昨日は山の上のパン屋さんまでパンを買いに行きました。
そしてそのついでに野菜の直販所がある辺りまで散歩してみました。
久々の快晴で、明るい光が一杯でした。
でも風が冷たいので、薄手とはいえダウンジャケットを着て、下半身はフリース裏のズボン、そして中綿入りの皮手袋という防寒装備にしました。
な、なにこれ?
真冬のお出かけ?
と、思う方もいらっしゃるでしょう?
でも札幌はこの10日余り、凄く寒かったのです。
札幌は2月末から異様に早々と気温が上がり始め、三月の下旬にはジャケットもなしで自転車で遠出ができる程温かくなりました。
それで道路の雪も三月初旬にはすべてなくなって、自転車が使えるようになりました。
これはワタシとしては大変便利で快適なのですが、しかし完全な異常気象みたいで、気味悪く思っていました。
すると10日程前から、また気温が下がり、何度も雪が降りました。
積雪と言える程の積雪はなかったのですが、十二分に寒い思いをしました。
そうなると無茶苦茶腹が立ちます。
何しろ一旦は完全に春の気温になったのに、それからまた冬に戻るのですから。
4月上旬まで雪が降り、水道管凍結警報が出るのは、札幌なら例年の話です。
だからこの10日余が格別寒かったわけではないのです。
むしろ札幌の例年通りの早春なのです。
だから三月上旬の温かさを「異常気象」と気味悪く思っていたのです。
しかしそれでも一旦温かくなってから、寒い思いをすると腹が立つのです。
なんか一度貰ったお小遣いを、また取り上げられたような気分です。
最初からもらわういわれのないお金でも、一度貰ってしまえば、それを取り上げられたら、ヤッパリ凄く腹が立つじゃないですか?
と言うわけで、昨日もすごく寒かったのです。
家を出た時はそうでもなかったのですが、しかし山の上までたどり着いた事には芯から凍えました。
ダウンは薄手のじゃなくて、分厚い方を着てくるべきだった・・・・・。
靴はスニーカーじゃなくて、ムートンブーツにするべきだった・・・・・。
手袋は毛糸の物と皮を重ねるべきだった・・・・・。
そんなこと言っても、厳寒期用の分厚いダウンジャケットは先々週、全部まとめて押し入れの奥にしまい込んだのです。
それに道路が完全に乾いているのに、ムートンブーツなんてあり得ないでしょう?
でもね。
スニーカーで自転車を漕いでいると、足の先が冷えてじんじんと痛みます。
ああ、せめてムートンブーツをはいてくるべきだった・・・・・。
しかしこんなに寒くても、山の畑の雪は大方溶けていました。
この分ではもうすぐ種まきもできるでしょう。
しかし何分にもこの寒さとこの景色ですから、靖国神社の桜が満開とかいう話は、全く実感がありません。
鳴子百合さんは先日、近所の野菜を買い込み過ぎたとのコメントをくださいましたが、これもまたこちらでは遠い話です。
こちらの畑はまだこのありさまです。
これからここに種をまくのです。
そして山々はまだ真っ白に輝いています。
しかしもうそんなことを言っている場合ではありません。
とにかく早く帰還しないとタイチョウ殿が何と仰るか?
雲が切れて、お日様が顔を出すと、その光の中で、オオイヌノフグリが咲いていました。
そして傍には仏の座も。
偉いね!!
君達!!
でも君達は、寒い目にあっても、風邪をひいて咳と痰が一日中止まらなくなるなんてことはないんだろう?
しかしワタシはそうはいかないのです。
こうして体を冷やしてしまうと、後から咳が止まらなくって、ティッシュの山を築く羽目になります。
だから早々に帰りました。
そして暫くストーブにしがみ付いていました。