久々に晴れた日、わたしは久しぶりに散歩に行こうと思って、よもちゃんにお留守番を頼みましたが、よもちゃんはなかなか引き受けてくれません。
よもさん、お願い!!
ダメよ。 ワタシには崇高な任務があるのよ。
町内のパトロールは猫の大切な任務なのよ。
そうです!!
よもさんのパトロールすお姿、なんて凛々しく頼もしい!!
有難うラベンダーさん!!
だってよもさんは夜中もパトロールしているじゃない?
だから昼間は良いでしょう?
夜になったら、お花さん達はみんな寝てしまうのよ。
だから夜に歩いても、お花さん達のお話は聞けないのよ。
だってパトロールなんだからお話は聞く必要はないでしょう?
ああ、これだからネトウヨはダメなのよね。
これじゃ立憲民主党や社民党と同じだわ。
??
それ凄い侮辱よ!!
だって事実だから仕方ないわ。
な、なにが事実よ!!
町内の治安維持の為には直接不審者を見張るだけではだめなのよ。 町内のお花さんや近所の人達とお話をすることで、常に情報を得て置く事が必要なのよ。
その為にはちゃんとお花さんが起きている昼間のパトロールが必要なのよ。
つまり昼間のパトロールってファミントなのよ。
ファミント??
それヒュミントの間違いじゃない?
間違いじゃないわ。
人、つまりヒューマンから情報を得るからヒュミントよ。 でもワタシはヒューマンからの情報も得るけれど、お花さん、つまりフラワーからの情報も得るからファミントも行っているのよ。
ふうん・・・・。
偵察衛星やハッキングなどハイテクによる情報収集も大切だけれど、このヒュミントのような直接的コミュニケーションによる情報収集も絶対に必要なのよ。
・・・・・。
アメリカが北朝鮮に手を焼いているのは、実は北朝鮮相手ではこのヒュミントによる情報収集が殆ど不可能で、その為金正恩の居場所も核兵器や核関連施設の数や場所も、正確にはつかみきれないという問題があるからよ。
だって北朝鮮には外国人は事実上入れないし、大使館員など海外に出ている北朝鮮人は、自国の核兵器に関しては何も知らないし、何の権限もないのよ。
これではヒュミントのやりようがないわ。
つまり北朝鮮は情報管理では、アメリカをはるかに凌ぐ金城鉄壁の国なのよ。
それってアメリカや日本じゃ無理なの?
そんなの無理よ。 アメリカや日本で外国人の出入りを禁止することはできないわ。 それどころか日本には朝鮮総連のような北朝鮮の工作機関まであるのに、日本政府はこれに破防法も適用できないんだから。
でも逆に言えばそれは北朝鮮が、完全鎖国状態であり、人権侵害やりたい放題だから、できる事なのよ。
そしてその為には経済発展も国民生活も全て犠牲にしているのよ。
最悪ね。
そうよ。 でもそうやって情報統制に徹した結果、北朝鮮は極貧国になって通常兵器どころか今では新兵に軍服も支給できないという為体よ。
だからこそ金正恩とすれば核兵器に頼るしかなくなったのよ。
そしてその核開発故に、今度は経済制裁を被って、益々貧困化して、その上軍事圧力を受ける嵌めになったのよ。
つまりこれは北朝鮮と言う体制の行きつく果てなのよ。
北朝鮮と言う国は言わば電信柱に上って「オレに手を出したら飛び降りてやるニダ!」と周りの人を脅しているような国なのよ。
そりゃそんなことをしたら皆迷惑だから、何とか電信柱から降りてもらおうと思って色々気をつかうわ。
そして電信柱の高い所にいる限り捕まる心配もないわ。
それで北朝鮮は上へ上へと登り続けたのよ。
でもそれで天辺まで来てもどうにもならないのよね。
そして北朝鮮はついに電柱の天辺まで来ちゃったのよ。
それじゃどうにもならないわね。 このまま未来永劫電柱の天辺にいても、衰弱するだけだものね。
そうよ。 それどろか衰弱して電柱の天辺から落ちるかもしれないのよ。
今がその状態よ。
北朝鮮の話はよく分かったわ。
ところでお留守番は?
イヤよ!!
だってパトロールはあらかた終わったでしょう?
結局わたしとふたりで町内をほぼ全部まわったじゃない?
だかラ帰りましょうよ。
こんな天気の良い日に、お留守番を強制するなんて、動物虐待よ!!
だって・・・・・。
あんなにも長い間、雨と曇りの陰気な日が続いて、今日は漸く晴れたのよ。
それなのにお留守番をしろなんてよく言えるわね。
だってそれはわたしも同じよ。 よもさんがお留守番をしてくれないと、わたしが散歩に行けないからお留守番をすることになるのよ。
これって人間虐待じゃない?
虐待じゃないわ。
だってわたしの外出中、お留守番をするか、外出するかを決めるのは、同居人の自由意思であって、強制ではないもの。
自発意思で行う事を強制されたというなんて、奴隷的思考その物よ。
高給を目当てに慰安婦になったり、日本に出稼ぎに着た事を「強制連行」と言うのと同じだわ。
それじゃ完全に朝鮮人でしょう?
そ、そんなこと言っても、よもさんがお外にいるとわたしは心配でたまらないのよ。
チョ、チョッとよもさん!!
とにかくワタシはお留守番はイヤよ!!
よもさん!!
お願いだからそこから出て!!
イヤよ!!
ワタシはこれから暫くここでお昼寝するから、同居人は帰りなさい。
そ、そんなあ・・・・・。
何でそんな意地悪なのよ?
意地悪なのは同居人よ。
爽やかな夏風が吹き抜ける車の下のお昼寝は最高なのよ。
だから邪魔しないで!!
わかったわ。 だったら良いわ。
わたしもお散歩に行くから、よもさんは好きなだけそこでお昼寝してればよいわ。
そうよ、最初からそうすればよいのに、何であんなに頭が悪いんだろう?
三流大学の工学部卒じゃ、あのレベルで仕方がないのね。
わたしは頭に来てよもちゃんを置いて帰る事にしました。
でもわたしが家の玄関まで来ると・・・・・。
チョッと、何でそんなに怒るのよ。
・・・・・。
そんな風にワタシを見捨てて帰ってしまって、ワタシが野良猫に強姦されても良いの?
・・・・・。
チョッと何とか言ってよ!!
・・・・・。
ワタシのことが心配じゃないの?
だってよもさんは賢いからわたしのような低学歴が心配する必要はないんでしょう?
同居人の低学歴はその通りだけれど、そんな風にひがむのは良くないわ。
ともかくよもちゃんはこうして家に帰りお留守番をしてくれました。
Zzzzz・・・・・。
よもちゃんの自己中はわかっています。
でもお互いの自己中を認め合う事がなければ、猫とも人とも一緒に暮らす事はできません。 だからわたしとよもちゃんはお互いに自己中だとわかりながら、それを認める事で仲良く暮らしているのです。