fc2ブログ

2022-01-16 10:57

ピークアウトが見えた オミクロン株

 コロナの感染がすごい勢いで広がっています。
 しかしどうやらオミクロン株の感染爆発は突風に終わりそうです。

 新規感染者数はまだ激増していますが、日本全国の実効再生産数は1月10日の5.72でピークアウトし、昨日(1月15日)は2.81でした。

ダウンロード
 感染爆発の一番手だった沖縄県では1月8日に10.2でピークアウトし、昨日は1.6まで下がっています。
 これなら来週中には実効再生産数は1を割り、新規感染者数も減り始めます。

ダウンロード (2)
 沖縄県に次いで感染爆発をした山口県では更に早く1月6日の6.69でピークアウトして、昨日は1.2まで下がっています。
 これだともう週明けから感染者が減っていきます。

 逆に今回、感染爆発が遅かった北海道では、1月13日3.28にピークを付けましたが、昨日は3.27であまり下がっていません。

ダウンロード (3)

 北海道は沖縄県や山口県より遥かに広く、また総人口も多いので、同じ道内でも一気に感染が起きず、北海道にオミクロン株が入っても、札幌、旭川、帯広など、それぞれ感染のピークがずれていくので、北海道全体では感染拡大の速度が遅くなり、実効再生産数の増え方も減り方も遅くなるのです。

 同様の理論で、全国では実効再生産数の増えたかも遅いし、減り方も遅いのです。
 それでも実効再生産数の下がり方非常に速いです。
 だからこのペースだと全国でも一月末か二月始めには、実効再生産数が1を割り、感染者数が減少し始めるでしょう。

 今回の感染爆発は年明けから始まりました。
 つまり感染者数がピークになるのに1カ月でした。 これはこれまでの5つの波に比べて非常に速いです。

 第5波のピークからこれまでの実効再生産数の最低値は0.59でした。 この実効再生産数によって感染終息までの期間もわかるのですが、しかし今回はどこまで下がるかはまだ分かりません。
 第5波と同様のレベルであれば、第5波と同様、2カ月ぐらいでほぼゼロになってくれます。
 尤も感染拡大のスピードが第5波の倍であったことから減少も倍のスピードなら一か月で終息します。
 
 因みに昨日(1月15日)新規感染者数は25630人でした。
 第5波のピークでは25974人ですから、昨日で既にほぼ第5波のピークと同じなのです。  実効再生産数は減少しつつあるとはいえ、まだ2.81です。 
 減ったとはいえこれはまだ大変な勢いで新規感染者が増えていくと言う事です。
 
 実効再生産数が1を割るのは1月末か2月始めですから、それまで増え続けるとなると新規感染者数が5万人、或いは10万人を超える事は十分考えられます。

 そしてこの感染者の激増のスピードにブースター接種は間に合いません。
 ブースター接種はまだ殆ど行われていません。
 岸田政権が明日から一日100万回の接種を始めても、高齢者の接種が終わるには一か月かかります。

 それでも感染が終息するのにどれだけかかるかわからないので、やらないよりはましですが・・・・・。
 
 オミクロン株は毒性が低くタダの風邪だと言う説もあります。 
 東大チームが東京都の感染者から推定した重症化率は、0.15%ですから、これが正しいならホントにインフルエンザレベルです。

ダウンロード (4)

 但し、これには悲観シナリオもあってその場合は、重症化率は第5波の74%、つまり第6波の重症化率は0.66×0.74で0.48%になります。
 
 一方楽観シナリオでは、オミクロン株の重症化率は何とデルタ株の4%!!
 これだと0.66×0.04ですから、重症化率は何と0.026%でインフルエンザよりもはるかに軽く、殆ど重症化の心配はないと言う事になります。 
 これならもうワクチンも行動規制も、マスクさへもいりません。

 更に新型コロナがここまで弱毒化して、しかもこの株が世界を席巻しているわけですから、もうコロナパンデミックは終わりと言う事になります。
 
 しかし感染が更に拡大しない限り、今後どうなるかはわかりませんから、今から楽観して喜ぶわけにはいかないでしょう。

 いずれにせよ重症化率はかなり低いのですが、但し感染者数が第5波の倍は軽く超える事が想定されます。 だから重症化率が低くても重症者の絶対数は少なく済むとは限りません。
 さらにその重傷者と言うのが、感染者数増加の波の後を追って、来月上旬から中旬ぐらいに一気に出てくる事が考えられます。
 だから病床逼迫の可能性は高く、急いで病床を用意するべきです。

