19日の午前1時過ぎ、よもちゃんがお外へ行きたいと言い出しました。
よもちゃんはこの頃、毎夜、この時間に夜遊びに出るのですが、でもいつもお隣の家の玄関ポーチに少しいて直ぐに帰るのす。
だからワタシは何も気にせずよもちゃんを出しました。
しかし2時前に目が覚めてもよもちゃんは帰ってきません。
そこで少し心配になって、探しに出る事にしました。
きっとお隣の玄関ポーチにいると思ったので、パジャマのままで猫探知機も持たずにでました。
そしてお隣の玄関ポーチを見たのですが、よもちゃんはいませんでした。
それで家に戻り猫探知機をもって、近所を探そうと思いました。
ところが玄関のところで、コロリと転んでしまいました。 夜の間に降った雨で玄関前の地面が滑りやすくなっていたのです。
酷い転び方ではなく、パジャマのズボンも殆ど汚れないぐらいでした。
しかし立ち上がろうとしたら、右の肩に激痛を感じました。
生まれてこの方感じた事のないほどの痛みで、一昨年、自転車で転んで右足の膝を骨折した時よりも、遥かに激しい痛みでした。
転んだ時に、右腕が玄関ドアに引っかかっていたので、右腕を体の後ろ側にねじ上げられるような状態になっていたのです。
それでもワタシは何とか家に入り、少し痛みが治まるのを待つ事にしました。
しかし痛みは全然治まりません。
痛くて右腕を動かす事ができません。
これは尋常ではない。
救急車を呼んだ方が良いのでは?
しかしよもちゃんは?
よもちゃんを外に出したまま入院するような羽目になったら大変です。
そこで痛みをこらえて、猫探知機を取り出し、とにかくよもちゃんを見つけて連れて帰る事にしました。
そして玄関を開けると、何とよもちゃんが飛び込んできました。
ああ、もう10分早く帰ってくれたら、ワタシはこんな目に遭わなかったのに!!
ともかくよもちゃんが家に帰ってくれたので大安心です。
するとまた痛みがひどくなってきました。
この痛みは明朝まで我慢できないし、またこの状態では自力で病院に行くこともできません。
だからもう覚悟を決めて救急車を呼びました。
救急車で病院に運ばれる途中も、痛みが酷くて吐き気がしました。
痛みが酷いせいか、病院に着くのが異様に長く感じられました。
それでもともかく病院に着くと、直ぐに診察を受ける事ができました。
結果は「脱臼」です。
若い男の外科医の先生が、右腕をギュウギュウ引っ張っると、脱臼した関節はちゃんと戻りました。
関節が戻るとそれまでの激痛は、嘘のようになくなりました。
でも脱臼した時、骨の一部がはがれてたので、翌日には近所の病院に行って、これをちゃんと治療するように言われました。
そして腕を吊り、さらに腕が動かないように、大きなゴムバンドのような物で体に固定されました。
それでこの病院の処置は終わりです。
ワタシは会計で治療費、大枚13000円を支払いました。
救急車に乗る時、救急隊の方が保険証などを持って行くように気を使ってくださったので、ちゃんと財布も持っていたのです。
しかしここはどこだろう?
どうやって帰ったものか?
救急車の中にいると、どこをどう走ったのかが、全くわかりません。
だから自分が担ぎ込まれた病院が、どこなのか全然わかりません。
とにかく随分長く走ったような気がするので、我が家からはとんでもなく遠い所、ワタシの全然知らない所ではないかと思いました。
でもワタシはとりあえず病院の玄関から外へ出てみました。
すると辺りは白々と明け始めていました。
そして非常に特徴的な白い円筒形のビルが直ぐ前に見えました。
札幌プリンスホテルです。
??
ここって大通り11丁目じゃん!!
だったらタクシーで帰れば良い。
痛みが治まったので地下鉄でも平気ですが、でも地下鉄が動くのはまだ数時間先です。
何よりもワタシはパジャマ姿です。
札幌の都心ですから、こんな時間でもタクシーは結構走っているでしょう。
改めて荷物を持って外に出ると、直ぐにタクシーが見つかりました。
ワタシは喜んで左手を振りました。
するとタクシーは直ぐに止まりました。
未明にパジャマ姿で街中をうろつく人間は、随分胡乱だと思うのですが、しかしタクシーの運転手さんは「○○整形(ワタシが担ぎ込まれた病院)の近くだから、こんなお客は珍しくない」と平気の平左でした。
そしてすぐに家に着きました。
どう考えてもタクシーは救急車よりかなり遅いはずですが、痛みがないせいか、救急車で来た時より、遥かに早く帰れたように感じられました。
家に帰ってそのままベッドに潜り込むと、直ぐにぐっすりと眠りました。
そして目が覚めると、朝食を食べて、近所の外科病院に行きました。
ここの先生の診察でも結果は同じで、はがれた骨が着くまで3週間程、腕を動かさないように固定する事、来週また診察に来るように指示されました。
と言うわけでこの3日間、右腕を固定しているのです。
大変不便です。
自転車にも乗れません。
だから遠出ができません。
脱臼した翌日と翌々日は、なんか気が抜けたというか、身も心もヘタレていました。
昨日から少し元気になりましたが、でも元気になっても結局、右手が満足に使えないのですから、殆ど何もできません。
ああ、ホントになんてことに!!
ワタシはこの2~3週間絶好調でした。
タイチョウ殿のご機嫌がいつになく良くて、昼間天気が良ければ、好き放題散歩に行き、ブログも更新し、そして夜には裁縫に励んでいたのです。
だからパジャマ他、前々から作らくちゃと思っていた物を、次々と作っていたのです。
そしてこのまま体調が良好な状態が続くなら、パートの仕事ぐらいできるのでは?などと考えていたのです。
そしたらいきなりこれです。
好事魔多し!!って、当にこれなんですね。
それでも入院せずに済んだだけでも、幸いです。
それに今は一年で一番快適な季節で、右手が使えなくて着替えにもたついても、寒い思いをしないし、除雪もしなくてよいのです。
だから気を腐らせずに、何とか元気を出していきたいと思っています。
因みによもちゃんは、この件に関して責任を感じるとか、気を使うとかいう事は一切ありません。
いつものようにワタシを便利使いしています。