あと数日で6月だというのに何で「春」?
だって一昨日増毛に行ったのは、増毛で「春の味まつり」と言うイヴェントがあったからです。
だから増毛は「春」なのです。
「春の味まつり」では、エビをはじめ増毛の海産物がいろいろ売られ、また屋台でこうした海産物が食べられます。
妹達はエビを買うのが目的だったので、エビを買うための行列に並びました。
これが大変な大人気なので、順番待ちも大変です。
ワタシはエビは良いので、増毛の街を見物しました。
そして待ち合わせ場所を「丸一本間」と言う増毛の古い呉服店にしました。
そこでワタシはとりあえずこの丸一本間に行ってみると、中を見学できるという事なので、見学する事にしました。
明治に作られた建物なので、道内では珍しい純日本式の建築です。
店舗部分は歌舞伎や時代劇に出てくる呉服商そのままです。
とても美しいです。
但し純日本建築だから当然なのですが、火鉢ぐらいしか暖房の手段がありません。
だから室温と外気温は年中ほぼ同じでしょう。
これは客間や主人夫婦の居間も、また住み込みの使用人達が暮らす店の二階の大部屋も、そして店舗も同じでしょう。
店の経理事務を行う帳場の天井には明り取りの窓がありました。
しかしこれもまた室内を寒くするでしょう。
昔の生活は厳しいです。
因みにこの日増毛の最高気温は12℃です。
これだと初夏と言う感じはしません。
これで初夏と言ってしまうと、夏になっても全然暖かくならないようで切ないです。
ワタシが丸一本間の写真を撮り終わる頃、妹達モエビをゲットしたので、また合流しました。
そして日本酒を試飲したり買ったり、また屋台のお弁当を買って食べました。
海産物を豊富に使ったお弁当はとても美味しかったです。
しかし冷たい風がビュービュー吹くのには閉口しました。
実は増毛は日本一風の強い町なのです。
だから町の周りには風力発電の風車が目立ちました。
そして八重桜が満開です。
桜が満開なのだらやっぱり「春」ですよね?
増毛港の港内の水面を見ると、小魚が沢山泳いでいるのが見えます。
なるほど豊な海なのです。
だからこんなに厳しい気候でも、多くの人々が暮らしていけるのです。
しかし妹達は目的のエビもゲットしたし、お弁当も食べたし、それに寒くてたまらないから札幌に帰る事にしました。
もしも友人知人に髪を増やしたい方がいたら、是非とも増毛神社によってお札かお守りを買っていくべきなのですが、今のところそういう方もいませんし。
帰り道にみた山の緑は札幌より2週間遅れの、浅く柔らかい萌えはじめばかりの緑でした。
これだとやっぱり「春」としか言えません。
だから増毛の町民から言えば、これはどうしても「春の味まつり」とするしかないのです。
増毛には前々から行ってみたいと思っていました。 但し何か特に見たいものがあったわけではありません。
でも石狩湾の向こうに聳える雄冬連山の麓の世界、冬は陸の孤島と言われた世界なので、是非行ってみたかったのです。
しかし今は増毛へ行く鉄道は廃止されてしまい、ワタシが一人でいくなら路線バスを乗り継ぐしかありません。
だから今回妹達の「春の味まつり」に便乗できたのはラッキーでした。
お陰で増毛の「春」を満喫できました。