9条精神を最も正しく体現したのは、社民党でも共産党でもなく民進党だったのです。
支持率が減ったとは言え、民進党は現在の野党で最大の組織力と資金力を持っています。
一方小池の都民ファシストは、モリカケのドサクサに紛れて都議会を制しただけで、国政政党としては組織も資金も一切ありません。
都議選で小池と組んだ公明党も、今回の衆院選では小池と組む気はありません。
これでは都民ファシストは、どんなにマスコミの応援を受けても、現実には衆院選では動けないのです。
この状況で都民ファシストと民進党が組むのであれば、当然小池が前原に頭を下げるべきなのです。
ところが小池が殆ど何も言わないうちに前原が小池に土下座してしまいました。
戦う前から無条件降伏を申し入れてしまったのです。
戦争は絶対にしてはイケナイ。
敵が来たら降伏すれば良い。
どんな事をしても戦いは避けるべきだ。
当にこの9条精神を実践したのです。
民進党の候補が都民ファシストから出られるようにしたいなどと言うのでは、全民進党議員の生殺与奪を小池に与えたのと同じです。
小池はこれで人でも金でも組織でも、民進党から欲しい所だけを奪って、必要のないモノは全部捨てるでしょう。
そして小池に拾われた連中も、今後小池の顔色伺いながら小池に平身低頭して生きていくしかありません。
それでも構わない。
自分が生き残れるのなら、仲間なんかどうなっても構わない。
仲間を守る為に戦うなんて軍国主義は許さない。
自分が安全に生き残る事が何より大切なのだ。
これもまた9条精神そのモノなのです。
つまり民進党の9条精神は本物だったのです。
百田尚樹先生の名著「カエルの楽園」になぞらえれば、民進党と言うナバージュは、ウシガエルの軍団が来る前に白旗を揚げて、国を明け渡し、仲間を食わせる事を選んだのです。
ワタシはこれまで民進党の9条精神を疑っていました。
でもこれは謝罪しなければなりません。
彼等は本当に9条精神に生きていたのです。
因みに公明党が小池を見捨てたのはわかります。
9月27日の都議会で自民党は小池に言いました。
小池は都議選の人気取りの為だけに「豊洲は生かす。 築地は残す。」と決定しました。
しかし元々豊洲移転は市場の移転だけの話ではないのです。
築地市場を廃止して豊洲に移転する。
築地の跡地に環状2号線を通す。
東京オリンピックの選手村や競技場の建設は、この環状2号線によって円滑に選手が移動できる事を前提に計画されている。
そしてこれまでに選手村も環状2号線もほぼ完成したのです。 しかし築地市場が動かない為に、築地部分の工事が遅れていました。
ところがこれが小池のお蔭で未来永劫貫通しない事になりました。
こうなると東京オリンピック時に選手の競技場への移動の目途が立ちません。 これを防いで円滑に選手を移動させるためには、オリンピック期間中の一般車両の大幅な通行制限など、都民生活に大変な影響が出て来るでしょう。
それでもオリンピックを成功させるためには、そろそろその計画を立てて行かないとなりません。
しかしそうなると事情を知らないで安易に小池を支持した都民の多くがブチ切れるでしょう。
小池が撒いた種、つまり「築地は残す」が芽を出す前に小池は何としても都政から逃げないと、小池の政治生命は終わります。
そして公明党も大変です。
早く小池から離れないと、小池と一緒に撒いた種を刈り取る嵌めになります。
しかし幾らんでも小池がここまで出鱈目な人気取りだけに徹していたとは・・・・・・。
あんなに自信たっぷりな事を言ったからには何か方策があると思ったのに・・・・。
これでは鳩山由紀夫の「トラストミー」以上の出鱈目さです。
マジにワタシも驚いているのです。
このような状況なら益々民進党が有利なのですが、しかし前原は後先考えずに小池に土下座したのです。
当に9条精神の神髄です。
ワタシがここで思い出したのは、前々回の東京都知事選です。 2014年、桝添要一が当選した時です。
あの時、民主党は最初は自民党と一緒に桝添を支持していました。
ところが小泉元総理が、反原発の為に馬鹿殿を担ぎ出すと、民主党が直ぐにこれに飛びついたのです。
反原発は民主党の支持母体連合には致命的ななので、連合としては絶対に支持できない話なのですが、しかしそんなこと知ったこっちゃありません。
小泉人気に便乗すれば勝てるかもしれない♪
これが民主党の全てでした。
同様に反原発パヨクの一部もそれまで支援していた宇都宮を放り出して馬鹿殿支持に回りました。
一方小泉さんと言えば、馬鹿殿を担ぎ出し、選挙の応援演説をする以外は一切何もしませんでした。
息子の進次郎にも、この世で最も桝添要一を嫌っている自民党議員片山さつきにも声をかけて仲間に誘う事さへしていません。
これ一つ見てもあれが小泉さんにとって純然たる市民活動wだった事は明らかです。
そして小泉さんも馬鹿殿自身も提供しなかった選挙資金や組織を提供して頑張ったのが民主党だったのです。
結果は馬鹿殿惨敗です。
そしてそれが民主党の退潮を明確したのです。
でも今回も同じです。
つまり人気以外に何もない人間に自ら臣従して、金と組織を提供しようと言うのです。
ワタシはあの2014年の東京都知事選での小泉さんは、ハーメルンの笛吹男だと思いました。
しかし今回は笛吹女の登場です。
女性の活躍は現代世界の主要テーマですから、笛吹だって男ばかりではいけませんからね。
笛吹女がドブネズミを全部連れて、笛吹女共々築地大橋から隅田川に飛び込む事を期待しています。