2012年に第二次安倍政権が成立して以降、コイツラずうっと「政権交代」とわめき続け、ひたすら支持率を下げてきました。
まあ、コイツラがやってきたことはモリカケ桜など、ひたすら自民党にイチャモンを付ける事だけで、他に生産的な活動を一切しなかったから当然なんですが。
それにしても2009年の政権交代って、立憲共産党、つまり元民主党とその他反日野党にとっては、何一つ良い結果になりませんでしたね。
ワタシはアイツラを見ているとこの歌を思い出します。
ウィキによるとこの歌は1924年、北原白秋作詞、山田耕作作曲の満州唱歌です。
今も結構うたわれている歌で、和香でユーモラスでお伽話のようなイメージだったのですが、なんとこの歌詞は実は『韓非子五蠹篇』の中にある説話「守株待兎」(しゅしゅたいと、株を守りて兎を待つ)からきているのだそうです。
昔宋に農民がいた。彼の畑の隅に切り株があり、ある日そこにうさぎがぶつかり、首の骨を折って死んだ。
獲物を持ち帰ってごちそうを食べた百姓は、それに味をしめ、次の日からは鍬を捨て、またうさぎがこないかと待っていたが、二度と来なかった。そのために作物は実らず、百姓は国の笑いものになった。
なるほど韓非子ですか・・・・・。
韓非子は紀元前にこういう人間が政治の世界でも実在することを見抜いていたわけですね。 さすがです。
2009年民主党政権が生まれ「政権交代」になったのは、別に民主党に能力があったからではありません。
ただバブル以降延々と続いて低成長、経済衰亡、失業率の高止まり、特に悲惨だったのは新卒者が就職に大変な苦労をする事になってしまった事です。
そして挙句にリーマンショック!!
しかしこれに対しても自民党は正しく対応ができず、エルピーダメモリーなど重要な企業が倒産し、多くの人が解雇されました。
でも当時誰にもこの解決法を見出す事ができず、マスゴミには「閉塞感」という言葉が溢れていました。
で、その「閉塞感」を脱するために「政権交代だ!!」という事になってしまったのです。
マジにあのころ一部の保守派政治評論家までが「一度政権交代してみては?」などと言っていました。
一方、民主党が掲げたマニフェストには子供手当や高校無償化、全ての高齢者への毎月7万円の基礎年金の支給など美味しい話が一杯書かれていました。
しかしその財源など実現に向けた具体的な手段は一切書かれてはおらず、真面目に検討すれば全く実現不可能としか言えない物でした。
それでもリーマンショック後の経済不安におびえた国民は、すっかりこれに乗せられてしまいました。
また当時のマスコミはこのマニュフェストの実現可能性は一切問題にせず絶賛していました。
そこでもう日本全体が熱に浮かされたような政権交代ムードになって行ったのです。
これに危機感を抱いた自民党はこんな新聞広告を出しました。
しかしこの広告はすごく評判が悪くて、かえって自民党の支持率が落ちる有様でした。
そして政権交代が起きてしまいました。
その後のことは説明するまでもないでしょう?
