カンボジアのタクシー強盗殺人の犯人二人が元自衛隊員だったのには驚きました。
しかし20万人を超える隊員がいるのですから、こういう人間がいるのも仕方ありません。
実は人数比を取れば、NHKや新聞記者など報道関係者や教師などの方が、遥かに犯罪発生率は高いのですから。
因みに教師は驚く程性犯罪の発生率が高いのです。
けれどもこういう事がある度に、一時的にせよ自衛隊のイメージは悪化するでしょう?
そしてそれを考えると憲法改正の困難さがわかります。
安倍内閣が憲法改正をできるかどうかはわかりません。
ワタシ自身は憲法改正をするべきだと思いっていますが、しかし安倍内閣でこれに踏み切ってよいかどうかはわかりません。
なぜならワタシは憲法改正に最大の問題は、国民投票だと思っているからです。
第九十六条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
現在、国会ではギリギリではありますが、自公両党が衆参両院の3分の2を獲得しています。
だから発議だけは何とかできるでしょう。
しかしどの世論調査を見ても、賛成は精々50%強です。
勿論憲法96条によれば国民投票で過半数を取れば憲法改正は可能です。
でも元々賛成支持が50%ぎりぎりでは、もし何か自衛隊や改憲派のイメージを損なうような事件が起きたら、簡単に50%を割る可能性があります。
だってどう考えてもこの50%強の賛成派が、全て志操堅固な絶対改憲派であるはずもないのです。
だから賛成派の一部は、自衛隊や改憲推進をする与党のイメージが良ければ改憲賛成、でもどちらかのイメージが悪くなるような事件が起きたら、「やっぱり改憲反対!!」と、状況によって改憲への姿勢が変わる人々でしょう。
そして元々賛成派が50%強しかいないのですからですから、全体の一割弱が反対に回れば、憲法改正は国民投票で否決されてしまいます。
こうして憲法改正が失敗に終われば安倍内閣は退陣せざるを得ないでしょう?
そして戦後最強ともいえる安倍内閣でも憲法改正でつぶれたとなると、これがトラウマとなって、自民党もこの後、何十年も憲法改正に手を付けられなく可能性があります。
それどころか国防に関する政策の全てに消極的になるでしょう。
中国が覇権主義を強め、しかも韓国までが国防費を増やし続けて日本への敵意を明確にしている状況で、これはホントに恐ろしい事です。
一方、護憲派が改憲を阻止しようとすれば、やるべき事は簡単です。
国民投票の前に自衛隊が不祥事を起こしたら、徹底的に騒ぎ立てて自衛隊のイメージを落とせばよいのです。
でも不祥事がなければ?
捏造すればよいのです。
そしてモリカケや伊東詩織氏のノリで、騒げばよいのです。
伊東詩織氏のような美女が、できたら自衛隊幹部、ダメなら若い新入隊員でも何でもよいから誘惑して性交渉をした挙句、「強姦された~~!!」と騒ぐなんて言うのはどうでしょうか?
自称被害者が美人でテレビ写りが良く、しかも視聴者の劣情を掻き立てるような話まで、テレビで微細に証言してくれるとなると、全てのワイドショーが一週間程は、これ一色になります。
そしてそれに乗せられて、自衛隊への評価を変える人だって少数は出るのです。
或いはモリカケのノリで、自衛隊幹部と防衛産業側の贈賄事件の「疑惑」を報道するのはどうでしょうか?
モリカケレベルで話を作るのですから、証拠も何もいりません。
自衛隊幹部と防衛産業側の企業の幹部が、高校時代から同級生で親友だとかいうレベルで十分なのです。
いずれにせよ必要なのは国民投票の投票日まで、自衛隊のイメージを下げれば良いだけですから、話は簡単なのです。
投票日の後から、強姦が狂言だとわかっても、幾ら探しても贈賄の証拠が見つからなくても無問題です。
どんなに単純な犯罪でも、被害届が出てから、起訴・不起訴が決まるまでには、相当の日数がかかりますから、一週間やそこらは騒ぎ続ける事ができます。
そして不起訴になっても全然構いません。
伊東詩織氏をみればわかりますよね。
この人がやっている事は完全な誣告座なのですが、しかしそんなことはお構いなしに、彼女は今も強姦被害者を名乗り、彼女の応援団共々、被疑者とされた男性への人権侵害を続けているのです。
それをBBCまで応援している始末です。
そしてモリカケを見ればわかるように、幾ら証拠がなくても、「怪しむ」ことや「疑う」ことは自由なので、それで処罰される事はありません。
だからこういう事をしてくれるボランティアには事欠かないでしょう?