 また症状は軽くても5万人とか10万人とか感染者が出るとなると、これまでにはなかった混乱が考えられます。
 例えば10万人が感染し、感染者とその濃厚接触者が、自宅隔離という事になると、大大量の労働者が職場を離れる事になるので、生産・物流に深刻な影響が出ます。

 オミクロン株って津波なんですよね。
 第5波までは普通の波の満ち干のように少しずつ満ちて、少しずつ引きました。 でも今回は巨大な波が一気に押し寄せているのです。
 そして津波と同様、一回押し寄せたら、それで終わりです。

 でも津波だってちゃんと襲来を見越して避難すれば、被害は激減します。
 また欧米など感染の酷い所は、このオミクロン株で全国民が感染して、免疫を獲得することになりますから、こうした地域はこれでコロナパンデミックはオシマイになるかもしれません。 
 だからオミクロン株は神様がくれた天然ワクチンかもしれません。

 問題は津波襲来時に命を落とさないように避難できるかどうかです。
 岸田政権はちゃんと国民を避難させることができるのでしょうか?
  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(4)

コメント

よもさん、

いきなりこれ言ったってだめよ。みんなどう反応していいか困ってるよ(笑)

みんなよもさんほど理科系のリテラシーはないんだから…

先に解説しとかないといけないよね。

一般に実行再生産値はその増加減少は正規分布と同様の変化をします。それはほとんど例外がないので実行再生産値は減少に転じレがそう遅くない時期に1になると予想できるのです。ただ実行再生産値1になるということはこの場合ピークということになります。だからまだこの段階では増加期なのです。

そして再生産値が1であってもピーク時ならば最大値が継続してるだけなんで増加は続くということです。だから我々のようなある程度分かってる人間は第5波のとき、オリンピックが始まるときにはそう遠からず減少することは分かってました。だから今回も同じ様になるだろうということです。

自分も全く同じように思いますが、今回はピークが少し長いかもしれないとは思ってます。立ち上がりがあまりに急なので地域的に流行時期が少しづつズレそうだからです。まあそれでも遅れが2周間などということはないはずです。

今回のオミクロンは感染力が強いと言ってますがそうではないでしょう。抗体を持ってるやつが減ってるというのが正解だと思います。武漢オリジナルやα株の頃は、そもそも日本人の8割が感染しなかったはずです。自分の大まかの計算ではδ株では6割程度、ο株ではこれが2割程度に減少しているのではないかと思います。これは免疫学の問題ですが若年者がどんどんかかるようになってきてるということで説明がつくでしょう。

コロナウィルスはおそらく免疫がなければ再生産値はおそらく15から20程度になってると思います。コロナ流行以前の鼻風邪はおそらくこのようなものであってだんだん弱毒化してるということだと思います。これは自分の単なる想像ですが、おそらくはコロナであれインフルであれ肺の内部で感染するならば同じような毒性を示すのでしょう。そして、ウィルス性肺炎自体は殆ど本来はないはずで、みんなサイトカインストームでやられたんだと思ってます。つまり一種の免疫異常です。

これに対する対応はとにかくもう軽症者は放置です、年齢に関わらず高リスクのある層を守る、ということに尽きると思います。だから30以下の若年者は持病がある連中以外は放置でよろしい。年代に関わらず高リスク層を守るということに徹するしかないでしょう。


ο対策のためのワクチン3回接種はおそらく間に合いません。ο株用ワクチンも時間的に無理でしょう。重傷者の割合はδ株の1/4程度ですからここが勝負です。本来は5類に変更でいいのですがまあ政治的な問題で無理でしょうか。

コロナに関してはおそらくあと1.2回で終わりでしょう。スペイン風邪では3年かかったはずです。

ただ今後はコロナに関わらず人畜共通感染症に対してのサーベイランスを強化しなくてはいけないでしょう。

インフルエンザは今年も下火ですね。おぞ楽同時流行ということ自体がないのかもしれません。










  1. 2022-01-17 19:41
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: タイトルなし

