コイツラ、今は銅像を倒しているけれども、次は人間を倒すのでは?
と・・・・・・。
するとホントに人間を倒してしまいました。
それも3歳の子供を抱えた若い母親をです。
この人は「Blak Lives Mattar」を否定したわけじゃないのです。 しかし黒人だけでなく、すべての命が大切だと言っただけなのです。
しかしBLMの活動家はそれを許さず、数名で彼女を待ち伏せて撃ち殺したのです。
実はこれ以前に彼等は、人を結構倒しているのです。
但しこれは撃ち殺すとかではなく、社会的生命を奪うという方法ですが。
そしてそれ以前には自分達の反対意見を述べる人達への言論封殺を繰り返していました。
ワタシがアメリカで起きているこういう問題を知ったのは、実は苺畑カカシさんのブログからです。
そこで知ったのですが、前回の大統領選挙の期間中から、トランプ大統領(当時は大統領候補ですが)の集会を暴力で妨害するという事が繰り返されていました。
暴力での選挙妨害なんてまるでナチの突撃隊のような事をやって許されるのか?
しかしこの突撃隊は殆ど逮捕もされず、更にアメリカの大手メディアも全く報道しませんでした。 だから日本のメディアも報道しなかったのです。
しかし彼等はそれ以前から、自分達の気にいらない保守派の言論人の講演や出版なども、暴力的に妨害してきました。
彼等はこれを「ノープラットフォーム」と称しました。
プラットフォームは「演壇」「講壇」の意味で、つまり自分達の気にいらない言論人には、その意見を公に表明する機会を与えないという運動なのです。
それで保守派の言論人が大学などで講演するとなると、大量の暴徒が集まってこれを妨害するという事が常態なっていきました。
本来なら大学は自由な言論や議論を尊重する為にも、こうした暴徒には断固たる処置をとるべきでしょう?
ところが大学側にも暴徒に共感している人間が多い為か、或いは本当に暴徒が怖いのか、こうした暴徒は殆ど放置されたのです。
だから彼等はエスカレートして、大統領選挙での選挙妨害という民主主義国家ではありえない行動もとるようになったのでしょう?
しかし彼等の暴力はさらにエスカレートします。
彼等は保守派言論人等の言論を封殺すると、今度は自分達の仲間内でも粛清やリンチを始めたのです。
リベラルを称する人たちだって、細かい部分では意見の違いはあるのです。
例えば不法移民には好意的でも、LGBTには懐疑的で、特に「性同一障害の男性が女子トイレに入るの等絶対にイヤ!!」なんて言う人はいます。
すると彼等はこれを一斉に攻撃するのです。
そしてテレビの出演、本の出版等も活動をできないようにさせてしまうのです。
こうなるとリベラルを自称する人でも、もう恐ろしくてうかつな事は言えなくなってしまいます。
こうなるともう純然たる言論弾圧なのです。
しかし今はこうした弾圧の犠牲者は、有名言論人だけでなく、まったく一般個人に及ぶようになりました。
つまり店員とドライバーとか、まったく無名の人でも、ネットでその言動を「差別的」と糾弾されると、解雇されるのです。 雇用主からすれば「差別的」言動の真偽はともかく、そのまま雇用していると企業ぐるみ叩かれるので、解雇せざるを得ないのです。
こうやって自分達の気にいらない人間は完全に抹殺する、こうした運動は「キャンセルカルチャー」と呼ばれているそうですが、やっている側は自分達が絶対正義だと信じているので、例え彼等が糾弾した「差別的」言動が誤解であっても、誤解される方が悪いと発想で攻撃するですから手が付けられません。
こうなると正に狂人集団ですから、そりゃ皆怖いでしょう?
だから大企業だって彼等の言いなりに金を出すし、彼等の気にいらない人間は解雇するのです。
つまりこれってもう文化大革命と同じでしょう?
