウクライナです。また国連に白ロシアと主に議席を持っていたということはどれほどの日本人が知っていたでしょうか。ソ連邦は広義のロシア人、つまり大ロシア人(協議のロシア人)白ロシア人(ベルルシア人)少ロシア人(ウクライナ人)が他の民族を支配する体制だったのです。

とくに70年代くらいからはブレジネフを筆頭とするドニエプルマフィアと言われたウクライナ出身者がソ連邦を牛耳っていました。ところが農業問題を中心としてソビエトが失速しソ連邦が分裂してしまったことで事態が変わります。ソ連邦にいてもいい目は見られないと思ったウクライナの連中が西側に接近したのです。ウクライナの政権はそのためコロコロ変わり反露、親露を繰り返しますがロシア人としてはたまらないでしょう。

よもさんはロシア人の心情を考えますが、あんなに良くしてやったのに何だ、というのが本音でしょう。先ごろロシアが併合したクリミアは伝統的にロシア帝国の領土と考えられてきましたが60年代にソ連邦中央委員会の決定でウクライナに移譲されたものです。選挙とかの手続きなしです。これをウクライナ人が侵略のように言うのは少し無理があるのですよ。

ソ連邦はウクライナ独立後も自国産出の天然ガスを国際価格の1/3でウクライナに供給していました。そのパイプラインにより西側にガスを輸出していたのですがウクライナ領土内で連中は大規模な抜き取りをやっていたのです。
本来ならこの時点で戦争となっていても文句は言えません。そのうえで連中はNATO拡大というアメリカ民主党の主張の尻馬にのりやりたいことやってるというのが、ロシア人の意見でしょう。

もし本気でロシア離れを考えるならばロシアからガスを買わない、抜き取りを認め賠償する。苦しくても他国から輸入するくらいのことはしなくちゃあいけません。お前ら図々しいだろうというのがロシアの主張です。

これ何かと似てませんか。そうです。日韓関係とよく似てるんですよ。世界にはこれと似たような関係はいくつかあります。トルコアルメニア。アルメニアアゼルバイジャンといったところでしょうか。この手のもので皆小国側が泣いたふりして国際社会に訴えるのですが、よくよく見ると何これ?と言いたくなるものが多いんです。
アルメニアの隣国は皆アルメニアの実態知ってますから誰も同情しません。そんなものです。

日本にたいする韓国の関係を考えるとロシアはよく我慢してきたと思うものです。

かつての冷戦時の地図を思い出してください。ソ連邦は直接の想定敵国と領土を直接接することをとことん嫌いました。東欧諸国はいわばソ連邦の鎧だったのです。それも一重ではなく二重にしていました。中立国や友好国を考えるとよくわかります。ソ連邦崩壊後ですがこの場合もベルルシア、ウクライナと鎧を着てました。そうしないと安心できない連中なのですよ。だから極東で支那と国境を接してるというのは連中にとってかなりの恐怖なんです。

今後の展開は難しいですがおそらくドニエプル川東岸のロシア系住民が多い地区を分離独立させるというのが自分の読みです。こうすればウクライナがNATOに走っても直接国境を接しません。その上で友好国のモルドバ共和国と連絡するためのウクライナ回廊を作るくらいのことはする可能性があるでしょう。そうすればウクライナは海への出口をなくします、大変なダメージになります。

現実にウクライナにはドネツク人民共和国というロシアの傀儡と言える政権があります。これがロシアの保護を求めるとか何とか遣りようはいくらでもあります。

ロシアは本気ですからこの問題アメリカがどこまで本気かというのが物の本質だと思ってます。

トランプ大統領ならばどんな解決をしたろうかと思うものです。

閑話休題

よもちゃん大丈夫ですか。なんか大変な誕生日になってしましましたね、少し遅れましたがお誕生日おめでとう御座います。





  1. 2022-02-10 22:41
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  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: ロシアが負けたら

> ウクライナとロシアが戦争してロシアが負けたら北方領土を取り返せるかもしれません。日本人はウクライナを応援しましょう。そしてこの際自衛隊を北方領土へ送りましょう。千載一遇のチャンスです。

 そう単純にはいかないと思います。
  1. 2022-02-11 17:35
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >ロシア人にとってのウクライナは、日本人にとっての京都•奈良
>
> ということは、ウクライナ人にとってのロシア人は、京都人(朝廷)から見た、東夷(あずまえびす=坂東武者)でOKですか?

