天気予報では昨日は朝から曇りで3時過ぎから雨が降る事になっていました。
しかしお昼過ぎても、空は結構明るく、雨は降りそうに思えませんでした。
それで昼過ぎに散歩に出ました。
外に出てみると、曇り空ではないけれど、しかし何となくモワ~~として、明るく晴れているとも言えない空です。
例によってどこに行ってもリンゴの花が満開です。
リンゴの木の周りにはリンゴの香りが一杯です。
嗅覚というのは湿度が高い程、敏感になるらしく、晴れた日よりも強く香ります。
そこそこ暖かく、この前みたいに凍える事はありませんでした。
八重桜はまだ頑張っています。
もう散り始めた花びらが地面を覆い、葉も伸びてきましたが、それでもまだまだ豪華絢爛です。
咲き始めたリンゴを、初恋に恥じらう乙女とすれば、散り際の八重桜は、最後の恋に燃える美女でしょう。
散り際の八重桜は、哀しくも妖艶なのです。
それにしても今一冴えない空です。
太陽も老いたる美女をいたわるのでしょうか?
八重桜の根本では菫が咲いていました。
八重桜の花びら一枚が、菫の花、全部よりも大きい!!
そして八重桜の隣ではウワミゾザクラが、綿菓子でできたソーセージのような不思議な花を咲かせていました。
存在はするのだけれど、重量も容積もまるでないような不思議な花です。
しかしこうやってうろうろしているうちに、空が少しずつ澄んできました。
時計を見ると天気予報では雨が降る時間です。
でもこれなら雨なんか絶対に降らないでしょう?
だったら散歩を続けます。