
- 月28日 14:59
- 2017年08
「辺野古のように座り込みをすれば勝てる」。
主催者の宇都宮健児氏が辺野古の座り込み抗議活動を視察したエピソードを紹介し、こう発言すると会場から拍手が起こった。
26日、御茶ノ水にある明治大学リバティーセンターで「今こそ徹底検証 小池方針『築地移転の行方』」と題した築地市場の豊洲移転反対派によるシンポジウムが行われた。
シンポジウムでは、まず弁護士で今回の主催者である宇都宮健児氏、築地市場で仲卸業者として働く中澤誠氏、建築エコノミストの森山高至氏、一級建築士の水谷和子氏らがひとりずつ講演。さらに人類学者・思想家の中沢新一氏を迎えたパネルディスカッションで議論が交わされた。
最初に登壇した宇都宮氏は、最近の市場移転をめぐる小池方針を検証し、汚染対策を軽視して安全・安心の不安を抱えたまま移ろうとしていると指摘。これは豊洲を「無害化された安全な状態」にするとしてきた都民や市場関係者に対する約束を反故にするものだと批判した。
さらに、汚染対策の補正予算についてオープンな場での議論を避けているのは問題だと主張。小池都知事が掲げる「都政の見える化」に疑問を投げかけた。
続いて講演した中澤誠氏は、卸売市場の仕組みやあり方についてスピーチ。市場移転も含めた卸売産業全体をめぐる仲卸業者軽視の傾向に危機感を示した。
中澤氏によると、20年前から繰り返される卸売業法改正では大手スーパーなど大資本が重視される傾向があり、消費者を守る役割を担う仲卸業者の立場が弱められているという。市場は、大手資本のような特定の誰かが生き残るためではなく、「みんなが生きていく」ためのものだと述べ、「築地市場を壊してはいけない」と訴えた。
シンポジウムには築地女将会の山口タイ氏など、築地市場関係者も多数参加。先日発覚した豊洲新市場のカビ問題や、市場移転PT報告書の「卸売産業は斜陽産業の特徴を備えている」という表現が紹介されると聴講席からため息が漏れた。
『勝利の法則』は勝つまで続けること」に拍手喝采
一方、宇都宮氏が、沖縄県の辺野古基地をめぐるの座り込み抗議活動を視察したエピソードを紹介し「辺野古のように座り込みをすれば勝てる」と述べると拍手が起こり、座り込み参加者の「『勝利の法則』は勝つまで続けること」という発言が披露されるとさらに大きな盛り上がりを見せた。
移転のタイミング、土壌汚染対策、築地の再整備と問題が山積の市場移転問題。昨年8月の小池都知事による宣言以来延期が続いてきたが、都議選直前に「移転」の方針を示したことで早期実現に向けて再び動き始めている。しかし反対派はまだ移転中止の可能性を探っており、困難な状況が続きそうだ。
なるほど今現在、日本で中小の仲卸業者が置かれた状況が厳しいのはわかります。
そして経営の厳しい状況で、豊洲への移転費用を工面し、築地より割高になる事が明らかな賃貸料の支払いに不安を持つ事は理解できます。
高齢で後継者のいない業者であれば、自分が引退するまではこのまま築地で営業を続けたいと思うのは当然でしょう。
しかしそれだからと言って科学的根拠のない土壌汚染を持ち出してひたすら豊洲移転に反対すると言うのはおかしくないですか?
なにより豊洲市場建設の理由は、半世紀以上前に造られた築地市場では、国際的な食品安全基準を満たす事はできず、このままでは日本の仲卸業者の賞品が国際社会から締め出されると言う問題があるからです。
それなのに豊洲移転に反対し続けてどういう展望が開けるのでしょうか?
しかし最後の一文をみれば、ひたすら反対を煽る共産党の真意がわかります。
>辺野古のように座り込みをすれば勝てる
つまり彼等は築地を第二の辺野古にする心算なのです。
しかし豊洲移転反対には辺野古のような偽りの反戦平和と言う大義さへもありません。 科学的根拠ゼロの「食の安全」しかないのです。
そんなことを盾に勝つまで続けると言って、一体どういう展望があるのでしょうか?
辺野古で座り込みをしている連中は、元教師や公務員など、年金で暮らせる高齢者です。 だから幾ら座り込みを続けても生活には差し支えはないのです。
しかし築地の中小卸売業者は、日銭が入らないと忽ち生活に差支える人達なのです。
それが自分達の商売をそっちのけで、こんな愚劣な政治闘争にエネルギーを注ぎ込んでどうするのでしょうか?
その間にも築地市場の老朽化は進み、イメージはドンドン悪くなり、そして大手スーパーなど仲卸業者を抜いた流通は進むのです。
マジにこんな事でエネルギーを費やしている場合じゃないでしょう?
しかしこれを煽る共産党や宇都宮等のサヨク団体には大きなメリットがあります。
彼等はこうした反対の為の反対の拠点が必要なのです。
これは成田闘争の頃からできたスタイルだと思うのですが、共産主義革命など言う妄想は実現不能になった以上、左翼団体が生き延びる為には、反対の為の反対を続ける拠点が必要なのです。
その点首都の中心に近く交通至便の築地は最高の拠点なのでしょう。
成田や辺野古でやっているように、ここに活動家を集めて事ある毎に騒げば最高の広告塔になります。
しかしこんな馬鹿な事に付き合っていたら、中小仲卸業など簡単に破綻してしまいます。
けれどマスコミは成田や辺野古を応援したように、豊洲移転反対も全力で応援しました。
だから小池はこれに便乗しました。
ポピュリストは敵を作って攻撃すると言います。
でもワタシはポピュリストの最大の特徴は、説明しない事だと思うのです。
本当に誠意があり義務を心得る政治家なら、世論の風や空気の誤解や迷信には流されないで、それが誤解であることや迷信であることを証し、真実を国民に説明するのです。
ところが小池のようなポピュリストは、誤解でも迷信でも空気には絶対に逆らわず、それに便乗して人気を得ようとするのです。
そしてその誤解や迷信を煽るのです。
当然ですがこの誤解や迷信を煽る人間達と手を結びます。 彼等がどんな意図を持つ人間であろうとも。
小池は都知事選で豊洲移転反対を訴え、当選後も豊洲移転を送らせてそのまま都議選にも利用しました。 その過程で豊洲移転に反対している勢力の支持を得ました。
彼等は当然ですが共産党に近い極左集団です。
同様に反原発でも同じ事をやっているのです。
都民ファーストが政務調査会事務総会長に任命した小嶋敏郎氏は共産党やシバキ隊に非常に近い「首都圏反原発連合」の人間です。
そして小池はこれを他の都民ファーストの都議等には一切相談する事なく勝手に決めたのです。 この小嶋氏への報酬が幾らかも都民ファーストの都議達は一切知る事ができません。
この報酬は都民ファーストの都議達から政務活動費として強制的に徴収した資金から出ているのにも拘らずです。
そもそも核武装論者だった小池が何で反原発を推進するのか?
核武装には核技術の保持が絶対必要なのに。
小池のやる事は実に奇怪です。
やっている事が近代政党のそれではなく、殆どカルト団体なのです。
カルト団体だと思えば、小池の意味不明の言動も理解できます。
そしてそういう小池の支持者達も理解できるのではないでしょうか?