先日たまたま拾った動画ですが、それによると宋文洲と言う男は、中川昭一氏がご存命のころは、しきりに中川氏にすり寄っていたのだそうです。
そして二人で対談本派まで出しています。
そして中川氏に賛同して「日本万歳、中国共産党に絶望」と言い続けていたそうです。
それが中川氏の死後、コロリと態度を変えて、全面的に中国共産党に賛同しているというのです。
ワタシでは宋文洲をネットでしか知らないし、またそのネットで知ったのは、彼がひたすら「中国上げ、日本下げ」の意見を発信するようになってからです。
コイツは福島の農産物の風評被害を煽るような発言(放射能の恐怖)までして喜んでいるのです。
でもワタシは宋文洲をネットでしか知らないし、ワタシにはそもそも人の心を読む能力などありません。
だから彼の本心は全くわかりません。
しかしながら現在の宋文洲の立場では、そもそも本心など言えるわけもなく、ひたすら中国共産党に恭順を示すしかないのは、当然ではないかと思います。
なぜなら彼は90年代の改革開放以降に、留学生として来日し、その後、日本に帰化しました。
だから中国には彼の親兄弟や、幼馴染の友人達がいます。
これは親戚友人一同を、全部中国共産党の人質にされていると同じです。
日本に帰化した外国人が、出身国に批判的は発言したことで、故国の親族が迷惑をした例としては、韓国から帰化した呉善花さんの例が知られています。
呉さんは韓国政府と言うより、韓国の世論や韓国人の国民性について、批判的な著書を多数執筆しています。
と言っても韓国をあしざまに描いたわけでもなく、例えば韓国マスコミに溢れる官製世論と違って、日韓併合時を知る老人達には、日韓併合時に日本に出稼ぎに行って成功したことを懐かしむ人達が多数いるとかその程度の話です。
しかしこれでも韓国では大問題になりました。
そしてなろうことか韓国政府は、呉さんが母上の葬儀など親族の冠婚葬祭で韓国へ行く度に、入国拒否などの嫌がらせを繰り返しました。
また韓国の地元紙が呉さんの親族が土地を買った事を、あたかも悪質な不動産投機であるかのように報道したりしました。
呉さんの日本での言論活動は、韓国にいる呉さんの親族には何の関係もないのですが、しかしそんなことを承知で、韓国政府と韓国メディアは呉さんへの嫌がらせの為に、韓国国内の親族を虐めるのです。
それでも韓国だからこの程度で済んでいるのでしょう?
だって韓国は一応は民主主義国家ですから。
これが中国ならどうでしょうか?
親の葬式に出られないぐらいで済むならいいけれど、「親が危篤だ」と言うしらせで急いで帰郷したら、いきなり拘束されて、麻薬売買とかスパイとか身に覚えのない罪で投獄されて、そのまま死刑だって十分あり得る国なのです。
何しろインターポールの総裁だって、未だに拘束されたままなのですからね。
杉田水脈議員がインターポールの総裁が中国人だと言う事を、問題にしたとき、「差別だ~~!!」と騒いだ人達がいます。
しかしこのように自国の政府に生殺与奪を握られている国の人間が、国際機関で働くとき、公正中立な仕事をできるのでしょうか?
日本で働く場合は、せめて日本の有力政治家でもバックについていれば少しは心強いでしょうが、そういうバックもないとなれば、誰が身の安全を保障してくれるのでしょうか?
勿論、どの国の出身者であろうとも、日本国籍を取ったからには日本人ですから、日本政府が安全を保障する義務を負うわけですが、しかし現在の外務省を見ていると、どこまでやる気があるかは頗る疑問です。
そしていくらやる気が合っても相手が中国では、できる事は限られています。
今までも何人もの日本人が(帰化人、元々の日本人も含めて)、中国で逮捕拘束、更には処刑されていますが、一人も救出されていません。
ワタシが中国からの帰化人なら、幾ら帰化しても中国共産党が存続する限り、政治的な発言には細心の注意を払います。
日本にいる限りは、自分は安全でしょうが、しかし自分の不用意な発言で、故郷の親族や友人達に禍が及んでは堪らないし、また親が生きている間ぐらいは、いつでも安心して里帰りできるようにしたいでしょう?