自民党の新聞広告に書かれた事は、全て事実だという事が実証されました。
民主党政権の三年間に、失われた国益は計り知れません。
そこで日本国民は二度と「政権交代」などさせないと決意したわけです。
民主党政権自体は悪夢でしたが、しかし前向きに考えれば政権交代が起きた事自体は良い事です。 政権を担える政党は複数あって、国民がそれを選択できる状態こそが理想なのです。
また政党にとっても政治家にとっても、政権を担った経験というのは貴重なモノで、この経験で学ぶべき事を学べば、政権担当能力を養う事ができます。
因みに安倍総理は第一次安倍政権は失敗でしたが、でも安倍総理はその失敗を十二分に学んだので第二次安倍政権では別人のように強かになり、長期政権を維持しました。
ところが民主党議員とその支持者達は違ったようです。
まず彼等は自分達の失敗は未だに一切認めていません。
だから当時の政策を批判されると、必死で「自分達は悪くなかった」と言い張るのです。
それどころか彼等の脳内は70年代の学生運動家そのままで、妄想平和主義と共産主義革命への憧れにまかせて外交・経済・安全保障・エネルギー政策を考えているのです。
彼等が政権交代の経験で唯一学んだのは「自民党の支持率が下がれば、自分達のところへ政権が転がり込む」という事でした。
そこで彼等は「守株待兎」の宋の農夫と同様、ひたすら自民党の支持率が落ちるのを待ち続ける事にしたのです。
尤もこの農夫よりは少し能動的で、モリカケ桜とか必死で自民党にイチャモンを付けて自民党の支持率を落とそうと努めました。
そういう彼等に大チャンスが訪れました。
コロナパンデミックです。
冷静にみれば日本政府のコロナ対応は世界的に最高レベルで、行動規制などによる国民の負担は最小限に留めながら、感染者・重症者・死者も同様に世界的にも最小限に留めました。
また的確な支援で失業率も新卒者就職内定率も殆ど変わらず、また今年度の中小企業倒産件数は55年ぶりの低さに留めました。
そうは言っても、連日マスコミは感染者数の増加を煽りまくるし、また飲み会など気晴らしもはばかられる日々ですから、国民側からすれば色々ストレスはたまりました。
そしてそのストレスがそのまま菅政権へぶつけられる形で、菅政権の支持率は下がり続けたのです。
そしてこれに野党は舞い上がり、益々政権交代をわめきました。
その為自民党攻撃に益々熱中しました。
然しながら本当の意味で政権を担う為の努力は一切放棄したままでした。
マジにワタシも実は結構心配していたんですよ。
だって立憲民主党や共産党が政権を担えない最大の理由は、脳内70年代の学生運動家で、現実的な経済外交政策や安全保障政策を持てないからです。
でもコロナの防疫は経済外交安全保障関係ないでしょう?
一方連中の中には医師免許を持つ議員もいるし、医療関係の労働組合いるのだから、そういう連中が主導して、マトモなコロナ対応を提案して頑張れば、結構支持率を上げるんじゃないかと思ったのです。
でも幸いというべきか、彼等にはそういう発想はなくて、世界中でコロナパンデミックが深刻化して、欧米諸国から大量死のニュースが届く中でも「モリカケ桜」で頑張り続けました。
そうやって丸一年コロナ対応を放棄した挙句に、年末には全く科学的根拠もないまま今度はゼロコロナなんて言い出したのです。
学ぶ意思のない人間ってホントにだめなんだなあ・・・・と思いました。
しかしコイツラが何をやっていても、コロナウィルスが変異して、感染力を増して、日本の感染者も増え続けると、菅政権の支持率は下がり続けました。
すると立憲民主党は益々浮かれて「政権交代!!」と喚き散らすようになりました。
きっとコイツラの目には切り株に突進する兎が見えていたのでしょうね。
でもその兎は切り株の前で方向転換をしてどこかに行ってしまいました。
けれどもきっと彼等は、これからもずうっと兎を待ち続けるんじゃないでしょうか?
彼等は何でひたすら兎を待ち続けるのか?
それは自分達のやってきたことを反省する事ができないからです。
人は失敗を反省することから学び成長するのだけれど、彼等は自分の失敗を認めないので、学ぶ事も成長することもできません。
そうなると現在の状況を改善するには幸運を待つしかないのです。
そして過去に一度そういう幸運に遭遇したのです。
だったらまた同じ幸運を待ち続けるしかないではありませんか?
ワタシが「まちぼうけ」の歌を聞いたのは子供の時でした。 そのころはこの歌のようなことが現実にあるとは思えませんでした。
しかし立憲民主党を見ていると、この「守株待兎」の農夫のような人間は現実に存在するのだという事がわかりました。
韓非子って紀元前にこれを見抜ていたのですね。
凄いです。