しかしワタシはこれは全く理解できません。
インターネット上の投稿をまとめたサイト「保守速報」の差別的な表現で精神的苦痛を受けたとして、在日朝鮮人のフリーライター李信恵さん(46)が運営者の男性に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(江口とし子裁判長)は28日、男性に200万円の支払いを命じた一審大阪地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却した。
江口裁判長は保守速報について「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事が多数存在している。不法行為は複合差別に根差すもので非常に悪質」と指摘。「記事掲載が執拗(しつよう)に繰り返され、多大な精神的苦痛を被ったと認められる」と判断した。
判決によると、保守速報は2013年7月から約1年間、ネット掲示板「2ちゃんねる」の李さんに関する投稿を引用するなどした記事を掲載した。
(2018/06/28-16:18) 時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062800898&g=soc
江口裁判長は保守速報について「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事が多数存在している。不法行為は複合差別に根差すもので非常に悪質」と指摘。「記事掲載が執拗(しつよう)に繰り返され、多大な精神的苦痛を被ったと認められる」と判断した。
判決によると、保守速報は2013年7月から約1年間、ネット掲示板「2ちゃんねる」の李さんに関する投稿を引用するなどした記事を掲載した。
(2018/06/28-16:18) 時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062800898&g=soc
ところでワタシはこのニュースを保守速報さんのところで知りました。
記事のタイトルをクリックすると、保守速報さんのところへ飛びます。
保守速報さんは時事ドットコムの記事をそのまま一字一句変えずに転載しているだけなのです。
大阪高裁の江口とし子裁判長は、保守速報について「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事が多数存在している。不法行為は複合差別に根差すもので非常に悪質」と指摘したとのことですが、それはつまりこの江口裁判長の判決に関する記事も「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事」と言う事でしょうか?
そもそもこの判決で江口とし子裁判長の言う「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事」とは保守速報のどのような記事を指しているのでしょうか?
例えば今日、保守速報さんが取り上げた記事は以下のようなものです。
産経新聞記事
時事ドットコム記事
ヤフーニュース 読売新聞記事
CNN記事
小西ひろゆき参議院議員のツィッター
朝日新聞記事
国民民主党の国会発言 ツィッターから転載
ツィッターからデモの動画紹介
CNNニュース
さてワタシはぜひとも江口裁判長に聞きたいのですが、この中のどの記事が「人種差別、女性差別に当たる内容を含む」のでしょうか?
もしそのような内容を含んでいるのなら、問題は保守速報さんではなく元記事を掲載した産経新聞、時事ドットコム、CNN、読売新聞、或いはツィートの主である小西ひろゆき参議院議員等ではないでしょうか?
小西ひろゆき参議院議員のツィッターも含めてこれらは元来全て、完全に公開されている記事で、しかも転載することへの著作権の問題もありません。
ツィッターからCNNなど大手メディアまで、保守速報さんが取り上げる記事は、全て記事を掲載しているメディアや個人が、できるだけ多くの人に自分の書いたものを見てもらいたいという意図でネット上に掲載しているのです。
それを保守速報さんが転載するとなぜ「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事が多数存在している。不法行為は複合差別に根差すもので非常に悪質」と言う事になるのでしょうか?
保守速報さんはこれらの記事の多くを2チャンネルから拾い、2チャンネルのコメントも5~20程度転載しています。
この2チャンネルのコメントが中国や韓国や女性に差別的と言うのでしょうか?
しかしこれは2チャンネルのコメント全体がそうなのだから、2チャンネルのスレッドとそのコメントを紹介するという目的なら、こうなるしかありません。
そしてそういうコメントが多数出るのが問題と言うのなら、引用元の2チャンネルを問題にするべきなのです。
つまり江口裁判長の判決の判断理由を、この保守速報さんの二審敗訴記事で説明するなら以下のようになります。
保守速報がアタシ江口とし子の判決記事を掲載したら、この判決に対する閲覧者の反応は極めて不愉快な物だった。 アタシは傷ついた。
アタシが傷ついたんだから差別よ!!
絶対に許せないわ!!
キ~~~~!!
しかし読者が江口とし子裁判長の判決に賛同しないのは、保守速報さんの責任ではなく、こんな出鱈目な判決を出した江口裁判長の責任なのです。
自分の言った事が、好意的に受け取られず、それどころかボコボコに批判されるというのはなる程、多大な精神的苦痛を被る原因になるでしょう。
しかしそれって悪いはみんなに嫌われるようなことをネットで吹聴した自分でしょう?
それを記事を転載した保守速報さんの責任にして、賠償を命じるというのは、完全な不当判決です。
こんな出鱈目な判決が出るのなら言論の自由は守れません。
民主主義国家では全ての人に言論の自由が保障されます。
だから李信恵氏が何を言っても構いません。
しかしそれに対して反論や批判をする言論だって保障されるべきなのです。
それを自分が気に要らない批判や反論を掲載したら差別など差別だ不法だから賠償しろと言うのは、完全にくるっているのです。
因みに日本国憲法にも、またその他の法律でも、保障されているのは、日本国民に対する法の下の平等だけです。
個人に他人を平等に扱う義務はありません。
もしもそんな義務を課したら、思想宗教信条の自由が消滅します。
また人種差別撤廃条約でも外国人と自国民との間で、法的権利に差をつける事を認めています。
だから法務省は不法滞在外国人の強制送還などの業務ができるのです。
このような状況を考えると、そもそもこの江口裁判長は何をもって、個人ブログの記述で差別を不法と言うのかもわかりません。
言論の自由は、民主主義と人権を守る為に最も重要な権利であり、基本的人権です。
だからワタシ達は言論の自由を奪い、人権を弾圧するこのような裁判官を許すわけには行きません。