 そうです。 
>
> それはともかく、ロシアの侵略に対する危機感なら、自分も東西冷戦期に少年時代を過ごしましたから、その頃のことを思い出しますね。昭和42年生まれ(早生まれだから、学年はひとつ上)なので、80年代前半に中学•高校生でしたが、ブログ主さんがご自身を「団塊の尻尾の世代」と言われますが、その表現をお借りすれば、「東西冷戦の尻尾の世代」ですかね? 
> あの頃、やたら極東ソ連軍の北海道侵攻の可能性(危険性)が、メディアにて目にしていた記憶があります。まあ、79年にアフガニスタン侵攻がありましたから、いくら平和ボケの我が国でも、さすがにソ連の侵略性を無視出来なくなったのでしょうがね。 さらにあの頃、中曽根康弘氏が首相で、レーガン大統領と協同して、日本の防衛力増強(1000海里シーレーン防衛、対潜水艦哨戒機P3C大量導入)でソ連を牽制していた時期でしたかね。『ソ連軍日本侵攻198X年』的な類のタイトルの架空戦記物の小説なんかも幾つか出ていて読んだ記憶がありましたし。そして我が尊敬する故•小室直樹先生に出会ったのも、その頃で『ソビエト帝国の崩壊~瀕死の熊が世界であがく』(カッパ•ビジネス)を町立図書館で読んで衝撃を受け、それから10年かそこらで、「それ」が現実になってベルリンの壁崩壊を含めて、あの「帝国」が解体するのを実際に見ることになり、自分の中で小室先生が「預言者」、いや「神」になりましたな(笑)
> ブログ主さんは80年代当時、近いうちに、ソ連や東側世界の崩壊を見ることになるなんて思っておられましたか?
>
> ウクライナは北海道のようなモスクワから見て地の果ての極東の、そのまた海の向こうの地とは違って、地上で国境を接するし、モスクワから間近の隣国ですから、ウクライナの人々が感じる脅威感は、我々日本人の想像を絶するものでしょうな。
> いくらソ連邦が解体したと言ってもロシア自身は依然、アメリカに対抗しうる核兵器を保有し続けたわけですから依然として自由主義世界の脅威であることに変わりはなったわけですか。、大国間の戦争、核戦争の危険を含む大戦、つまり第三次世界大戦が、このロシアのウクライナ侵攻によって起きないことを切に願いますが………。

 ワタシは冷戦時代はむしろパヨクでした。
 しかし右派・左派関係なく、冷戦時代は戦争の原因は共産主義と資本主義の対立だとだけ言われていました。 ところが共産主義が破綻しソ連が崩壊してもなをロシアはヨーロッパと対立しているのです。

 一体なぜ?
 ロシアは元来白人のキリスト教国家で、その意味ではトルコなんかより余程ヨーロッパ諸国とは相性は良いはずです。 実際、ロシア人は個人レベルではイスラム移民なんぞとは違って、すんなりと欧米に溶け込むのです。

 ところが国家となると欧米への警戒を解かない。
 マジにウクライナがNATO入りできるなら、ロシアだって対中防衛の為のNSTO入り、EU入りの為に努力してよいぐらいだと思うのですが、しかしそうはならないのです。

