スウェーデンの人口は1023万人です。
これで死者が1万人って・・・・・。
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で、でもアメリカの死者は41万人だったよね?
アメリカは人口3億3千万人なのに・・・・。
もしアメリカの死者が人口比でスウェーデン並みなら33万人で済むはずでしょう?
実は人口比からの死者数を見ると、スェーデンの死者はそんなに多いわけではないのです。
ジョンポップキンス大学の作ったCOVID-19 CORONAVIRUS PANDEMICの統計によるとスウェーデンは人口百万人当たりの死者数は今日現在で1028人で、世界第22位にすぎません。
上位にはサンマリノやベルギーなどの小国が沢山入っているのですが、イギリス、イタリア、アメリカ、スペイン、フランスなど欧米主要国もスウェーデンより上位に入っています。
因みに欧米主要国の人口100万人当たりの死者数は以下の通りです。
イギリス 1438人
イタリア 1415人
アメリカ 1292人
スペイン 1186人
フランス 1118人
スェーデン 1043人
これは大変不可解な話です。
なぜならアメリカ始め欧米の主要国は、コロナ感染が始まった3月以降、長期間の厳しロックダウン始め、大変過酷な行動規制を国民に課してきました。
ところがスウェーデンは「集団免疫の獲得を目指す」として、そのような行動規制を一切してきませんでした。
ロックダウンは勿論、飲食店などの営業規制も一切やっていません。
大学はリモート講義になりましたが、高校以下は休校など一切しないまま普通の授業を続けています。
マスクは今月から漸く奨励されるようになりました。
自粛や自主規制さへ求めていないのですから、日本より遥かに緩い行動規制なのです。
それなのに人口比での死者は他の欧米諸国に比べて特に多いわけでもないのです。
因みにこれもBraさんなど北欧在住のブロガーの情報ですが、スウェーデンは大量の移民流入と経済悪化で、福祉も治安もボロボロになっているようです。
また政治家始や公務員の倫理規範や規律も随分と緩んでいます。
豊かで清潔な高福祉国家のイメージは、既に過去の物になってしまいました。
しかしこういう状況で感染拡大は放置するに任せる政策を取りながら、なぜかアメリカと欧州の大多数の国より人口比での死者は少ないのです。
また時間軸で比較してもロックダウンの効果は疑わしいです。
例えばイギリスは変異種の発生もあって、晩秋から物凄い感染爆発が再燃しました。
そこでイギリス政府は再度のロックダウンをかけました。
それで今は感染が減少しています。(グラフはリンク先で見てね)
しかし感染対策の強化など一切しなかったはずのスェーデンもやはり感染は減少しているのです。
こうなるとホントにロックダウンの効果が疑わしくなります。
思うに欧米人は握手、ハグ、キスなどコロナ感染防止には厄介な習慣があります。
こういう習慣は直ぐに変えられません。
さらに言うと欧米人の場合、権力による行動規制にはすごい抵抗感があって、権力で強制されたことには闇雲に反発します。
一方ロックダウンというのは、本来の感染症の隔離のような状態を作れるわけではありません。
本来の感染症の隔離なら、感染者を一室に閉じ込めて出さない代わりに、食事など隔離された人達が必要とするものは、外から差し入れます。
だから「隔離」が成り立つのです。
でも都市のロックダウンのような場合は、そういうわけにはいきません。
ロックダウン中も食料は自分で買いに行かなければならないし、それどころかホワイトカラーでない人々の殆どは通勤して通常の仕事を続けるしかありません。
そしてホームレスなど絶対スティホームは不可能な人達、或いは薬物中毒者のように規範も何もないという人たちも多数います。
以前紹介した反トランプの在米日本人の話など読んでいると、NYの富裕層の人達はロックダウン中も家事使用人を使っており、その家事使用人が次々と感染するので「トランプが悪い!! 許せない!!」と言っていました。
そうね、下僕がいなくなって不便だから、怒るんだよね。
でもその下僕って地下鉄で通勤してるんでしょう?
で、その地下鉄にはホームレスが一杯入り込んでいたんでしょう?
下僕の居住地域にも、ホームレスや薬物中毒者が一杯でしょう?
そういう下僕が君達の家で、買い物や調理や掃除や洗濯をしているんでしょう?
これじゃ幾ら自分が家に閉じこもっても、ウィルスは家に入ってくるよね?
