少し前ですが、何となくyou tubeを見ていたらこんな動画がありました。
軍艦島について日本共産党始め日本の左翼、そのプロパガンダに協力するNHKや朝日新聞、そして韓国で言われてい話を、元島民の証言等を元に検証するという動画です。
「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」を検証する
軍艦島について日本共産党始め日本の左翼、そのプロパガンダに協力するNHKや朝日新聞、そして韓国で言われてい話を、元島民等に聞き取りながら検証するという動画です。
それにしてもお粗末な「証言」です。
この「証言」って、ユネスコの世界記録遺産になっている山本作兵衛氏の炭鉱画そのままじゃないですか?
褌一枚で、石炭を掘らされた。
狭い坑道でしゃがんで作業した。
ヤマで暴動があって軍隊が出た。
絵にすれば上のような感じでしょうか?
実に生き生きとした絵でしょう?
この絵、有名なのです。
作者の山本作兵衛氏は1892年に福岡生まれで、1906年から炭鉱夫として働き始め、生涯炭鉱で働き続けました。
そして60代半ばになってから「山の記録を残したい」として、絵筆をとり自身の青春時代の炭鉱の作業の様子や、炭鉱町での生活を描き始めました。
その数は総数2000枚にも及びます。
山本氏は全く美術教育は受けていなかったのですが、しかし彼の絵は当時の炭鉱夫の仕事と炭鉱町での生活を実に生き生きと描いています。
こうした炭鉱の記録はそれ自体が非常に貴重であるうえ、山本氏の絵の魅力もあって、生前から多数の画集が出版されていました。
また田川市石炭歴史博物館に展示されています。
そして2011年、ユネスコの世界記録遺産に登録されました。
つまりこの「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」の中での強制連行されたと称する中国人や韓国人の話は、山本作兵衛が描いた明治末から大正初年の筑豊の中小炭鉱での話なのです。
昭和10年代の軍艦島ではないのです。
炭鉱夫がしゃがんで作業するというのは、炭層が薄く入り組んだ炭鉱での話ですが、軍艦島は超優良炭鉱なので、炭層は数十メートルにも及ぶ厚さなので、坑道は広くしゃがむ必要など全くなかったのです。
そもそも昭和10年代になると、炭鉱では機械化が進み、鶴嘴やシャベルを使って手掘りするという作業自体がなかったのです。
そして「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」で「強制連行された」中国人や朝鮮人の証言にある坑内火災が発生すると、生存者を残したまま坑道を封鎖したなどと言う話は、炭鉱の伝説として戦後もかなり長く語られていた話なのです。
しかしそれにしても不思議ですね。
昭和10~20年に軍艦島に「強制連行された」中国人や朝鮮人が、明治から大正の筑豊炭田の中小炭鉱の様子を知っていたとは?
彼等はどうやって昭和16~20年の軍艦島から、明治末~大正初年の筑豊炭鉱へタイムスリップしたのでしょうか?
これはつまりこうした証言を集めた人間が、山本作兵衛画集辺りから話を拾ってきて教えてあげたとしか思えません。
この「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」の著者林えいだいは九州出身で80年代から、筑豊炭鉱を中心に炭鉱での朝鮮人・中国人の「強制連行」についての本を多数書いています。
この「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」は2016年出版ですが、これ以前にも軍艦島に関る本を何冊も書いています。
彼は九州出身で他にも炭鉱にまつわる「強制連行」の本を沢山書いているのだから、少しは炭鉱について知識があるのかと思えば、そうでもないらしく、昭和20年前後の炭鉱の坑内作業など全く無知なのです。
そこで山本作兵衛の絵やその他の炭鉱の「都市伝説」のような話をかき集めて、それを「強制連行された」中国人や朝鮮人の証言としているのだからお粗末の極みです。
反日プロパガンダと言うから、何か非常に巧妙な事をやっているのかと思えば、実は中学生の夏休みの自由研究でも落第するほどのお粗末さなのです。
つまり時代考証も何もなく、炭鉱の話で恐ろしい話のネタになりそうなものなら、何でも適当に拾ってきて「あんな目に遭った。」「こんな目に遭った。」と言わせただけなのです。
しかしそれでも1960年代に「強制連行捏造」が始まって以降、このレベルの嘘が世界を駆け巡っているからすごいです。
でもこれは慰安婦強制連行の反日プロパガンダでも同様でしょう?