> よもさん、
>
> いきなりこれ言ったってだめよ。みんなどう反応していいか困ってるよ(笑)
>
> みんなよもさんほど理科系のリテラシーはないんだから…
>
> 先に解説しとかないといけないよね。
>
> 一般に実行再生産値はその増加減少は正規分布と同様の変化をします。それはほとんど例外がないので実行再生産値は減少に転じレがそう遅くない時期に1になると予想できるのです。ただ実行再生産値1になるということはこの場合ピークということになります。だからまだこの段階では増加期なのです。
>
> そして再生産値が1であってもピーク時ならば最大値が継続してるだけなんで増加は続くということです。だから我々のようなある程度分かってる人間は第5波のとき、オリンピックが始まるときにはそう遠からず減少することは分かってました。だから今回も同じ様になるだろうということです。
>
> 自分も全く同じように思いますが、今回はピークが少し長いかもしれないとは思ってます。立ち上がりがあまりに急なので地域的に流行時期が少しづつズレそうだからです。まあそれでも遅れが2周間などということはないはずです。

 実効再生産数が1になったところで、一人の感染者が一人にしか感染させないと言う事ですから、1で一応感染者の増加は止まります。
 
 今回は実効再生産数の減少が凄いハイペースなので、実効再選算数が1になれば、その後の減少のペースも結構早いんじゃないかと思うんですけどね。

 実際、アイルランドやアイスランドが既にピークアウトしているのですが、このピークが非常に急峻というか、ピークまでの増えたかも凄いのですが、減り方もまた猛烈な急降下なのです。

>
> 今回のオミクロンは感染力が強いと言ってますがそうではないでしょう。抗体を持ってるやつが減ってるというのが正解だと思います。武漢オリジナルやα株の頃は、そもそも日本人の8割が感染しなかったはずです。自分の大まかの計算ではδ株では6割程度、ο株ではこれが2割程度に減少しているのではないかと思います。これは免疫学の問題ですが若年者がどんどんかかるようになってきてるということで説明がつくでしょう。
>
> コロナウィルスはおそらく免疫がなければ再生産値はおそらく15から20程度になってると思います。コロナ流行以前の鼻風邪はおそらくこのようなものであってだんだん弱毒化してるということだと思います。これは自分の単なる想像ですが、おそらくはコロナであれインフルであれ肺の内部で感染するならば同じような毒性を示すのでしょう。そして、ウィルス性肺炎自体は殆ど本来はないはずで、みんなサイトカインストームでやられたんだと思ってます。つまり一種の免疫異常です。
>
> これに対する対応はとにかくもう軽症者は放置です、年齢に関わらず高リスクのある層を守る、ということに尽きると思います。だから30以下の若年者は持病がある連中以外は放置でよろしい。年代に関わらず高リスク層を守るということに徹するしかないでしょう。
>
>
> ο対策のためのワクチン3回接種はおそらく間に合いません。ο株用ワクチンも時間的に無理でしょう。重傷者の割合はδ株の1/4程度ですからここが勝負です。本来は5類に変更でいいのですがまあ政治的な問題で無理でしょうか。
>
> コロナに関してはおそらくあと1.2回で終わりでしょう。スペイン風邪では3年かかったはずです。
>
> ただ今後はコロナに関わらず人畜共通感染症に対してのサーベイランスを強化しなくてはいけないでしょう。
>
> インフルエンザは今年も下火ですね。おぞ楽同時流行ということ自体がないのかもしれません。

 ワタシはオミクロンはやはり感染力は非常に強いと思っています。
 なぜなら今回は山口県とか滋賀県とか、これまでの波では最後になった県から猛烈に感染者が増えたりしています。
 
 これはたまたまオミクロンに感染した人が出ると、その周辺に直ぐに大規模なクラスターが起きるからでしょう。 今まではこんな事はありませんでした。 
 
 大都会の人口密集地で感染を拡大しやすいイベント等が沢山ある所から、感染がジワジワ拡大したのです。 
 オミクロンはこういう感染拡大の条件が揃わなくても、感染者さへいればドンドン増えるから、ド田舎で感染爆発が起きてしまうのだと思います。
  1. 2022-01-17 20:35
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

ワクチンを打つ頃にはかかっていそうな気がしてきました。。
  1. 2022-01-18 12:51
  2. URL
  3. カプチーノ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> ワクチンを打つ頃にはかかっていそうな気がしてきました。。

 岸田さんは今頃になってワクチンの前倒しって言いだしたけれど、これだと今月中に本格接種ができるかどうかもわかりません。
 
 実効再生産数の推移を見ると、沖縄とか早いところは、来週からピークアウトするでしょうし、全国的には月末か来月始めですから、殆どの人は接種は間に合わないでしょうね。

 ワタシも自分の番が来る前にピークアウトすると思います。
  1. 2022-01-18 15:23
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する