こうして国民投票が近づいたら、自衛隊員による「強姦事件」が続出するかもしれません。
こうした妨害工作をされても、国民投票で確実に賛成が過半数を超えるのは、最初から改正賛成派が7割、或いは8割を超えている場合だけでしょう?
だからワタシは思うのです。
それなら世論がそこまで熟するまで、国会での発議は避けた方がよいのでは?と。
憲法改正をしたからと言って、それで直ぐに自衛隊が軍隊として機能できるようになるわけではないのです。
現在の自衛隊は憲法以前のところで、実戦上様々な問題を抱えています。
例えば、自衛隊の弾薬のストックが非常に少なく、ホントに戦争になれば、半日でなくなるとさえ言われています。
また飛行場が格納庫が、民間空港と同様の全く無防備状態なので、ミサイルを撃ち込まれたら、速攻で使えなくなるととも言われています。
普通の国は軍の格納庫は爆撃に備えて、要塞化されているのです。
更に自衛隊の衛生兵は、医師法に縛られて、注射や止血など、本来衛生兵が戦場で行うべき救急救命処置が、殆どできない状態です。 これではイザ戦争になれば死ななくてよい人を大量に死なせる事になってしまいます。
ワタシが知っているだけでもこういう問題がゴロゴロあるのです。
そしてこれらの問題は憲法を改正しても、直ぐに解決されるわけもないのです。
だったら今憲法改正を急いで、将来の改憲の可能性まで潰すより、地道に自衛隊関連の法や制度を、実戦可能な物に改正を続けて、装備を整え、隊員を訓練して、いわば裏から自衛隊の国軍化を整えていくべきではないでしょうか?
そして本当に誰の目にも危機的な状況になれば、国民投票で否決される事もないでしょうから、その時に憲法を改正すればよいのではないでしょうか?
理想を言えば憲法が改正されたその時には、既に自衛隊は完全に国防軍としての内実を整えている事です。
憲法改正をどうするかについては、様々な意見があると思います。
そしてワタシは憲法は、改正するべきだと思います。
しかし上記のような理由から、もし国会が憲法改正の発議に踏み切った以上は、国民投票での失敗は絶対に許されないのです。
しかも失敗に追い込むのは至って簡単という状況です。
だから憲法改正を急ぐべきだとは思いませんし、安倍政権が敢えて憲法改正に踏み切らなくても文句を言う気もありません。
むしろ慎重な対応を支持します。
哀しい事ですが、個人でも国政でもやりたい事、やるべき事と、できる事は必ずしも一致しません。
そしてできる事だって直ぐに簡単にできるわけではないのです。
だからやりたい事ややるべき事をやるためには、現実にできる事を地道に積み重ねて、できる事をやるべき事ややりたい事に近づけていくしかないのです。
しかし世の中にはそうやって地道にできる事からやって行こうとする人に対して、「やるべき事をやっていないから、許せない!!」と言って、その人を引きずり降ろして、何もできないようにようにしようとする人がいます。
ワタシはそういう人は実はホントは、何もする気はないのだと思いますよ。
何もする気がないから他人に文句ばかり言うのです。
実はこういう人達は、文句を言う事だけが目的なのです。
或いは、他国の工作員でしょうね。
だからそういう連中の言う事は全部無視してよいのです。
最後にカンボジアのタクシー運転手殺害については、現地の日本人会で被害者遺族を支援する運動が広がっているのだそうです。
日本人としては救いです。