昨日の昼過ぎ、パンを買いに出ました。
凄く寒そうでしたが、とにかく雨はふっていないし、それにパンが切れそうになっていたのです。
天気予報を見ると、翌日から雪達磨がずらりと並んでいて、大荒れになりそうなのです。
だから今日中に買っておいた方がよいと思って出かけたのです。
外に出てみると、やはり非常に寒く、晴れ間は見えましたが、小雪が舞っていました。
お天気雨の雪版です。
それでも超厳重防寒装備で出かけたので、余り寒い思いはしませんでした。
やっぱり装備は重要です。
こうして寒い日に出かける度に、新田次郎の小説を思い出します。
新田次郎の「八甲田山死の彷徨」や「聖職の碑」を読むと、わずかの衣類の違いが生死を分けた事が書かれています。
八甲田山では部隊でただ一人、新しい物好きの将校が、毛糸の靴下と手袋、それにゴム長を履いていました。
それだけでこの人は凍傷一つせずに助かったのです。
あの史上最悪の冬山遭難でも、ワタシがこの日着ていた程度の防寒服を着ていたら一人も死なずに済んだかもしれないのです。
山の高い所は雪で見えなくなり、低い所はカラ松の黄葉が鮮やかです。
パンを買った後、更に頑張って野菜の直販所まで行ってみました。
するとワタシがいつも行く二軒のうち一軒は既に閉店していました。
それでも開店していたもう一軒で、小松菜を一束と菜物野菜をイロイロ混ぜた束を一束買いました。
今年はもうこれで直販所は終わりだと思います。
哀しいです。
家に帰ってから銭湯に行くと、帰りにまた雪が降ってきました。
そして今朝はもう一面銀世界でした。
冬が来たのです。