 ワタシはこの辺りが非常に不可解、と言うかわかるようなわからないような気分なのです。
  1. 2022-02-11 17:44
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> ウクライナ問題というのは正直なところ日本人の多くは正当な理解をしていないと思っています。
>
> ウクライナの対ソ憎悪はご承知の通りウクライナのホロモドールにあるわけですが、これによって450から1450万人の国民が死んだと主張しています自分が学生の頃は600万といっていたのですから結構増えたものです。しかし実はこのホロモドールは農業集団化と外貨獲得のための飢餓輸出を同時に行ったものであり程度の差があれ、ロシア共和国やカザフ共和国でも起きていたことでした。ただ一番の農業地帯であったウクライナの影響が大きかったに過ぎません。だからウクライナに対するジェノサイドとは言い得ないものっだと思ってます。いうなれば共産党とスターリンの犯罪でしょう。
>
> しかしながら、戦後、ソ連邦自体がウクライナの対して相当気を使っていたことは確かです。例えば工業投資はウクライナが優先とでも言える状態であり鉄鋼投資の主体はウクライナでした。そしてソ連の大型飛行機の主体はツポレフです。これは本体はウクライナです。また国連に白ロシアと主に議席を持っていたということはどれほどの日本人が知っていたでしょうか。ソ連邦は広義のロシア人、つまり大ロシア人(協議のロシア人)白ロシア人(ベルルシア人)少ロシア人(ウクライナ人)が他の民族を支配する体制だったのです。
>
> とくに70年代くらいからはブレジネフを筆頭とするドニエプルマフィアと言われたウクライナ出身者がソ連邦を牛耳っていました。ところが農業問題を中心としてソビエトが失速しソ連邦が分裂してしまったことで事態が変わります。ソ連邦にいてもいい目は見られないと思ったウクライナの連中が西側に接近したのです。ウクライナの政権はそのためコロコロ変わり反露、親露を繰り返しますがロシア人としてはたまらないでしょう。
>
> よもさんはロシア人の心情を考えますが、あんなに良くしてやったのに何だ、というのが本音でしょう。先ごろロシアが併合したクリミアは伝統的にロシア帝国の領土と考えられてきましたが60年代にソ連邦中央委員会の決定でウクライナに移譲されたものです。選挙とかの手続きなしです。これをウクライナ人が侵略のように言うのは少し無理があるのですよ。
>
> ソ連邦はウクライナ独立後も自国産出の天然ガスを国際価格の1/3でウクライナに供給していました。そのパイプラインにより西側にガスを輸出していたのですがウクライナ領土内で連中は大規模な抜き取りをやっていたのです。
> 本来ならこの時点で戦争となっていても文句は言えません。そのうえで連中はNATO拡大というアメリカ民主党の主張の尻馬にのりやりたいことやってるというのが、ロシア人の意見でしょう。
>
> もし本気でロシア離れを考えるならばロシアからガスを買わない、抜き取りを認め賠償する。苦しくても他国から輸入するくらいのことはしなくちゃあいけません。お前ら図々しいだろうというのがロシアの主張です。

あんなに良くしてやったのに・・・・・・。

 確かにロシア人の心情からその通りでしょうね。
 仰るようにスターリン以降、ソ連は随分とウクライナに気を使ったしようですし。

 唯ウクライナからすれば、そうやって気を使ってもらっても、もうロシアの支配なんかうんざりと言うのも本心でしょう。
 そもそもソ連は民族国家ではなかったわけですから、ソ連が崩壊したらロシアと一緒にいる理由もないんですよね。