文化大革命では紅衛兵と称する若者たちが、次々と人をリンチにかけました。
最初は毛沢東と対立する大物政治家や軍人が犠牲になったのですが、しかしその後、ドンドン犠牲者の範囲が広がりました。
革命に賛同していた文化人も殆どすべて粛清されました。
しかし粛清はこうした有名人だけにとどまらず、まったく庶民にまで及んだのです。
石平さんは少年時代、この文革を体験したのですが、町でごみ拾いをしていた老婆までが、反革命分子として処刑されたのを見たと言います。
子供達を見ると「勉強頑張ってね」と声をかける優しい老婆でした。
こんな貧しい老婆が何で反革命分子か?というと、このお婆さんはゴミ拾い中に拾った新聞で大根を包んだのですが、その新聞に毛沢東の写真が掲載されていたのです。
たったそれだけだけで反革命分子という事にされて処刑されたのです。
これがつまり左翼革命の行き着く先なのです。
で、今アメリカのBLMも革命政権を作る前から同じ道程をたどっているわけです。
リー将軍の像を倒すのを止めなかったら、コロンブスの像を倒し、さらにグラント将軍やワシントンの像を倒すようになった。
保守派言論人の言論を封殺したら、次には大統領選挙の妨害をし、また自分達の仲間内の言論も封殺するようになった。
そして店員やドライバーを失業に追い込み、遂には若い母親を射殺するようになった。
怖いですねえ・・・・・。
こういう人間達が本当に政権を取ったら?
人種差別反対や多様性の尊重という、善良で教養ある人間と思われたい人には絶対に拒否できない優しく美しいスローガンに賛同していたら、いつの間にか極左暴力革命になり大粛清です。
これを見ていたら、文化大革命での粛清、スターリン時代の粛清、ポルポトの大虐殺、そして浅間山荘事件がどのようなメカニズムで起こったかが、良くわかります。
そしてその意味ではとても「面白い」のです。
「面白い」という言い方は我ながら酷いと思いますが、しかし現在のBLM暴動の推移は、極左革命運動が大粛清に至る過程を、そのままリアルタイムでネットでみられるのですから。
ワタシは1954年生まれですから、物心ついた頃から青春が終わるまで、ずうっとマスコミも学校も「左翼と反体制正義」「資本主義は悪」という中で過ごしました。
大学時代の先輩には、文化大革命に感激して、熱力学第三法則を毛沢東思想で論破するなんて論文を必死に読んでいた人までいました。
お笑いとしか言えない話ですが、しかし当時は本人は大真面目だったし、周りにもそれを笑う人は皆無だったのです。
しかしワタシが大学を卒業したころから、文化大革命中の凄惨な粛清についての話が、いろいろ出てきました。
実は左翼・反体制絶対正義だった当時でも、本場左翼社会、つまり共産主義国家では文化大革命やポルポト政権による大虐殺などの恐ろしい粛清や虐殺が起きていたのです。
そして日本でも浅間山荘事件などという、文字通りあさまし限りの、凄惨なリンチ事件がありました。
また古くはスターリンによる粛清も、背筋が冷たくなるようなモノでした。
しかし何で左翼革命家は揃いもそろって、こんな恐ろしい粛清と虐殺を繰り返すのでしょうか?
これはよくわかりませんでした。
だってスターリン、毛沢東、ポルポトの粛清と虐殺も、浅間山荘事件も、行ってみれば密室で行われたのです。
つまり外部の人間には絶対に情報が出ないようにして行われた暴行殺人だったのです。
だから何であそこまで凄惨な事態になったのか、本当のところはよくわからないかったのです。
けれども今回のBLMは違います。
何しろ現場が自由の国アメリカで、しかもリンチや粛清をやっている連中自らネットで、自分達の行為を盛大に発信しているのです。
それでワタシのような英語ダメ子でも、こうした情報の断片、日本語で解説される部分だけでも拾っていくと、左翼革命家の間で、粛清や虐殺がどのように起きていくかがわかります。
願わくは賢明なアメリカ人達が、これを見てこの暴徒の本質を知り、この暴動を自らの手で解決しますように。