5月12日にアメリカの退役軍人124人がバイデン批判をしたという話について、奥山氏は「軍人がこのような政治的な対応をするのはシビリアンコントロールに反する」というのです。
因みにこれについてニューズウィークなどにも非難記事がでています。
2021年5月17日(月)11時45分
<今になって、高齢の大統領の「心身の健康状態」に疑問を呈し、さらには選挙結果の正統性に異を唱えた退役軍人たち>
バイデン米大統領は精神的にも肉体的にも、国家のリーダーにふさわしくないのではないか──そう訴える公開書簡を、元将校級の米退役軍人124人が大統領宛てに送っていたことが先週明らかになった。
この書簡では、民主党のペロシ下院議長が1月に大統領の核兵器使用の専権に介入した件を例に挙げて、指揮系統が混乱すれば敵対する核保有国に危険なシグナルを与えかねないと指摘した。
軍の最高司令官は「日夜、どこにいても、命の懸かった判断を正確かつ迅速に行う」責務があるとして、高齢のバイデンの「心身の健康状態」に疑問を呈している。
彼らはまた、昨年の大統領選で大規模な選挙不正があったというトランプ前大統領の主張を繰り返し、選挙結果の正統性にも異を唱えている。
だが文民統制の原則を逸脱した今回の書簡には、軍の上層部から猛反発が上がっている。
マレン元統合参謀本部議長は「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」行為だと厳しく批判した。
なるほどねえ・・・・。
元統合参謀本部長まで「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」なんて言うならそうかもしれない・・・・・って、思っちゃいまします。
しかしねえ・・・・・、このマレン元統合参謀本部長は2004年から2011年まで統合参謀本部長を務めた人ですが、2017年にトランプ大統領がスティーブン・バノン首席戦略官を国家安全保障会議(NSC)に加えたことを「国にとって不健全」と強く非難したのです。
マレンさん、貴方がやった事は「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」にならないんですか?
そして、この124人の退役軍人の情報を探して検索していたら、こんな記事が出てきたんですよ。
2020/09/25 11:29 読売新聞オンライン
【ワシントン=海谷道隆】米軍退役大将や米政府元高官ら約500人が24日、11月の大統領選で民主党のジョー・バイデン前副大統領を支持するとの公開書簡を発表した。トランプ大統領が同盟国との信頼関係を損ねたことなどを理由に挙げている。安全保障関係者の間にトランプ氏への不信感が広がっている。
「バイデンを支持する国家安全保障指導者」と題した書簡には、トランプ政権下で米軍制服組ナンバー2の統合参謀本部副議長を昨夏まで務めたポール・セルバ退役空軍大将も名を連ねている。米軍幹部は中立性を重視するため、退役後も政治的な意見を公にすることを控える傾向がある。セルバ氏の参加は危機感の強さの表れとみられている。
セルバ氏らは書簡で「現大統領は、大統領職の巨大な責任に見合わない人物であることを自ら示した」とした。その上で「彼の尊大な態度や失敗のせいで同盟国はもはや米国を信頼も尊重もしていない」と指摘した。
???
マレンさん、貴方2011年まで統合参謀本部長だったんですから、きっとこのセルバさんともお知り合いでしょう?
そのお知り合いのセルバさんが当方参謀部副本部長をやめた直後に、露骨な大統領批判するなんて「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」行為じゃないんですか?
一方、バイデン批判をした124人の退役軍人って将校級というだけです。
動画で奥山さんはこの人達は80過ぎで、全員白人男性だと言っています。
そりゃ80過ぎの人が現役軍人だったころは、女性軍人も黒人将校も皆無だったので、将校級なら全員白人男性でしょう。
ところでこの世代だと第二次大戦・朝鮮戦争・ベトナム戦争などに参戦しています。 このころはアメリカは徴兵制だし、今の戦争の常識をはるかに超える兵員が動員されました。
だから彼等は出征経験があり退役軍人ではあっても、職業軍人ではなかった可能性も高いです。
仮に職業軍人で定年まで軍で勤務した人でも、80代だと退役したから20年余も経っています。
因みに米軍では、大卒だと職業軍人でなくても、将校になれますから。 ハンター・バイデンとかジョン・F・ケネディを見ればわかりますね。
そういう人たちまでシビリアンコントロールの対象になるわけないでしょう?