 それに幾ら良くしてもらったと言っても、ロシアの財力からすればできる事は限られているし、NATOに入ればドイツから侵略されて酷い目に遭う心配もないし・・・・・。
>
> これ何かと似てませんか。そうです。日韓関係とよく似てるんですよ。世界にはこれと似たような関係はいくつかあります。トルコアルメニア。アルメニアアゼルバイジャンといったところでしょうか。この手のもので皆小国側が泣いたふりして国際社会に訴えるのですが、よくよく見ると何これ?と言いたくなるものが多いんです。
> アルメニアの隣国は皆アルメニアの実態知ってますから誰も同情しません。そんなものです。
>
> 日本にたいする韓国の関係を考えるとロシアはよく我慢してきたと思うものです。
>
> かつての冷戦時の地図を思い出してください。ソ連邦は直接の想定敵国と領土を直接接することをとことん嫌いました。東欧諸国はいわばソ連邦の鎧だったのです。それも一重ではなく二重にしていました。中立国や友好国を考えるとよくわかります。ソ連邦崩壊後ですがこの場合もベルルシア、ウクライナと鎧を着てました。そうしないと安心できない連中なのですよ。だから極東で支那と国境を接してるというのは連中にとってかなりの恐怖なんです。
>
> 今後の展開は難しいですがおそらくドニエプル川東岸のロシア系住民が多い地区を分離独立させるというのが自分の読みです。こうすればウクライナがNATOに走っても直接国境を接しません。その上で友好国のモルドバ共和国と連絡するためのウクライナ回廊を作るくらいのことはする可能性があるでしょう。そうすればウクライナは海への出口をなくします、大変なダメージになります。
>
> 現実にウクライナにはドネツク人民共和国というロシアの傀儡と言える政権があります。これがロシアの保護を求めるとか何とか遣りようはいくらでもあります。

 安全保障上必要な同盟国や属国には気を使わざるを得ない。
 これって古代ローマの皇帝属州統治から同じでしょう。

 で、ウクライナにすればロシアの鎧になるより、NATOの鎧になった方がいいかも?って、思っているのでしょうね。

 オーストリア・ハンガリー帝国がかつてウクライナの一部を支配していた事があるのですが、この時、オーストリア・ハンガリー帝国は領有した地域に義務教育制度を導入して、宇久ラナイ語での教育を行い、大学も設置しました。
 ロシアが農奴制だった時代にです。

 これはユーゴスラヴィアなどでも同様ですが、民族主義を掲げても後進国の統治は先進国のそれにかなわないのです。 それを見切っているのでロシアも辛いです。
>
> ロシアは本気ですからこの問題アメリカがどこまで本気かというのが物の本質だと思ってます。
>
> トランプ大統領ならばどんな解決をしたろうかと思うものです。

 ワタシはこれがどうなるかは全くわかりません。 でも話は想像以上に複雑化するでしょうね。
>
> 閑話休題
>
> よもちゃん大丈夫ですか。なんか大変な誕生日になってしましましたね、少し遅れましたがお誕生日おめでとう御座います。

 ありがとうございます。
 発病から二週間、一進一退が続き、ワタシも参っています。
  1. 2022-02-11 18:09
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

>発病から、二週間、一進一退が続き

やはり、よもちゃんも、年齢的に抵抗力が低下しているのでしょうかね?

ちなみに自分の場合は、多発性骨髄腫と、それに起因する左腕病的骨折の経過は、まあ、良好なんですが、帯状疱疹のほうが、なんとも困りもので、発病から一カ月半,皮膚の発疹は無くなったものの、神経の痛みは依然、続いていて、左脇腹から背中にかけて、いまだズキズキ痛みます。
担当医の話では、普通、発症者のうち、十人中九人は、一カ月くらいで痛みは治まるのだが、自分の場合、基礎疾患があり、抵抗力が弱っているから、まだ痛みが続いているのだろうと言われました。 まあ、我慢できないような激痛ではないのですが、脇腹と背中がズキンとくるたび、いつまで続くのかと考えると、苛々して来るんですよね。とりわけ気温が低いと痛みが強くなるもので、早く春になって欲しいです。

よもちゃんも、ナントカこの苦難を乗り越えて、尻尾が二股に分かれるその日まで頑張っていただきたいです。
  1. 2022-02-11 19:02
  2. URL
  3. 温泉猫 #-
  4. 編集

アメリカ民主党

歴史ダメ子の私にとって、よもぎねこさんのブログは大変面白い歴史教科書となっております。
日本人にとってはロシア=シベリア・北方四島のイメージですが、本来ヨーロッパの一員なんでしょうね。

アメリカ大統領が民主党の時に戦争が起こる、って話を聞いたことがあります。ロシアのクリミア侵攻の時もそうでした。
民主党政権下でロシアをけん制するためにウクライナをそそのかした結果だとか(ブログからの受け売りです)