あれは朝日新聞の吉田清治証言の報道から始まったのですが、あれだってあの報道の舞台となった済州島に行けばすぐに嘘がばれたのです。
ところが朝日新聞はもちろん、産経新聞などどの報道機関も、一切あの証言の裏どりはせずそれどころか一斉に朝日新聞の尻馬に乗って「慰安婦強制連行」を捏造したのです。
そしてそれに続いて中国や韓国から出てきた「慰安婦強制連行」の証拠写真など更にお粗末で、戦時中の女性の写真を何の根拠も連脈もなく、「慰安婦ニダ」と煽るような物でした。
ところが日本のマスコミも歴史学者も殆ど反論しないので、それが外交上では「事実」となってしまったのです。
これは南京大虐殺なんかも同じです。
南京大虐殺の証拠とされた写真を検証すると、日本軍が現地女性達を護衛して移動している写真として当時の朝日グラフに掲載された物を、70年代に朝日新聞が「日本軍が現地女性を拉致するところ」として掲載したりするというお粗末さです。
国家が総力を挙げて捏造するのだから金も組織もあるだろに、もう少し丁寧に捏造したら?
と、思えるレベルの捏造なのですが、しかし驚いた事に、これに日本だけでなく欧米の歴史学会もその他言論人もまんまとはめられているから驚きます。
何でこんな嘘が通るのか?
何でこんな嘘を信じる人間がいるのか?
と、思います。
しかし考えてみると人間は嘘を嘘だと疑わない限り、どんな他愛のない嘘にも簡単に騙されるのです。
それはオレオレ詐欺を見ればわかります。
あんなものに騙されて大金を奪われるのは、被害者が「自分が我が子の声を間違えるはずはない。」と信じ込んでいるからです。
少しでも怪しんで相手に名前を聞けば、それでもう詐欺がばれるのです。
でも自分が我が子の声を間違えるはずはないと信じ込んでいるので、我が子を名乗る詐欺師の言う事をそのまま信じてしまうのです。
ワタシも実は朝日新聞が慰安婦強制連行を捏造するまでは、反日プロパガンダに騙されていました。
ワタシは朝日新聞が掲載した南京大虐殺や731部隊の細菌兵器の人体実験は本当だと信じていたのです。
というのもそのころは朝日新聞のような大手新聞が故意に捏造報道などするはずがないと信じていたからです。
それで石原慎太郎始め、南京大虐殺への疑問を呈する意見も、全然本気で聞かなかったのです。
でも慰安婦は戦記小説などにも普通に出てくるのを読んでいので、強制連行はオカシイと思ったのです。
そして朝鮮人労働者の強制連行は90年代から、「在日コリアンは強制連行されてきたニダ」と言う話がNHK等であふれるようになってから知ったのですが、しかしこれも韓国人の不法入国が戦後ずうっと続いていたことを知っていたので、全く信じられませんでした。
しかしワタシと同年配で、これを信じる人が多数いたのだから驚きます。
けれども驚くことではないのかもしれません。
ワタシはたまたま家に父が買っていた戦記や戦記小説の類があったので、中学生ぐらいからそれを読んでいたのです。
でもそう言う本を読む機会がなければ、慰安婦の存在なんて他では全く知る機会はなかったのです。
学校でもまたそれまでのテレビや新聞の論調でも、日本は朝鮮に悪い事をしてきたという話だけを聞かされていました。
だから大新聞やテレビがそろって慰安婦強制連行を捏造したら、信じるのは当然なのです。
つまりほんの少し予備知識があれば、僅かでも疑いを持てば騙されるはずもない話でも、そういう予備知識もなく、疑いも持たないと、簡単に騙されるという事でしょう。
実は一昨日(11月12日)に共産主義のプロパガンダについて思うところをエントリーしました。
慰安婦強制連行や自称徴用工、そして南京大虐殺や731部隊などの反日プロパガンダは、日本共産党も全面的に協力しています。
日本共産党の幹部は東大卒でないとなれないのですから、高学歴がそろっているはずなのですが、しかしこの手のお粗末なプロパガンダを必死にやり続けるのです。
これはつまり彼等自身がこのレベルの話で騙される人間だからでしょうか?
それとも「日本は悪い」「日本は極悪国家であるはずだ」と信じ込んでいると、日本の悪事に関る話はどんなものでも信じ込んでしまうのでしょうか?
ともかく実は彼等の嘘は精緻でも巧緻でもなく、それどころか信じがたいほどにお粗末なのですが、それでも彼等はその嘘をわめき続けるのです。
そしてどんなに稚拙な嘘であっても、嘘を嘘と疑わなければ、人は騙されるのです。
共産主義者のプロパガンダや反日プロパガンダとは、そういう物なのだと思います。