安倍政権罵倒があまりに酷いので、他の方々からは「パヨク」「工作員」と言われる事もあるのですが、しかしご本人は「保守」を自任していらっしゃるらしく先日も安倍政権の問題として「神武天皇の正統性を継ぐという点では現在の皇室と対等である旧宮家の皇族復帰が一向に議論されないこと、など問題が多い。」なんてコメントをくださいました。
実際、ワタシもこの方は工作員ではなく、元来保守派だと思います。
と言うのはこの方は第二次安倍政権成立よりかなり前からワタシのブログにコメントを下さっていたのですが、始めのころから第二次安倍政権成立後も暫くは、自民党支持・安倍政権支持だったのです。
それが変わったのは第二次安倍政権が消費税を5%から8%に増税し、更に多くの保守派が期待したほどの財政出動をしない事がわかったころからです。
そしてこのころからこの方だけではなく、それまで安倍政権を支持していた保守派の一部が、反安倍に回るようになりました。
それも大変熱狂的な反安倍です。
つまりそれまでの安倍支持の姿勢を全面的に覆し、安倍政権のやる事なら外交防衛からコロナ対策まで何でも反対、徹底的に罵倒するという反安倍パヨク以上の熱烈な反安倍になったのです。
しかし大変奇妙な事ですが、この人達の殆どは経済専門家ではありません。
三橋貴明など例外を除いて経済への関心は元来低い人達がなのです。 だから経済問題に関する安倍批判は、結局経済評論家三橋貴明の意見に全面的に賛同する事になります。
そもそも消費税増税反対、財政出動を増やすべきと言う意見は、リフレ派の経済学者達が提案した政策です。
それをチャンネル桜など保守派言論人が支持し、安倍政権が受け入れたのです。
しかし残念ながら安倍総理は期待されたほどの財政出動もできなかったし、消費税増税求められなかったのです。
これに対してこの最初の提案者であるリフレ派経済学者達はむしろ極めて冷静です。
彼等は増税や緊縮財政の継続による悪影響は問題にするけれど、しかし安倍政権が達成した金融緩和の効果もまた正当に評価しています。
そして増税の悪影響を緩和する為に必要な政策を提案し続けてきたのです。
これはわかります。
彼等は経済学者として、日本の経済を良くしようとして、持論を提案してきたのです。
しかし当然ですが、彼等も大人ですから政治が単純に学問の真実だけに従えない事はわかっています。
そもそも経済学者にも多様な学派があり、リフレ派は有力とは言えその一つにすぎないのですから「自分達の主張だけが絶対真実」として通用しない事ぐらいは学者としても理解しているのです。
だから自分達の提案が採用されなかったからと言って憤怒激怒するようなことはせずに、冷静に学問的に現実に行われた政策を分析し、さらなる政策を提案するのです。
そしてこれは安倍総理を支持をつづけた一般人もまた同様でしょう?
しかしここで反安倍に回った保守派は違います。
彼等はこれを機会に、安倍政権の政策を外交防衛やコロナ対策まで全否定し、攻撃するようになったのです。
それにしても経済学者でもなく、経済への関心さへ薄かった人間が、何で消費税増税や財政出動の不足という経済政策の一部だけを理由にここまで狂乱するのでしょうか?
何より彼等はこうやって安倍政権を攻撃して、それで何を期待していたのでしょうか?
ワタシだって消費税増税は反対だったし、財政出動ももっとしてほしかったです。
藤井聡先生の国土強靭化も実行してほしかったです。
また憲法改正その他、安倍政権に実行してほしかった政策の多くが、結局頓挫してしまった事は残念です。
だからもし安倍さんよりもずうっと有能な政治家がいて、こうした政策を全部実行してくれるなら、ワタシは喜んで安倍さんを捨てて、そちらを支持する心算でした。
しかし残念だけれど現在の日本にはそういう政治家はいなかったのです。
それどころか安倍総理を引きずりおろせば、安倍政権など問題にならないレベルの緊縮売国路線に戻るのは必定としか思えなかったのです。
だからワタシはこれまでブログでは全面的に安倍政権を擁護してきたのです。
ところが反安倍保守氏はこれに噛みつくコメントをくださるのです。
そこでワタシは何度もこれに問い返すコメントを返しました。
だったら、誰が貴方の望む政策を実現してくれるとお考えですか?
しかし何度、問い返してもついにお返事はくださいませんでした。
ワタシは暇人特権で、頂いたコメントには全部返信をしています。 そして殆どはワタシが返信の中でコメント主に問いかけた事には返事を下します。
けれどもこの方は一度もワタシの問いかけに応えてくださった事はありません。
だからこの方は、そもそもワタシの返信は読んでおらず、書きっぱなしコメントに徹していらっしゃるのかもしれません。
しかしこの方だけでなく反安倍に燃える保守派は皆同様で、安倍総理をひたすら憎悪し攻撃するのだけれど、代わりに誰が良いかという話をする人は皆無なのです。
これじゃ同じ反安倍でもパヨクの方がマシでしょう?
だって連中はとにかく野党第一党との政権交代というプランは持っていたいたのですから。
そうなると反安倍保守の人達にとっての政治って何なのでしょうね?
ワタシはこの人達を見ていると、プロスポーツの観客を連想するのです。
野球でもサッカーでも、プロスポーツの観客ってお金を払って観戦するので、何の義務もなくただ熱狂を楽しめばよいのです。
で、贔屓の選手がミスをしたり、贔屓のチームが負けたりすると、徹底的に罵倒するのです。
欧州には試合の後の大暴れを楽しむフーリガンなんて連中までいるぐらいです。
でも選手もチームも商売なので、そんな事は気にもしないのです。
選手やチームを罵倒することが目的であろうとも、入場料を払ってくれるなら、歓迎してくれるのです。
反安倍保守も同じでしょう?
安倍総理を攻撃しても、だからと言って自分で政治を良くしようというプランなんか全然ないし、そういうプランを持たなければならいとさへ思っていないのでしょう?
だから自分の期待が裏切られたら、ひたすら憤激するだけなのです。
挙句に他人のブログに感情をぶつけたりするのです。
彼等はただ欧州のフーリガン同様、自身の感情を爆発させることだけが目的なのです。
サッカーの代わりに政治で感情の爆発を楽しんでいるのです。
本当に日本の未来の為に政治を良くしたいのなら、自分なりに日本を浴する為のプランがあるのなら、他人のブログに噛みついないで、自民党で安倍さん以外に期待できる人を応援するとか、自民党がダメなら日本第一党でも何でも自分の支持政党を支援すればよいのです。
そういう意思も能力もなくてもせめて自分でブログをはじめてそこで自分の意見を述べるぐらいのことをするべきでしょう?
それなのにワタシのブログで噛みつくばかりでは、他家のテレビで野球やサッカーを観戦して、自分の贔屓のチームが負けるとその家の主人に噛みつくみたいな話ではありませんか?
これでは安倍さんだって、他の政治家だってこういう人たちの意見なんか無視するのは当然でしょう?
だって勝手に過大な期待をした挙句、それが叶わないとひたすら憤激するような連中には付き合いきれないでしょう?
しかも連中は自分の手では何一つする気はないのですから。
とはいえこの方が繰り返しワタシのブログにコメントを下さった事については、ワタシは感謝しています。
ワタシは元来、非常に非社交的なうえ、病持ちで無職と言う身の上ですから、とても世間が狭いのです。
だからこういう形でも自分とは全く違う意見を持つ方がいらっしゃること、そしてそういう方のお人柄に思い至る事が出来たのは大変ありがたく思っていますから。