今も、バイデン政権は「押すなよ、押すなよ、絶対押すなよ」と言いつつまるで「やれるもんならやってみろ」と受け取られかねない態度で、ロシアは振り上げたこぶしを下せなくなってます。(私にはそう思えてなりません)

もう一つ、アメリカがシェルガス採掘を禁止してさらに環境問題から世界中で天然ガスの争奪戦が起こっているせいでロシアは強気でいられるのだと思います。

オリンピックが終了したら中国がどう出るか、岸田総理が頼りないので余計に心配です。
  1. 2022-02-12 16:45
  2. URL
  3. 月の猫 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >発病から、二週間、一進一退が続き
>
> やはり、よもちゃんも、年齢的に抵抗力が低下しているのでしょうかね?

 猫の18歳は人間なら80代後半だそうですから、体力も落ちているのだと思います。
 去年の10月に前の家の近所の獣医さんで血液検査を受けた時は、健康状態はとても良いと言われていたのですが・・・・。

>
> ちなみに自分の場合は、多発性骨髄腫と、それに起因する左腕病的骨折の経過は、まあ、良好なんですが、帯状疱疹のほうが、なんとも困りもので、発病から一カ月半,皮膚の発疹は無くなったものの、神経の痛みは依然、続いていて、左脇腹から背中にかけて、いまだズキズキ痛みます。
> 担当医の話では、普通、発症者のうち、十人中九人は、一カ月くらいで痛みは治まるのだが、自分の場合、基礎疾患があり、抵抗力が弱っているから、まだ痛みが続いているのだろうと言われました。 まあ、我慢できないような激痛ではないのですが、脇腹と背中がズキンとくるたび、いつまで続くのかと考えると、苛々して来るんですよね。とりわけ気温が低いと痛みが強くなるもので、早く春になって欲しいです。

 長く続く痛みと言うのは大変辛いでしょう。 実はワタシは持病で延々と続く痛みに苦しんだ事があるので、痛みが続く辛さはわかっているつもりです。
 でも温泉猫さんは厄介な病気を抱えているとはいえお若いのですから、頑張ってください。
 
 多発性骨髄腫は80年代には「死ぬ」病気でした。 それが今は生き延びる事ができる病気になったのです。 頑張って生き延びていれば、治療に伴うトラブルにも対応法が出てくるはずです。

> よもちゃんも、ナントカこの苦難を乗り越えて、尻尾が二股に分かれるその日まで頑張っていただきたいです。

 ありがとうございます。
 ワタシもよもちゃんは猫又になると信じています。
  1. 2022-02-12 20:04
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  3. よもぎねこ #-
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Re: アメリカ民主党

> 歴史ダメ子の私にとって、よもぎねこさんのブログは大変面白い歴史教科書となっております。
> 日本人にとってはロシア=シベリア・北方四島のイメージですが、本来ヨーロッパの一員なんでしょうね。

 日本人からみるとロシアと言うのは完全にヨーロッパですが、西ヨーロッパ人からみると半ばアジア人の扱いです。
 この辺りの感覚がロシアがヨーロッパと敵対し続ける一因でしょう。 
>
> アメリカ大統領が民主党の時に戦争が起こる、って話を聞いたことがあります。ロシアのクリミア侵攻の時もそうでした。
> 民主党政権下でロシアをけん制するためにウクライナをそそのかした結果だとか(ブログからの受け売りです)
>
> 今も、バイデン政権は「押すなよ、押すなよ、絶対押すなよ」と言いつつまるで「やれるもんならやってみろ」と受け取られかねない態度で、ロシアは振り上げたこぶしを下せなくなってます。(私にはそう思えてなりません)
>
> もう一つ、アメリカがシェルガス採掘を禁止してさらに環境問題から世界中で天然ガスの争奪戦が起こっているせいでロシアは強気でいられるのだと思います。
>
> オリンピックが終了したら中国がどう出るか、岸田総理が頼りないので余計に心配です。