そしてこれは宋文洲だけの問題ではないのです。
戦前から日本に居住していた華僑ならともかく、この20~30年の間に帰化した人なら、みんな同じ問題を抱えているのです。
だからこれを考えたら「帰化した以上は、完全に日本人と差別してはいけない」と言う建前論だけで、こうした帰化人達を重要な役職に就ける事は、官民ともに結構問題でしょう?
幾ら本人が善人で正直者で、心から日本を愛していても、また中国共産党にどれだけ懐疑的でも、親兄弟、幼馴染の友人達を完全に見捨てる覚悟がなければ、中国共産党に逆らう事はできないのです。
しかも中国の法律では帰化しようとも、中国人は中国共産党に従う義務があるのです。
そういう国から帰化した人が、日本の国家機密や先端技術に関する情報を知るようになれば、中国政府からどんな要求をされるかは、想像するまでもないでしょう?
因みに先日アメリカ日系人に関する話でも書きましたが、第二次大戦中、日本政府は在日連合国民を強制収容して、アメリカに送還しました。
しかしこれには例外があります。
中国人とフランス人です。
フランスは日本が第二次大戦に参戦する前に、早々とドイツに降伏していたので、戦時中の日本からすれば、フランスは連合国ではありませんでした。
一方、中華民国とは日本は第二次大戦参戦前から、軍事衝突が続いていていました。 そしてそのまま連合国側に入ったのです。
その意味では中華民国と日本はより険悪だったと言ってよいでしょう。
しかし日本は在日中国人を敵性国民として強制収容もしなければ、強制送還もしていません。
第二次大戦に入る前から、中国では通州事件や済南事件など日本人の虐殺事件が頻発していました。 そして同様の虐殺は、英領マレーなどの華僑も起こしていました。
それが日中関係の悪化、日華事変、満州事変へとつながり、日米関係の険悪化、そして第二次大戦参戦へとつながりました。
けれども中国人による日本人虐殺事件を理由に、日本で在日中国人への暴行事件や嫌がらせが起きたという話は聞きません。
日本政府は在日中国人達が、国内で破壊活動を行う心配もしていなかったようです。
尤も陳舜臣さんの自伝などを見ると、一応特高警察が危険人物だけはマークしていたようですが。
だから日本政府としても敢えて彼等を強制収容したり、強制送還する必要を認めなかったのでしょう。 彼等もまた帰国しようとした形跡がありません。
祖国の為に戦うどころか、帰国して兵隊にとられては堪らないというのが本心だったのでしょう。
そしてそれ以前に、中華民国政府が自国民の保護には全く無関心で、そういう話ができなかったのかもしれません。
だから中国人はそのまま普通に暮らして、日本人と一緒に配給を受けたり、空襲から逃げまどったりしていました。
しかしそれで済んだのは、結局当時の中華民国政府がグダグダで、日本に在留する中国人の家族を人質として、彼等に何かをやらせるなどと言う事はできるような政府ではなかったからでしょう?
でも今の中国政府ではそうはいきません。
それどころか長野オリンピック聖火リレーでの中国人大集団のデモなど、明らかに中国政府が在日中国人をコントロールして起こしている事件が、多数あるのです。
そして中国政府は日本だけではなく、世界中で中国人を移民を使って、移民先での国への工作活動をしている事は、もう現在どこの国でも広く知られて問題になっているのです。
因みに現在の在日中国人からは信じられないのですが、戦前の在日中国人は至って評判が良くて、ホントに良き隣人として日本に受け入れられていました。
だから済南事件や通州事件で日本人が虐殺されようとも、米軍の空襲で街が壊滅して膨大な死者が出ようとも、日本人の怒りが近所に住む在日中国人に向かう事は一切なかったのです。
だから中国共産党が後ろにいなければ、彼等は本当に良き隣人になる事の出来る人々なのでしょう。
しかし現在の状況では、どんなに善良な中国人でも、中国人である限り信用できないのです。
外国人の受け入れには、本人の意思や善意だけでは、どうしようもない問題がある事を考えておくしかないのです。
善人だとわかっていても信用してはいけないというのは、悲しい事です。
でもそれで信用されても、相手も困るのです。
だって信用されて日本の国家機密や先端技術情報にアクセスできる職務に就いたばかりに、中国政府から故郷の家族を人質にそれを提供するように脅迫されたらホントに困るでしょう?
だから安易に人権や善意だけで対応する事だけが、相手の幸福にも人権保護にもならない場合が幾らでもあるのです。
日本と日本人の安全の為には、こういう事も考えておくべきではありませんか?