ソフトバンクがヤバイと言う話が、一杯出ています。
この動画はチャンネル桜の渡辺さんの解説ですが、こうしたネトウヨ系のサイトだけではなく、全く嫌韓でもない他の投資関係のサイトでも、同様な事を言っています。
これについて気になることがあります。
実はワタシはこの数年の間に、何度もみずほ証券からソフトバンクの社債を薦められました。
みずほ証券の人によると、金利がとても良いので、大変な人気なのだそうです。
実際、他の企業の社債より1%ぐらい金利が高かった気がします。
そして社債の格付けは「Aマイナス」だというのです。
これってトヨタ自動車やNTTなどと同様の格付けです。
社債の格付けが高くしかも金利が高いなら、申し分のない話なので「買おうか?」とも思ったのです。
しかし何しろワタシは在特会会員で純正ネトウヨなので、ソフトバンクは嫌いです。
しかしそれ以前にそんなに格付けの高い社債なら、何で金利を高くするのかわかりません。
それでそのことを証券会社の人に聞くと、「ソフトバンクだから。」と答えました。
それなんかオカシイでしょう?
いくらソフトバンクが儲かっていても、見ず知らず他人に、余分な金利を払う必要はないでしょう?
と、言うわけでワタシはこれは断りました。
因みにワタシ同様にソフトバンクの社債を薦められて、「ソフトバンクは嫌いだから」と断った人も多いらしいです。
でもその後も何度も、ソフトバンク社債を薦められたので、「ソフトバンクは嫌いだから」と言って断り続けました。
そして今度は二か月ほど前、今度は野村証券からソフトバンクの社債を薦められたのです。
なんかひっかかるなあ・・・・・・。
と、思っていたら出てきたのが、「ソフトバンク、ヤバイ」の話です。
そしてそれでソフトバンクの社債の金利が高い理由がわかったのです。
動画で渡辺さんが解説しているように、ソフトバンクは海外の大手格付け会社では、投資不適格の扱いです。
つまり銀行はこんな会社にお金を貸してはいけないし、年金基金など安全性を重視する機関投資家は、こんな会社の株や社債を買ってはイケナイのです。
ところが日本の格付け会社、日本格付け研究所(JCR)だけは、ソフトバンクのA⁻にしているのです。
だからその格付けを元に、みずほ銀行始め日本の大手銀行が、ソフトバンクに莫大な融資をしているのです。
特にみずほ銀行が入れ込んでいるようです。 (だからみずほ証券がやたらにソフトバンクの社債を薦めたのか?)
さらに日本の年金基金も、ソフトバンク株を買っています。
そしてみずほ証券も野村証券も、顧客に「ソフトバンクの格付けはAだから。」と言って社債を売りつけているのです。
一般的には高格付けの社債と言うのは、非常に安全だと考えられていますから、嫌韓でなければ買った人は沢山いたでしょう。
投資は自己責任とは言っても、ワタシのような個人投資家とすれば、格付けなどを参考にして考えるしかないのです。
また海外ではともかく、日本人にすればソフトバンクはスマホやネットの配信で大きなシェアを占める企業と言う事で、元々が「公社」であったNTTやKDDIのようなイメージです。
だからソフトバンクがNTTと同じ格付けと言われたら、信用しちゃうのです。
実はNTTの格付けは海外格付け機関でもAなので、ソフトバンクとは全く別物なのですが。
だからそのソフトバンクの社債の格付けが高いと言われて、素直に信じて社債を買った人達を「投機をした」と言うのは酷でしょう?
しかし海外の大手格付け会社が投資不適格としているソフトバンクを、日本格付け研究所JCRだけが、A⁻にしたって何でしょう?
渡辺さんが動画で解説しているように、ソフトバンクと言う会社は、実はスマホやネットの配信は事業のごく一部であり、その資本も投資資金も、大部分が海外企業への投資に使われているのです。
その投資の為に莫大な借金をしており、その投資が成功しなければ、投資した資金は回収不能なのです。
しかもその投資が極めて、ギャンブル的に行われているらしいのです。
だから投資不適格!!と言うのが、海外の大手格付け機関の認識です。
それでは日本格付け研究所(JCR)は一体何を根拠に、ソフトバンクにA⁻の格付けをしたのでしょうか?
勿論、海外の格付け会社だっていい加減ですよ。
リーマンショックが起きた原因は、中身が実は極めて投機的だったサブプライムローンに、ムーディーズやS&Pなどが、高格付けを出しまくったからです。
しかし問題は、渡辺さんが解説している通り日本格付け研究所(JRC)には、財務省の天下りが大量に入っているという事です。
財務省が大量に天下りしている格付け会社が、ジャンク債でしかないソフトバンクに異常な高格付けを行い、ソフトバンクはその格付けをネタに、日本の銀行や日本の機関投資家、更に一般投資家からさへも資金を集めているって、大問題じゃないですか?
官僚の天下りは褒めたものではありません。
しかし一方で財務省の官僚が多数天下りをしているなら、それなりに信頼性の高い所と言うイメージもあるのです。
財務省でエリート人生を歩んだ人なら、少なくとも詐欺まがいの事をやる会社に天下りして、晩年になって面倒に巻き込まれたくはないと思うだろうから、ヘンな所には天下りしないのでは?
そう思っちゃいますよね?
これでソフトバンクが吹き飛ぶと、財務省はソフトバンクとグルになって、投資家を騙した事なります。
これじゃ財務省による投資詐欺です。
だって天下りができたという事は、つまりは日本格付け研究所も財務省の監督下にあったという事です。
それがインチキ格付けをやって、銀行や機関投資家や一般投資家に大損害を与えたらどうなるのでしょうか?
そしてこれでみずほ銀行などの経営が傾けば、日本経済も大変深刻な事になるのです。
マジに財務省って何をやってたんでしょうね?