 ベヒモスさんは完全にその説ですね。

 http://behemothsscroll.blog.fc2.com/blog-entry-1098.html

 少なくとも現在欧米を席捲している脱炭素は、明らかにロシアを焚きつけて戦争に駆り立てています。 バイデンなど欧米の指導者はそれをわかっているはずだと思うんですけどね・・・・。
  1. 2022-02-12 20:16
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  3. よもぎねこ #-
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kazkさんの仰るとおり我々は東欧問題には極めて暗いです。私も新聞報道をみてもサッパリ分かりません。これはウクライナの国内問題か対露問題か米露問題か。
話によるとウクライナの西半分は親欧米、東半分は親ロシアとか。これでは国家運営は困難と言わざるを得ない。

kazkさんがここに日韓問題に類似する様相を見るとも述べています。
話が飛躍しますが、マスコミ報道を見ていると、日本の国内問題で片が付く話を「韓国では」と牽強付会に他国と比較して論じる姿勢を多々見かけます。逆にシナがらみは(意図的に?)報じない。

ウクライナに限らず他国の影響が増殖し続ければ国を分裂させる危機を招くと私は案じます。

大きく見れば欧州は一国のみで物語は終わらない。西欧もそうですが、東欧は多数の宗教、多数の文化が織りなす重層的な土地柄です。アンドリッチの小説「ドリナの橋」のように数百年来の苔が生えている。
日本はそれに比べて実にアッサリとした文化故に、近年の中韓のいらざる日本国の変容は東欧の他山の石としたい思いです。
  1. 2022-02-13 10:09
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  3. 相模 #-
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実は自分は10代の頃からのソビエトウォッチャーです。
ソ連邦にとってウクライナというのは単なるソ連邦内の地方問題じゃあないんです。

今でも旧連邦地域を比較すると半分以上の農業生産をあ上げていますが、革命後の時代において外貨を稼ぎ資本の蓄積をするには農業産品の輸出しかありませんでした。それと土地公有化をすすめるために土地所有者である富農連中から土地を取り上げ無理くりに農業集団化をやり連中の5カ年計画の原資にしたんです。けしてウクライナだけじゃあないんですがね。

その上。独ソ戦ではウクライナは全土が戦場になります。ソ連邦の指導者たちはここを奪還せねば勝利はありませんからここでうなくやった連中が戦後のしてきます。フルシチョフですよ。彼の時代はある意味ソビエト最良のときでした。計画経済が有効であった最後の時代であり、スターリンを批判して、雪解けを演出しある程度の利潤追求を認め、経済の拡大に成功しました。その頃ウクライナの農業生産はそれなり以上にうまくいてたんです。

ところがソ連邦内の教条派とも言えるっ連中の巻き返しにあい失脚します。そしてその後トロイカ体制の後建暦を握ったのがブレジネフでしたが彼はウクライナ出身のロシア人でしたが終生そのウクライナ訛りは消えなかったと言われます。そしてウクライナ出身者の積極的な登用を図ります。それがドニエプルペトロフスク冶金大学の出身者が多数を占めたためドニエプルペトロフスクマフィアなどと呼ばれます。キリレンコ、チェルネンコ、チーホノフ、シチェルビツキーといった連中でその関係もありウクライナは常に投資の重点地域でありソ連工業の中心地の一つだったんです。

そしてソ連邦時代を通じて農業が連中の宿痾でしたからここでいい業績を上げた連中が中央でのすのは当然のことでした。しかし社会主義の不経済の結果ソ連邦にガタが来ます。ブレジネフ死後、ロシア派のアンドロポフがパージを図りますが徹底せず紆余曲折の末最後ゴルバチョフの改革となるのですが、ここでチェルノブイリ事故が起こります。これには色々問題がありますがウクライナの党指導者たちが隠蔽を図り事態を悪化させたことからソ連邦指導部からウクライナ派が一掃されます。

このときは本当にソ連全土からヒト・モノ・カネが投入されその収拾を図ったのですが、その結果ウクライナの連中は感謝するどころか連邦に反感を抱きます。その連中の系譜の中に今のウクライナの西欧派の一部がいるのです。チェルノブイリの事故で大きな被害を受けたのは隣国のベラルーシです。放射能汚染地域にはベラルーシが多く含まれてるはずですが、公式に謝罪はないはずです。ベラルーシのルカシェンコは問題の多い人ですが常にウクライナの西欧派を嫌ってるのですが理解はできます。

