五月もいよいよ残り少なくなり、本州では梅雨が始まる頃ですが、北海道には梅雨はありません。
むしろ連日天気の良い日が続きます。
それどころか春霞も消えて、吸い込まれるような青空が続きます。
そして6月になるとさすがに寒い日もなくなります。
だからこれから7月一杯ぐらいまでが、一年で一番快適な季節です。
但し花の爆発は終わりました。
アズキナシやシュウリザクラが慎ましくも清楚な花を咲かせていますが、爆発の頃の華やかさはなくなりました。
代わりに緑がますます深くなりました。
これまで芽吹いていなかったニセアカシアやムクゲもここに至って漸く芽吹き始めました。
リンゴの花は散り始めました。
散り際になると、蕾の頃の濃い紅色は完全に消えて、純白になります。
そして八重桜も殆ど散っています。
増毛ではまだ満開だったのに。
こうして札幌と比べるとやっぱり雄冬の春は遅いのだと思います。
また野菜の無人販売所に向かうとタモノキが芽吹いていました。
花の季節は緑の季節に変わりつつあるのです。
それで気づいたのだけれど、この頃タイチョウ殿のご機嫌がバカに良いです。
5月中、天気さへ良ければ必ず自転車で駆け回り、天気が悪い日は家事を片付けていました。
前々からやろうと思って先延ばしにしていた縫物も大分片づけました。
このまま体調が良ければ、他に作りたかた物もいろいろ作れます。
考えてみると4月半ば過ぎからタイチョウ殿が「休め」の命令を出だなくなったのです。
冬の間、タイチョウ殿がやたら「休め」を連発するので、ワタシはやるべきことを大方先延ばしにせざるを得なかったのです。
つまりは気候が良く、また快晴の美しい日が続いたので、タイチョウ殿もようやく機嫌を直したのでしょう。
5月中も結構寒い日が続き、散歩に出て凍えて帰る日も多かったけれど、それでもやっぱり5月は5月だったのです。
何とか6月と7月もこの調子で行きたいです。
このままずうっと通年、この調子で行くのが理想ではあります。
しかし今までの経験で、そこまで期待するのが無理なのは重々わかってます。
余りに過大な期待をするとタイチョウ殿がまたブチ切れて、「休め」の連発を始めますから。
ところで無人販売所の方ですが、野菜は殆ど売り切れで買う物がありませんでした。
この季節はまだ出ている野菜が少ないうえに日曜で快晴ですから、客が多かったのでしょう。
しかしこの青空の下を駆け回る事ができたのだから、文句を言う筋合いではないでしょう。
いらざる不満を言うと、またタイチョウ殿が不機嫌になりますから、野菜の件は文句は言わない事にします。