ところでこの希望の党惨敗の理由は、「排除」と言う小池の言葉にあるのだと言う説を、繰り返しマスゴミが流しています。
でもワタシはこれ全然、信じられません。
実は妹もオカシイと言うのです。
そもそも「排除と言う言葉も有権者には強すぎた」と言う根拠は何でしょうか?
「排除と言う言葉が強すぎる」と言った有権者がいたのでしょうか?
「排除が原因」と言っている連中は、それを実際に有権者から聞いたのでしょうか?
違うでしょう?
これを言っている連中にとってイヤな言葉だったと言うだけでしょう?
そもそも「排除」と言う言葉を異常に忌避するって、左翼・自称リベラリストの発想です。
彼等には言葉をその言葉本来の意味や定義を全く考えずに、漠然としたイメージだけでヒステリックに忌避したり、無批判に容認したりするクセがあります。
そして現在彼等自称リベラリストは、多様性とか寛容と言う言葉、無批判に全面的に容認し、その対極として排除と言う言葉をヒステリックに忌避しているのです。
しかしこんな左翼・自称リベラリスト独特の論理性欠如の思考法は、一般国民には無縁です。
それでも小池が「排除」と言う言葉を使ってから、希望の党への失望が始まったのは事実です。
それではなぜ小池が敢えて「排除」と言う言葉を使ったか?
それは前原が突然、民進党議員全員が希望の党の公認で出馬するなどとトンデモな事を言い出したからです。
マジによくもまあこんなトンデモな事を言い出したものです。 ワタシはあれを聞いた時は呆れ果てました。
な、何でこんな事を??
そりゃ政策や理念の似通った政党同志(民進党と共産党)、或いは余りに似てなくても(自民党と公明党)それなりに協定を結んで、お互いの候補を公認し合うと言うのはありました。
しかし一つの政党丸ごと、全員が他党の公認で出馬し、自党から出ないなんてそんな馬鹿な話は聞いた事もありませんでした。
そして民進党と希望の党の間には、政策協定もありません。
なぜなら希望の党は党としての政策も公約も決まっていないで、他党との政策協定なんぞ作りようもないと言うから凄いです。
政策もないのに、政党を作るってホントに凄い!!
そもそ政党とは元来、同じ理念や政策目標を持つ人々が集まって作る団体なのです。 だから理念や目標の違う人間が排除されるのは当然なのです。
逆に言えば、「理念や政策目標の全然違う人間を、誰彼構わず受け入れる政党って何?」と言うのが、一般国民の感覚でしょう?
ところがこの滅茶苦茶な事を前原と民進党は平然と要求したのです。
これでは小池だってのけぞるでしょう。
だって一応その時点では小池は「寛容な保守を目指す」と言っていたのです。 だったら幾ら寛容でも、核マル派や北朝鮮の工作員やスターリニストまでを入れるわけにはイカナイのです。
それに現実問題から言って、民進党を全員飲み込んでしまえば、希望の党は党首が小池の民進党になってしまいます。
これでは民進党の支持率=希望の党の支持率になってしまいます。
そして党首以外の圧倒的多数が民進党では、選挙後小池が党首の地位を守れると言う保障もないのです。
これじゃ幾ら小池が民進党の金と組織が欲しくても、全員希望の党から公認なんできるわけはないのです。
ところが小池は小池で、更に驚き呆れた事をやりました。
どう見ても極左としか思えない連中が、続々と希望の党の公認候補になったのです。
要するに小池は「政権選択選挙」なんぞと大風呂敷を広げたは良いけれど、期待したほど候補者が集まらなかったのでしょう。
しかし政権選択選挙と言った以上は、衆議院の過半数以上の候補者は必要なのです。 それに候補者を沢山立てないと比例票も取れません。
だから結局、一般有権者が中身を知らない人間なら極左でも何でも呑みこんだのです。
しかしこれでまた民進党から雪崩込んだ連中が、醜態を晒しました。
小池は保守色を出す為に「安全保障法制を守る」と言う条件を出したのですが、民進党の議員としてキチガイのようにこれに反対していた連中が臆面もなくこれに同意したのです。
イヤ、こんな連中はちゃんと排除するべきだろう?
こんな無節操な奴等ばかりでは、ロクな政党にならないだろう?
ワタシはここで希望の党が、完全に失望の党に変わったのだと思います。
実はね、ワタシは豊洲移転を滅茶苦茶にした頃から、小池と言う人間は見きっていました。
しかしそれでも取りあえず消費税増税は反対だし、安全保障法案も認め改憲にも前向きな政党が、民進党の票を食ってくれるなら良い事だと思っていました。
けれどもこんな風に怪しい極左を排除せずにドンドン公認した辺りから、「これはもうダメだ」と思うようになりました。
そしてそんな折も折の10月5日、都民ファーストの音喜多・上田が離党の記者会見をしたのです。
これは効きましたね。
都知事としての小池に対して抱いていた疑問に、完全な解答が出て、小池の暗黒面が全部明るみに出たのです。
ワタシはこれが小池の息の根を止めたのだと思います。
どう考えても小池の「排除」なんて言葉が原因ではありません。
民進党前原の抱きつき作戦から始まったゴタゴタで、小池とそして希望の党に入り込んだ連中の中身が明るみに出た事で、有権者が完全に失望したのが、希望の党惨敗の原因なのです。
それにしてもホントに無残な連中ですね。
こういう連中だからこそ、惨敗の原因は自分達の醜態ではなく、小池だと言い出すのです。
そしてこんな連中だから、もう「寛容な保守」の路線も危うくなっています。
しかし国会も始まる前にこんなにアッサリと有権者を裏切って次の選挙はどうする心算でしょうか?
それでもこんな連中のお蔭で安倍自民党は勝利できました。
因みに同じ総理で三回選挙で過半数を獲得したのは、安倍総理が戦後始めてだそうですが、実際過去の事例を見るとホントにこれは難しいのです。
何んと所得倍増計画に成功した池田内閣でさへ、選挙をすれば議席占有率は下げているのです。
これでは安倍総理が「過半数を勝利ライン」と決めたのは当然でしょう。
しかし今回の選挙で自民党は、再度3分の2を確保したのです。
こうなるとこの勝利は、民進党前原と小池の醜態のお蔭と言わざるを得ません。
そして安倍さんが強運と言われるわけです。
ここで「君主論」からマキャベリの言葉を。
私は、用意周到であるよりはむしろ果断に進むほうがよいと考えている。なぜなら、運命の神は女神であるから、彼女を征服しようとすれば、うちのめしたり、突きとばしたりすることが必要である。運命は、冷静な行き方をする者より、こんな人たちに従順になるようである。
そうですね。
安倍さんが今回の幸運を掴んだのは、果敢に解散したからです。
思うに小泉元総理が後継者として考えたのは、安倍さんと福田康夫でした。
しかし「人の嫌がる事はやらない」福田康夫には、安倍さんがやってきたような果断な対応はできなかったのです。 だから幸運の女神は、安倍総理に従うのです。