89年の連邦崩壊後はウクライナは親露派、西欧派で政権がゆらぎます。西欧派と言ってもソ連邦時代から反感を持っていた西部のいくつかの州の連中以外は不真面目な連中が多いんです。例のガス抜き取りを見れば分かるようには反感を買うことを平然とやってる連中です。このあたりを見て自分は連中を韓国人と言ってるんです。

正直、ソ連邦崩壊後のウクライナにつては自分もよくわかりません。

例えば今のゼレンスキー大統領は確か親ロシアの大統領として出てきたはずですが。ここで対立してるって一体何だ?と不思議に思ってるものです。ウクライナ人だって馬鹿じゃあない。適当なところでロシアと折り合いをつけたいというのがその本音なんです。

ベヘモスさんは全然危機ではないと言ってますが、これはロシアがゼレンスキーを信用してるかの問題だと思います。独裁者の胸の内はわかりませんからね。

しかし。アメリカ民主党というのは本当にどうしようもないクズの集まりだと思います。オレンジ革命とやらのときも裏に回って同しようもないことをやってたのですから何も言えません。

自分はあまり過度な民族主義は好みませんがウクライナ西部の連中は別の国家を作るほうが幸せではないかとよく思うのです。









  1. 2022-02-13 13:50
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  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: タイトルなし

> kazkさんの仰るとおり我々は東欧問題には極めて暗いです。私も新聞報道をみてもサッパリ分かりません。これはウクライナの国内問題か対露問題か米露問題か。
> 話によるとウクライナの西半分は親欧米、東半分は親ロシアとか。これでは国家運営は困難と言わざるを得ない。
>
> kazkさんがここに日韓問題に類似する様相を見るとも述べています。
> 話が飛躍しますが、マスコミ報道を見ていると、日本の国内問題で片が付く話を「韓国では」と牽強付会に他国と比較して論じる姿勢を多々見かけます。逆にシナがらみは(意図的に?)報じない。
>
> ウクライナに限らず他国の影響が増殖し続ければ国を分裂させる危機を招くと私は案じます。
>
> 大きく見れば欧州は一国のみで物語は終わらない。西欧もそうですが、東欧は多数の宗教、多数の文化が織りなす重層的な土地柄です。アンドリッチの小説「ドリナの橋」のように数百年来の苔が生えている。
> 日本はそれに比べて実にアッサリとした文化故に、近年の中韓のいらざる日本国の変容は東欧の他山の石としたい思いです。