だってこれで生涯政治活動を禁じられるなのなら、徴兵されたら参政権を剥奪される事になっていまいます。
マレンさん、貴方は元統合参謀本部長という身でありながら、退役後数年でトランプ大統領を批判しましたよね?
それは無問題なのに、何十年も前に退役した大尉とか中尉とかが、バイデン大統領を批判したら「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」って言うんですか?
こんなの全然フェアじゃないです。
マレンさん貴方アメリカ海軍の大将だったそうだけど、今はダブルスタンダードの大将です。
因みにワタシの父も第二次大戦に出征していますから、軍人恩給も貰っていました。 だからアメリカ式に言えば立派に退役軍人です。
父と同世代の男性は、殆ど皆徴兵されましたから、父の世代の男性は皆退役軍人です。
それじゃこの人達が政治活動をするのは、シビリアンコントロールに反するんですか?
そんなバカな話はあり得ません。
それどころか源田実など元職業軍人で国会議員になった奴は結構います。
中曽根康弘だって村山富市だって第二次大戦中は徴兵されて軍人になり、士官候補生から将校になっていますが、首相になりました。
アメリカだって元軍人が政治家になっている例は沢山あるのです。
それどころかアイゼンハワー大統領始め戦時中に軍人として功績を看板に議員や大統領になった人はゴロゴロいるのです。
それなのに職業軍人だったわけでもない高齢の退役軍人が、バイデン批判をしたら元統合参謀本部長が「軍を傷つけ、その結果、国家をも傷つける」なんて言う方がオカシイでしょう?
因みにこの奥山さんの動画にこんなコメントがついていました。
在米邦人で、取引の関係で米軍を熟知している者です。お二人の見解には大きな誤解があります。米国の法律で規定されているシビリアンコントロールと言うのは現役の
米軍将兵に対してのみです。OBは米軍関係者ではあっても、あくまでも法的身分は民間人(一般市民)です。政治活動をしたとしてもシビリアンコントロールの制約は受けません!
その一例として、米国憲法にある民兵規定「不適切な政府を正すことを目的とする武装権利」で保障されているミリシアに多数のOBが加入(主要メンバーとして)し、政治活動を行って
おります。現役の米軍将兵の場合は、民兵組織に加入して政治活動をすることは法的規定で許されておりません。又、奧山さんの知人の米軍人が、投票を棄権しているとのことですが、
それはその個人の勝手な考えと行為に過ぎず、一般化して敷衍して認識することは法的にも誤りです。現役の米軍将兵も投票する権利は法的に保障されており、シビリアンコントロールの
法的規定の対象外です。また、今回の124人のOBを非難した人物も、お二人と同様に以上の点を誤解しているか、或いは、それを知った上で政治的思惑で故意に避難(プロパガンダとして)
していると言うことになります。これは私の個人的見解ではありません。 以上、ご報告まで。
そりゃそうですよね。
アメリカって戦時でなくても、短期間軍隊に入隊する人は多いのです。 特に移民の場合、入隊することで永住権や米国籍の取得がしやすくなりますから、その為の入隊も多いのです。
こういう社会で「シビリアンコントロール」を盾に退役軍人の言動を規制するなんてありえないでしょう?
そんなバカな話があるわけないでしょう?
動画だけみていると「なるほど・・・」と思ってしまいますが。少し身の回りを見渡して考えたら、全くのトンデモ発言です。
奥山さんアタマ大丈夫?
ワタシは奥山さんの動画は前々から結構見ていたし、学ぶところも多いと思っていたのですが、しかし2020年の大統領選挙以降なんか言動がオカシクなったんですよね。
この動画みたいにバイデン批判やトランプ支持の話は、無条件で非難してトンデモ発言を繰り替えすのです。
だから最近は滅多に見なくなりました。
この人も『トランプ錯乱症候群 / Trump Derangement Syndrome』だったようです。
それにしても80代の退役軍人がバイデン批判というのは、深刻です。
だってこの世代ならネットもそれほどやっていないでしょう。 一方オールドメディアは徹底した情報統制であの不正選挙やバイデンのマイナス情報は、完全に隠蔽しています。
それでも尚、あの選挙とバイデンの能力には疑念を持たざるを得ないという事でしょう?