そして今回の総裁選挙をフルスペックでやらないのは、石破を当選させないためであるかのように印象操作をしています。
因みに自民党の総裁選挙の仕組みはここで詳しく説明してあります。
フルスペックでは、自民党の現職国会議員394人の票と、自民党員全員の票を394票に完全換算して、その合計788票の過半数を取った候補が、当選という事になります。
つまり党員投票が国会議員投票と同等の価値を持つのです。
だから党員投票をすれば「世論の支持の高い」石破が絶対に優位になる
だから自民党執行部は石破を潰すためにフルスペック選挙を避けたい
という風に煽っているんですよね。
しかしこれは全く出鱈目な印象操作です。
票を読むとわかりますが、フルスペックをやっても石破は絶対に勝てません。
なぜなら現在国会議員で、菅さん支持を決めていないのは、
岸田派 47人
石破派 19人
無派閥 44人
だけです。
他の派閥と無派閥の20人は既に菅さん支持を表明しています。
そうなると石破派の19人と無派閥44人が全部石破に投票したと仮定しても、石破が得られる国会議員票は63票にすぎません。
この場合石破は党員票331票以上取らないと当選できません。
つまり党員の84%以上が石破に投票しなければ、石破は勝てないのです。
しかし党員に人気と言っても、過去の総裁選でも石破がここまで党員に支持された例はありません。
それどころ前回の総裁選では党員票も安倍総理に遠く及ばず惨敗しています。
勿論、無派閥議員44人が石破を支持するという仮定もほぼあり得ないのです。
それどころか石破派は19人しかいないのですから、総裁選立候補に必要な推薦人20人が集まるかどうかも危ぶまれているのです。
因みに菅さんは現在のところ284人の国会議員の支持を得ています。
だからこれ以上国会議員の支持がないと仮定しても、当選に必要な党員票は110票です。
つまり党員票の28%を得ればよいのです。
つまり現実的に考えて菅さん当選確定でしょう?
そもそも今回自民党がフルスペック選挙を避けるのは、元来の党規約による物で石破外しは関係ないのです。
党員投票の準備には2か月弱の時間がかかるので、これをやるのは総裁任期満了に伴う場合だけで、任期途中の党首辞任などの場合は今回のような方法をとると決まっているのです。
ところがマスゴミはそういう問題を一切報道せずに、ひたすらフルスペック選挙を避けるのは石破潰しの為であるかのように印象操作をするのですから悪質です。
そして自民党の総裁選挙制度を知らないとそれにのせられるから怖いです。
実はワタシものせられかけました。
ホントに気を付けないと怖いですね。