昨日になって日本政府は中国全土から、日本渡航を拒否しました。
これについて「習近平訪日中止が決まって、安倍も中国への忖度を止めた」とか、いろいろ言われていますが、ワタシは違うと思います。
まず日本がこれまで中国全土からの渡航拒否をしなかった理由ですが、これは実は2月以降、中国人の日本渡航が激減したという事実があります。
2月末時点では中国人の入国は、一日800人程度になっていました。
そこから2月27日時点での中国から渡航者と、感染率から、中国からどの程度の感染者が入るか?を概算してくれた人がいます。
そしてそこから感染者が来日する確率と、そこから期待値を計算しています。
中国から来日する感染確認者数の期待値:約0.125人/月(=24000人/月×0.00052%)
つまり本当の感染者数が現在中国政府が発表している感染者数の10倍であったとしても、感染者が来日するのは一ヶ月に一人ぐらいにしかならないのです。
一方日本には既に360人余の感染者がいるのですから、この一人の来日を阻止する事に、疫学上の意味はありません。
それでも日本が習近平ウィルス汚染国のようなイメージを持たれているので、この計算をした方は「風評被害」と言っているのです。
実質的には感染者の来日はゼロに近いのに、敢えて渡航拒否などやってしまうと、在中日本人の帰国に差し支えます。
また現在、来日する中国人はビジネスなど喫緊の要件で来る人に限られているので、これを止めてしまうと経済にも支障が出ます。
幾ら中国が厄病神国家でも、中国に部品等を依存する企業にとっては、死活問題なのです。
それなら今後も敢えて中国からの渡航を拒否する意味はないのでは?
しかしここで問題が出てきました。
習近平が「湖北省以外ではコロナウィルスは収束した」と言い始めたのです。 そして経済活動を再開する言い始めたのです。
しかし中国の感染者数の増加率は、ここにきてオカシナ形になっているようです。
非常に不自然に増加が止まったというのです。
一方、共産党内では感染者の増加を止めろと言う通達が出ているようです。
そういう場合、現実に関係なく通達に合わせた数字が出るのが共産主義国家です。
つまり現実には感染者の増加は止まらないのに、習近平の都合で増加が止まった事にされている可能性が高いのです。
そうなると今後は習近平ウィルスの蔓延を無視して、経済活動が再開されるという事になります。
もし本当に感染拡大が止まっているといしてても、それは中国共産党が封城など、経済活動を殆ど停止させる形で無理矢理止めているわけで、中国の公衆衛生状況や基礎医療が改善されたからではありません。
これで経済活動を再開すれば、また感染爆発が始まるのは必定でしょう。
一方、日本が渡航禁止措置をしなくても、中国人の来日が激減したのは、武漢封鎖に始まって、主要都市を封城し、また団体旅行禁止に始まって、旅行代理店の営業が停止になるなどしたからです。
しかし習近平が感染は「収束した」事にしてしまえば、封城は解かれて感染拡大が再開するし、旅行代理店等も営業を再開し、観光客の来日も再開します。
こうなると来日する人間が激増するのですから、また2月以前と同様に感染者が押し寄せる事になるでしょう。
これは止めるしかないでしょう?
勿論、情報戦と言う意味もあるでしょう。
前記の通り、日本はこれまでは極めて科学的に中国からの渡航拒否を行わないで対応しました。 これはアメリカ始め他の国々が、中国から渡航拒否を極めて政治的に利用したのとは対照的です。
そしてこの日本の対応は、中国の面目を救ってきました。
ところが中国側は、日本での習近平ウィルス感染を理由に、日本人の渡航拒否と隔離措置を発表しました。
これには科学的な根拠は一切ありません。
しかし中国共産党政権とすれば、自分達の面子の為にも、これはやりたくて仕方がなかった政策でしょう。
更にWHOは3月2日に習近平ウィルスについて「日本が最大の懸念国」と言う声明を出しました。
しかしこれはオカシイのです。
そもそも3月2日現在で、習近平ウィルスの感染者数は、韓国・イラン・イタリア合計だけで80%を超えており、日本は2%にしか過ぎなったのです。
しかも3月2日時点で、ドイツとフランスの感染者数は激増していのですから、敢えてここで日本を入れる理由がわかりません。
そして外務省が抗議するとアッサリと取り下げました。
それでは一体、何の為にWHOはわざわざ日本を「最大の懸念国」に加えてのでしょうか?
中国の差し金以外に考えられないでしょう?
中国にすれば日本をコロナ汚染国とすることで、自分達の優位を主張したかったのでしょう。
そしてあわよくば日米離反に持ち込みたかったのでしょう。
実際、アメリカはこれに煽られて、日本人の隔離や渡航拒否を言い出しました。
しかしそれではドイツやフランスはどうするのでしょうか?
ドイツやフランスからの渡米者だって結構多いのですから、日本を隔離した以上は、ドイツやフランスからの渡航拒否もしないわけにはいかないでしょう?
そしてアメリカでも感染者が増えているのです。
ともあれ世界中がこんな事態になった責任はすべて中国にあるのです。
だからこそ中国は、それを政治利用しなかった日本の名誉を貶めようとするのです。
だって中国ってこんな国です。
ある青年が仕事で移動中、道路で転んで骨折して倒れてる老婆を見つけて気の毒に思い病院まで連れて行った所、その老婆はこの青年が自分に暴行したのだと言い出し、老婆の家族から法外な賠償金を要求したのです。
青年は結局自殺に追い込まれました。
老婆とその家族は、青年の善良さにつけ込んで、治療費を得ようとしたのです。
中国では一般国民には公的な医療支援がない上、医療費は日本人の感覚からしても高額なので、この種の事件が頻発しているというのです。
だから道で倒れている人を見ても、誰も助けないのです。
これでは日本も自国の名誉を守る為の防衛措置が必要でしょう。
それに在中日本人の中でも退避したい人は、全て退避が終わっている頃でしょうし。
しかしこれ習近平は怒り心頭では?
これじゃ面子丸つぶれです。
だって勝利宣言をした途端に水をぶっかけられたのですから、2月上旬に他国と揃って渡航拒否されるよりはるかにキツイでしょうね。
安倍ちゃん、よくやった!!