 ウクライナとロシアの問題を見ていると「国家とは何か?」「民族とは何か?」と言う事を根源的に考えざるを得ません。

 大陸には日本のように古代から国家の枠組みが決まっている国と言うのは皆無だし、民族も変容していきます。
 でもそういう所だからこそ国家の枠組みが重要なのです。
  1. 2022-02-13 19:36
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 実は自分は10代の頃からのソビエトウォッチャーです。
> ソ連邦にとってウクライナというのは単なるソ連邦内の地方問題じゃあないんです。
>
> 今でも旧連邦地域を比較すると半分以上の農業生産をあ上げていますが、革命後の時代において外貨を稼ぎ資本の蓄積をするには農業産品の輸出しかありませんでした。それと土地公有化をすすめるために土地所有者である富農連中から土地を取り上げ無理くりに農業集団化をやり連中の5カ年計画の原資にしたんです。けしてウクライナだけじゃあないんですがね。
>
> その上。独ソ戦ではウクライナは全土が戦場になります。ソ連邦の指導者たちはここを奪還せねば勝利はありませんからここでうなくやった連中が戦後のしてきます。フルシチョフですよ。彼の時代はある意味ソビエト最良のときでした。計画経済が有効であった最後の時代であり、スターリンを批判して、雪解けを演出しある程度の利潤追求を認め、経済の拡大に成功しました。その頃ウクライナの農業生産はそれなり以上にうまくいてたんです。
>
> ところがソ連邦内の教条派とも言えるっ連中の巻き返しにあい失脚します。そしてその後トロイカ体制の後建暦を握ったのがブレジネフでしたが彼はウクライナ出身のロシア人でしたが終生そのウクライナ訛りは消えなかったと言われます。そしてウクライナ出身者の積極的な登用を図ります。それがドニエプルペトロフスク冶金大学の出身者が多数を占めたためドニエプルペトロフスクマフィアなどと呼ばれます。キリレンコ、チェルネンコ、チーホノフ、シチェルビツキーといった連中でその関係もありウクライナは常に投資の重点地域でありソ連工業の中心地の一つだったんです。
>
> そしてソ連邦時代を通じて農業が連中の宿痾でしたからここでいい業績を上げた連中が中央でのすのは当然のことでした。しかし社会主義の不経済の結果ソ連邦にガタが来ます。ブレジネフ死後、ロシア派のアンドロポフがパージを図りますが徹底せず紆余曲折の末最後ゴルバチョフの改革となるのですが、ここでチェルノブイリ事故が起こります。これには色々問題がありますがウクライナの党指導者たちが隠蔽を図り事態を悪化させたことからソ連邦指導部からウクライナ派が一掃されます。
>
> このときは本当にソ連全土からヒト・モノ・カネが投入されその収拾を図ったのですが、その結果ウクライナの連中は感謝するどころか連邦に反感を抱きます。その連中の系譜の中に今のウクライナの西欧派の一部がいるのです。チェルノブイリの事故で大きな被害を受けたのは隣国のベラルーシです。放射能汚染地域にはベラルーシが多く含まれてるはずですが、公式に謝罪はないはずです。ベラルーシのルカシェンコは問題の多い人ですが常にウクライナの西欧派を嫌ってるのですが理解はできます。
>
> 89年の連邦崩壊後はウクライナは親露派、西欧派で政権がゆらぎます。西欧派と言ってもソ連邦時代から反感を持っていた西部のいくつかの州の連中以外は不真面目な連中が多いんです。例のガス抜き取りを見れば分かるようには反感を買うことを平然とやってる連中です。このあたりを見て自分は連中を韓国人と言ってるんです。
>
> 正直、ソ連邦崩壊後のウクライナにつては自分もよくわかりません。
>
> 例えば今のゼレンスキー大統領は確か親ロシアの大統領として出てきたはずですが。ここで対立してるって一体何だ?と不思議に思ってるものです。ウクライナ人だって馬鹿じゃあない。適当なところでロシアと折り合いをつけたいというのがその本音なんです。
>
> ベヘモスさんは全然危機ではないと言ってますが、これはロシアがゼレンスキーを信用してるかの問題だと思います。独裁者の胸の内はわかりませんからね。
>
> しかし。アメリカ民主党というのは本当にどうしようもないクズの集まりだと思います。オレンジ革命とやらのときも裏に回って同しようもないことをやってたのですから何も言えません。
>
> 自分はあまり過度な民族主義は好みませんがウクライナ西部の連中は別の国家を作るほうが幸せではないかとよく思うのです。

 スターリン時代の粛清や飢餓は全ソ連邦が被ったものだし、ロシア人だって大変な目に遭っています。 それはウクライナ人だってわかっているでしょう。
 尤も「ソ連なんかに入らなければ、こんな目に遭わないで済んだ。」と思った人々も多数いたでしょうね。

 そしてソ連が一生懸命ウクライナを慰撫しても、西欧の方がもっと自由でもっと豊と言う事実はどうしようもないのです。
 ウクライナ人にはロシアに付き合って共産主義で苦労する義理はない。
 
 ロシアがどんなに努力しても、こういう感覚をウクライナ人から消し去る事は難しいでしょう。 

 だからプーチンの苦労は続くでしょうね。
  1. 2022-02-13 19:51
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  3. よもぎねこ #-
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