これはアメリカ政府がヒューストンの中国領事館を閉鎖させた「報復」だそうです。
しかしねえ・・・・・。
これ報復になるんですか?
そもそも成都のアメリカ領事館って現在機能しているのでしょうか?
だってアメリカ政府は1月31日に、武漢ウィルス感染拡大防止のために中国への渡航を禁止したのですが、この時同時に北京の米大使館と、成都、広州、上海、瀋陽の領事館についても、コロナウイルスの感染拡大が引き続き懸念されるとして、緊急要員を除く職員の退避を許可したのです。
この後、中国諸都市は次々と封鎖されて、中国国内の交通も殆ど停止状態になりました。
これだと在中アメリカ人は帰国したくても帰国の手段がなく、しかもこのような場合にアメリカ人をサポートしてくれるはずの大使館や領事館が、実質的に機能停止になったのですから非常に困ったでしょうね?
それでワタシはこの時「トランプ大統領は在中アメリカ人を見捨てても、これを機会に中国との関係を断つ」という判断をしたのだと思いました。
つまり今後「中国に恋々としてるような奴は助けない」という姿勢を明確にしたのです。
アメリカは実に明確に中国への離縁状を叩きつけたのです。
これに対して中国側はこれを「薄情」と非難しました。
そりゃ中国はこれまで甘い言葉でアメリカを誑かして、アメリカに寄生してここまで巨大化してきたのです。 そしてまだ自活不能なのです。 それなのにその宿主に見捨てられるって死活問題でしょう?
2020.2.1 10:34 産経新聞
前略
一方、中国外務省は1月31日夜、米国が中国全土への渡航中止勧告を出したことについて「率先して悪い前例をつくった。本当に薄情だ」と批判する報道官談話を発表した。
談話は、ロス米商務長官が新型肺炎を機に「北米に雇用が戻る動きが加速する」と発言したり、米高官が中国側の対応への不満を漏らしたりしたことを「非友好的な言説」と表現。「困難な時こそ人の本心がわかる。米側の言行は事実に合わず時宜にかなわない」と不快感を示した。
しかし中国の泣き言にも拘らず、アメリカはますます薄情になって、この後もドンドン中国を締め付けています。
一方、この後アメリカでも感染爆発が始まり、今度は中国側がほぼアメリカから渡航を禁止しました。
その後もアメリカの感染は拡大しているし、アメリカの対中政策は益々強硬になっていますから、中国からの渡航制限等を緩めるどころではないのです。
このような状況では、中国のアメリカ大使館、そして成都始め中国各地のアメリカ領事館に職員が戻ったとは思えませんし、また戻ったというニュースも聞いたことがありません。
機能停止中、殆ど無人の領事館に閉鎖命令を出して、大勢の警官で取り囲むって、意味があるんですか?
これがヒューストンの中国領事館閉鎖の報復になるんですか?
それでも「報復」をやらなくてはならないのが今の習近平政権なのでしょう?
それにしても中国は勇猛果敢にアメリカに喧嘩を売ったのですが、しかしこれが「報復」では最初から勝負がついているじゃないですか?
逆に言えばトランプ大統領は、1月31日に中国へ渡航禁止命令を出し、その時点速攻で大使館や領事館の職員を引き上げた時点で、中国をボコボコにする覚悟を決めていたんじゃないかと思うのです。
だってこうしておけば中国に人質を取られなくて済みますからね。
1月31日に中国への渡航禁止をかけた直後に、在中アメリカ人を見捨てる形で、駐中国アメリカ大使館・領事館の職員を撤退させるって「冷酷だなあ・・・・・」と思いました。
でも考えてみれば中国は平気で交渉相手国の国民を人質にとる国です。
だから中国と喧嘩するとなれば、人質にされそうな人間はさっさと退避させるのが正解でしょう?
そしてまた「もう在中アメリカ人なんか見捨てたから、アメリカ人を人質にアメリカと交渉したって無駄だぞ。」というメッセージを出しておいたほうが、結局在中米国人の安全につながるのです。
これだと実はトランプ大統領は、実はこの時ちゃんと今後中国を締め上げる準備を完了していたんじゃないですか?
トランプ大統領喧嘩上手すぎ!!
それなのにアメリカの真意を理解できず、お気楽に喧嘩を売り続けたって、中国は甘すぎませんか?
これじゃとてもアメリカに勝てないでしょう?