小池ゆり子は早々と中山夫妻を裏切りました。
小池が最初、中山夫妻や民進党の離党組を歓迎したのは、政党を立ち上げる当たって政党要件を満たす為です。
小池が欲しいのは、金と自分に絶対服従する奴隷だけなので、中山恭子先生のような後々自分に楯突きそうな人間は、できるだけ早く追い出したいと言うのが本心だったのでしょう。
それでも他に人が集まらなければ我慢したのでしょうが、民進党が実に早々と無条件降伏したので、もう中山夫妻がいなくなっても政党要件を満たすだけの国会議員には不自由しなくなりました。
それにしても素早い裏切りではあります。
でも小池にすれば「中山夫妻は日本のこころの金も持ってこなかった。 こんな奴は公認しない。」と見せしめにすることで、希望の公認を求めて群がった連中への見せしめにしたのでしょう。
小池のあざとさは、都知事選と都議選で散々見せつけられましたが、しかし今回もまた日本人の想像を絶するレベルです。
このあざとさは勿論日本式ではありません。
そして欧米式でもないし、特亜式でさえありません。
むしろ中東式ではないでしょうか?
内藤陽介先生の「シリア現代史」の無茶苦茶クーデター合戦、或いは十字軍の歴史などを通じて知った中東史を思い出します。
だって小池ってカイロ大学卒です。
アラビア語と一緒に、中東的メンタリティを学んだのかも?
コイツはどう見ても、中東の独裁者かオリエントの専制君主のキャラなのです。
これでは東大出が束になっても敵いません。
そして元来が義理人情集団であり、そして基本的に真面目な民主主義者の集まりである自民党も完全に振り回されています。
しかし今回の選挙で自民党が政権を喪うと、中国は速攻で尖閣諸島を取りに来るでしょう。
小池の能力は関係ありません。
小池がいかに有能であろうとも、現在の所、小池はトランプ大統領とも、プーチンとも人間関係を持っていません。
トランプ大統領もまたマティス国務長官始め、トランプの側近も小池を知りません。
そしてそもそも小池政権がいつまで続くかは、日本国民さへわかりません。
そういう人とこれまで安倍総理とトランプ大統領が築いてい来たような関係を、直ちに築くことはできないのです。
同様に小池が任命する防衛相が、現在小野寺防衛相が現在アメリカ軍と持っているような良好な関係を直ぐに築くことはできません。
人間は初めて会った人を直ぐに信頼する事などできないのです。
人と人の信頼関係ができるには、一定の時間を経て、その人の人柄が解る必要があります。
そしていかに尊敬に値する人であっても、その人が直ぐに政権を追われるのでは、どうしようもないのです。
日本は第二次安倍政権出現まで、毎年首相が変わり続けました。
一年で辞めてしまう人と話しをしても仕方がない。
世界中の国のリーダー達はこう思っていたのです。
そしてそれがそのまま日本の国際的地位になりました。
それが第二次安倍政権が長期化した事で変わりました。 現在の日本の国際的地位は安倍政権が2012年以降、安定して高い支持率を維持している事によって支えられているのです。
その安倍政権が倒れたら当然、2012年以前の状態に戻ります。
そして現在、朝鮮有事の混乱に付け込む心算で、中国公船が頻繁に尖閣諸島周辺領海に侵入しています。
ここで安倍政権が倒れたら、中国は必ずこのチャンスに付け込むでしょう。
だってこの場合、アメリカも日本をどう支援するべきかわからず混乱するのが目に見えていますから。
そして一旦中国が尖閣に上陸したら、追い払らえば戦争、放置すれば尖閣を奪われると言う事になります。
だから現在の日本は極めて危機的な状況なのです。
自称保守の中でも、今回の選挙の争点を「消費税」など言っている人達がいます。
「これで消費税を上げたら、日本はもう永遠に不況に陥って、中国にやられる」のだそうです。
そうですか?
中国って今後数年間にチャンスがあっても、尖閣を取りに来ないんですか?
それ以前に朝鮮有事に小池が朝鮮有事にちゃんと対応できなかったら、後々安全保障が大変になりますから。
高橋洋一が「安全保障と経済を比べたら、安全保障が優先」と言っていました。
当たり前ですよね?
別に高橋洋一みたいに頭が良くなくても、常識で考えたらわかります。
国や領土を喪って経済も糞もないのです。
しかし自称保守の人達の話を聞いていると、日本は外交で何もできなくても消費税さえ上げなければ安泰だと信じているようです。
そ、それじゃ北朝鮮の核ミサイルは?
「そんなのアメリカがどうにかしてくれる。 日本には関係ない。」とでも信じているのでしょうか?
こうなると彼等もまた、9条教徒と変わらないお花畑でしょう。
ワタシも安倍総理が今回の解散で北朝鮮問題について言わない事を不可解に思っていました。
しかし自称保守がこれでは、総理も北朝鮮危機など言えば返ってマイナスと判断せざるを得ないのでしょう。
イヤ、ワタシ自身敢えてこれを言わない方が有利かも?と感じていたぐらいですから、総理を責める気はありません。
今となっては何としても自民党の勝利を祈るしかありません。
但し安倍総理はこの状況をある程度想定したのではとも思います。
なぜなら安倍総理は最初に選挙の勝敗ラインを「過半数」に定めました。
ワタシはこの小池ゆり子の化け物振りを想定していなかったので、過半数と言うのは余りにも弱気と思っていました。
小池は準備不足で動けないと仮定すれば、自民党と民進党の支持率比だけなら、自民党が3分の2を制して当然だと思っていたからです。
しかし総理は小池が何か仕掛ける、或いは不測の事態が起きると考えたから、過半数を勝敗ラインにしたのでしょう。
因みに自民党が過半数を制すれば、今回の小池の躍進は日本にとっても悪い事ではありません。
なぜなら小池のお蔭で民進党の左派が、殲滅できそうだからです。
戦後日本の外交防衛策が滅茶苦茶だったのは、社会党=民主党=民進党と言う妄想平和主義政党が、第二党として現実的な外交防衛策を議論するのを阻止してきたからです。
それを殲滅し完全泡沫化すれば、憲法改正もできるし、今後ちゃんとした二大政党制が確立するかもしれません。
因みに小池は今回は消費税増税阻止を掲げていますが、元来は緊縮派です。(自民党総裁選:小池百合子氏の公約)
豊洲移転騒動をみればわかりますが、小池は選挙に勝てるなら何でも言う人間ですから、今回の公約なんか選挙後は全部吹き飛ぶと考えておくべきです。
そもそも小池がこうして選挙の為なら口から出まかせ言えるのは、権力は欲しくてもその権力で行うべき政策には何の関心もないからです。
だから豊洲移転も滅茶苦茶にして放り出して都知事を辞める事にも一切呵責を感じていません。
そういう人間でも国民への演出うまければ選挙に勝つ事はできるのです。 実際東京都議選では大勝しています。
民主主義って怖いです。
オマケ