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「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」
7月23日におこなわれた東京五輪の開会式。206に及ぶ国と地域の選手団が入場。組織委員会の橋本聖子会長(56)やIOCのバッハ会長(67)がスピーチした後、冒頭のように開会を宣言されたのは天皇陛下だった。
「天皇陛下が開会を宣言される様子は、しっかりと中継で放送されました。しかし、その際に隣で座っていた菅義偉首相(72)と小池百合子都知事(69)のふるまいに、批判が集まっているのです」(スポーツ紙記者)
実は菅首相と小池都知事、天皇陛下の開会宣言が始まっても着席したままだったのだ。
その後、小池都知事が菅首相に目配せすると、いそいそと立ち上がった2人。このことにネットで厳しい声が上がっている。
《陛下が話し始めてから起立する小池氏と菅総理不敬にも程がある》
《天皇陛下が席をお立ちになったらすぐ立つべき。恥ずべき映像を世界に流してしまった》
《陛下の開会宣言のVTRが流れるたびに、菅が座ってたところも映るのか……あまりに不敬》
6月25日、宮内庁の西村泰彦長官(65)が天皇陛下のご懸念について「オリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないかご懸念されている、ご心配であると拝察をいたします」と語り、波紋を呼んでいた。
だが当時、菅首相はそんな異例の「拝察」発言にも「長官ご本人の見解を述べたと理解している」と語るのみだった。
はたして天皇陛下の開会宣言は、菅首相に届いていたのだろうか――。
しかし何とも奇妙です。
そもそも天皇陛下が開会の辞を着席して聞くのが「不敬」だという根拠は何でしょうか?
実は1964年の東京オリンピックでは、昭和天皇が開会の辞を述べられたのですが、しかしその時、他の皇族方も、また閣僚その他の来賓も全員着席しています。
ツィッターで「昭和天皇」を検索すると、同様の写真や動画がたくさん上がっています。
そもそも天皇陛下が立ちあがられたのは、開会の辞を述べられる為です。 それなのに他の人間が陛下と一緒に立ち上がったのでは、天皇陛下と一緒に開会の辞を述べようとしているようです。
これは全く僭越です。
これこそ非常に不敬です。
1964年の例に倣えば、最初から天皇陛下が開会の辞を述べられる時は、総理以下全員が着席して聞くという式次第になっていたと考えるべきです。
ところがこの記事によると
>実は菅首相と小池都知事、天皇陛下の開会宣言が始まっても着席したままだったのだ。
その後、小池都知事が菅首相に目配せすると、いそいそと立ち上がった2人。
これ完全に菅総理が小池に嵌められたんじゃないですか?
元来の式次第では天皇陛下が開会の辞を述べられる時には、着席して聞くはずだった。
だから菅総理は天皇陛下が開会の辞を述べる為に、立ち上がられても、着席していた。
ところが小池が急いで立ち上がり、しかも目配せまでしたので、慌てて立ち上がってしまった。
その為、まるで本来立ち上がるべきだったのに、座っていたという印象を与える事になって、それを左翼メディアが一斉に叩き始めた。
小池と左翼メディアは、こうやって菅総理が立ち上がったら、それで一斉に叩く段取りを最初からつけていた。
菅総理も十二分な時間があって、開会式の式次第を完璧に覚えている自信があればこんな事にならなかったのでしょうが、 しかし菅総理には開会式に式次第まで完璧に暗記している時間はなかったのでしょう。
だってつい先日もファイザーのCEOと話をつけて、ワクチン提供の前倒しなど重要な交渉をしていたのです。
そして開会式にはマクロン始め、海外首脳も沢山来ているのですから、その対応にも追われます。
一方小池は感染防止もオリンピックも本来都知事としてするべき仕事は一切せず、何とか菅総理を失脚させる段取りだけを考えていたわけです。
彼女が非常に恐ろしいのは、政敵を陥れる為には、東京オリンピックという東京都にとっても、日本にとっても最も重要なイベントに傷をつける事もためらわない事です。
そもそも彼女は科学的根拠の一切ない「無観客試合」を強行して、それで東京オリンピックの価値を大きく棄損し、更に東京都に900億円の無意味な財政負担をもたらしました。
これは全て自分が目立ち、菅総理の支持率を落とす為だけにやった事です。
そしてそもそも彼女が都知事になるときに、これまた科学的に根拠のない「豊洲移転反対」を主張して、豊洲市場開設に関わる計画を滅茶苦茶にしました。 これで東京都が被った損害は最低でも6000億になります。 更にオリンピック期間中の交通渋滞他、様々なトラブルの原因にもなっています。
こういう人間が都知事になる事ができる。
マスコミと組んで自分を目立たせるパフォーマンスさへ上手ければ、政治家としての資質に重大な欠陥があっても、選挙で勝てるのです。
これは民主主義の恐ろしさです。
それにしてもこの件で自称保守の一部が、実に簡単に左翼メディアに乗せられて短絡的に菅総理を叩いているのには呆れます。
コイツラ前々からあまり賢い人達だとは思っていなかったけれど、やっぱりホントに馬鹿でした。
そしてこうやって左翼メディアに煽られて「不敬が~~!!」と喚く馬鹿右翼を見ていると、軍靴の音が聞こえてきます。
第二次大戦の日本の敗戦も、朝日新聞を始めとする左翼メディアが、天皇陛下を散々に政治利用しました。
昭和天皇も自ら政治的な発言をなさること徹底して避けておられたのですが、左翼メディアはそれを良い事に、勝手に天皇陛下を偶像化して、主戦論に批判的な政治家や言論人を「不敬」として抹殺していったのです。
天皇陛下が御自身で政治的な御発言を避けられるという事は、本来は陛下が政治には日本国民の意思・日本の民主制を尊重していらっしゃったからです。
しかしこれは一部の人間が勝手に「天皇陛下が~~!!」と言って天皇陛下を利用しても、天皇陛下は何も反論なさらないという事でもあります。
だからこうした悪人にとっては、天皇陛下が大変使い勝手の良い偶像にされてしまうという危険を孕んでいます。
それは第二次大戦参戦で既に証明されていたのです。
ワタシは今は自他共に認めるネトウヨですが、しかしワタシは朝日新聞やその系列の左翼メディアや左翼言論人が今後も「天皇陛下」の政治利用を繰り返すなら、ネトウヨはやめてリベラルに鞍替えする心算です。
菅総理もLiberal Democratic Partyの総裁ですから、本来ならリベラルなのです。
吉田茂始め、戦後保守派と言われた人たちは、実は戦前は「不敬」だとか「売国奴」「非国民」だとか言われて、朝日新聞など当時の新聞で非難され続けた人達なのです。
逆に現在戦後、ひたすら「軍部」や天皇を非難している人間達の多くが実は、戦前はひたすら「天皇陛下万歳」と言いながら、天皇陛下を利用して、日本を戦争に追い込んでいた人達なのです。
だからワタシはもしこのままこうした天皇陛下の政治利用が、増えていくなら、リベラルに鞍替えします。