実際、このコロナ感染で往年のハリウッドスターはじめ、富裕層でも高齢者や既往症のある人がバタバタ死にました。
これじゃロックダウンって、国民には大変なストレスを与えた挙句経済を委縮させただけでは?と思ってしまいます。
国民がストレス一杯になるから、BLMみたいな暴動が起きるんでしょう?
あんな暴動放置したら、ロックダウンも糞もないではありませんか?
首長に真面目に感染を防止する意思があれば、パンデミック中の暴動なんか徹底的に取り締まるべきなのですが、その代わりに警察の予算を削るんだから呆れます。
こんな事をやってるだからロックダウンに効果があるわけないのです。
こんなんだったら最初からロックダウンなんかしないで、経済は普通に回して、ワクチン開発に全力を注ぐのが正解でしょう?
少なくともワクチンが短期間で開発可能なら。
ワタシもね、感染爆発が始まった当初はマスクもしないで「経済を回せ!!」というトランプ大統領は無茶苦茶だと思いましたよ。
でもワクチンはトランプ大統領の言う通り開発開始からたった9か月、大統領選挙前に完成したのです。
そして死亡率はロックダウンをしなかったスウェーデンの方が少ないのです。
だったらトランプ大統領の対応が大正解でしょう?
勿論その反証もあります。
スウェーデンの隣国、ノルウェーやフィンランドは厳しい行動規制を課しているのですが、この二国の死者は人口比でスェーデンの10分の1です。
ノルウェー 100人
フィンランド 116人
だからこの二国の人々は、スウェーデン人の入国に恐怖し、国境を厳しく封鎖してしまいました。
それまではシンゲン協定もあって、ほぼ自由に往来していたんですけどね。
だから単純にロックダウン=悪とは言えません。
このウィルスの感染には気候や人口密度など、様々なファクターが関係しているのですから。
しかし北欧最大の国家スェーデンと気候も人口もスェーデンと同規模のアメリカ諸州を比べると、結果は悲惨です。
ニュージャージー州やNY州など北東部の諸州は、人口比での感染者数はスウェーデンの倍なのです。
今回のコロナパンデミックでは、世界中の国々がそれぞれ違った対応を取りました。
だから今後、その評価が非常に問題になると思います。
因みにワタシは今回のコロナパンデミックを通じて、欧米の政治家は結構安易にポピュリズムに走るという事を実感しました。
NYのクオモ知事なんか典型なんですが、科学的な対応を完全に無視して、ただもう「不安」だけに対応した政策を取り続けているのです。
因みにロックダウンなど州民の行動規制のような権限は、全て州知事が握っているので、大統領にはどうしようもないのです。
脱線しますが、バイデンはマスクを強制する大統領令に署名しました。
しかしあれでマスクの強制ができるのは、基地や連邦裁判所などアメリカ政府の所有地内だけですから、殆ど何の意味もないのです。
一方メディアは実に無責任に不安を煽ります。
それで感染が始まると速攻で「検査!! 検査!!」と喚きます。
PCR検査の精度や意味など関係なく「ひとまず安心したい」という愚劣な感情を青折るのです。
するとポピュリスト政治家は直ぐに「希望者全員に無料で検査をします」とやるわけです。
勿論これは感染防止には何の意味もないので、感染爆発するのですが、しかしそうすると今度は速攻でロックダウンをするわけです。
ロックダウンでどこまで感染を防げるかは問題ではないのです。
とにかく何でもよいから強硬な措置を取らないと不安だという心理に対応してロックダウンしちゃうのです。
その結果のロックダウンです。
それで市民は何か月も家に閉じ込められ、経済は破綻し、大量の失業者が出たのですが、しかし結果はNY州の死者数は人口百万人当たり2170人でスウェーデンの倍を超えました。
こんな風に100%ポピュリズムで対応する知事さんたちですから、ロックダウンしながらBLMの暴動は野放し、不法移民は歓迎を続けるのですね。
公衆衛生を考えたら検疫不能の不法移民集団程怖い物はないんだけどれど・・・・・。
しかしこうした知事達の活躍で、BLMのような暴動が燃え上がり、大統領選挙では不正やり放題の郵便投票が全投票数の過半数を超えました。
お陰でめでたくバイデンが当選しました。
その意味では彼等は成功したのです。